12 / 30
バレンタインデー(後編)
1
しおりを挟む
さて、薬の影響で積極的になった郁人。
その彼に抱きつかれ、頬や額にキスされたり頭を撫で撫でされまくりな親衛隊隊長・優馬。
羨ましそうに二人を見守る隊員たちや風紀委員長の律、編入生の歩、そして理事長。
――と、腕時計に目をやる理事長。
理事長「おや。そろそろ全員、元に戻る時間かな?」
律「郁人の口調も大分いつも通りになってきましたね」
歩「勿体ない……」
優馬「も、元に戻る? (助かった。俺の理性と我慢もそろそろ限界。マジ、後で覚えとけよ郁人)」
郁人「優ちゃんホント可愛いーって、ん? 何か急に寒気が」
シクシクシクシク
飛鳥「うう、せっかくチョコを買って早食い競争も頑張ったのに。理事長ひど過ぎます。僕、悲しいです」グスッ
千葉「どうせ俺なんか郁人にアーンして貰う価値のない駄目教師ですよっ。理事長先生も俺が欝陶しくて嫌いなんだ!
ヒック、うわぁぁあん!」
祥太郎「この二人はどうでも良いですが。郁人さん、俺には抱きついてくれないのですか? ほらもう優馬さんなんか、とっとと離してください」
律「……」※憐憫の眼差し
優馬「あ(ンだと、この)!?」
郁人「そうだなぁ。このチョコ貰うねー、聡さん」
理事長「え、郁人くん?」
歩「郁人?」
親衛隊員「郁人さま?」
ツカツカツカ ぎゅっ ニコッ
郁人「はい会長、アーン?」
飛鳥「ふ、郁人//// もごッ」
郁人「はい千葉ちゃん、アーン」
千葉「う、嬉しいよ郁人ぉ//// あぐっ」
郁人「はい祥ちゃん、アーンして?」
祥太郎「ようやく俺にも抱きついてくれるんですね、郁人さん。せっかくでしたら口移しで――うぐっ」
歩「うわ最後ひどっ。いきなり横から脇腹を蹴りつけた優馬が、郁人の手からチョコを奪って無理やり祥太郎って奴の口に突っ込んだ!」
律「まあ今のは仕方あるまい」
郁人「何するの優ちゃん、かわいそうでしょ。涙目になってるよ祥ちゃん。
あ、分かった嫉妬だね? もぉ本当に可愛いんだからー」
優馬「う、うるさい! だいたい男同士でチョコをアーンだの可愛いだの、恥ずかしいんだよ! モガッ!?」
郁人「どぉ、優ちゃん美味しい? ごめんね優ちゃんもアーンして欲しかったんだよね。てことで最後の一個は俺が食べちゃっても良いよね♪」パクッ
理事長「郁人くん! あー……やっちゃったね。今のチョコも薬入りだったんだが」
隊員たち「え!?」
優馬「は!? (何だと、それはつまり……うわ、頭がッ)
――――…………
もぉ~駄目ですよぅ理事長先生、こんなことしちゃ。変な薬とか飲ませて、郁人さまのお身体に何かあったら僕泣いちゃいますぅ」
歩「あ、あれ。優馬はそんなに普段と変わらないみたいだけど」
隊員たち「でもいつもの隊長より可愛いような?」
郁人「やべぇ。優ちゃんお前なぁ、可愛すぎるにも程があるだろ。俺を萌え死にさせる気か?」
優馬「ええッ? 郁人さまダメ、死んじゃやだあぁぁ!」
郁人「いや死なねーし。ハハハ、優ちゃんは泣き顔もすっげぇ可愛いな」
理事長「二人共しっかり薬が効いちゃってるようだね」
歩「うわ、やっぱりこっちの郁人も格好良い! あ、目尻にチューしたぞ」
隊員たち「ギュッてされながら頭を撫でられてる隊長、羨ましいっ!」
律(……イライライラ……)
グイッ
祥太郎「とっとと郁人さんから離れなさい、目障りですよ優馬さん」
優馬「あっ何するの祥太郎、嫌だ放して!」
飛鳥「五月蝿い、お前ばっかり郁人にくっついててズルイんだよ!
ねえ郁人ぉ、僕の頭も撫でて?」
千葉「バ会長うざい。そんな奴より、俺とどこか二人っきりになれる場所へ行こうよ郁人。ね、良いでしょ?」
郁人「あ? 何だよ会長も千葉ちゃんも、二人してやたら甘えたがっちゃって。
ん? そんなに俺のことが好きなのかよ。ククッ可愛いなぁ」
飛鳥・千葉「ふ、郁人の意地悪っ////」
郁人「くははっ、お前らマジ可愛すぎ」
律「…………何だ、このカオス」
隊員たち「か、会長さま?」
歩「えっと。目の前で頬染めながら郁人に頭撫でられてるの、千葉先生だよな」
理事長「うーむ。とりあえず薬が切れるまでは彼らと郁人くんを、念のため近付けないよう隔離しといた方が良いのかな。
って言ってる先から、鼻息を荒くした会長と千葉先生が郁人くんを押し倒しちゃったか。性格が変わっても嗜好は同じだから、受け攻めは変化しないということかな?
なるほど、まだこの薬には改良する余地があるみたいだねぇ」
律「暢気に解説している場合ですか!?
理事長もあいつら押さえるのを手伝ってください!」
歩「あ、会長と千葉先生の見事な連係で郁人のシャツが脱げ――……郁人、えっろ////」
隊員たち「うわっ//// どうしよう、郁人さまを助けた方がいいのかな。あ! 間一髪、優馬隊長が泣きながら会長さまと千葉先生に蹴りを……って、強ッ!?」
.
その彼に抱きつかれ、頬や額にキスされたり頭を撫で撫でされまくりな親衛隊隊長・優馬。
羨ましそうに二人を見守る隊員たちや風紀委員長の律、編入生の歩、そして理事長。
――と、腕時計に目をやる理事長。
理事長「おや。そろそろ全員、元に戻る時間かな?」
律「郁人の口調も大分いつも通りになってきましたね」
歩「勿体ない……」
優馬「も、元に戻る? (助かった。俺の理性と我慢もそろそろ限界。マジ、後で覚えとけよ郁人)」
郁人「優ちゃんホント可愛いーって、ん? 何か急に寒気が」
シクシクシクシク
飛鳥「うう、せっかくチョコを買って早食い競争も頑張ったのに。理事長ひど過ぎます。僕、悲しいです」グスッ
千葉「どうせ俺なんか郁人にアーンして貰う価値のない駄目教師ですよっ。理事長先生も俺が欝陶しくて嫌いなんだ!
ヒック、うわぁぁあん!」
祥太郎「この二人はどうでも良いですが。郁人さん、俺には抱きついてくれないのですか? ほらもう優馬さんなんか、とっとと離してください」
律「……」※憐憫の眼差し
優馬「あ(ンだと、この)!?」
郁人「そうだなぁ。このチョコ貰うねー、聡さん」
理事長「え、郁人くん?」
歩「郁人?」
親衛隊員「郁人さま?」
ツカツカツカ ぎゅっ ニコッ
郁人「はい会長、アーン?」
飛鳥「ふ、郁人//// もごッ」
郁人「はい千葉ちゃん、アーン」
千葉「う、嬉しいよ郁人ぉ//// あぐっ」
郁人「はい祥ちゃん、アーンして?」
祥太郎「ようやく俺にも抱きついてくれるんですね、郁人さん。せっかくでしたら口移しで――うぐっ」
歩「うわ最後ひどっ。いきなり横から脇腹を蹴りつけた優馬が、郁人の手からチョコを奪って無理やり祥太郎って奴の口に突っ込んだ!」
律「まあ今のは仕方あるまい」
郁人「何するの優ちゃん、かわいそうでしょ。涙目になってるよ祥ちゃん。
あ、分かった嫉妬だね? もぉ本当に可愛いんだからー」
優馬「う、うるさい! だいたい男同士でチョコをアーンだの可愛いだの、恥ずかしいんだよ! モガッ!?」
郁人「どぉ、優ちゃん美味しい? ごめんね優ちゃんもアーンして欲しかったんだよね。てことで最後の一個は俺が食べちゃっても良いよね♪」パクッ
理事長「郁人くん! あー……やっちゃったね。今のチョコも薬入りだったんだが」
隊員たち「え!?」
優馬「は!? (何だと、それはつまり……うわ、頭がッ)
――――…………
もぉ~駄目ですよぅ理事長先生、こんなことしちゃ。変な薬とか飲ませて、郁人さまのお身体に何かあったら僕泣いちゃいますぅ」
歩「あ、あれ。優馬はそんなに普段と変わらないみたいだけど」
隊員たち「でもいつもの隊長より可愛いような?」
郁人「やべぇ。優ちゃんお前なぁ、可愛すぎるにも程があるだろ。俺を萌え死にさせる気か?」
優馬「ええッ? 郁人さまダメ、死んじゃやだあぁぁ!」
郁人「いや死なねーし。ハハハ、優ちゃんは泣き顔もすっげぇ可愛いな」
理事長「二人共しっかり薬が効いちゃってるようだね」
歩「うわ、やっぱりこっちの郁人も格好良い! あ、目尻にチューしたぞ」
隊員たち「ギュッてされながら頭を撫でられてる隊長、羨ましいっ!」
律(……イライライラ……)
グイッ
祥太郎「とっとと郁人さんから離れなさい、目障りですよ優馬さん」
優馬「あっ何するの祥太郎、嫌だ放して!」
飛鳥「五月蝿い、お前ばっかり郁人にくっついててズルイんだよ!
ねえ郁人ぉ、僕の頭も撫でて?」
千葉「バ会長うざい。そんな奴より、俺とどこか二人っきりになれる場所へ行こうよ郁人。ね、良いでしょ?」
郁人「あ? 何だよ会長も千葉ちゃんも、二人してやたら甘えたがっちゃって。
ん? そんなに俺のことが好きなのかよ。ククッ可愛いなぁ」
飛鳥・千葉「ふ、郁人の意地悪っ////」
郁人「くははっ、お前らマジ可愛すぎ」
律「…………何だ、このカオス」
隊員たち「か、会長さま?」
歩「えっと。目の前で頬染めながら郁人に頭撫でられてるの、千葉先生だよな」
理事長「うーむ。とりあえず薬が切れるまでは彼らと郁人くんを、念のため近付けないよう隔離しといた方が良いのかな。
って言ってる先から、鼻息を荒くした会長と千葉先生が郁人くんを押し倒しちゃったか。性格が変わっても嗜好は同じだから、受け攻めは変化しないということかな?
なるほど、まだこの薬には改良する余地があるみたいだねぇ」
律「暢気に解説している場合ですか!?
理事長もあいつら押さえるのを手伝ってください!」
歩「あ、会長と千葉先生の見事な連係で郁人のシャツが脱げ――……郁人、えっろ////」
隊員たち「うわっ//// どうしよう、郁人さまを助けた方がいいのかな。あ! 間一髪、優馬隊長が泣きながら会長さまと千葉先生に蹴りを……って、強ッ!?」
.
31
あなたにおすすめの小説
王道学園のモブ
四季織
BL
王道学園に転生した俺が出会ったのは、寡黙書記の先輩だった。
私立白鳳学園。山の上のこの学園は、政財界、文化界を担う子息達が通う超名門校で、特に、有名なのは生徒会だった。
そう、俺、小坂威(おさかたける)は王道学園BLゲームの世界に転生してしまったんだ。もちろんゲームに登場しない、名前も見た目も平凡なモブとして。
「好きって言ったら負け!」完璧すぎる生徒会コンビの恋愛頭脳戦は今日も平行線です~恋は勝ち負けじゃないと知るまでの攻防戦
中岡 始
BL
「好きって言ったら負け」
それが、俺たちの間にある、たったひとつのルールだった。
星遥学園の顔、生徒会長・一ノ瀬結翔と副会長・神城凪。
容姿、成績、カリスマ性――すべてが完璧なふたりは、周囲から「最強ペア」と呼ばれている。
けれどその内側では、日々繰り広げられる仁義なき恋愛頭脳戦があった。
・さりげない言葉の応酬
・SNSでの匂わせ合戦
・触れそうで触れない、静かな視線の駆け引き
恋してるなんて認めたくない。
でも、相手からの“告白”を待ち続けてしまう――
そんなふたりの関係が変わったのは、修学旅行での一夜。
「俺、たぶん君に“負けてもいい”って思いかけてる」
その一言が、沈黙を揺るがし、心の距離を塗り替えていく。
勝ち負けなんかじゃない、想いのかたちにたどり着くまで。
これは、美形ふたりの駆け引きまみれなラブコメ戦線、
ついに“終戦”の火蓋が落ちるまでの物語。
とある金持ち学園に通う脇役の日常~フラグより飯をくれ~
無月陸兎
BL
山奥にある全寮制男子校、桜白峰学園。食べ物目当てで入学した主人公は、学園の権力者『REGAL4』の一人、一条貴春の不興を買い、学園中からハブられることに。美味しい食事さえ楽しめれば問題ないと気にせず過ごしてたが、転入生の扇谷時雨がやってきたことで、彼の日常は波乱に満ちたものとなる──。
自分の親友となった時雨が学園の人気者たちに迫られるのを横目で見つつ、主人公は巻き込まれて恋人のフリをしたり、ゆるく立ちそうな恋愛フラグを避けようと奮闘する物語です。
俺の“推し”が隣の席に引っ越してきた
雪兎
BL
僕の推しは、画面の向こうにいるはずだった。
地味で控えめなBLアイドルグループのメンバー・ユウト。彼の微笑みと、時折見せる照れた横顔に救われてきた僕の、たった一つの“秘密”だった。
それなのに、新学期。クラスに転校してきた男子を見て、僕は思わず息をのむ。
だって、推しが…僕の隣に座ったんだ。
「やっと気づいてくれた。長かった〜」
――まさか、推しの方が“僕”を見ていたなんて。
推し×オタクの、すれ違いと奇跡が交差する、ひとくち青春BLショート。
風紀委員長様は王道転校生がお嫌い
八(八月八)
BL
※11/12 10話後半を加筆しました。
11/21 登場人物まとめを追加しました。
【第7回BL小説大賞エントリー中】
山奥にある全寮制の名門男子校鶯実学園。
この学園では、各委員会の委員長副委員長と、生徒会執行部が『役付』と呼ばれる特権を持っていた。
東海林幹春は、そんな鶯実学園の風紀委員長。
風紀委員長の名に恥じぬ様、真面目実直に、髪は七三、黒縁メガネも掛けて職務に当たっていた。
しかしある日、突如として彼の生活を脅かす転入生が現われる。
ボサボサ頭に大きなメガネ、ブカブカの制服に身を包んだ転校生は、元はシングルマザーの田舎育ち。母の再婚により理事長の親戚となり、この学園に編入してきたものの、学園の特殊な環境に慣れず、あくまでも庶民感覚で突き進もうとする。
おまけにその転校生に、生徒会執行部の面々はメロメロに!?
そんな転校生がとにかく気に入らない幹春。
何を隠そう、彼こそが、中学まで、転校生を凌ぐ超極貧ド田舎生活をしてきていたから!
※11/12に10話加筆しています。
【完結】我が兄は生徒会長である!
tomoe97
BL
冷徹•無表情•無愛想だけど眉目秀麗、成績優秀、運動神経まで抜群(噂)の学園一の美男子こと生徒会長・葉山凌。
名門私立、全寮制男子校の生徒会長というだけあって色んな意味で生徒から一目も二目も置かれる存在。
そんな彼には「推し」がいる。
それは風紀委員長の神城修哉。彼は誰にでも人当たりがよく、仕事も早い。喧嘩の現場を抑えることもあるので腕っぷしもつよい。
実は生徒会長・葉山凌はコミュ症でビジュアルと家柄、風格だけでここまで上り詰めた、エセカリスマ。実際はメソメソ泣いてばかりなので、本物のカリスマに憧れている。
終始彼の弟である生徒会補佐の観察記録調で語る、推し活と片思いの間で揺れる青春恋模様。
本編完結。番外編(after story)でその後の話や過去話などを描いてます。
(番外編、after storyで生徒会補佐✖️転校生有。可愛い美少年✖️高身長爽やか男子の話です)
陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
まったり書いていきます。
2024.05.14
閲覧ありがとうございます。
午後4時に更新します。
よろしくお願いします。
栞、お気に入り嬉しいです。
いつもありがとうございます。
2024.05.29
閲覧ありがとうございます。
m(_ _)m
明日のおまけで完結します。
反応ありがとうございます。
とても嬉しいです。
明後日より新作が始まります。
良かったら覗いてみてください。
(^O^)
ひみつのモデルくん
おにぎり
BL
有名モデルであることを隠して、平凡に目立たず学校生活を送りたい男の子のお話。
高校一年生、この春からお金持ち高校、白玖龍学園に奨学生として入学することになった雨貝 翠。そんな彼にはある秘密があった。彼の正体は、今をときめく有名モデルの『シェル』。なんとか秘密がバレないように、黒髪ウィッグとカラコン、マスクで奮闘するが、学園にはくせもの揃いで⁉︎
主人公総受け、総愛され予定です。
思いつきで始めた物語なので展開も一切決まっておりません。感想でお好きなキャラを書いてくれたらそことの絡みが増えるかも…?作者は執筆初心者です。
後から編集することがあるかと思います。ご承知おきください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる