天に掲げよ!懸かり乱れの龍旗を!〜もし上杉謙信が天才軍師を得ていたら〜

友理潤

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第一部・第一章 臥龍飛翔

運命の風

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 時は戦国乱世、舞台は北信濃、川中島――
 
 
 少年は金色に輝く麦畑の中に佇んでいた。


 少年らしくない色白の頬に細い瞳に薄い唇。
 一見すると少女に見間違えられるほどだ。

 彼は野山を駆け巡るよりも、空を見上げるのが好きな不思議な少年。
 この日も寺を抜け出し、黄金色(こがねいろ)の海原の中に腰を下ろして空を見上げていたのだった。

 季節は麦秋。
 肥沃な大地の麦はよく育ち、その背丈は上手に彼のことを隠していた。

 空はどこまでも高く、透き通った青色の中をトビが円を描きながら舞っている。
 その様子を見ながら、少年は気持ち良さそうに細い目をさらに細めていた。

 ふと、南の斎場山(さいじょうざん)から爽やかな風が降りてきた。
 すると穂は大きく揺れて、少年の姿をさらけ出す。


――おうい! 辰丸(たつまる)! もうすぐここらも戦が始まるぞ! 早く逃げなされ!


 少年のことを見つけた大人たちが声をかけた。

 しかし少年、すなわち辰丸は静かな微笑みを携えたまま動こうとはしない。
 そんな彼の様子に大人たちはついにさじを投げた。


――もうどうなっても知らねえぞ! おらたちは先に逃げるからな!


 彼らはそう言い残して、そそくさと逃げのびていった。

 しかし大人であれば、稲のように細い辰丸をひょいっと抱えて逃げることなど造作もないことだ。
 にも関わらず彼らはそうはしなかった。
 それは彼らが知っていたからである。


 辰丸は不思議な力で無事に生き延びることを……。


 不思議と言えば、辰丸はその生い立ちからして不思議な少年であった。
 
 誰の子であるかも分からなければ、どこからやってきたのかすらも分からない。
 辰年のある日、寺の前に赤子の彼が置かれていたのだ。
 そして彼は和尚に拾われて育てられた。
 
 やがて言葉を覚えてからは、彼の持つ不思議な力は一気に芽吹き始めた。
 
 まだ十にも満たないうちから、読み書きは大人も顔負けなほど。
 しかしそんなことは、もはや驚愕のうちに入らない。
 なぜなら歳を重ねるにつれて彼は、森羅万象を正しく見切る力、そして人の機微までをも読み解く力をも身につけ始めていたのだから。

 ひとたび彼が「明日は嵐になる」と言えば、本当に嵐が村を襲う。
 「豊作になる」と言えば、その年の麦や米は良く実った。
 さらに近頃は「ここが戦場になる」とか「ここの領主が戦に勝つ」など、戦のことまでも言い当てるようになってきたのである。
 
 まさに神通力と呼ぶに相応しい不思議な力。
 いつしか村人たちは辰丸のことを、この辺りの信仰の的であった「善光寺式如来」にならって、こう称するようになったのだった。


 『善光寺式臥龍』――


 と……。


 しかし悠久の時の流れは、無情にも彼を表舞台に立たせることなく過ぎ去っていくことになる。
 すなわちこの不思議な能力をもった少年辰丸は、歴史の檜舞台(ひのきぶたい)には姿を現すことなく一生を終えるはずなのだ。
 
 
 それでも、もし彼の運命を狂わせるものをだだ一つだけ挙げよというならば、
 迷うことなくこう答えるだろう。
 
 
 それは一陣の爽やかな初夏の風である、と――
 
 
………
……
 弘治3年(1557年)6月18日――

 梅雨が明けたばかりのこの時期は風が吹かねば蒸し暑くて仕方がない。
 辰丸がいる麦畑の中もまた同じであった。
 ただ静かに座っているだけでも、額にうっすらと滲(にじ)んだ汗も拭かず、彼はじっとその場に座って空を見上げていた。
 
 ふと、それまで大空に円を描いていたトビが飛び去っていく様子が目に入ってきた。
 辰丸は口角をかすかに上げる。
 
 
「間もなく来ますね」


 独り言を漏らすと、
 彼はそっと目を閉じた。
 
 今度は尻に全神経を集中させる。
 すなわち尻から伝わる地面の振動に……。
 
 
――ドドッ……。 ドドッ……。


 わずかに地面が揺れ始める。
 
 
「馬……。 ならば名のある将でしょうか」
 
 
 徐々に大きくなってくる振動。
 同時に彼の胸も高鳴ってきた。
 
 彼は見た目こそ可憐さすら感じる少女のようであるかもしれない。
 しかし中身はれっきとした男子そのものであった。
 その証に彼はこれから目の前で起こるであろうことに興奮を抑えきれないでいるのだから。
 
 目の前で起こるであろうこととは……。
 
 
 戦(いくさ)だ。
 
 
 彼がここにいる理由は、戦を間近で見ようという少年らしい好奇心に他ならなかった。

 そして彼は予め知っていた。
 間もなくここで激しい戦が始まることを。
 否、「知っていた」というには語弊があろう。
 なぜなら彼は決して未来が分かる人智を超えた能力の持ち主などではないからだ。
 彼はこの地方の情勢、季節、そして気候…… 彼の知り得るありとあらゆる情報を鑑みて、この地点で戦が起こることを予測していたに過ぎないのだ。
 そしてまるで予知していたかのように的確な予測だったのだ。
 
 
「見えてきた」


 いつの間にか目を開いた彼は、麦と麦の間から迫ってくる軍勢に目を凝らしていた。
 
 やはり馬だ。
 一人の騎馬武者で、立派な兜をかぶっている。
 
 その騎馬武者に辰丸の目は吸い込まれていった。
 
 まだ若い。
 しかし全身にまとった威圧感は、辰丸が今まで目にした誰よりも勝っていた。
 
 精悍な顔つき。
 しかし見方によれば女性のような繊細さも映している。
 瞳は絵に描かれた虎のごとく鋭い。
 真一文字に引き締められた口からは彼のこの戦に懸ける情熱が映し出されている。
 
 そしてその身には、赤、金、黒そして白と様々な色の糸で編み込まれた甲冑。
 さらに兜の前立ては霊狐の上に立つ飯綱権現(いづなごんげん)の姿が見える。
 
 馬にまたがる姿勢は、まるで名刀のように綺麗に背が反り上がっていた。

 辰丸は凛々しい姿を一目見てこう感じたのだ。


――八幡神(やはたのかみ)の権化か……。


 八幡神……すなわち軍神。

 そう表現するに相応しい程に、他を寄せ付けぬ圧倒的な存在感であった。

 そんな風に辰丸がただその若武者のことだけに見惚れていると、馬にまたがった兜武者が若武者に近づいてきた。
 こちらは随分と老いた武者のようだ。
 しかし兜から覗く顔は、彼もまた歴戦の勇士であることを如実に示すほどに猛々しいものであった。


「お屋形様、ここらで陣を張りましょうか」


 その問いに若武者はその目線を遠くに固めたまま答えた。
 

「それにはおよばぬ。元より長く居座るつもりはない」

「御意にございます。ではそろそろそれがしは殿(しんがり)へ戻ります」

「待て、駿河。お主は兵たちを引き連れてこのまま飯山に入れ」


 若武者の透き通った声が、秋の澄んだ空気を震わせる。
 そして駿河と呼ばれた老いた武者は、目を丸くした。


「お屋形様。しかしすぐに敵は襲ってきますぞ! ここはそれがしが引き受けます! お屋形様から先に城にお引きくだされ!」

 
 駿河という武者の口調からして、どうやら若武者の率いる軍勢は敵に追われて、南の斎場山の方からここまでやって来たようだ。
 そして川中島の最北に位置する飯山城へと逃げ延びるつもりなのだろう。

 しかし、若武者はそれを否定した。


「駿河。我らは『引く』のではない。飯山で我らの助けを待つ我が叔父上のもとへ駆けつけるのだ。それが義というものであろう。
しかしわれには義を果たす前にやっておかねばならぬことがある。
そこでお主には先に飯山に入って欲しいのだ」

「まさか……お屋形様……やっておかねばならぬこととは……」


 駿河の口が驚きのあまりに半開きになる。
 すると若武者はさながら修羅のような形相で言った。


「われは宿敵を討つ!」


 その言葉が放たれた瞬間……。

 まるで時が止まったかのような衝撃が辺りを走った。

 駿河だけでなく離れたところに潜んでいる辰丸ですら、肝を鷲掴みにするような口調に固まってしまった。
 そして若武者は駿河に静かに言葉をかけた。


「駿河、早く行け。叔父上が待っている」


 その言葉は有無を言わさぬものを含んでいる。
 駿河はコクリとうなずくと、兵たちをまとめてその場を後にしていった。

 残されたのは若武者と、百人程のわずかな兵たち。


 …と、それは駿河が立ち去ってからすぐの事だった。

 若武者たちがやって来た方角から大軍が押し寄せてきたのである。
 辰丸の見立てではその兵の数およそ三千。

 とてもではないがたかだか百人程度の若武者の小隊では敵う相手ではないはずだ。

 しかし若武者は一歩も怯むことなく、背筋の伸ばした姿勢そのままに大軍と対陣した。

 辰丸はゴクリと唾を飲み込む。

 あまりに無謀な対峙にその行方は見ずとも明らかだ。
 しかしそれでも若武者の自信に満ち溢れた表情からは何かとてつもないことが起きそうな予感を感じさせてならなかったのだ。

 三千の大軍をギロリと睨みつける若武者。

 そして怒気を込めた大声で言った。


「宿敵はどこぞ!?」


 すると一人の兜武者が馬を進めて言い放った。


「我が殿は、敵に背を向けて逃げる相手を追う程に、器の小さきお方ではない! 」


 兜武者の言葉の瞬間に、

ーーははははっ!!

 と、大軍の兵たちが一斉に笑い始める。

 明らかな挑発であった。
 しかし若武者は挑発に乗ることはなかった。
 残念そうに肩を落とすと、くるりと振り返り、少しだけ馬を下げた。

 その様子を見た相手の兜武者が嘲笑する。


「はははっ!ここまで来てまた逃げるか!? 口ほどにもないのう! 」


 しかしここでも若武者は気にする素振りすら見せずに、静かに百人の兵たちの真ん中まで馬を進める。
 そして再び大軍に向き合った。


「なんだぁ!? やっぱり馬鹿にされたら意地になったのか? いいだろう! ここでこの市河孫三郎が首にしてくれよう! 」


 そう言い放つと、市河孫三郎なる兜武者は右手をさっと上げた。

 すると一斉に旗がのぼりはじめる。

 花菱の印……。

 武田家の軍勢である証だった。


 そして空気が変わった。
 緊張に包まれると、自然と空気が薄くなる。


――いよいよ両者のぶつかり合いが始まる!


 辰丸は手に汗をかきながらその様子を、じっと見つめていた。


 そして馬にまたがった若武者が空を突き抜けるような大声で、兵たちに命じたのであった。


「懸かり乱れの龍旗を掲げよ!! 」


ーーバッ!!


 大号令とともに一斉に旗が掲げられた。

 純白な旗には……


 ただ『龍』の一字。


 字は乱れ、さながら龍が今にも襲いかからんと爪を研いでいるようにも見える。

 そしてその字を見た瞬間……

 ゾワッと辰丸の全身の血が逆流し始めた。
 何とも言えぬ高揚感が彼の頬を紅く染めていく。

 この軍旗こそ、戦国最強とまで称された上杉軍が『決死の突撃』のみに掲げた旗印。

 そしてこの旗を掲げることを号令出来るのは、今はただ一人……


 軍神、上杉謙信ーー


 この時はまだ長尾景虎と称している、辰丸の目の前の若武者ただ一人であった。

 そして景虎は獅子の咆哮の如く、兵たちに命じたのであった。


「全軍、突撃!! 」

ーーオオオオオッ!!


 一団となって三千の大軍に突っ込んでいく百の景虎軍。

 しかしその勢い既に凄まじく、ぶつかる前から市河孫三郎は顔を青くして軍勢の最後尾までと引き返してしまった。

 それは同時に軍勢の指揮を一瞬だけ放置したことも意味していた。

 そして無双の景虎軍にしてみればこの一瞬だけで十分であった。


ーードシャッ!!


 景虎軍の長柄槍が頭蓋を叩き割る鈍い音が周辺にこだます。
 断末魔の叫び声を上げることも許されずに、最前線の武田兵たちが倒れていった。

ーーウオオオオオオッ!!

 同時に上がったのは景虎軍の兵たちの雄叫び。
 武田兵たちが一歩二歩と下がる。

 するとようやくここでの大将である市河孫三郎の声が響いてきた。


「何をやっておるのだ!! 敵はたかだか百の弱兵!! 武田の強さを見せる時!! すすめぇぇぇ!! 」


 しかし引き腰の大将の言葉など兵たちの心に響くはずもない。
 
 一方の景虎軍は長さ三間(およそ6m)、重さ九斤(およそ5.4kg)の長槍を自在に操る。

 そのあまりの強さに武田軍はなすすべなく後退を余儀なくされた。

 こうして大軍の中を蹂躙していく景虎軍であったが、ただ破れかぶれに突撃していった訳ではない。

 列記とした目的があったのである。

 それは……

 一本の『道』を作ること……


 総大将、市河孫三郎に続く道をーー


 そして……目をカッと見開いた景虎は、


「見えたっ!! 」


 と、いう鋭い一言を放った。
 同時に馬の腹を思いっ切り蹴ったのである。


ーーヒヒィンッ!!


 馬に景虎の闘志が乗り移る。
 そして次の瞬間には、人馬一体の疾風が戦場を駆け抜けていった。

 道を防ごうとする勇者などいるはずもない。
 むしろ修羅のごとき単騎駆けに武田兵たちは思わず道を開けてしまった。


「ひいいい! 何をしておるのだ!? あやつを、あやつを止めろぉぉぉ! 」


 景虎が自分に向かって一直線に突き進んでくる様子に涙する市河孫三郎。
 しかしそんな彼をかばおうとする者など、ついに現れなかった。


「ひいいい!! 来るな! 来るなぁぁ!! 」


 とうとう景虎に背中を向けながら逃げ出す市河孫三郎。

 しかしそんな彼の必死の逃亡虚しく、景虎はすぐに追いついた。


「毘沙門天に討たれることを冥土の土産とするがよい」


 冷たくそう言い放った景虎は腰に差した刀をすらりと抜く。

 そして大きく振りかぶると、燃えるような声を轟かせた。


「姫鶴一文字よ! 世を乱す不義の者に天誅を!! 」


――ザンッ!!

 それはまさに刹那的だった。


 美しい弧を描いた景虎の刀は市河孫三郎の首と胴を切り離したのだった――


「敵の大将、市河孫三郎打ち取ったり!! 」


 景虎が名刀『姫鶴一文字』を高々と掲げて告げる。

――オオオオオッ!!

 と、景虎軍の兵たちから再び雄叫びが上がった。


 こうなればいかに屈強な武田軍と言えども引かざるを得ない。
 彼らは早々にその場を引き上げていったのだった。


 余計な後追いは許さず、兵たちを素早くまとめる景虎。
 彼はただの一兵も失っていないことを確認すると、短く命じたのだった。


「長居は無用。いくぞ」


 と……。


 後世に伝わる第三次川中島の戦い。
 それは武田信玄と上杉謙信の直接対決こそなかったにせよ、北信濃を舞台にして両軍一進一退の攻防が繰り広げられた戦いであった。

 今のはその戦いの中の、ほんの一つの小競り合いに過ぎぬ名もなき戦い。

 ゆえにこのまま長尾景虎は飯山城に引き返す。

 それが歴史の定めた道であった。


 しかし運命のいたずらが、この時に起こったのである。


 それは……。


 初夏の一陣の風――


 麦畑が一斉に揺れる。


 すると一人の少年の姿が露わになったのである。

 
 長尾景虎の目の前に……。


「何者だ……?」


 これが長尾景虎と辰丸の出会いであった。


 そしてこのあるはずもない出会いが、
 後の歴史を大きく変えていくことになる。


 宿敵、武田信玄との決戦。
 北条氏康との壮絶な関東の覇権争い。
 そして、織田信長との天下を巡る大激闘……。
 

 しかし、それはまだ先の話――
 


 
 
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