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人助けinコンビニ
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みんなコンビニは好きか?
俺は────大好きだ!
小学生の頃から愛用していたよ。
懐かしいな。
兄貴に言われて、深夜の3時とかコンビニに行くんだ。
俗に言うパシリだ。
小学校3年生だったかなぁ。
今考えるとアホすぎる。
そしてあの時代のコンビニもゆるすぎる。
深夜に小学生がジャンプ買いに来るとか有り得んだろ。
いやぁ、パシられてたなぁ。
拒否すると殴られるんだもん、そりゃあ行くしかないだろう。
あのコンビニは確かパンが美味しい毎日山崎さんなコンビニだったような。
中学時代は引っ越したから違うコンビニだ。
俺の住むところは近くにコンビニが絶対あるんだ。
行くとありがとうって言いたくなるコンビニだったな。
徒歩5分もしなかったんじゃないだろうか。
車の免許を取ってからその5分すら車で行ってるドアホだったな。
コンビニが好きすぎて大学時代は3年間夜勤のバイトをしてたな。
コンビニのバイトの話はまた今度でいいだろう。
本題に入らないとな。
相変わらず俺は人助けをしているんだ。
ではご覧下さい。
なんか喉が乾いたなぁ。
もうすぐしたら左手にコンビニがあるはずなんだ。
そこに寄ろう。
俺は車を運転していた。
俺の大好きな道、国道17号線だ。
なぜ好きかって?
ははは、そりゃ1番使うからさ!
おっと見えてきたな。
左右確認して、駐車場へ⋯⋯⋯⋯ん?
駐車場に入ろうとした瞬間、俺の脳はスイッチが入り切り替わる。
そう、異常事態の検知だ。
フロントガラスから見えたのは、よろめきながら誰かを支えている人だった。
俺はすかさず車を駐車し現場に駆け寄った。
「大丈夫ですか!」
大丈夫なわけないから助けに行くんだが、それ以外の声掛けは知らん。
状況を確認すると、失礼だが小汚い格好をした70代くらいの男性がフラフラしている。
そして母親と中学生くらいの女の子がその人を支えようと必死に背中から補助していた。
どんだけ痩せていても女性より背の高い男性を支えるのは難しい。
俺はすぐさまその男性を支えた。
もちろん俺は介護士だ。
片手で支えるのなんてお手の物。
力持ちすぎるから病院ではゴリラなんてあだ名をつけたやつもいたな。
「どうしたんですか?」
俺は親子に話しかけた。
「この人が急によろめいたんで支えてて」
突然の事態に対応したが、次の行動に出れない、そんなところか。
フラフラしているおじさんは顔色は悪くない。
アルコールを飲んでる様子もないな。
「とりあえずここだと迷惑になるからこっちに動きましょう!」
俺はおじさんを支えながらコンビニの入口横に移動した。
「そこのお母さん、店の人に椅子を借りれないか聞いてきて貰えますか!」
地面に座らすより、何かあったほうがいいだろう。
借りれるなら儲けもんだな。
俺の言葉を受けたお母さんは店内へと向かってくれた。
すぐに店員といっしょに椅子を持って戻ってきてくれたんだ。
さすがお姉様、こういう時は本当に頼りになる。
「じゃあここに座って!とにかく1回落ち着きましょ!」
国道沿いのコンビニだ。
車の音がうるさいので、自然と俺の声も大きくなる。
おじさんを座らせることができた。
やっとこれで一息つけるな。
「どうしたの?気分悪くなったの?」
俺はおじさんに話を聞くべく声をかけた。
おじさんはなぜかヘラヘラするだけで、一向に話そうとしてくれない。
助けようとしていた母娘も心配そうに見ている。
「この人は俺に任せてくれて大丈夫ですよ、ありがとうございました」
なんで俺が引き受けてるか理解不能だが、何人もがこの人を見てても仕方ないからな。
母娘は俺に会釈してコンビニで買い物へと向かっていった。
「おじさん、家は近いの?」
「おー、近いよ近いよ」
「それなら一人で帰れそう?」
「あはは、だーいじょぶじゃないかー?」
「本当に大丈夫?送ってく?家どこなの」
「あっちだったような気がすんだけどなぁ、ははは、多分すぐそこだぁ」
これは大丈夫か?
警察を呼んだ方がいいのか?
俺が対応を決めあぐねていると、おじさんがおもむろに立ち上がった。
「ちょっと大丈夫なの?どこ行くの」
「いやぁ、帰るかと思ってな」
「あっち?こっち?どこなの」
「あっちだあっち、んじゃありがとなぁ」
「いやいや、そこまでなら送ってくよ?車乗ってく?」
「だーいじょぶ、だーいじょぶだから~」
フラフラとした足取りで歩き始めるおじさん。
俺はそれを支えるように手を出す。
「心配すんなって~もぉ大丈夫だからよ」
「本当に大丈夫?」
「もう元気元気、ははははは~」
それでもなんだが心配になるな⋯
俺はおじさんから離れないようにしてついていく。
もちろんすぐに支えられる位置で、だ。
「ほれ、もうそこだから、あんがとよ~」
おじさんは古ぼけたアパートを指差した。
もう目と鼻の先だ。
車も通らないだろうし大丈夫か。
俺はおじさんがアパートに入っていくのを見守っていた。
姿が消えたところで俺も踵を返し、車に乗り込んだ。
「なんだったんだろうなぁ、あのおじさん」
そうなことを呟きながら左右確認しコンビニを後にした。
「待て、待て待て!俺の買い物!」
何してんだ俺は⋯⋯⋯⋯
fin.実話です
俺は────大好きだ!
小学生の頃から愛用していたよ。
懐かしいな。
兄貴に言われて、深夜の3時とかコンビニに行くんだ。
俗に言うパシリだ。
小学校3年生だったかなぁ。
今考えるとアホすぎる。
そしてあの時代のコンビニもゆるすぎる。
深夜に小学生がジャンプ買いに来るとか有り得んだろ。
いやぁ、パシられてたなぁ。
拒否すると殴られるんだもん、そりゃあ行くしかないだろう。
あのコンビニは確かパンが美味しい毎日山崎さんなコンビニだったような。
中学時代は引っ越したから違うコンビニだ。
俺の住むところは近くにコンビニが絶対あるんだ。
行くとありがとうって言いたくなるコンビニだったな。
徒歩5分もしなかったんじゃないだろうか。
車の免許を取ってからその5分すら車で行ってるドアホだったな。
コンビニが好きすぎて大学時代は3年間夜勤のバイトをしてたな。
コンビニのバイトの話はまた今度でいいだろう。
本題に入らないとな。
相変わらず俺は人助けをしているんだ。
ではご覧下さい。
なんか喉が乾いたなぁ。
もうすぐしたら左手にコンビニがあるはずなんだ。
そこに寄ろう。
俺は車を運転していた。
俺の大好きな道、国道17号線だ。
なぜ好きかって?
ははは、そりゃ1番使うからさ!
おっと見えてきたな。
左右確認して、駐車場へ⋯⋯⋯⋯ん?
駐車場に入ろうとした瞬間、俺の脳はスイッチが入り切り替わる。
そう、異常事態の検知だ。
フロントガラスから見えたのは、よろめきながら誰かを支えている人だった。
俺はすかさず車を駐車し現場に駆け寄った。
「大丈夫ですか!」
大丈夫なわけないから助けに行くんだが、それ以外の声掛けは知らん。
状況を確認すると、失礼だが小汚い格好をした70代くらいの男性がフラフラしている。
そして母親と中学生くらいの女の子がその人を支えようと必死に背中から補助していた。
どんだけ痩せていても女性より背の高い男性を支えるのは難しい。
俺はすぐさまその男性を支えた。
もちろん俺は介護士だ。
片手で支えるのなんてお手の物。
力持ちすぎるから病院ではゴリラなんてあだ名をつけたやつもいたな。
「どうしたんですか?」
俺は親子に話しかけた。
「この人が急によろめいたんで支えてて」
突然の事態に対応したが、次の行動に出れない、そんなところか。
フラフラしているおじさんは顔色は悪くない。
アルコールを飲んでる様子もないな。
「とりあえずここだと迷惑になるからこっちに動きましょう!」
俺はおじさんを支えながらコンビニの入口横に移動した。
「そこのお母さん、店の人に椅子を借りれないか聞いてきて貰えますか!」
地面に座らすより、何かあったほうがいいだろう。
借りれるなら儲けもんだな。
俺の言葉を受けたお母さんは店内へと向かってくれた。
すぐに店員といっしょに椅子を持って戻ってきてくれたんだ。
さすがお姉様、こういう時は本当に頼りになる。
「じゃあここに座って!とにかく1回落ち着きましょ!」
国道沿いのコンビニだ。
車の音がうるさいので、自然と俺の声も大きくなる。
おじさんを座らせることができた。
やっとこれで一息つけるな。
「どうしたの?気分悪くなったの?」
俺はおじさんに話を聞くべく声をかけた。
おじさんはなぜかヘラヘラするだけで、一向に話そうとしてくれない。
助けようとしていた母娘も心配そうに見ている。
「この人は俺に任せてくれて大丈夫ですよ、ありがとうございました」
なんで俺が引き受けてるか理解不能だが、何人もがこの人を見てても仕方ないからな。
母娘は俺に会釈してコンビニで買い物へと向かっていった。
「おじさん、家は近いの?」
「おー、近いよ近いよ」
「それなら一人で帰れそう?」
「あはは、だーいじょぶじゃないかー?」
「本当に大丈夫?送ってく?家どこなの」
「あっちだったような気がすんだけどなぁ、ははは、多分すぐそこだぁ」
これは大丈夫か?
警察を呼んだ方がいいのか?
俺が対応を決めあぐねていると、おじさんがおもむろに立ち上がった。
「ちょっと大丈夫なの?どこ行くの」
「いやぁ、帰るかと思ってな」
「あっち?こっち?どこなの」
「あっちだあっち、んじゃありがとなぁ」
「いやいや、そこまでなら送ってくよ?車乗ってく?」
「だーいじょぶ、だーいじょぶだから~」
フラフラとした足取りで歩き始めるおじさん。
俺はそれを支えるように手を出す。
「心配すんなって~もぉ大丈夫だからよ」
「本当に大丈夫?」
「もう元気元気、ははははは~」
それでもなんだが心配になるな⋯
俺はおじさんから離れないようにしてついていく。
もちろんすぐに支えられる位置で、だ。
「ほれ、もうそこだから、あんがとよ~」
おじさんは古ぼけたアパートを指差した。
もう目と鼻の先だ。
車も通らないだろうし大丈夫か。
俺はおじさんがアパートに入っていくのを見守っていた。
姿が消えたところで俺も踵を返し、車に乗り込んだ。
「なんだったんだろうなぁ、あのおじさん」
そうなことを呟きながら左右確認しコンビニを後にした。
「待て、待て待て!俺の買い物!」
何してんだ俺は⋯⋯⋯⋯
fin.実話です
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