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音無響一

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フィクション|クズ男に惹かれる私|好きって何?

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「付き合おっか」


彼氏が出来た。
信じられなかった。

でも友達に言われた。
「あんた絶対騙されてるよ」

羨ましいんだって思っちゃった。

背が高くてかっこよくてスタイルもいい。
それに話も面白いの。
何よりとっても優しかった。
こんな私を好きって言ってくれた。
……ウソ、じゃないよね。
だってあんなにまっすぐ私を見つめて、キスまでして。

あんなに優しくて、濃厚で、胸が破裂しそうなほど高鳴って、脳が溶けるほどのキス。

もう、忘れられないよ……





「すまんすまん、絶対返すから!」
「うん、大丈夫だよ」


金欠なのかな。


「今日もすまん!いつもありがとな」
「いいんだよ、大変だもんね」


何回目だろう。
でも彼氏が、大好きな人が困ってるんだもん、助けるのが彼女の役目だよね。

でもまた友達に言われちゃった。
「えー!絶対そいつクズじゃん!」

違うもん、こんなに優しい人がクズなわけないよ。
かっこいいから羨ましくてこんなこと言うんだよ絶対。


「なぁなぁ、俺の事好きだよな?」
「うん、大好きだよ?なんで?」


彼がこう言う時は必ずお金を要求される。
もうわかってる。
何に使ってるか分からないけど、そんな些細なこと気にしても仕方ないもん。


「よかったぁ、俺も大好きだよ」
「嬉しい……大好き……」


この人のキスが好き。
優しく包み込んで抱きしめてくれるのが好き。
何もかも忘れるくらい抱いてくれるのが好き。

私はこの人がいないとダメかもしれない。




「ごめん、別れよう」
「え、なんで?どうして?私の何がダメだったの?」
「理由は聞くな、とにかく別れたいんだ」
「全然わかんないよ!どうして!私はこんなにあなたに尽くしたのに……お金だってあんなに……なのになんで!」
「あー!うるせーな!お前のそういうとこだって言ってんだよ!いいからもう終わりだ!二度と連絡してくんなよ!」




風の便りで聞いた。
私と別れた次の日にはもう別の女の人と仲良さそうにしてたって。

私はあんなに好きだったのになんで?






「付き合ってみない?」

かっこいい……
そう思った。
あの人と別れたから2年後、また彼氏が出来た。

友達にはこう言われた。
「あんた懲りないね。ほんとしっかりしなよ」

違う、この人は違うもん。




今日も私の身体にはアザが増えた。
「お前のことが好きだからこうするんだ」

好きなんだもん、仕方ないよね。
好き、大好き、その証だって。
嬉しいな。
どんどん増えてくの。
アザが消えそうになる度に新しいアザが増える。
会うまでにずっと痛みを感じるの。
この痛みを感じている間があの人の愛だって。
私そう思う。
だから痛くていいの。
あの人の、私とあの人の

アイノアカシダカラ
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