147 / 289
来訪
146
しおりを挟む
自分のパソコンをスリープ状態にして、清子はテーブルの上で晶のノートパソコンを取り出した。清子が持っているノートパソコンは、清子がいつも移動するときに持っているためになるべく薄く軽く、そしてそこそこのスペックを持ったものを選んでいるが、晶のノートパソコンはそれより何世代か前のもので重いものだ。
「いつ買ったんですか?」
「いつだっけな。こっちに帰って来る前も使ってたけど、さすがに起動しなくなって買い換えたんだっけ。だから……五年はたってるか。」
晶はベッドに腰掛けて、煙草に火をつける。それだけ距離を保とうとしているのだ。清子がへそを曲げて、「やらない」と言い出したら業者に出すことくらいしか、パソコンに関しては知識はない。
しかも業者に出せば、数日か、数週間かパソコンが手元にない状態になる。それは仕事にも影響が及ぼされるだろう。
「五年くらいではそうスペックは変わらないですけどね。中古品ですか?」
「そう。よくわかったな。」
「初期化してるけれど、その跡があるから。」
初期化してもウィルスまでは初期化されない。どうやらウィルス対策のソフトは入れているが、アップデートされていない。アップデートしなければ、ウィルス対策としては全く意味がない。その割にはインターネットを繋いだ跡がある。もしかしたら何かウィルスに犯されているのかもしれない。
「とりあえずネットに繋げてみます。」
手際よくインターネットに繋ぎ、ウィルス検査をしてみた。しかしウィルスらしいウィルスはない。
「危ないサイトに繋がなかったらウィルスは感染しないのか?」
「インターネットに繋いでいれば、その可能性はあります。でも……このパソコンは、ウィルスに犯されてない。」
「繋いで用事が終わったら、すぐ切るからな。」
「メールを送るだけみたいな。」
「そんな感じ。あとは、携帯じゃわかんない細かい画像とか。」
「なるほど。でも……原因は分かりました。」
晶は驚いて煙を吐き出しながら、清子をみる。まだ煙草の一本も吸い終わっていないのだ。
「何?」
「このパソコン自体のアップデートをしていないのと、セキュリティーソフトのアップデートをされていないこと。それから、このアプリを起動したときに電源が切れるのでしょう?」
「あぁ。」
「アプリ自体のアップデートをしていないからですね。」
ソフトウェアのアップデートだが、そもそもこのアプリ自体が今、使えているのだろうか。見たこともないアプリだがと思いながら、清子はとりあえずパソコン自体のアップデートを始めた。
「スペックは足りるかな。」
「あれ?増設した方が良いとか?」
「……余裕は割とあるみたいだから、大丈夫ですね。」
意外だと思った。写真なんかの画像が入っているのだと思っていたが、それはあまり入っていない。
「写真はあまり入っていないのですね。」
「あぁ。写真はハードディスクに入れてるから。どこでも誰のパソコンでも見れるように。」
「なるほどね。」
確かにパソコンを持ち歩くよりも、そっちの方が良いかもしれない。晶らしい言葉だと思った。
「どこかに画像を送るつもりだったんですか。」
「そう。別の会社だけどな。あの町の奥の町にある温泉街があるじゃん。そこの温泉場をとってきて欲しいって。」
「別の会社?」
いぶかしげに清子がきくと、晶は少し笑って煙草を消した。
「や……あれだ。」
「副職しているんですか?会社は副職禁止だと言われてたと思うんですけど。」
「言うなよ。編集長に。」
言うつもりもないが、なぜそんなに金が必要なのだろう。少し不思議に思いながら、清子は晶にきく。
「何でそんなにお金が必要なんですか?借金でもあるとか?」
ギャンブルの噂は聞かないが、していると言っても不思議ではない。そんな容姿をしている。
「借金なんかねぇよ。んー。お前本当に編集長に言うなよ。」
「言いませんよ。」
「結婚資金。」
「は?」
晶が結婚するのだろうか。そんな話は聞いていないし、第一そんな相手がいるのだろうか。いるとしたらどうして清子に手を出そうとしているのかわからない。
「動揺した?」
「いいえ。」
嘘だ。目が泳いでいる。意識しているからそうなるのだ。清子も少しずつ、晶を意識しているのかもしれない。そう思うと、思わず抱き寄せたくなる。
「弟のだよ。結婚したい相手がいるらしい。」
「……あぁ……。」
「良い相手だよ。前から結婚したいって言ってたけど、親に反対されてさ。ほら、兄貴が犯罪歴があるし。それで一度婚約は破棄されたんだ。」
「……。」
清子も煙草に火をつけて、煙を吐き出す。
「でも相手が、そんなの関係ない。駆け落ちしてでも一緒になるって親に言ってくれたらしい。それで復縁したんだ。」
「良い相手ですね。」
自分ではそう言ってくれないだろう。中卒で、身内が居なくて、どんな相手かもわからないような人に嫁に来てもらいたいなど思わない。
史の親もきっとそう言うだろう。
「そんな事を言われたら、あっちの親が根負けしてさ。」
「出て行かれたら帰って来づらくなりますよね。」
「孫が出来ても家に帰らないなんてなったら、寂しいに決まってるだろ?けど一つ条件を出したんだ。」
「お金ですか?」
「そう。時代錯誤かもしれないけど、結納金と式の金は出してくれって。あっちも倹約はしてるしうちと違って副職は許可してくれるようなところだけどさ、やっぱ限度があるよな。」
「茂さんには言ってるんですか?」
「兄貴に言ったら、家を売るとか、土地を売るとか言いかねないし。」
確かにあの兄なら言いかねない。甘い男だからだ。良くあれで、刑務所で無事に過ごせたものだと感心する。
「で、どれくらい必要なんですか?」
「結納金が百万。式で三百万。」
「高っ。」
思わずそう言ってしまった清子は、灰を落として黙ってしまった。
「式で取り返せる部分はあるけど、それでも四百万くらいいるかな。」
そんな金を出してまで、式を挙げないといけないのだろうか。結婚式に呼ばれたことはないが、結婚式場には呼ばれて仕事をしたことはある。
あの真っ白なウェディングドレスを着て、真っ赤なバージンロードを歩いて、考えただけでも肩がこりそうだ。
「編集長はしたいって思ってんだろ?」
「面倒……。」
思わず声に出してしまった。すると晶は少し笑って、ベッドから床に降りる。
「俺は結婚するときは役所に届けて終わり。それで良いと思うけどな。」
「それを望む人と一緒になってください。」
煙草を消して、清子は一度立ち上がると自分のパソコンの横に置いてあったコーヒーを手にする。そして晶のパソコンをみる。
「もう少しですね。」
「お前が編集長と結婚するとかって言うんだったら、奪いに行ってやろうかな。」
「やめてください。」
「でもお前、このままでいいのか?」
「……。」
「このままだったら、あいつの流され放題になるんじゃないか。」
その言葉にずきっと心が痛んだ。自分は自分だと言い聞かせていたのに、いつの間にか史のペースになっている自分がいた。
史と体を合わせる度に、従順になっている自分がイヤだ。
「いつ買ったんですか?」
「いつだっけな。こっちに帰って来る前も使ってたけど、さすがに起動しなくなって買い換えたんだっけ。だから……五年はたってるか。」
晶はベッドに腰掛けて、煙草に火をつける。それだけ距離を保とうとしているのだ。清子がへそを曲げて、「やらない」と言い出したら業者に出すことくらいしか、パソコンに関しては知識はない。
しかも業者に出せば、数日か、数週間かパソコンが手元にない状態になる。それは仕事にも影響が及ぼされるだろう。
「五年くらいではそうスペックは変わらないですけどね。中古品ですか?」
「そう。よくわかったな。」
「初期化してるけれど、その跡があるから。」
初期化してもウィルスまでは初期化されない。どうやらウィルス対策のソフトは入れているが、アップデートされていない。アップデートしなければ、ウィルス対策としては全く意味がない。その割にはインターネットを繋いだ跡がある。もしかしたら何かウィルスに犯されているのかもしれない。
「とりあえずネットに繋げてみます。」
手際よくインターネットに繋ぎ、ウィルス検査をしてみた。しかしウィルスらしいウィルスはない。
「危ないサイトに繋がなかったらウィルスは感染しないのか?」
「インターネットに繋いでいれば、その可能性はあります。でも……このパソコンは、ウィルスに犯されてない。」
「繋いで用事が終わったら、すぐ切るからな。」
「メールを送るだけみたいな。」
「そんな感じ。あとは、携帯じゃわかんない細かい画像とか。」
「なるほど。でも……原因は分かりました。」
晶は驚いて煙を吐き出しながら、清子をみる。まだ煙草の一本も吸い終わっていないのだ。
「何?」
「このパソコン自体のアップデートをしていないのと、セキュリティーソフトのアップデートをされていないこと。それから、このアプリを起動したときに電源が切れるのでしょう?」
「あぁ。」
「アプリ自体のアップデートをしていないからですね。」
ソフトウェアのアップデートだが、そもそもこのアプリ自体が今、使えているのだろうか。見たこともないアプリだがと思いながら、清子はとりあえずパソコン自体のアップデートを始めた。
「スペックは足りるかな。」
「あれ?増設した方が良いとか?」
「……余裕は割とあるみたいだから、大丈夫ですね。」
意外だと思った。写真なんかの画像が入っているのだと思っていたが、それはあまり入っていない。
「写真はあまり入っていないのですね。」
「あぁ。写真はハードディスクに入れてるから。どこでも誰のパソコンでも見れるように。」
「なるほどね。」
確かにパソコンを持ち歩くよりも、そっちの方が良いかもしれない。晶らしい言葉だと思った。
「どこかに画像を送るつもりだったんですか。」
「そう。別の会社だけどな。あの町の奥の町にある温泉街があるじゃん。そこの温泉場をとってきて欲しいって。」
「別の会社?」
いぶかしげに清子がきくと、晶は少し笑って煙草を消した。
「や……あれだ。」
「副職しているんですか?会社は副職禁止だと言われてたと思うんですけど。」
「言うなよ。編集長に。」
言うつもりもないが、なぜそんなに金が必要なのだろう。少し不思議に思いながら、清子は晶にきく。
「何でそんなにお金が必要なんですか?借金でもあるとか?」
ギャンブルの噂は聞かないが、していると言っても不思議ではない。そんな容姿をしている。
「借金なんかねぇよ。んー。お前本当に編集長に言うなよ。」
「言いませんよ。」
「結婚資金。」
「は?」
晶が結婚するのだろうか。そんな話は聞いていないし、第一そんな相手がいるのだろうか。いるとしたらどうして清子に手を出そうとしているのかわからない。
「動揺した?」
「いいえ。」
嘘だ。目が泳いでいる。意識しているからそうなるのだ。清子も少しずつ、晶を意識しているのかもしれない。そう思うと、思わず抱き寄せたくなる。
「弟のだよ。結婚したい相手がいるらしい。」
「……あぁ……。」
「良い相手だよ。前から結婚したいって言ってたけど、親に反対されてさ。ほら、兄貴が犯罪歴があるし。それで一度婚約は破棄されたんだ。」
「……。」
清子も煙草に火をつけて、煙を吐き出す。
「でも相手が、そんなの関係ない。駆け落ちしてでも一緒になるって親に言ってくれたらしい。それで復縁したんだ。」
「良い相手ですね。」
自分ではそう言ってくれないだろう。中卒で、身内が居なくて、どんな相手かもわからないような人に嫁に来てもらいたいなど思わない。
史の親もきっとそう言うだろう。
「そんな事を言われたら、あっちの親が根負けしてさ。」
「出て行かれたら帰って来づらくなりますよね。」
「孫が出来ても家に帰らないなんてなったら、寂しいに決まってるだろ?けど一つ条件を出したんだ。」
「お金ですか?」
「そう。時代錯誤かもしれないけど、結納金と式の金は出してくれって。あっちも倹約はしてるしうちと違って副職は許可してくれるようなところだけどさ、やっぱ限度があるよな。」
「茂さんには言ってるんですか?」
「兄貴に言ったら、家を売るとか、土地を売るとか言いかねないし。」
確かにあの兄なら言いかねない。甘い男だからだ。良くあれで、刑務所で無事に過ごせたものだと感心する。
「で、どれくらい必要なんですか?」
「結納金が百万。式で三百万。」
「高っ。」
思わずそう言ってしまった清子は、灰を落として黙ってしまった。
「式で取り返せる部分はあるけど、それでも四百万くらいいるかな。」
そんな金を出してまで、式を挙げないといけないのだろうか。結婚式に呼ばれたことはないが、結婚式場には呼ばれて仕事をしたことはある。
あの真っ白なウェディングドレスを着て、真っ赤なバージンロードを歩いて、考えただけでも肩がこりそうだ。
「編集長はしたいって思ってんだろ?」
「面倒……。」
思わず声に出してしまった。すると晶は少し笑って、ベッドから床に降りる。
「俺は結婚するときは役所に届けて終わり。それで良いと思うけどな。」
「それを望む人と一緒になってください。」
煙草を消して、清子は一度立ち上がると自分のパソコンの横に置いてあったコーヒーを手にする。そして晶のパソコンをみる。
「もう少しですね。」
「お前が編集長と結婚するとかって言うんだったら、奪いに行ってやろうかな。」
「やめてください。」
「でもお前、このままでいいのか?」
「……。」
「このままだったら、あいつの流され放題になるんじゃないか。」
その言葉にずきっと心が痛んだ。自分は自分だと言い聞かせていたのに、いつの間にか史のペースになっている自分がいた。
史と体を合わせる度に、従順になっている自分がイヤだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる