橋本光二

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出会い

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私が一人暮らししていた50歳頃の話だ。
家の近くに朝方まで営業している居酒屋があった。
そこは仕事を終えたスナックのママやホステスさんが集う店だった。
店のマスターは富さんと呼ばれていた70位の男性で、お客さんから大変慕われていた。
その店で私は初めて彼女と出会った。
ある日の深夜2時頃。眠れぬ私は、その店に行った。
客として、2人女性がいた。
一人は、私がよく行くスナックのママさん。もう、一人は、何か、会った記憶がある女性。
2人の女性と私は、松葉崩しなどエロ話で盛り上がり、朝5時の閉店まで話し、そのよく記憶のない女性の店の場所を聞いて、是非行こうと思い別れた。
それから、数日後、早速、チロリン村にあると言う、ママさんのお店に行った。
店の名前は道。ママさんの名前は道子。新潟出身の人だと言う。
それから何回か店に通った。
そして12月31日。
昼間、平和島競艇で遊んだ後、六時頃、私は店に行った。
満員御礼と思いきや、六時に店に来て、客は私一人。その後も、お客は私だけ。
やがて午前0時、日付が変わり、新年度になり除夜の鐘が鳴った。
私は彼女に誘われ、近くの神社に行った。
そこで、寒風の中、御参りし、彼女と店に帰った。
「さあ、そろそろ閉店よ」と彼女が言うと、「わかった」と私は答えた。
私が、お勘定をし、帰ろうとすると、「帰りたくない?」と彼女が聞いた。
私は無言で頷いた。
「そう。じゃあ、2階に上がって」と彼女は言った。
「この梯子から、上がって」と彼女は言い、上がって行く。その後ろから、私も上がって行った。
2階には、煎餅布団が敷いてあった。
彼女は、私のベルトを外し、ジッパーを下げズボンを下ろした。そして、ブリーフも脱がせた。
私のペニスが露わになった。
「やる気満々ね。こんなに大きくなって」
彼女は、蛍光灯の光で輝く私のペニスを、おしぼりで拭った後、「仰向けになって」と言った。
私が煎餅布団に仰向けに寝ると彼女はペニスを口に含んだ。
生温かいネットリとした快感で私のペニスは蕩けそうになる。
「だいぶ硬くなったね」彼女は、そう言うと立上り、私のペニスをバギナに埋めた。
私のペニスは、中華料理の熱いナマコに包まれる様な快感だった。
彼女のナマコが私のペニスをやんわりと締める。
その極上の快感に耐え切れず、私は大量のスペルマを放出してしまった。
「ちょっと、早すぎるよね?沢山出たけど、私、満足出来ない」そう言って、彼女は、挿入した状態で、ゆっくり腰を動かした。
彼女の絶妙な腰使いと熱いバギナから粘液が大量に流れて行き、煎餅布団は、ビショビショになる。
やがて、彼女は息遣い激しく、歓びの声をあげ始めた。
そして、思い切りのけ反り、「アアッ、アアッ、アアッ、アーッ、アー」と叫び、彼女はイッタ。
それからも私達は肉体を貪り、いつしか眠りに付いていた。
気が付くと、窓から日が差し、目を覚まし、私は服を身に付けた。
彼女も目覚め、「どこ行くの」と聞いた。
「今日から仕事なんだ。世田谷営業所に行く日だから、そろそろ家に帰って準備しないと」。私が言うと「そう」と彼女は答え。布団から出て、私の身体をタオルで拭いてくれた。
「また、来てね。2月に店辞めるから。2月は私の誕生日だから、連絡するから、お仕事休みだったら、待ってるよ」と彼女は言い、服を身に付けた。
「来るよ。必ず」と私は言い、一階に降りて行った。
彼女は、店の玄関に来て「お仕事頑張って。来れる時に来て。お仕事優先にしなさい」と言った。
「わかりました。じゃあ」と言い、私は店を後にした。
元旦の太陽のまぶしさ中、私は家路に着いた。
その後、彼女から連絡が来て、私は誕生会に出席し、代表と呼ばれる方と意気投合し、代表の経営するキャバクラに行きたいと思った。
代表は、ママさんに「こちらのお客様、俺の店に、お連れして良いですか?」と聞いた。
ママさんは「良いよ。お連れしてあげて」と答え、私は代表と店を後にした。
それから、暫くして、ママの店に行くと看板が変わり、鹿児島料理店になっていた。
私は、富さんの店に行き、「道に行ったら、鹿児島料理店になっていて、ママさんに連絡しても、通じないんですけど」と聞いた。
富さんは、下を向いて、重い口調で、「ママさん、ガンになって、亡くなった」と言った。
私は、愕然とし、言葉が出なかった。
富さんは、「もう、3カ月の命だったんだ。しょうが無いね。末期ガンだった。でも、よく頑張ったね」と言った。
私は、富さんの店を出て、道があった店に行った。
あの日の事が浮かぶ。
でも、ママは、生き返らない。
ただ、私はママの事が忘れられない。
今も。
(完)
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