17 / 28
聖女候補の育成編
17.エルザ師範とフローリ様
しおりを挟む
リョウをエルザさんに預けて、朝飯を食べに食堂に来たらコックのジムさんが、手招きしているので行ってみると
「相変わらず米が手に入らなかったので麦飯にしてみたよ」
「これも、用意した箸っていうんだろう。使えるかい」
「使えます、いつもありがとうございます」
可愛い犬耳ウェイトレスが運んできたのは、紛れもなく和食であった。
麦飯とちょっと大きめの焼き魚に、醤油が添えられ、とどめが味噌汁だった。
米に比べ麦飯は、やや固めで粘りがなかったが美味しく、魚に味噌汁も箸で食べると美味しさが一層増した。
朝飯を堪能して、5つの型からの素振りをしていると、エルザさんが近づいてきてこう言った。
「アームの素振りは、ブレもなくなったし力強さも増したね。レベルでも上がったのかな」
「はい、レベル5に上がりました」
「ただこれ以上、レベルを上げるために奥に狩に行くには」
「ガルムさんに、絶対にパーティーを組むようにと言われちゃいました」
「だけどアームは、鑑定スキルをあまり知られたくないんだろう」
「何で、知ってるんですか」
「薬草採取で、あれだけぼろ儲けしてれば、高レベル冒険者ならよほど鈍感でなければわかるよ」
「口が堅い奴を仲間にしたいなら、私にあてがあるから冒険者ギルドにいってから。教会児童養護施設についてくよ」
冒険者ギルドに着き受付に並ぼうとすると、5つの窓口から5人の受付嬢が出てきて、エルザさんの前に横並びになり一斉に腕を交差させた。
「押忍っ! エルザ師範お久しぶりです」
声を揃えて、一礼してきたのであった。
そして各自受付へと戻って行く、皆驚いていたが私の体術の弟子さ、とエルザさんは憚りなく言った。
空いている3番窓口の順番がくると、薬草依頼の報告をして余剰分の薬草も売ると、、依頼報酬を含め約銀貨200枚つまり金貨20枚近くの売上になった。
角ウサギの討伐依頼と、余剰分を合わせて125匹の報告は受け付けてくれたが、角ウサギの現物は右の解体窓口に持っていくようにと言われた。
解体窓口に行くと、30歳半ばのおじさんが魔物は何で数はどれくらいかと聞いてきた。
「角ウサギで、125匹です」
「ずいぶん溜め込んできたようだが、魔石とか欲しい素材とかあるかい」
「いえ1日で狩った分なんですが、全部買い取って頂けると助かります」
「それなら1匹銅貨9枚で買い取りで、125匹で銀貨112枚銅貨5枚のお渡しだな」
横の入り口から入って解体倉庫に出してくれと言われたので、倉庫の台座の上に、アイテムボックス(小)から125羽分を取り出した。
お金を受け取りエルザさんの所に行くと、また何人かの女冒険者に挨拶されていた。
「お待たせして、すみません」
「ここには、今のアームの仲間になれそうなのはいないので。教会児童養護施設に向かおうね」
しばらく歩いて教会児童養護施設に着いて、ドアのノッカーを叩くとシスターリリーが扉を開けてくれた。
俺とエルザさんが中に入ると、ここでもシスターリリーを含む3人のシスターが、横並びになり一斉に腕を交差させた。
「押忍っ! エルザ師範お久しぶりです」
声を揃えて、一礼してきたのであった。
どんだけ弟子がいるんですかと聞くと、世の中には弱い女子が多すぎて、教えずにはいられないんだよと言う。
「今日は指導に来たわけじゃなくて、フローリ様にお会いしに来たんだよ」
「今呼んできますね、少々お待ちください」
待ってる間に、「これ今回分のクズ薬草90本です」とシスターリリーに渡すと、「はい銀貨27枚をお受け取りください」と言われた。
「アームいつもすまないね、エルザも一緒とはめずらしいね」
「ご無沙汰しています、フローリ様」
「実はアームがレベル5になり、ガルムからパーティーを組むようにとの事を言われました」
「それで口が堅い仲間探しをしていまして、この前のドワーフはどうかと思い、ご相談に上がりました」
「私もあの奴隷のドワーフなら、適任だと思うが、アーム自身はどうなのじゃ」
ドワーフさんとは、児童養護施設で療養中に一度だけ話したが、名前はドムでこの御恩は一生をかけてでも返しますと大げさなことを言っていた。
「俺もドムなら、気が合いそうですし信頼も置けると思います」
「気が合うか、アームらしい物言いだな。決まりだ」
「私も行くからね、ポールよ奴隷商の所まで案内しろ」
ポーションを売ってくれた、子供達の中で年長だった男の子って、ポールって名前だったのか。
「それともう一人、仲間になれそうなのがいるので、明日にでも会いに行かせよう」
「それじゃあ行こうか、当然エルザも来るだろう」
「お供させていただきます」
ポールの案内で、俺とフローリ様とエルザさんは奴隷商のもとに向かった。
「相変わらず米が手に入らなかったので麦飯にしてみたよ」
「これも、用意した箸っていうんだろう。使えるかい」
「使えます、いつもありがとうございます」
可愛い犬耳ウェイトレスが運んできたのは、紛れもなく和食であった。
麦飯とちょっと大きめの焼き魚に、醤油が添えられ、とどめが味噌汁だった。
米に比べ麦飯は、やや固めで粘りがなかったが美味しく、魚に味噌汁も箸で食べると美味しさが一層増した。
朝飯を堪能して、5つの型からの素振りをしていると、エルザさんが近づいてきてこう言った。
「アームの素振りは、ブレもなくなったし力強さも増したね。レベルでも上がったのかな」
「はい、レベル5に上がりました」
「ただこれ以上、レベルを上げるために奥に狩に行くには」
「ガルムさんに、絶対にパーティーを組むようにと言われちゃいました」
「だけどアームは、鑑定スキルをあまり知られたくないんだろう」
「何で、知ってるんですか」
「薬草採取で、あれだけぼろ儲けしてれば、高レベル冒険者ならよほど鈍感でなければわかるよ」
「口が堅い奴を仲間にしたいなら、私にあてがあるから冒険者ギルドにいってから。教会児童養護施設についてくよ」
冒険者ギルドに着き受付に並ぼうとすると、5つの窓口から5人の受付嬢が出てきて、エルザさんの前に横並びになり一斉に腕を交差させた。
「押忍っ! エルザ師範お久しぶりです」
声を揃えて、一礼してきたのであった。
そして各自受付へと戻って行く、皆驚いていたが私の体術の弟子さ、とエルザさんは憚りなく言った。
空いている3番窓口の順番がくると、薬草依頼の報告をして余剰分の薬草も売ると、、依頼報酬を含め約銀貨200枚つまり金貨20枚近くの売上になった。
角ウサギの討伐依頼と、余剰分を合わせて125匹の報告は受け付けてくれたが、角ウサギの現物は右の解体窓口に持っていくようにと言われた。
解体窓口に行くと、30歳半ばのおじさんが魔物は何で数はどれくらいかと聞いてきた。
「角ウサギで、125匹です」
「ずいぶん溜め込んできたようだが、魔石とか欲しい素材とかあるかい」
「いえ1日で狩った分なんですが、全部買い取って頂けると助かります」
「それなら1匹銅貨9枚で買い取りで、125匹で銀貨112枚銅貨5枚のお渡しだな」
横の入り口から入って解体倉庫に出してくれと言われたので、倉庫の台座の上に、アイテムボックス(小)から125羽分を取り出した。
お金を受け取りエルザさんの所に行くと、また何人かの女冒険者に挨拶されていた。
「お待たせして、すみません」
「ここには、今のアームの仲間になれそうなのはいないので。教会児童養護施設に向かおうね」
しばらく歩いて教会児童養護施設に着いて、ドアのノッカーを叩くとシスターリリーが扉を開けてくれた。
俺とエルザさんが中に入ると、ここでもシスターリリーを含む3人のシスターが、横並びになり一斉に腕を交差させた。
「押忍っ! エルザ師範お久しぶりです」
声を揃えて、一礼してきたのであった。
どんだけ弟子がいるんですかと聞くと、世の中には弱い女子が多すぎて、教えずにはいられないんだよと言う。
「今日は指導に来たわけじゃなくて、フローリ様にお会いしに来たんだよ」
「今呼んできますね、少々お待ちください」
待ってる間に、「これ今回分のクズ薬草90本です」とシスターリリーに渡すと、「はい銀貨27枚をお受け取りください」と言われた。
「アームいつもすまないね、エルザも一緒とはめずらしいね」
「ご無沙汰しています、フローリ様」
「実はアームがレベル5になり、ガルムからパーティーを組むようにとの事を言われました」
「それで口が堅い仲間探しをしていまして、この前のドワーフはどうかと思い、ご相談に上がりました」
「私もあの奴隷のドワーフなら、適任だと思うが、アーム自身はどうなのじゃ」
ドワーフさんとは、児童養護施設で療養中に一度だけ話したが、名前はドムでこの御恩は一生をかけてでも返しますと大げさなことを言っていた。
「俺もドムなら、気が合いそうですし信頼も置けると思います」
「気が合うか、アームらしい物言いだな。決まりだ」
「私も行くからね、ポールよ奴隷商の所まで案内しろ」
ポーションを売ってくれた、子供達の中で年長だった男の子って、ポールって名前だったのか。
「それともう一人、仲間になれそうなのがいるので、明日にでも会いに行かせよう」
「それじゃあ行こうか、当然エルザも来るだろう」
「お供させていただきます」
ポールの案内で、俺とフローリ様とエルザさんは奴隷商のもとに向かった。
1
あなたにおすすめの小説
転生したら鎧だった〜リビングアーマーになったけど弱すぎるので、ダンジョンをさまよってパーツを集め最強を目指します
三門鉄狼
ファンタジー
目覚めると、リビングアーマーだった。
身体は鎧、中身はなし。しかもレベルは1で超弱い。
そんな状態でダンジョンに迷い込んでしまったから、なんとか生き残らないと!
これは、いつか英雄になるかもしれない、さまよう鎧の冒険譚。
※小説家になろう、カクヨム、待ラノ、ノベルアップ+、NOVEL DAYS、ラノベストリート、アルファポリス、ノベリズムで掲載しています。
俺のスキルが回復魔『法』じゃなくて、回復魔『王』なんですけど?
八神 凪
ファンタジー
ある日、バイト帰りに熱血アニソンを熱唱しながら赤信号を渡り、案の定あっけなくダンプに轢かれて死んだ
『壽命 懸(じゅみょう かける)』
しかし例によって、彼の求める異世界への扉を開くことになる。
だが、女神アウロラの陰謀(という名の嫌がらせ)により、異端な「回復魔王」となって……。
異世界ペンデュース。そこで彼を待ち受ける運命とは?
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる