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第一章 プロローグ
負け組スタート!!!
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キュィィィィィィィィィィ!!!
真ん中の装置が光り、さっきよりも甲高い音が部屋中に鳴り響く。叫び疲れたのか、陽キャ達は静かだ。
『それではスキル付与の儀式を始める。異郷よりきたる32人の選ばれし未来の英雄達に...』
儀式が始まり、妙な緊張感の中、デb...国彦ひとりだけがずっとブツブツ呟いている。
『カミサマお願いします魔法系統の最強スキルください....強化系統とか生活スキルは絶対嫌だ.....』
...何言ってんだアイツ。けど、こんな状況下でも冷静になれるのは国彦のお陰かもしれない。
キュィィィィィィィ!!!体が光に包まれていき、まるで抱擁された時のような優しい温かさが体を包み全身が熱くなる。
『...彼らへ加護を与え給へ』
シュゥゥゥゥゥゥ...全身に力が漲ってきたような気がする。
『スキルは付与された。これからスキルの確認をする。兵士達よしっかりと見張るように。』
ハッ!この時点で、騒ぐヤツなどもう誰一人としていなかった。
『さて、1番にいるお主から見させてもらう。お主、名をなんという?』
1番前にいるイケメンの陽キャが最初のスキル開示だ。
『...山崎 琉斗』
『フム、良い名じゃな。では見ていくぞ。』
ここで俺は必死に(頼む!変なのであってくれ!)と願うが...
『ほう、剣術系統のスキルに結界魔法のスキルか。Lvが上がれば守れぬものなどないだろう。』
相変わらず世の中は不平等なようだ....
『さて、次はお主だ名をなんという?』
『佐藤 希良です。』
『なるほど。それでは見させてもらおう。』
『...おぉ、魔法系統のスキルが多いのぉ。暗殺スキルもあるからサポートに向いてるの。』
『さて次は...』
ドンドンスキルを言い明かされていく。皆強そうなスキルばっかだ。さらにLv上限がないらしいから、仮にゴミスキルだとしても最強になれる可能性がある。
ほんと、最高な世界だぜ。
『さて、お主は名をなんという?』
『僕は高田 国彦です!!!』
『おぉ、元気が良いの。それではスキルを見させてもらう』
『身体強化系のスキルじゃの。』
『あああぁぁぁぁぁ!!!』
『...ん!?通信スキルがあるじゃないか。頼れる司令塔になれるだろうな。』
『やった!強化系だけじゃなかった!!!』
良かったなデブ。まぁ、俺はもっと強いスキルを頂くがな。
『...さて、これで最後かの?お主、名はなんという?』『九条 ヤマトです。』
『ふむ、それではスキルを見させてもらおう。』
(頼む!俺だけなんか強そうで最強なスキルくれ!!!)『...?おかしいのぉ、スマン、もう一度見せてくれ。九条 ヤマトのスキルを見させてもらおう。』
.........................
『やはりないな。』
(何がないってんだ?おいおい、まさかスキルとか言わねぇよなこのおっさん。)
『九条 ヤマト君。どういう訳か、お主はスキルがない。こんな事は初めてだ。』
『え?』....えぇぇぇぇぇぇ!?
『こんなの有り得るんですか!?スキルがないって...どういう!?』
『ワシにもわからん。この世界にいるものは確実にスキルがあるはずなのだ。たとえそれが動物だろうが植物だろうが生あるものはスキルを持つ。なのに、お主だけはそれがないのじゃ。』
『そっそんな.......』
こうして俺の異世界負け組確定ライフが始まった。始まってしまった....
真ん中の装置が光り、さっきよりも甲高い音が部屋中に鳴り響く。叫び疲れたのか、陽キャ達は静かだ。
『それではスキル付与の儀式を始める。異郷よりきたる32人の選ばれし未来の英雄達に...』
儀式が始まり、妙な緊張感の中、デb...国彦ひとりだけがずっとブツブツ呟いている。
『カミサマお願いします魔法系統の最強スキルください....強化系統とか生活スキルは絶対嫌だ.....』
...何言ってんだアイツ。けど、こんな状況下でも冷静になれるのは国彦のお陰かもしれない。
キュィィィィィィィ!!!体が光に包まれていき、まるで抱擁された時のような優しい温かさが体を包み全身が熱くなる。
『...彼らへ加護を与え給へ』
シュゥゥゥゥゥゥ...全身に力が漲ってきたような気がする。
『スキルは付与された。これからスキルの確認をする。兵士達よしっかりと見張るように。』
ハッ!この時点で、騒ぐヤツなどもう誰一人としていなかった。
『さて、1番にいるお主から見させてもらう。お主、名をなんという?』
1番前にいるイケメンの陽キャが最初のスキル開示だ。
『...山崎 琉斗』
『フム、良い名じゃな。では見ていくぞ。』
ここで俺は必死に(頼む!変なのであってくれ!)と願うが...
『ほう、剣術系統のスキルに結界魔法のスキルか。Lvが上がれば守れぬものなどないだろう。』
相変わらず世の中は不平等なようだ....
『さて、次はお主だ名をなんという?』
『佐藤 希良です。』
『なるほど。それでは見させてもらおう。』
『...おぉ、魔法系統のスキルが多いのぉ。暗殺スキルもあるからサポートに向いてるの。』
『さて次は...』
ドンドンスキルを言い明かされていく。皆強そうなスキルばっかだ。さらにLv上限がないらしいから、仮にゴミスキルだとしても最強になれる可能性がある。
ほんと、最高な世界だぜ。
『さて、お主は名をなんという?』
『僕は高田 国彦です!!!』
『おぉ、元気が良いの。それではスキルを見させてもらう』
『身体強化系のスキルじゃの。』
『あああぁぁぁぁぁ!!!』
『...ん!?通信スキルがあるじゃないか。頼れる司令塔になれるだろうな。』
『やった!強化系だけじゃなかった!!!』
良かったなデブ。まぁ、俺はもっと強いスキルを頂くがな。
『...さて、これで最後かの?お主、名はなんという?』『九条 ヤマトです。』
『ふむ、それではスキルを見させてもらおう。』
(頼む!俺だけなんか強そうで最強なスキルくれ!!!)『...?おかしいのぉ、スマン、もう一度見せてくれ。九条 ヤマトのスキルを見させてもらおう。』
.........................
『やはりないな。』
(何がないってんだ?おいおい、まさかスキルとか言わねぇよなこのおっさん。)
『九条 ヤマト君。どういう訳か、お主はスキルがない。こんな事は初めてだ。』
『え?』....えぇぇぇぇぇぇ!?
『こんなの有り得るんですか!?スキルがないって...どういう!?』
『ワシにもわからん。この世界にいるものは確実にスキルがあるはずなのだ。たとえそれが動物だろうが植物だろうが生あるものはスキルを持つ。なのに、お主だけはそれがないのじゃ。』
『そっそんな.......』
こうして俺の異世界負け組確定ライフが始まった。始まってしまった....
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