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嫉妬
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風呂から上がると、清子は何を着ていいのか少し迷っていた。きっとセックスをすると言うか、絶対する。ここまできてしないという選択肢はない。下着は身につけるとして、今日一日着たブラウスを着るのだろうか。
そう思いながら髪を乾かしていると、史が外から声をかけた。
「清子。これを着てくれないか。」
そう言ってドアの隙間から白いモノを差し出した。それを受け取り広げると、それはワイシャツだった。
「あの……これを?」
「一度着たことはあるけど、すぐ脱いでしまったからね。洗濯はしているから。」
史にはこんな趣味があるのだろうか。そして一緒に住んでいたその女性もそれに答えていたのだろうか。わからない。それは想像の中でしかわからない女性なのだ。
一般人だったという事は写真も残っていないだろうし、姿も見たことはない。清子の歳よりも少し上の時に死んだ。と言うことはその女性に重ねているのだろうか。
そう思いながら、清子はそのワイシャツに袖を通した。
そしてリビングに出てくると、史はソファで雑誌を見ていたが、清子の姿を見て少し笑う。
「前にも見たことがあるけど、似合ってる。」
「似合ってるも何も……。」
「それを明日着ていこうかな。」
「すぐ脱がなければ皺になりますね。」
「それもそうか。」
史は雑誌をテーブルに置いて立ち上がると、清子の体を抱きしめた。
「良い匂い。シャンプーも石鹸も俺と同じ匂いだ。すべて俺のモノになった気がする。」
「気のせいでしょう。」
「じゃあ、俺は風呂に入ってくる。あぁ、煙草吸わないでくれる?」
「どうしてですか?」
「俺の匂いに包まれて抱きたいから。」
相変わらず歯の浮くような台詞を言う人だ。清子は少し呆れながら、バスルームへ向かう史を見ていた。
確かにこの部屋は少し違和感があった。一人で住むには少し広い。リビングに置かれているソファーは二人掛け。キッチンにある食器も二人分。棚に置かれているAVのソフトの他には、史の趣味とは思えないCD。このバンドの話は聞いたことはない。おそらく死んだ女の趣味なのだろう。
ベッドルームへ行くと、一人で寝るには広すぎるベッドがある。女を連れ込みやすくするためだろうと思っていたが、先ほどの話では女と住んでいたからだろう。
どんな女性だったのだろう。ぐっと拳を握り、清子はその場からまたリビングへ戻っていく。
風呂から上がりリビングへやってくると、清子は膝掛けの毛布を体に掛け、ソファーの上で丸まるようにして眠っていた。まるで小さな子供のように眠っている清子に、史は少し微笑んだ。こんなに無防備に眠っている清子を見るのは初めてだったから。
自分のワイシャツを着て、普段見せることのない細い足を惜しげもなくさらしている。毛布で見えないが、その上にある太股も柔らかくてすべすべしていて触り心地がいいのだ。
それを知っているのは、史とそして晶。あの日。晶の寝たのか。どんな風に抱いたのか、どんな反応をしたのか。すべて聞きたいのにすべてが怖い。
ソファのそばにしゃがみ込んで、そっと頬にふれる。すると清子は薄く目を開けた。
「あ……編集長……。眠ってしまって……。」
「疲れてるのかな。でももう少し起きて欲しい。それにここでは風邪をひいてしまうよ。」
史は立ち上がると、毛布ごと清子の体を抱き抱えた。その行動に清子の目が開く。
「あの……自分で歩けますから……。」
「俺がしたいんだ。」
何人の女をこうして抱き抱えたのだろう。そんなことを考えても仕方がないのに、どうしても考えてしまう。ベッドに寝かされると、史は自分の着ているシャツを脱いだ。そして清子の体に乗りかかる。すると清子は体を起こす。まだ拒否したいのだろうか。それだけ晶が忘れられないのだろうか。
「清子……。」
すると清子は史の首に手を回すと、その胸に額をつける。現役でAV男優をしていたときよりも、薄くなった胸だと思う。それだけ必要ないからだろう。
「編集長……駄目です。やっぱり……これ以上……。」
すると史はその清子の言葉をふさぐように、額を引き離すと清子の唇にキスをする。最初から唇を割って、舌を入れた。清子も戸惑いながらそれに答える。
「ん……。ん……ん……。」
苦しそうな清子の声がする。それでも止められない。唇を離すと、史はシャツ越しに清子の胸に触れた。
「どこを触られたの?」
「え……。」
「久住としたんだろう?何回した?」
「そんなこと……。」
「言って。俺もずっと嫉妬してたんだから。一緒に仕事場を出て行けばそのまま家に行くんじゃないかとか。二人で君たちの居た街に行ったときにはセックスをして帰ってきたんだろうとか。何回したんだろうとか、どんな風に感じたんだろうとか。ずっとここ何ヶ月か考えてた。」
「……。」
シャツの下から手を入れられると下着のホックを取られた。そして緩くなった下着をよけると、シャツ越しだが乱暴に乳首を摘まれる。
「い……。」
「言って。何回した?」
ぎゅっと摘まれて痛いのに、もっとして欲しいと思える自分がとても嫌らしい。
「十年前にした時のことですか?……三回……です。」
「そんな昔のことじゃ無い。最近の話だ。」
「してない……。」
「してないならそれで良い。その時はそんなに気持ちよかった?」
指を離すと、シャツ越しでも乳首が立っているのがわかる。
「……編集長も……こんな事をずっと……他の方としていたんでしょう?私は……何人目ですか?」
「……。」
そう来るとは思ってなかった。シャツのボタンをはずしながら、史は清子の顔をのぞき込む。
「嫉妬してる?」
「え……。」
「俺も嫉妬してる。ずっと久住に取られるんじゃないかって思ってた。」
全部は外さない。シャツの隙間から手を入れて直接胸に触れた。とても柔らかくて温かい。
「ん……。」
「ここに来るような女はあまりいないよ。場所が場所だから、ビルの入り口でかえってしまう人が多いな。」
「住んでた……人もいるんでしょう?」
すると史は胸から手を離して、清子の顔を持ち上げた。そして軽くキスをするとじっと清子を見る。
「もう言わない。俺も聞かない。今は俺と君だけしかいない。俺は君だけを愛しているから。」
その言葉に清子はまたうつむきかけた。しかし史はそのまま清子の顔をまた持ち上げる。
「ここにいるのは誰?」
「編集長。」
「そうじゃないよ。今は君と俺しかいない。誰?」
「史……。」
「そう。ただの男と女だよ。一晩中でも、それをわからせるから。俺を忘れないようにするから。」
史はそのまま清子から離れて、下着に手をかけた。これだけなのにもう少し濡れていた。こんなに感じやすくて、愛しい人の代わりなどいない。
あのときもそう思っていた。今度こそ、ずっと側にいる。
そう思いながら髪を乾かしていると、史が外から声をかけた。
「清子。これを着てくれないか。」
そう言ってドアの隙間から白いモノを差し出した。それを受け取り広げると、それはワイシャツだった。
「あの……これを?」
「一度着たことはあるけど、すぐ脱いでしまったからね。洗濯はしているから。」
史にはこんな趣味があるのだろうか。そして一緒に住んでいたその女性もそれに答えていたのだろうか。わからない。それは想像の中でしかわからない女性なのだ。
一般人だったという事は写真も残っていないだろうし、姿も見たことはない。清子の歳よりも少し上の時に死んだ。と言うことはその女性に重ねているのだろうか。
そう思いながら、清子はそのワイシャツに袖を通した。
そしてリビングに出てくると、史はソファで雑誌を見ていたが、清子の姿を見て少し笑う。
「前にも見たことがあるけど、似合ってる。」
「似合ってるも何も……。」
「それを明日着ていこうかな。」
「すぐ脱がなければ皺になりますね。」
「それもそうか。」
史は雑誌をテーブルに置いて立ち上がると、清子の体を抱きしめた。
「良い匂い。シャンプーも石鹸も俺と同じ匂いだ。すべて俺のモノになった気がする。」
「気のせいでしょう。」
「じゃあ、俺は風呂に入ってくる。あぁ、煙草吸わないでくれる?」
「どうしてですか?」
「俺の匂いに包まれて抱きたいから。」
相変わらず歯の浮くような台詞を言う人だ。清子は少し呆れながら、バスルームへ向かう史を見ていた。
確かにこの部屋は少し違和感があった。一人で住むには少し広い。リビングに置かれているソファーは二人掛け。キッチンにある食器も二人分。棚に置かれているAVのソフトの他には、史の趣味とは思えないCD。このバンドの話は聞いたことはない。おそらく死んだ女の趣味なのだろう。
ベッドルームへ行くと、一人で寝るには広すぎるベッドがある。女を連れ込みやすくするためだろうと思っていたが、先ほどの話では女と住んでいたからだろう。
どんな女性だったのだろう。ぐっと拳を握り、清子はその場からまたリビングへ戻っていく。
風呂から上がりリビングへやってくると、清子は膝掛けの毛布を体に掛け、ソファーの上で丸まるようにして眠っていた。まるで小さな子供のように眠っている清子に、史は少し微笑んだ。こんなに無防備に眠っている清子を見るのは初めてだったから。
自分のワイシャツを着て、普段見せることのない細い足を惜しげもなくさらしている。毛布で見えないが、その上にある太股も柔らかくてすべすべしていて触り心地がいいのだ。
それを知っているのは、史とそして晶。あの日。晶の寝たのか。どんな風に抱いたのか、どんな反応をしたのか。すべて聞きたいのにすべてが怖い。
ソファのそばにしゃがみ込んで、そっと頬にふれる。すると清子は薄く目を開けた。
「あ……編集長……。眠ってしまって……。」
「疲れてるのかな。でももう少し起きて欲しい。それにここでは風邪をひいてしまうよ。」
史は立ち上がると、毛布ごと清子の体を抱き抱えた。その行動に清子の目が開く。
「あの……自分で歩けますから……。」
「俺がしたいんだ。」
何人の女をこうして抱き抱えたのだろう。そんなことを考えても仕方がないのに、どうしても考えてしまう。ベッドに寝かされると、史は自分の着ているシャツを脱いだ。そして清子の体に乗りかかる。すると清子は体を起こす。まだ拒否したいのだろうか。それだけ晶が忘れられないのだろうか。
「清子……。」
すると清子は史の首に手を回すと、その胸に額をつける。現役でAV男優をしていたときよりも、薄くなった胸だと思う。それだけ必要ないからだろう。
「編集長……駄目です。やっぱり……これ以上……。」
すると史はその清子の言葉をふさぐように、額を引き離すと清子の唇にキスをする。最初から唇を割って、舌を入れた。清子も戸惑いながらそれに答える。
「ん……。ん……ん……。」
苦しそうな清子の声がする。それでも止められない。唇を離すと、史はシャツ越しに清子の胸に触れた。
「どこを触られたの?」
「え……。」
「久住としたんだろう?何回した?」
「そんなこと……。」
「言って。俺もずっと嫉妬してたんだから。一緒に仕事場を出て行けばそのまま家に行くんじゃないかとか。二人で君たちの居た街に行ったときにはセックスをして帰ってきたんだろうとか。何回したんだろうとか、どんな風に感じたんだろうとか。ずっとここ何ヶ月か考えてた。」
「……。」
シャツの下から手を入れられると下着のホックを取られた。そして緩くなった下着をよけると、シャツ越しだが乱暴に乳首を摘まれる。
「い……。」
「言って。何回した?」
ぎゅっと摘まれて痛いのに、もっとして欲しいと思える自分がとても嫌らしい。
「十年前にした時のことですか?……三回……です。」
「そんな昔のことじゃ無い。最近の話だ。」
「してない……。」
「してないならそれで良い。その時はそんなに気持ちよかった?」
指を離すと、シャツ越しでも乳首が立っているのがわかる。
「……編集長も……こんな事をずっと……他の方としていたんでしょう?私は……何人目ですか?」
「……。」
そう来るとは思ってなかった。シャツのボタンをはずしながら、史は清子の顔をのぞき込む。
「嫉妬してる?」
「え……。」
「俺も嫉妬してる。ずっと久住に取られるんじゃないかって思ってた。」
全部は外さない。シャツの隙間から手を入れて直接胸に触れた。とても柔らかくて温かい。
「ん……。」
「ここに来るような女はあまりいないよ。場所が場所だから、ビルの入り口でかえってしまう人が多いな。」
「住んでた……人もいるんでしょう?」
すると史は胸から手を離して、清子の顔を持ち上げた。そして軽くキスをするとじっと清子を見る。
「もう言わない。俺も聞かない。今は俺と君だけしかいない。俺は君だけを愛しているから。」
その言葉に清子はまたうつむきかけた。しかし史はそのまま清子の顔をまた持ち上げる。
「ここにいるのは誰?」
「編集長。」
「そうじゃないよ。今は君と俺しかいない。誰?」
「史……。」
「そう。ただの男と女だよ。一晩中でも、それをわからせるから。俺を忘れないようにするから。」
史はそのまま清子から離れて、下着に手をかけた。これだけなのにもう少し濡れていた。こんなに感じやすくて、愛しい人の代わりなどいない。
あのときもそう思っていた。今度こそ、ずっと側にいる。
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