春の大夜会で、王太子アルフォンスから婚約破棄を宣言された公爵令嬢シャルロット。
この国では、婚約者本人が爵位を持つ当主三人以上の前で破棄を宣言すれば、その場で成立する。撤回はできず、先に宣言した側が違約金を払う。
自由と多額の違約金を得たその夜、シャルロットのもとへ血まみれの伯爵令嬢が逃げ込んできた。
望まない結婚まで、あと五日。
父親に隠された母の遺言。結婚と同時に奪われる印刷所。屋敷から出してもらえなかった前妻の不審な死。
しかし、疑いだけでは婚約を終わらせられない。
シャルロットは犯罪も偽証も使わず、遺言、契約、公文書、そして依頼人が本当に望んでいる生き方を婚約者へ突きつける。
破棄を決め、宣言するのは男たち自身。
幼なじみの法務官ルーファスとともに、シャルロットは相続、軍の指揮権、鉄鉱山、商会の持分、西港をめぐる婚姻へ挑んでいく。
やがて、令嬢たちの婚約の裏で、王太子が国の金と権限を集めていたことが明らかになる。
法と契約で望まない婚約を終わらせる、令嬢たちのリーガルファンタジー。
恋愛は少なめ。法廷と公文書は多めです。
文字数 47,969
最終更新日 2026.09.05
登録日 2026.08.28
王妃の病を癒やし、枯れた麦畑を蘇らせ、王太子の命まで救った聖女アニエス・エルヴァン。
人々は彼女を讃え、王太子は彼女を愛した。
だが、その女は本物のアニエスではなかった。
禁術「名縫い」によって名前も身分も聖女の力も奪われた本物のアニエスは、侯爵邸の地下へ監禁されていた。
偽の聖女が奇跡を起こすたび、治した傷や病は地下のアニエスへ移される。
砕かれる両脚。肺を蝕む病。裂ける皮膚。焼けた背中。胸を貫く傷と毒。
アニエスは助けを呼び、逃げようとし、壁へ何度も自分の名前を刻む。
それでも誰にも見つからないまま、五年が過ぎた。
そして二十一歳の春。
二万八千四百人を救うため、七つの鐘が鳴らされる。
最後の鐘を鳴らせばアニエスが死ぬと知りながら、偽の聖女は自ら鐘を鳴らした。
地下でひとり死んだアニエスを待っていたのは、安らぎではなかった。
王家と教会は真実を隠し、彼女を「国を愛して命を捧げた聖女」に仕立て上げる。
生きている間は誰も助けなかった。
死んだ後は、国中の人間が勝手に彼女の名前へ祈った。
その祈りが、アニエスを悪霊として呼び戻す。
アニエスはまず、自分を苦しめた者たちを殺す。
だが、それでも怒りは消えなかった。
彼女には病も腐敗も止められる。
罪のない人々を救うこともできる。
それでも、もう誰も助けない。
七つの鐘が逆の順番で鳴るたび、ローデン王国から人と土地が失われていく。
王国が行き着く先に、何が残るのか。
聖女だったモノに、どんな末路が待つのか。
文字数 83,106
最終更新日 2026.09.05
登録日 2026.08.28
noteに掲載するのに下書きとして使ってるだけのものを投稿するという馬鹿げた行為をするところ
文字数 147,724
最終更新日 2026.08.30
登録日 2025.11.26
十二歳の少女ネルには、名字も戸籍もない。
スラムを仕切る男に盗みを強いられていたネルは、盗んだ薬を病気の少年へ渡し、殴り殺された。
死後に目覚めたのは、何もない真っ白な部屋だった。
そこで待っていた美しい女神メルアは、母親のような声で告げる。
「よく耐えました。もう痛くありません。次こそ、幸せになれます」
記憶と痛みを消されたネルは、十二歳の姿のまま新しい場所へ送り出される。
だが、待っていたのは幸せではなかった。
豊作を願う農夫婦に傷つけられ、商会では金貨のために血を流させられ、見世物小屋では治りの早い身体を壊され続ける。
神殿では他人の罪を押しつけられ、戦場では兵士たちの傷を引き受けさせられ、最後には王国一つ分の罪を背負わされた。
それでも少女は、毎回誰かを救ってから死んだ。
七度目の死を迎えたとき、救われた七人の声が、消されたはずの記憶を呼び戻す。
自分がなぜ苦しめられ続けたのか。
自分を傷つけた者たちが、なぜ富と名誉を手にしたのか。
そして、優しい女神が何を食べていたのか。
すべてを思い出したネルへ、メルアはまた同じ言葉をかける。
「よく耐えました。もう痛くありません。次こそ、幸せになれます」
「それ、七回目です」
七度奪われた少女は、八度目にすべてを奪い返す。
文字数 85,497
最終更新日 2026.08.27
登録日 2026.08.09
高校二年生の小宮千夏は、明るくて男子とも普通に話せる。
けれど、片思い中のクラスメイト・瀬尾直人だけは別だった。
目が合えば一日中うれしい。話しかけられれば返事をしたあとで何度も思い返す。LINEが届けば、すぐに開くべきか少し待つべきかで悩んでしまう。
そんな千夏は、文化祭でクラスカフェの選曲係になった。
もう一人の係に立候補したのは、まさかの直人。
二人は文化祭まで、毎晩一曲ずつ候補の曲をLINEで送り合うことになる。
最初は、誰にでも勧められるような曲だった。
ところが、直人から届く曲は少しずつ恋の歌ばかりになっていく。
これは文化祭で流したいだけの曲?
それとも、私に聴かせたい曲?
聞けるはずもない千夏は、直人から一曲届くたびに喜び、意味を考えすぎて眠れなくなる。
学校で直人がほかの女子と話していれば嫉妬する。LINEの返事が少し遅ければ落ち込む。それでも夜になって曲が届けば、また期待してしまう。
そんな中、直人が文化祭の後夜祭で誰かに告白するらしいと知ってしまった。
相手は私かもしれない。
でも、最近よく直人と一緒にいる、あの子かもしれない。
文化祭まで、あと十四日。
千夏は今日もスマホを握ったまま、直人から届いた一曲を何度も聴き直す。
ただ、千夏はまだ知らない。
直人も毎晩、千夏へ送る曲を何度も選び直し、LINEの文章を書いては消していることを。
文字数 69,340
最終更新日 2026.08.11
登録日 2026.08.02
「――ようやく見つけた。我が番よ」
婚約者である王太子と、信じていた聖女に裏切られた公爵令嬢エルシア。
「災厄を招く魔女」という濡れ衣を着せられ、弁明すら許されないまま名誉も地位もすべて奪われ、誰も生きて帰れない流刑地へ捨てられてしまう。
そこで彼女を待っていたのは、死――ではなかった。
世界最強と恐れられる竜王だった。
「お前を二度とひとりにはしない」
なぜか竜王の番として抱き寄せられ、料理や花で甘やかされ、夜は大きな尻尾に包まれて眠る。
死を覚悟していたエルシアに、まさかの溺愛生活が始まった。
だが、竜王にはひとつだけ困ったところがあった。
エルシアが王国で受けた仕打ちを知るたびに、
「よし。王国を滅ぼそう」
と言い出すのだ。
「待ってください! そこまでしなくて大丈夫です!」
「しかし、お前を泣かせた」
「だからって国を滅ぼしちゃダメです!」
こうして今日も、エルシアは世界最強の竜王をなだめるのに大忙し。
だが、竜王の怒りを冗談だと思っていた王国は、ついに越えてはならない一線を越えてしまう。
――その日、エルシアは初めて、竜王を止めなかった。
文字数 141,595
最終更新日 2026.08.09
登録日 2026.07.22
王太子の花嫁として十二年間、国の安寧を祈り続けてきた公爵令嬢レティシア。
ある日、神の声を聞くという聖女候補が現れた。
「偽りの花嫁を国外へ出さなければ、国を守る神の力は失われる」
突然告げられた神託を受け入れた国王の命により、レティシアは王太子との婚約を解消され、爵位と家名まで捨てることになる。
父は王家に逆らってでも娘を守ろうとする。
しかしレティシアは、公爵家と領民を巻き込まないため、自ら国を出る道を選んだ。
国境を越えた先で彼女が見つけたのは、道端に倒れていた一人の男だった。
伸びきった黒髪に、泥まみれの服。
どう見ても行き倒れの浮浪者だった。
見知らぬ男を放っておけなかったレティシアは、宿へ連れていき、食事を与え、傷の手当てをする。
男は自分の名前すら語らない。
世間のことも何一つ知らない。
それなのに、なぜかレティシアのことだけは知っていた。
「おまえの祈りは、ずっと聞いていた」
一方、レティシアを追放した王国では、魔物の襲撃や干ばつが相次ぎ、国を守っていた神の力が急速に失われていく。
王と王太子、そして神殿の者たちはまだ知らない。
自分たちが国外へ追いやった令嬢こそ、神が守り続けていた唯一の人間だったことを。
そして彼女が拾った浮浪者こそ、この国を長きにわたり守ってきた神だったことを。
すべてを捨てさせられた令嬢と、人間を見限った神。
二人の貧しい暮らしは、やがて王国の運命まで変えていく。
文字数 98,194
最終更新日 2026.07.28
登録日 2026.07.12
BLを読んだことがない作者の渾身のBL。
新感覚BL!VRラノベ。
全編、主人公・瑛斗視点。
深く脳内補完するほど、あなたの脳は瑛斗とシンクロしていきます。
あなたも、アホ男子大学生になってみませんか?
◇◇◇◇
大学で再会した、中学の同級生。
同じ学部の同じ学科。
2人はすぐに仲良くなる。
仲良くキャンパスライフを送るはずだったが……
「まてまてまてまてまてええええ!」
「ああん?なんだようるせーな」
「なんで俺が脱がされてるんだよ!」
「はぁ?暑いって言ったのはおめーだろ」
「自分でやるわ!」
口調は荒いが世話焼きの貴久。
なぜか世話を焼かれる瑛斗。
2人の関係は友情だけか。
それは作者もまだわからない。
文字数 53,918
最終更新日 2026.07.14
登録日 2026.06.18
友達は少ない。
会社では空気。
そんな私が出会ったのは悪役令嬢ラノベだった。
言いたいことを言う。
嫌なことは断る。
気に入らない相手に媚びない。
なんて格好いいんだろう。
翌日から私は悪役令嬢になることを決めた。
理不尽な要求を断った。
無駄な付き合いをやめた。
言いたいことを我慢しなくなった。
人生は驚くほど楽になった。
その代わり、少しずつ人が離れていった。
半年後。
私の周りには誰もいなかった。
悪役令嬢って、友達いたっけ?
文字数 4,211
最終更新日 2026.06.21
登録日 2026.06.21
「ヴェロニカ・ハルデンベルク。お前との婚約を破棄し、この国から追放する!」
王太子エドガーから突然そう告げられたヴェロニカ。
彼女は不正を許さず、身分の高い者にも容赦なく処罰を求めてきた。
その厳しさから、貴族たちには悪役令嬢と呼ばれている。
だが誰も知らなかった。
王都を守る結界も。
魔物を退ける魔法も。
豊かな大地を保つ祝福も。
すべてヴェロニカの力によるものだった。
その事実は、王家の威厳を守るために隠されていたのだ。
秘密を知る国王が倒れた隙に、王太子は聖女を名乗る少女の言葉を信じ、ヴェロニカを追放してしまう。
「承知しました。もう二度と、この国には戻りません」
ヴェロニカが国境を越えた瞬間、王都の結界は消えた。
ようやく自分たちの過ちに気づいた王国。
しかし、今さら謝ってももう遅い。
文字数 8,549
最終更新日 2026.06.19
登録日 2026.06.16
テンプレましましで異世界転生をお届けします。
テンプレ、テンプレ、テンプレ。
みんな安心のテンプレ。
読んでて次が分かる安心感。
そして次の展開も、たぶん当たります。
あなたはこう言うでしょう。
「知ってた!」
裏切る設定
ありません。
斜め上の設定
ありません。
伏線
ありません。
次のテンプレ予告
あります。
あるのはテンプレ。
ただそれのみ。
読者が読み飛ばす部分は作者も書き飛ばします。
細かい設定は各自脳内補完推奨。
ノンストレスで爆速。
ご安心ください。
テンプレ、ダダ漏れですよ。
読んだあなたは必ず思うでしょう。
「これこそテンプレ!」
※本編は真面目に異世界転生ファンタジーしてます。ただ爆速です※
※追加のテンプレ要望も歓迎します※
※結論として、読まなくても成立します。脳内補完なので。なぜなら知ってるから※
※伏線に見える話はあります。ただ、回収が爆速です※
※新感覚ざまぁ搭載。精神的ざまぁの目撃者となれ※
文字数 46,904
最終更新日 2026.06.16
登録日 2026.06.03
悪役令嬢。
それは今や、王都で最も人気のある“役柄”だった。
婚約破棄。
公開断罪。
涙ながらのざまぁ劇。
誰もが舞台の上で悪役を演じ、破滅し、喝采を浴びる。
――その流行を作ったのは、私だった。
退屈な貴族社会を壊すため。
つまらない令嬢たちに“華”を与えるため。
私は悪役令嬢を量産した。
高慢な話し方。
扇子の使い方。
嫌味な笑み。
婚約者を奪う手口。
全てを教えた。
けれど、ある日気付いてしまう。
皆は演じていただけだった。
破滅しても笑って次へ進める。
恋をして、友情を築いて、生き直していく。
――私だけを除いて。
嫉妬も、執着も、憎悪も。
全部、本物だった。
これは、悪役令嬢という流行を作った女。
最後に誰からも愛されず破滅する。
文字数 21,224
最終更新日 2026.06.13
登録日 2026.05.26
前世は平凡な会社員に過ぎなかった。
そんな私が転生したのは、乙女ゲームの世界に登場する公爵令嬢、クラリス・フォン・ローゼンベルグであった。
しかもこのクラリスは、容姿、家柄、人格のすべてを兼ね備えた非の打ち所のない存在。
周囲から深く慕われ、婚約者からも惜しみない愛情を注がれる、まさに理想的なお嬢様である。
――しかし、それは私の望む姿ではない。
私が目指すのは、このような平凡なお嬢様ではなく、
優雅に微笑み、華麗に挑発し、婚約破棄すらも美しく演出して散っていく――そのような“理想の悪役令嬢”である。
高笑いの鍛錬。
扇子さばきの研究。
嫌味の特訓。
完璧な悪役令嬢を志し、今日も全力で悪役令嬢らしく振る舞うクラリスだったが――。
「まぁ! わたくしのことを気にかけてくださっていたのですね!」
「違いますわーーーっ!!」
なぜか周囲からの評価は高まる一方。
さらには婚約者までもが勘違いを深めていき……!?
元男性による勘違い悪役令嬢コメディ、ここに開幕。
文字数 10,411
最終更新日 2026.06.02
登録日 2026.05.26
【第一章完結】
【第二章完結】
【第三章学園編スタート】
【学園編に伴い表紙絵をリニューアル】
わーい、異世界来ちゃった!
スキルスキル〜何かな何かな〜
ネットスーパー……?
これチートでしょ!?
当たりだよね!?
なになに……
注文できるのは、食材と調味料だけ?
完成品は?
カップ麺は?
え、私料理できないんだけど。
──詰みじゃん。
と思ったら、追放された料理人に拾われました。
素材しか買えない転移JK
追放された料理人
完成品ゼロ
便利アイテムなし
あるのは、調味料。
焼くだけなのに泣く。
塩で革命。
ソースで敗北。
そしてなぜかペンギンもいる。
今日も異世界で、
調味料無双しちゃいます!
文字数 182,011
最終更新日 2026.05.27
登録日 2026.02.14
文字数 20,556
最終更新日 2026.05.11
登録日 2026.03.30
文字数 18,504
最終更新日 2026.05.01
登録日 2025.11.07
王城の大広間で、リリアーナ・エルヴァルトは婚約者である王太子から一方的に婚約破棄を言い渡される。罪を捏造され、断罪され、国外追放。誰も味方のいない中、彼女は一切の弁明をせず静かに受け入れた。
だがその夜。
彼女は別の顔を持つ。
王都の闇で依頼を受け、悪を裁く裏稼業の元締め。
今度の標的は――自分を断罪した元婚約者。
婚約は終わった。だが清算はまだ終わっていない。
表では悪役令嬢。裏では裁く側。
これは、断罪された令嬢が王都の闇を静かに切り裂く物語。
文字数 13,396
最終更新日 2026.03.28
登録日 2026.03.21