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第二章 メインヒロイン決定戦
ハンナはひとりでそれに出会う
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Aルート 空中迷宮 天空岩
シリーに取り残されたハンナは自分のステータスを確認する。気付けば自分のレベルは80に到達していた。ただし、レベルにはそこから一切の変化がない。
「まあ。そうでしょうね。一般冒険者のLv50の壁。そこからLv70の壁もある。Lv80の壁ですらまだマシな方だわ。知らなかったけど、ここまで来るとモンスターカードが追加で2つも装備出来るのね。到達が難しいとされるLv80はランクで言えば銀になる。もしかして金のLv99と虹のLv100以上という縛りがあるのは、そこら辺のレベル差でモンスターカードの装備枠に変化があるという事かしら。冒険者は銅から下はランクでは強さが判別しにくいとされる。けど虹、金、銀ランクの上から3つは、それだけで階級事にその強さが証明される。」
ハンナは、ゴールを目指して大岩を飛び続けている。シリーが途中から進路を上に定めてしまった事で、ハンナの進む先にはモンスター達が蠢いている。ハンナは先程からその戦闘を繰り返しているのだが、進むにつれて戦闘に求められる強さの質が上がって来ている。
Lv80に到達し、新たなモンスターカードを装備出来るようになったが、新たに追加されたSランクカードを2枚装備しても、しばらくすると、戦闘が厳しくなって来ている。
それもそのはずで、今いるダンジョンのランクはSランクオーバー。Lv100の虹ランクのいる冒険者を筆頭に、パーティーを組んで挑むのがSランクダンジョンなのだ。先程、ハンナが言った通りLv99とLv100になるとモンスターカードの装備枠が2つずつ増える。
だがハンナの持つCランクの才では、Lv80が限界だった。 これはSランクの才を持つ生徒達とCランクの才を持つハンナの圧倒的な差であり、モンスターカードマイナス4枚分のステータスが足りていない。
人は才のランクでレベルの上限が決まっている。進化素材を集め進化する事で、その上限が20引き上げられる。先程ハンナがLv50の壁とLv70の壁と言ったが、通常はEランク上限がLv50で進化をしLv70にまで引き上げる人がほとんどという事だ。まれにDランクの才でLv70が上限の人がいても、CとDランクでは共にCランク以下はLv80の上限を超えられないという才による上限でストップしてしまう。
更にソロでダンジョンに挑んでいる。
そして、その事が原因でハンナは、Sランクモンスターの強さに対抗する事が出来なくなる。しかも器用貧乏とも言える凡人の才を考え、バランス良くスキルを取得してしまったハンナは、他よりも個の偏りと個人の能力を活かせない。
「流石、Aランクダンジョンだわ。やっぱりいたのね。あらゆるモンスターの頂点とされる生物。竜。」
圧倒的な強者の存在に、そこでハンナの足が止まった。
シリーに取り残されたハンナは自分のステータスを確認する。気付けば自分のレベルは80に到達していた。ただし、レベルにはそこから一切の変化がない。
「まあ。そうでしょうね。一般冒険者のLv50の壁。そこからLv70の壁もある。Lv80の壁ですらまだマシな方だわ。知らなかったけど、ここまで来るとモンスターカードが追加で2つも装備出来るのね。到達が難しいとされるLv80はランクで言えば銀になる。もしかして金のLv99と虹のLv100以上という縛りがあるのは、そこら辺のレベル差でモンスターカードの装備枠に変化があるという事かしら。冒険者は銅から下はランクでは強さが判別しにくいとされる。けど虹、金、銀ランクの上から3つは、それだけで階級事にその強さが証明される。」
ハンナは、ゴールを目指して大岩を飛び続けている。シリーが途中から進路を上に定めてしまった事で、ハンナの進む先にはモンスター達が蠢いている。ハンナは先程からその戦闘を繰り返しているのだが、進むにつれて戦闘に求められる強さの質が上がって来ている。
Lv80に到達し、新たなモンスターカードを装備出来るようになったが、新たに追加されたSランクカードを2枚装備しても、しばらくすると、戦闘が厳しくなって来ている。
それもそのはずで、今いるダンジョンのランクはSランクオーバー。Lv100の虹ランクのいる冒険者を筆頭に、パーティーを組んで挑むのがSランクダンジョンなのだ。先程、ハンナが言った通りLv99とLv100になるとモンスターカードの装備枠が2つずつ増える。
だがハンナの持つCランクの才では、Lv80が限界だった。 これはSランクの才を持つ生徒達とCランクの才を持つハンナの圧倒的な差であり、モンスターカードマイナス4枚分のステータスが足りていない。
人は才のランクでレベルの上限が決まっている。進化素材を集め進化する事で、その上限が20引き上げられる。先程ハンナがLv50の壁とLv70の壁と言ったが、通常はEランク上限がLv50で進化をしLv70にまで引き上げる人がほとんどという事だ。まれにDランクの才でLv70が上限の人がいても、CとDランクでは共にCランク以下はLv80の上限を超えられないという才による上限でストップしてしまう。
更にソロでダンジョンに挑んでいる。
そして、その事が原因でハンナは、Sランクモンスターの強さに対抗する事が出来なくなる。しかも器用貧乏とも言える凡人の才を考え、バランス良くスキルを取得してしまったハンナは、他よりも個の偏りと個人の能力を活かせない。
「流石、Aランクダンジョンだわ。やっぱりいたのね。あらゆるモンスターの頂点とされる生物。竜。」
圧倒的な強者の存在に、そこでハンナの足が止まった。
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