カノコの日常〜妖怪があつまる『幻灯の夜市』で《後悔石》を探すバイト生活が始まった。あなたのその後悔、晴らします〜

灰緑

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リグレットブレイカー(五)

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 あれ、料理に感嘆とかないんだけど、これ大丈夫かしら。
 わたしは晩御飯を並べたダイニングテーブルを挟んで妙音鳥と向かい合っていた。
 妙に静かで時計の音が幾重にも増幅されて、チクチクと耳に痛い。
 微かに前歯をかちかちと鳴らしながら、わたしは彼からの反応を待っている。
 
 妙音鳥の希望でハンバーグをこしらえた。
 にもかかわらず、依然として妙音鳥は何も言わずもくもくと箸を動かすだけ。
 振り返ってみると彼の箸さばきは、油揚げと豆腐のお味噌汁が最初であった。
 やはりそこか。わかるぜ、妙音鳥。まず喉を潤して準備が必要よね。
  
 次はケチャップソースが垂れ落ちそうなハンガーグの端、五分の一ぐらいを箸の先でさくり。
 おお! 綺麗に湯気が天井に登っていく。あ、掴んだ、そして口に入れる。
 
 だが……そのあとも、妙音鳥は無言のまま。
 わたしの期待をよそに、箸はご飯へと走り去っていった。
 
 そして今に至る。
 味はどうでしょうか、と聞くほどの度胸はなかった。

「カノコは……一人暮らしをしていたのか?」

 その質問は中身が見えない不安を掻き立てた。わたしは箸をそっとテーブルに置いた。
 妙音鳥は味噌汁をずうっと飲んで、眼鏡は曇っていく。

「……はい。そうです……?」

 眼鏡を取って、妙音鳥は拭かずにテーブルに置いた。

「……ところで、ご両親は」

 その質問は、不安に黒い色を塗るっていく。

「はい。います……」

「ご両親の住まいは東京ですか?」

 ぴりっ、と意識に亀裂が入り、誰だか分からない人の輪郭が浮かぶ。
 身体の芯が震えた気がした。

「……はい」
 なぜか躊躇ってしまって、話題を流すような短い返事をした。

「よく一人暮らしを許してくれましたね。大学生ですか?」

 妙音鳥はハンバーグを半分まで食べて、よどみないリズムで食事続けている。

「そうですね。今、わたし大学生……ですよね?」 

「……ね?」

 木霊みたいに妙音鳥は聞き返えした。
 再ぴ、ぴりっと、小さな一閃がわたしの痩身を震わした。
 だがすぐにそれは消え去ってしまって頭には何も浮かんでこない。
 頭を小さく振って、雲集のような不安を振り落とす。

「いや、え、はい……大学生です……あ、そうです。思い出しました。わたし、大学生になることが本当に夢だったんです」
 思ってもみない言葉が口から溢れた。
 言葉を発した唇は何度も繰り返していたような慣れた動きで、その落差はわたしの眼差しをふらつかせる。

「……そう。大学生……今は夏休みだろうけど、その、僕の仕事も手伝って大丈夫ですか。両立できるなら、別に問題ないですが」

「はい……たしか……大学は、まだ始まらないです……よ」

「……分かりました。僕の仕事は定時がある訳ではないし、まぁ、世間的な印象は良くないですが、いわゆる自由業です。お願いしたことをカノコのペースでしてくれれば問題ありませんよ」

「はい、ありがとうございます」

「ところで、カノコ……食べないの?」

 あ、そう言えば、まだ一口も箸を付けていない。いえ、もちろん食べますと、慌てて箸を取った。
 だけどおぼつかない手つきに、箸は不安を覚えて床へと逃げた。小さくカランと音がする。
 箸を取ろうとしてしゃがむと、鏡面のような茶色の床板にぼんやりと自分の輪郭が映る。
 わたしはキッチンの流しに急ぎ、蛇口をひねって箸を洗った。

「はは、失礼しました」

 ようやく席に戻り、少しだけ緊張しながらハンバーグを切り分けて、ぱくっ、と頂く。
 じわっ、と七色の味が個性豊かなパレードを繰り広げた。

「なにこれ、美味しい!」

 わたしの大げさな態度に、妙音鳥はなぜか少し嬉しそうだ。

「カノコ。それ……自分で作ったんじゃないの。はは」

 なにこの自画自賛、だいぶ恥ずかしい状況。でも懐かしくて美味しい味だった。
 誰だか分からない女性の後ろ姿が頭に浮かぶ。その女性はキッチンで料理を作っているようだ。湧き出す懐かしさと寂しさは混ざり合って、サラダのドレッシングのように心にふりかけられる。
 心はその味に段々と染まって、ふいに涙が頬を流れ落ちる。
 わたし、どうして泣いているの。これ……ふふ。おかしい。
 笑いながら指で水分を拭き取った。

「そうですよ! わたし上手じゃないですか料理。妙音鳥さん。何も感想、言ってくれないし!」

問い詰めたつもりだが、妙音鳥の口はあっさりと動いた。

「美味しいですよ。ありがとう、カノコ」

 そうだろうよ、家主よ。この味は尊いぞ、と腕を組んで得意げに頷いた。
 もう少し早く言って欲しい言葉だったが今日は許そう。

「それにさ……食事って楽しいだろう」

「え、はい……」

 そうだ、どこか忘れていた気がする。
 誰かと一緒に食べる楽しさ、喜んでくれる楽しさ。作る楽しさ。

「このぶんだと、食事は期待できそうだな」

「はい。頑張ります!」

 買い物をしている時、ハンバーグと言われて食材はすぐに頭に浮かび、キッチンでは身体が手順を覚えていた。一般的な料理は作れると思うけど、再確認のために料理本を買おうと思った。
 妙音鳥は、「ああ、そうだ」と席を立って書斎の方に姿を消した。
 
 一人残されたわたしは、改めてキッチン兼ダイニングルームをさっと見渡す。
 ダイニングテーブルはだいぶ古いが綺麗に使われていて、セットの椅子の背もたれには高い技術の装飾が施されていた。
 キッチンの両脇の壁には食器棚が一つずつ、一つは生活食器が中心で、もう一つはコーヒーや紅茶のカップ&ソーサーがずらりと並んでいた。カップの柄は凝ったものが多く、彼の趣味なのかも知れない。
 ここが今日からわたしの舞台だ。
 ようやく妙音鳥が小さな紙袋と一緒に戻ってきた。

「この家のこと、説明します」

 妙音鳥はテーブルの上に、家の鍵、がま口の財布、携帯を一列に並べていく。等間隔の置き方は本棚の乱雑さと不釣り合いだ。

「僕の祖父が住んでいた古い家なので、使い勝手はそれほどよくありません。掃除は少し大変かもしれませんが……鍵は渡しておきます。戸締りをよろしく」 

 大事なことを任されて、わたしの唇は勇ましく、はい、と動いた。

「基本は家の管理全般を。食事は、朝は大体八時ぐらいで。夜は六時でいいです。お昼はいない時もあるし、その日の朝に聞いてくれると。乾麺とか、ごく簡単なものでいいです。あと……あの……洗濯もお願いしてもいいかな?」
 
 意外にも遠慮がちに洗濯という言葉を持ち出したから、わたしがそれこそ恥ずかしい。まるで夫婦のような会話にわたしも赤面してしまって、両足の先はテーブルの下で擦れ合ってせわしない。

「……はい。もちろんです。大丈夫です」

 妙音鳥は小さく頭を下げながら照れ気味に、ありがとう、と答えた。案外、可愛いところある妙音鳥。

「仕事は……やはり一日、七時間ぐらいかな。そのぐらいはかかるでしょう。ただ午前でも午後でも自由に時間を調整してください。宅急便とか電話は、適度に対応してくれれば大丈夫。あとバイト代はどうしますか? 月末にまとめて払ってもいいですし」

 あれこれ使ってしまい、荒野と化した全財産を思い起こすと、特にほしいものがある訳ではないけれど、手持ちがあるほうが安心する。わたしは思い切ってお願いしてみた。

「できれば、週末とかに一週間分をもらえると、助かるのですが……」

「ああ、いいよ。僕は構わないです。では、そうしましょうか」

「はい! ありがとうございます」

「食費は、この財布に入れておきます。月単位で四万五千円、一日、千五百円ぐらいでいいかな。その他の雑費分でとりあえず二万、合計六万五千円。足りなかったら言ってください。追加します」

 一日千五百円って、なかなか贅沢。よし、美味しいものを作ろう、とわたしの心は上向く。
 ところでがま口ってなんかレトロで可愛い。それにこの展開、やっぱりなんか新婚さんみたいじゃない。お店で、奥さんっ! とか声を掛けられたりして、もう、ヤダっ!

「……カノコ、おーい。カノコどうした。戻ってこい

 いけないっ、夜なのに短い白昼夢に浸ってしまった。この妄想は実に危険だ。

「あ、はい、今、帰還しました」

 報告はしっかりと。

「はは。面白いな。カノコ」

「あはは……あ、携帯……ありがとうございます」
「構わないよ。僕の番号は登録済みだから、不在時に何か用があったら電話をかけてください」
 
食事を綺麗に平らげた妙音鳥は、外した眼鏡を元に戻した。裸眼で普通に食べていたし、眼鏡は伊達かもしれない。今日の服装といい、彼は基本的におしゃれが好きなようである。

「あと、カノコ」

 少し低めの妙音鳥の声は、身体の中心を突き抜けていった。突然の変調にわたしは姿勢を正す。手に持った箸をきちんと手前に並べて置き、口に含んでいた飯の塊を、ごくん、と飲み込む。

「今日、この家に来た時のことを覚えているかい?」

「あ、はい、ええと、あ、そう……」

 わたしは、右手を上げて赤いブレスレットを揺らす。

「これを頂きました。結構、気に入っています。可愛いですし」

 可愛い。本当にそう思う。わたしがわたしでいられるように手助けしてくれている。そんな不思議な感覚が手首からじんわりと湧き出して総身を包んでいた。わたしの輪郭線は、マジックで書いたように太くなった気がした。

「……そうか」

 妙音鳥は低い声がわたしの鼓膜にのしかかり、身体が重くなる。
 妙音鳥は勘づいたようで素早く会話をつないだ。

「それ、気に入ってくれてよかったよ。そのブレスレットは常に身に付けていてください。リグレットブレイカーの証でもあります」

「リグレットブレイカー?」

「言ってなかった……かな? 僕の仕事の名称で、後悔を壊す者という意味です。英語にしているのはちょっと今時な呼び方のほうがいいかと思って。僕の祖父の時代は、『後悔消し』って呼ばれていました」

 庭球じゃなくてテニス的なやつ? と思いながらも、分かりました、の意でわたしは頷いた。
 こんな些細なやりとりも久しぶりな気がして、心は茹でたてのジャガイモみたいに、ほくほくとしてきた。
 会話をして感情を伝えたり、伝えられたり。ありふれた普通の日常は心に小さなスキップをもたらしてくれる。

「ちなみに妙音鳥さん、今は、その仕事……の依頼はあるのですか」

 さりげなく景気を訪ねてみた。別に懐事情を疑っているわけではないが、わたしの給金に関わる。だが妙音鳥の回答は、悪い意味ですっぱりと明白だった。

「いえ、無いですよ」

「え」


 条件反射で、ぽかん、と口を開く。
「ですから、今、依頼は一つもありません。月に一件あるかないか。そんなところですね」
 
 蓄えがあるからバイト代はちゃんと払えますよという言葉は続かずに、しんとした空気が二人の間に満ちていく。天井から吊るされたペンダントライトの光は、誰もいない裏道で一点を照らす街灯のようだ。
 わたしの不安をよそに妙音鳥は立ち上がり、お洒落な黒の電気ケトルに水を入れる。ごぼごぼっと水が入る音が少し長く、どうやら、わたしの分も入れてくれるようだ。

「僕はコーヒーを飲みますが、カノコはどうしますか。今は、ええと……」

 妙音鳥は食器棚の引き出しを開けた。

「コーヒーは濃いものから薄いものまであります。普通の紅茶は切らしていて、アップルティーならありますが」

 ささくれのように、アップルティーという言葉が、ぴりっと心に刺さる。

(カノコ……これ好きでしょう……)

 誰かの声が頭に響いて、動く唇だけが意識の中に浮かぶ。じんわりと波紋のように広がるその優しく懐かしい響きは、涙腺をちくちくと突く。 
 わたしは悲しい……の、それとも嬉しい……の。
 曖昧なその感覚に震えてしまい、振り落とそうと首を左右に振った。

「いえ、私はお水で……大丈夫です」

 妙音鳥は自分の分だけドリップ型のコーヒーを取り出した。

「コーヒーとかは、好きに飲んでくれて構いません。紅茶、何か好きなのでいいから、買っておいてください」

「……はい。明日の買い物の時にでも」

 電気ケトルは仕事が早い。わずか一分足らずでカチッ、と音がしてお湯が沸く。
 妙音鳥が食器棚の前に立ち、扉を開けると、磁石特有の開閉音が小さく鳴った。青い北欧調のカップとソーサーを取り出し、細い猫足のような注ぎ口からお湯をドリップに注ぐ。柔らかい蒸気が煙突の煙のように現れた。妙音鳥はゆっくりと時間をかけて何度かその動作を繰り返す。

「さて、僕は調べものが少しありますので、先に書斎に行きます。ご馳走さまでした」

「あ、はい。分かりました……」

「お風呂も先にいいですよ。僕が入れておきますから……」

 妙音鳥はそう言い残して、コーヒーと共にダイニングルームを後にした。
 食べかけのハンバーグと少し冷えたお味噌汁。
 食欲が飛んでしまったけど、もったいないから最後までちゃんと食べよう。無理矢理に口に運んだハンバーグの味は少し濃く感じた。
 
 きちんとご馳走様と手を合わせて、食器を流しに運ぶ。喉に引っかかるものはないれけど、突然聞こえた誰かの懐かしい声が心に引っかかる。
 誰だろうと思考を巡らしてみたけれど、わたしの意識は霧の中を彷徨って、今度も何も掴めなかった。
 
 洗い物を済ませてお風呂に向かう。少し旧式の扉を開けて洗面所に入り、今度はお風呂場の扉を開ける。懐かしい青いタイル貼りのお風呂が、おいでませ! の湯気でわたしを出迎えた。
 
「おおっ!」

 ぴょんぴょんと跳ねるように、今日買ったパジャマと下着を取りにダイニングルームに戻る。ハサミの場所が分からないから包丁ですぱっと下げ札を切った。
 
 お風呂へ向かう途中、ちらっと書斎に目を向けると妙音鳥は深く椅子に座り、天井を眺めて何やら考えごとをしているようだった。
 妙音鳥の姿勢のせいか、天井のシーリングライトが造形たらしめる首元の影が深かった。
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