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第一部・第一章 臥龍飛翔
英雄欺人の策②
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弘治3年(1557年)6月20日 夕刻――
「やいっ! なんで男の俺が『女』の格好をしなくちゃなんねえんだよ!? 」
「まあまあ、お主しかいないのだ。仕方あるまい。それに俺が同じ格好をしたら気持ち悪いだけではないか」
「……まあ、そりゃそうだが…… でも……」
山の麓の木陰で、文句を言う小島弥太郎に対して宇佐美定勝が懸命になだめている。
しかしこの時ばかりは弥太郎が不満をぶつけるのも仕方あるまい。
なぜなら今彼は『女装』させられているからである。
元より細身の体付き。そこ髪につけ毛をし、着せる服を女性のものにすれば、顔を覗きこまれない限りはか弱い女に見えなくもない。
もし中年太りの定勝が同じ格好をしたなら……
定勝自身考えただけでもゾッとする。
さて弥太郎がこのような格好をしているには列記とした目的があるのだ。
その目的を果たす為に定勝と弥太郎は木陰に身を潜めながら、畑が広がる村の近くまでやって来たのである。
そして何かを見つけた定勝が声を弾ませながら言った。
「おいっ! あれを見てみろ! やはり辰丸の見立て通りだ! やつらは日が傾いた頃にやってきやがった!」
定勝が指を差した方向に目を移すと、そこにはずかずかと男たちが村の中へと入っていく様子が見えてきた。
全員が何らかの得物を手にし、目をぎらぎらさせながら何かを探すようにうろうろとしている。
それは……
――人々が戻ってくる頃を見計らって奴らは村を襲ってくるに違いありません。おそらく夕刻……
定勝たちがこの場に潜む前に辰丸が予言した通りであった。
そして定勝らの目的は敵を砦である寺へと誘い込むこと。
その為に弥太郎が『女』の格好をして囮になるという訳である。
「やはり五十人くらいか…… 少しは減ってくれていると期待していたんだがな……」
定勝は思わず苦笑を浮かべる。
――単に撃退するだけでは足りません。完膚無きまで叩きのめして、二度と村を襲うことのないようにします。
果たして辰丸の宣言通りに事は進むのか……
普通に考えれば絶対にかなわぬ事だ。
しかし、定勝は焦りや不安など微塵も感じていない。
それも全てあの少年の醸し出す雰囲気に包まれているからだろうか。
――英雄欺人か……
英雄人を欺く。
傑物の考えなど所詮常人では思いもつかぬ、ということなのか……
未だに辰丸というわずか十三の少年の底を推し測ることは出来ていない。
まだ出会ってから二日しか経っておらず、たとえ相手が常人であってもその力量や将来性を図るのは無理というものだ。
しかし辰丸という少年が持つ底知れぬ何かを感じるのは確かだ。
ちなみに彼のことを少しでも知っておこうと、ここに来る前に村の生き残りの人々から彼について聞いてみた。
そこで人々が口にしたのは『善光寺式臥龍』というあだ名。
もし地に臥せた龍が、天高く舞えば何が起こるのだろうか。
定勝はその行方を頭に思い描いただけで、興奮が湧きあがってくるのを感じていたのだった。
そんな風に辰丸の事に考えを巡らせているうちに、武田兵たちの大将と思しき中年の男が大きな声で周囲に命じた。
そのだみ声に定勝は、ハッと現実に返った。
「絶対に女と子供が潜んでいるはずだ! 何としても探し出せ!! 」
……と、そこに雑兵の一人が大将に向けて声を上げる。
「大将! もし女を見つけたら好きにしていいんだろ!? 」
「当たり前だ! てめえらが気の済むまで好きにすればいい! ただし命だけは取っておけ! 売り飛ばさねばならぬからな! あははっ!!」
――おおおお!! おんなぁぁぁぁ!! 探せぇぇぇ!!
まさに血に飢えた猛獣。
否、獣の方がまだ分別があるというものだ。
あれは既に人の皮をかぶった欲望の鬼と化した物の怪だ。
ふと定勝は横の弥太郎の顔を見る。
すると彼はぼそりと独り言のようにつぶやいた。
「嫌だなぁ……おいらあんな奴らの中に飛び込んでいかなきゃなんねえのかよ……」
完全に引いてしまっている弥太郎の横顔に、定勝の口元が思わず緩む。
「ははっ! 鬼が鬼を見て怖気づくか! これは滑稽なり! あはは! 」
「う、うるせいやい! お、怖気づいてなんていねえやい! 見てろ! おいらの勇姿を! 」
「おいっ! 待て、弥太郎! 分かっているとは思うが、やつらに見つかったらすぐにこちらへ逃げてくるのだぞ!
そして上手に寺へと誘い込むのだ! 分かっているな!? 」
そう定勝が言い終えないうちに弥太郎は五十人の武田兵の方へと飛び出していってしまった。
「ふむ…… 上手くやってくれるとは思うが…… まあ、行ってしまったからには仕方あるまい。頼んだぞ、弥太郎! 」
彼は祈るようにして呟くと、静かにその場を後にしたのだった。
………
……
「ぐわぁぁぁぁ!! こっち来るなぁぁ!! おいらは男だって言ってんだろぉぉぉ!! 」
山の中に弥太郎の叫び声が響き渡ると、細い一本道をまるで疾風のように駆けあがっていった。
しかしその直後には、
――この際、男でも構わん!! くわせろぉぉぉぉ!!
と、目を血走らせた武田兵たちが弥太郎の尻を追って転がるように駆けていったのだ。
弥太郎とて戦場での勇ましい姿は『鬼』と評されたほどの男だ。
しかし後方からよだれを垂れ流しながら追ってくる男たちの迫力に、彼は恐怖した。
そして涙を浮かべながら一目散に逃げていたのである。
すでに周囲は夜の帳が下りようとしている。
空は紫色に染まり、視界は急速に狭まっていた。
それでも弥太郎の目には確かに目標である寺の門をとらえたのであった。
「もうすぐだ! 頑張るんだ! おいら!! 」
前へ、前へ、前へ!
とにかく脇目も振らずに彼は突き進んだ。
すぐ背後からは飢えた男たちの息遣いが聞こえてくる。
「捕まるものかぁぁぁぁ!! 」
弥太郎ははちきれそうになる胸を抑えこみながら、手足を懸命に動かし続けたのだった。
そして…
ついに門の中へと弥太郎は姿を消すことに成功したのだ。
「あそこだ!! あの寺の中に女たちがいるに違いない!! はははっ!! 今宵は楽しくなりそうだ!! 」
大将の男が大きな声で笑い飛ばすと、周囲の雑兵たちも一斉に意気が上がる。
――オオオッ!! 女! 女! おんなぁぁ!!
そう叫び声を上げながら、武田兵たちもまた寺の門の中へとなだれ込んでいったのだった。
………
……
怒涛の勢いで寺の門をくぐり、敷地の中へと侵入してきた武田兵たち。
彼らは寺の中のいたる所に女たちがいるものだと思い込み、これから起こることに心を躍らせていた。
しかし…
そこには人っ子一人いない静寂が広がっているではないか。
しかも煙(けむ)い。
見ればあちこちから煙が立ち込めている。
さらにその煙に乗せて死臭が、ツンと鼻の奥を刺激してくる。
地面には乾いた藁が乱暴に巻き散らかされており、
そしてよく見れば木々には人の血と思われる黒い液体があちこちに染みついていた。
まるで奈落を思わせるような異様な光景――
あれほどまでに飢えに燃え上がっていた武田兵たちは、この異様な雰囲気にすっかり冷めてしまい、終いには身震いをする者まで出てきた。
すると大将が兵たちの前に躍り出てきて、恐怖心を振り払うように大声を上げた。
「てめえら! 怖気づくんじゃねえ! ほら見ろ!! あそこに花菱の旗印が立っているじゃねえか!! 」
大将が指を差した場には武田家を表す花菱の紋があしらわれた旗が一本立っている。
動揺していた兵たちの間に、にわかに安堵が広がった。
「ここはもう味方が占拠したに違いねえ! 恐らくここのどこかに女たちが集められているに違いねえ! 探しに行くぞ! 」
大将は念を押すように言うと、自ら先頭に立って寺の本堂の方へと歩き出した。
すると…
本堂の入り口に一人の少年の姿が、まるで浮かび上がるように見えてきたのである。
「いたぞ!! あそこだ!! てめえら行くぞ!! 」
――オオオオッ!!
息を吹き返したかのように雄たけびを上げた武田兵たち。
その姿を見てニコリと微笑んだ少年は、すぅっと本堂の中へと消えていった。
「追え!! あの中だ!! あそこに女たちがいるに違いあるまい!! 」
大将の嬉々とした声が寺の中に響き渡る。
そうして彼は彼の背後にいる兵たちともに喜び勇んで本堂の中へと消えていったのだった。
そこが彼らにとっての死地になるとも知らずに――
「やいっ! なんで男の俺が『女』の格好をしなくちゃなんねえんだよ!? 」
「まあまあ、お主しかいないのだ。仕方あるまい。それに俺が同じ格好をしたら気持ち悪いだけではないか」
「……まあ、そりゃそうだが…… でも……」
山の麓の木陰で、文句を言う小島弥太郎に対して宇佐美定勝が懸命になだめている。
しかしこの時ばかりは弥太郎が不満をぶつけるのも仕方あるまい。
なぜなら今彼は『女装』させられているからである。
元より細身の体付き。そこ髪につけ毛をし、着せる服を女性のものにすれば、顔を覗きこまれない限りはか弱い女に見えなくもない。
もし中年太りの定勝が同じ格好をしたなら……
定勝自身考えただけでもゾッとする。
さて弥太郎がこのような格好をしているには列記とした目的があるのだ。
その目的を果たす為に定勝と弥太郎は木陰に身を潜めながら、畑が広がる村の近くまでやって来たのである。
そして何かを見つけた定勝が声を弾ませながら言った。
「おいっ! あれを見てみろ! やはり辰丸の見立て通りだ! やつらは日が傾いた頃にやってきやがった!」
定勝が指を差した方向に目を移すと、そこにはずかずかと男たちが村の中へと入っていく様子が見えてきた。
全員が何らかの得物を手にし、目をぎらぎらさせながら何かを探すようにうろうろとしている。
それは……
――人々が戻ってくる頃を見計らって奴らは村を襲ってくるに違いありません。おそらく夕刻……
定勝たちがこの場に潜む前に辰丸が予言した通りであった。
そして定勝らの目的は敵を砦である寺へと誘い込むこと。
その為に弥太郎が『女』の格好をして囮になるという訳である。
「やはり五十人くらいか…… 少しは減ってくれていると期待していたんだがな……」
定勝は思わず苦笑を浮かべる。
――単に撃退するだけでは足りません。完膚無きまで叩きのめして、二度と村を襲うことのないようにします。
果たして辰丸の宣言通りに事は進むのか……
普通に考えれば絶対にかなわぬ事だ。
しかし、定勝は焦りや不安など微塵も感じていない。
それも全てあの少年の醸し出す雰囲気に包まれているからだろうか。
――英雄欺人か……
英雄人を欺く。
傑物の考えなど所詮常人では思いもつかぬ、ということなのか……
未だに辰丸というわずか十三の少年の底を推し測ることは出来ていない。
まだ出会ってから二日しか経っておらず、たとえ相手が常人であってもその力量や将来性を図るのは無理というものだ。
しかし辰丸という少年が持つ底知れぬ何かを感じるのは確かだ。
ちなみに彼のことを少しでも知っておこうと、ここに来る前に村の生き残りの人々から彼について聞いてみた。
そこで人々が口にしたのは『善光寺式臥龍』というあだ名。
もし地に臥せた龍が、天高く舞えば何が起こるのだろうか。
定勝はその行方を頭に思い描いただけで、興奮が湧きあがってくるのを感じていたのだった。
そんな風に辰丸の事に考えを巡らせているうちに、武田兵たちの大将と思しき中年の男が大きな声で周囲に命じた。
そのだみ声に定勝は、ハッと現実に返った。
「絶対に女と子供が潜んでいるはずだ! 何としても探し出せ!! 」
……と、そこに雑兵の一人が大将に向けて声を上げる。
「大将! もし女を見つけたら好きにしていいんだろ!? 」
「当たり前だ! てめえらが気の済むまで好きにすればいい! ただし命だけは取っておけ! 売り飛ばさねばならぬからな! あははっ!!」
――おおおお!! おんなぁぁぁぁ!! 探せぇぇぇ!!
まさに血に飢えた猛獣。
否、獣の方がまだ分別があるというものだ。
あれは既に人の皮をかぶった欲望の鬼と化した物の怪だ。
ふと定勝は横の弥太郎の顔を見る。
すると彼はぼそりと独り言のようにつぶやいた。
「嫌だなぁ……おいらあんな奴らの中に飛び込んでいかなきゃなんねえのかよ……」
完全に引いてしまっている弥太郎の横顔に、定勝の口元が思わず緩む。
「ははっ! 鬼が鬼を見て怖気づくか! これは滑稽なり! あはは! 」
「う、うるせいやい! お、怖気づいてなんていねえやい! 見てろ! おいらの勇姿を! 」
「おいっ! 待て、弥太郎! 分かっているとは思うが、やつらに見つかったらすぐにこちらへ逃げてくるのだぞ!
そして上手に寺へと誘い込むのだ! 分かっているな!? 」
そう定勝が言い終えないうちに弥太郎は五十人の武田兵の方へと飛び出していってしまった。
「ふむ…… 上手くやってくれるとは思うが…… まあ、行ってしまったからには仕方あるまい。頼んだぞ、弥太郎! 」
彼は祈るようにして呟くと、静かにその場を後にしたのだった。
………
……
「ぐわぁぁぁぁ!! こっち来るなぁぁ!! おいらは男だって言ってんだろぉぉぉ!! 」
山の中に弥太郎の叫び声が響き渡ると、細い一本道をまるで疾風のように駆けあがっていった。
しかしその直後には、
――この際、男でも構わん!! くわせろぉぉぉぉ!!
と、目を血走らせた武田兵たちが弥太郎の尻を追って転がるように駆けていったのだ。
弥太郎とて戦場での勇ましい姿は『鬼』と評されたほどの男だ。
しかし後方からよだれを垂れ流しながら追ってくる男たちの迫力に、彼は恐怖した。
そして涙を浮かべながら一目散に逃げていたのである。
すでに周囲は夜の帳が下りようとしている。
空は紫色に染まり、視界は急速に狭まっていた。
それでも弥太郎の目には確かに目標である寺の門をとらえたのであった。
「もうすぐだ! 頑張るんだ! おいら!! 」
前へ、前へ、前へ!
とにかく脇目も振らずに彼は突き進んだ。
すぐ背後からは飢えた男たちの息遣いが聞こえてくる。
「捕まるものかぁぁぁぁ!! 」
弥太郎ははちきれそうになる胸を抑えこみながら、手足を懸命に動かし続けたのだった。
そして…
ついに門の中へと弥太郎は姿を消すことに成功したのだ。
「あそこだ!! あの寺の中に女たちがいるに違いない!! はははっ!! 今宵は楽しくなりそうだ!! 」
大将の男が大きな声で笑い飛ばすと、周囲の雑兵たちも一斉に意気が上がる。
――オオオッ!! 女! 女! おんなぁぁ!!
そう叫び声を上げながら、武田兵たちもまた寺の門の中へとなだれ込んでいったのだった。
………
……
怒涛の勢いで寺の門をくぐり、敷地の中へと侵入してきた武田兵たち。
彼らは寺の中のいたる所に女たちがいるものだと思い込み、これから起こることに心を躍らせていた。
しかし…
そこには人っ子一人いない静寂が広がっているではないか。
しかも煙(けむ)い。
見ればあちこちから煙が立ち込めている。
さらにその煙に乗せて死臭が、ツンと鼻の奥を刺激してくる。
地面には乾いた藁が乱暴に巻き散らかされており、
そしてよく見れば木々には人の血と思われる黒い液体があちこちに染みついていた。
まるで奈落を思わせるような異様な光景――
あれほどまでに飢えに燃え上がっていた武田兵たちは、この異様な雰囲気にすっかり冷めてしまい、終いには身震いをする者まで出てきた。
すると大将が兵たちの前に躍り出てきて、恐怖心を振り払うように大声を上げた。
「てめえら! 怖気づくんじゃねえ! ほら見ろ!! あそこに花菱の旗印が立っているじゃねえか!! 」
大将が指を差した場には武田家を表す花菱の紋があしらわれた旗が一本立っている。
動揺していた兵たちの間に、にわかに安堵が広がった。
「ここはもう味方が占拠したに違いねえ! 恐らくここのどこかに女たちが集められているに違いねえ! 探しに行くぞ! 」
大将は念を押すように言うと、自ら先頭に立って寺の本堂の方へと歩き出した。
すると…
本堂の入り口に一人の少年の姿が、まるで浮かび上がるように見えてきたのである。
「いたぞ!! あそこだ!! てめえら行くぞ!! 」
――オオオオッ!!
息を吹き返したかのように雄たけびを上げた武田兵たち。
その姿を見てニコリと微笑んだ少年は、すぅっと本堂の中へと消えていった。
「追え!! あの中だ!! あそこに女たちがいるに違いあるまい!! 」
大将の嬉々とした声が寺の中に響き渡る。
そうして彼は彼の背後にいる兵たちともに喜び勇んで本堂の中へと消えていったのだった。
そこが彼らにとっての死地になるとも知らずに――
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