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来訪
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昼を少し過ぎた時間に、史はいったん自分の部屋に戻るとスーツや仕事の道具を手にして部屋を出た。そして駅へ向かう。
明日は仕事なのだ。クリスマスだのと浮かれているときはもう終わり、後は年末の追い込みにはいる。校了が終わってもこの時期だけはどこの課も残業になり、酷いときは日をまたぐこともあるのに夜が明けきらないうちに出社することもある。
史は編集長の立場だと、さらにそれをチェックしないといけない立場でもあり酷いときは家に帰れないときもあるのだ。
この時期だけでも少しでも職場に近い清子の家から通うのも悪くない。イヤむしろ、近くに二人で住めないだろうか。そう妄想しながら駅へ向かっていたが、ふと足を止める。
そんな妄想をしていても、来年の秋には清子はこの街から居なくなる。あの海岸の町へ帰るのだ。本当なら行かせたくない。なのにそれだけを目標に清子は頑張ってきたのだ。それを史の都合だけで潰されない。清子は気軽にあの町に帰ってもしょっちゅうこちらに来る用事はあるからと言っていたが、それでもほとんど会うことは出来ない。
悪い町ではなかった。あんな田舎に住んでいたことはないし、少し歩けばすぐ何でもてにはいる都会とは違う。
風呂一つだってボタンを押せば沸かしてくれるような家ではない。水を張り、火をおこし、薪で風呂を沸かす。不便そうに見えるが、それが日常なら、それで慣れるのだろう。
駅について、改札口をくぐろうとしたときだった。史の携帯電話が鳴る。仕事で何か問題があったのだろうか。少し不安になりながら携帯電話を取り出した。だがほっとする。その相手は弟からだったからだ。
「もしもし。あぁ……今なら大丈夫だ。え?正月?」
弟は地方の大学を卒業後、市役所に勤めている。その職場で出会った一つ年上の女性と結婚し、この間史にとっては甥っ子が生まれた。そして一人で暮らしている父親を呼び、家も建てた。何もかもが優秀に見えて、少し引け目を感じているのは事実だった。
大学の時に軽い気持ちでAV男優になり、芽が出なくて女のすねをかじりながら、アルバイトでバーテンをして人にセックスを見せていた自分とは違う生き物のようにも思える。
だから正月に帰ってくると聞かれたとき、ここ数年はそれを断っていた。今年も断るつもりだ。
「イヤ……忙しくてね。」
清子といる時間の方が有意義に思える。だが史はふと改札口を抜けたカップルを見て、ふとその考えを払拭させた。
「わかった。時間の調整をして、帰ることにしよう。あぁ……あと、恋人を連れて帰りたい。……いいや。まだ結婚する訳じゃない。いずれはするかもしれないが、とりあえずの挨拶だけ。……詳しい時期がわかったら連絡をする。」
電話を切り、ふと改札口を抜けたカップルがホームに向かうのを見た。大きなキャリーケースを引いていて、どこかに旅行にでも行くようだ。自分もこんな風になれる。清子となら、きっと出来る。
史はそう信じて、改札口をくぐった。そのとき、携帯電話が再び鳴り、それを手にする。
一度帰ると、史はまた来ると言っていた。おそらくスーツなんかを持ってくるのだろう。今日は泊まる気だ。清子はそう思いながら、クリーニングに出していたスーツやブラウスを手に部屋に帰ってきた。
一昨日まで着ていたスーツやブラウスは、今日また出した。クリーニングは年末ぎりぎりまで開いているので助かる。
スーツ類をビニールからはずして、クローゼットにかける。そしてパソコンを立ち上げた。昨日のおさらいは、昨日のうちに出来なかった。少しでもやっておいた方が良い。どうせ今夜も出来ないのだから。
そのとき携帯電話が鳴った。清子はそれを手にすると、相手をみる。思わず着信を拒否しようかと思った。だが重要なことであればでないわけにはいかないだろう。
「はい?」
「何だよ。不機嫌そうな声だな。」
相手は晶だった。清子は煙草に手をのばすと、それに火をつける。
「今日はお世話になりました。茂さんにも宜しく言っておいてください。」
「良いよ。あんなに賑やかな食卓が久しぶりみたいだった。」
晶はあのあとまた仕事があると言って、別行動をしていた。夕べのことが嘘のように普通に会話をしている。
「ちょっと相談なんだけどさ……。」
相談とはパソコンのトラブルのようだった。晶が自分で使っているパソコンが、いきなり電源が切れるらしい。
「買ってどれくらいですか?使用頻度は?」
清子はその話を聞きながら、そのパソコンを頭の中で想像していた。
「そうですね。実際見てみないとわからないですけど、ちょっと古いパソコンですね。スペックが追いついていないのかも。」
「やっぱ買い換えかぁ……。金が飛んでいくわ。」
「あまり使わないのだったら、中古のノートでもいいんじゃないんですか。それかメモリーを増設するとか。」
煙草を消して、清子はそれに答えていた。
「今からちょっと見てもらっても良い?」
「え?困ります。今からお客様が見えるんで。」
「客?何?編集長がそこにいるんじゃないのか。」
「……いないですけど。」
「ノートなんだよ。持ち運びできるからそっちに行けるし、場所がわかればそっち行くけど。」
「駄目です。」
「仕事で使うんだよ。今使えないと困る。」
仕事と言われると言葉に詰まる。自分だって仕事の都合で史も晶も振り回しているのだから。
「編集長に連絡をします。」
「俺が言っとくよ。お前の家どこ?」
「……家は困ります。えっと……。」
どこかカフェか何かあっただろうか。清子は少し家の周りを思い浮かべる。しかしこの辺は住宅街で、コンビニや居酒屋はあるがカフェはあまりない。
「良いから教えろよ。」
清子はため息をついて、その場所を教えた。仕事となると見境がつかなくなるのはわかっていたが、それにしては今日はさらに強引だ。
家を知りたいとでも思っているのだろうか。そこで史と会わせないと思っているのだろうか。自分のものにしたいと晶はずっと言っていたし、奪うようにキスを重ねてくる。
それを気持ち悪いと思えないし、拒めない。
そんな事はどうでもいい。清子は立ち上がると、キッチンへ向かいお湯を沸かした。そしてコーヒーを入れると、またパソコンの画面に向かい合う。
しばらくパソコンで作業をしていたら、家のチャイムが鳴った。
「はい。」
ドアを開けると、そこには晶の姿があった。
「俺の方が早かった?」
「そうですね。」
手には黒いパソコン用のバッグが握られている。パソコンの相談というのは真実なのだろう。それを口実にやってきたのかもしれないと思っていたが、本当にパソコンが理由なのかもしれない。
「どうぞ。」
清子は家にあげると、晶は少し笑った。
「前と間取りが変わらないな。」
「必要なものしかいらないので。」
携帯電話を見ると史からのメッセージが入っている。「なるべく早く行くから」と書いてあり、晶のすることが想像できていることを思わせる文言だった。
明日は仕事なのだ。クリスマスだのと浮かれているときはもう終わり、後は年末の追い込みにはいる。校了が終わってもこの時期だけはどこの課も残業になり、酷いときは日をまたぐこともあるのに夜が明けきらないうちに出社することもある。
史は編集長の立場だと、さらにそれをチェックしないといけない立場でもあり酷いときは家に帰れないときもあるのだ。
この時期だけでも少しでも職場に近い清子の家から通うのも悪くない。イヤむしろ、近くに二人で住めないだろうか。そう妄想しながら駅へ向かっていたが、ふと足を止める。
そんな妄想をしていても、来年の秋には清子はこの街から居なくなる。あの海岸の町へ帰るのだ。本当なら行かせたくない。なのにそれだけを目標に清子は頑張ってきたのだ。それを史の都合だけで潰されない。清子は気軽にあの町に帰ってもしょっちゅうこちらに来る用事はあるからと言っていたが、それでもほとんど会うことは出来ない。
悪い町ではなかった。あんな田舎に住んでいたことはないし、少し歩けばすぐ何でもてにはいる都会とは違う。
風呂一つだってボタンを押せば沸かしてくれるような家ではない。水を張り、火をおこし、薪で風呂を沸かす。不便そうに見えるが、それが日常なら、それで慣れるのだろう。
駅について、改札口をくぐろうとしたときだった。史の携帯電話が鳴る。仕事で何か問題があったのだろうか。少し不安になりながら携帯電話を取り出した。だがほっとする。その相手は弟からだったからだ。
「もしもし。あぁ……今なら大丈夫だ。え?正月?」
弟は地方の大学を卒業後、市役所に勤めている。その職場で出会った一つ年上の女性と結婚し、この間史にとっては甥っ子が生まれた。そして一人で暮らしている父親を呼び、家も建てた。何もかもが優秀に見えて、少し引け目を感じているのは事実だった。
大学の時に軽い気持ちでAV男優になり、芽が出なくて女のすねをかじりながら、アルバイトでバーテンをして人にセックスを見せていた自分とは違う生き物のようにも思える。
だから正月に帰ってくると聞かれたとき、ここ数年はそれを断っていた。今年も断るつもりだ。
「イヤ……忙しくてね。」
清子といる時間の方が有意義に思える。だが史はふと改札口を抜けたカップルを見て、ふとその考えを払拭させた。
「わかった。時間の調整をして、帰ることにしよう。あぁ……あと、恋人を連れて帰りたい。……いいや。まだ結婚する訳じゃない。いずれはするかもしれないが、とりあえずの挨拶だけ。……詳しい時期がわかったら連絡をする。」
電話を切り、ふと改札口を抜けたカップルがホームに向かうのを見た。大きなキャリーケースを引いていて、どこかに旅行にでも行くようだ。自分もこんな風になれる。清子となら、きっと出来る。
史はそう信じて、改札口をくぐった。そのとき、携帯電話が再び鳴り、それを手にする。
一度帰ると、史はまた来ると言っていた。おそらくスーツなんかを持ってくるのだろう。今日は泊まる気だ。清子はそう思いながら、クリーニングに出していたスーツやブラウスを手に部屋に帰ってきた。
一昨日まで着ていたスーツやブラウスは、今日また出した。クリーニングは年末ぎりぎりまで開いているので助かる。
スーツ類をビニールからはずして、クローゼットにかける。そしてパソコンを立ち上げた。昨日のおさらいは、昨日のうちに出来なかった。少しでもやっておいた方が良い。どうせ今夜も出来ないのだから。
そのとき携帯電話が鳴った。清子はそれを手にすると、相手をみる。思わず着信を拒否しようかと思った。だが重要なことであればでないわけにはいかないだろう。
「はい?」
「何だよ。不機嫌そうな声だな。」
相手は晶だった。清子は煙草に手をのばすと、それに火をつける。
「今日はお世話になりました。茂さんにも宜しく言っておいてください。」
「良いよ。あんなに賑やかな食卓が久しぶりみたいだった。」
晶はあのあとまた仕事があると言って、別行動をしていた。夕べのことが嘘のように普通に会話をしている。
「ちょっと相談なんだけどさ……。」
相談とはパソコンのトラブルのようだった。晶が自分で使っているパソコンが、いきなり電源が切れるらしい。
「買ってどれくらいですか?使用頻度は?」
清子はその話を聞きながら、そのパソコンを頭の中で想像していた。
「そうですね。実際見てみないとわからないですけど、ちょっと古いパソコンですね。スペックが追いついていないのかも。」
「やっぱ買い換えかぁ……。金が飛んでいくわ。」
「あまり使わないのだったら、中古のノートでもいいんじゃないんですか。それかメモリーを増設するとか。」
煙草を消して、清子はそれに答えていた。
「今からちょっと見てもらっても良い?」
「え?困ります。今からお客様が見えるんで。」
「客?何?編集長がそこにいるんじゃないのか。」
「……いないですけど。」
「ノートなんだよ。持ち運びできるからそっちに行けるし、場所がわかればそっち行くけど。」
「駄目です。」
「仕事で使うんだよ。今使えないと困る。」
仕事と言われると言葉に詰まる。自分だって仕事の都合で史も晶も振り回しているのだから。
「編集長に連絡をします。」
「俺が言っとくよ。お前の家どこ?」
「……家は困ります。えっと……。」
どこかカフェか何かあっただろうか。清子は少し家の周りを思い浮かべる。しかしこの辺は住宅街で、コンビニや居酒屋はあるがカフェはあまりない。
「良いから教えろよ。」
清子はため息をついて、その場所を教えた。仕事となると見境がつかなくなるのはわかっていたが、それにしては今日はさらに強引だ。
家を知りたいとでも思っているのだろうか。そこで史と会わせないと思っているのだろうか。自分のものにしたいと晶はずっと言っていたし、奪うようにキスを重ねてくる。
それを気持ち悪いと思えないし、拒めない。
そんな事はどうでもいい。清子は立ち上がると、キッチンへ向かいお湯を沸かした。そしてコーヒーを入れると、またパソコンの画面に向かい合う。
しばらくパソコンで作業をしていたら、家のチャイムが鳴った。
「はい。」
ドアを開けると、そこには晶の姿があった。
「俺の方が早かった?」
「そうですね。」
手には黒いパソコン用のバッグが握られている。パソコンの相談というのは真実なのだろう。それを口実にやってきたのかもしれないと思っていたが、本当にパソコンが理由なのかもしれない。
「どうぞ。」
清子は家にあげると、晶は少し笑った。
「前と間取りが変わらないな。」
「必要なものしかいらないので。」
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