しげき君とせじま様2

8限目 地理

しげき君とせじま様2　8限目　地理

　春も中頃、滋樹はいつも通り高校に登校していた。部活も決まり、滋樹はテニス部に
入部していた。しかし、ある懸念が滋樹を悩ませていた。

「部活は決められてよかったけど、やっぱり、ここ最近、急に意識がなくなってしまって
　いるのが気になるよ。まさか、また、麗華先生に変身してしまっているんじゃあないの
　かな。うーん。何か、調べておいた方がいいよね。」

滋樹はまた麗華に変身してしまっているのではないかと疑いを持ち始めていた。そして、
歩きながら、あれこれと考えていた。

「でも、意識を失う前に興奮したりして、股間のイチモツも大きくなっていないし、
　もう問題ないはずだけどな。単に気を失っているだけならいいけど、うーん。
　心配だな。」

滋樹は意識を失うことへの懸念を考えながら、高校の校門まで歩くのであった。そして、
滋樹の背後から、少女の声が聞こえてきた。

「おはよう、滋樹君。」

「お、おはよう、紗英ちゃん。」

滋樹に声をかけてきたのは同じクラスの紗英であった。今まで、話したことがあまり
なかったので、滋樹は少し緊張するのであった。紗英はあいさつをするとさらに滋樹に
しゃべりかけてくるのであった。

「ねぇ。滋樹君はもう部活はどこに入るか決めたの？」

「う、うん。テニス部にしたんだ。紗英ちゃんはどこにしたの？」

滋樹は紗英から部活のことを聞かれて、答えるのであったが、紗英がどこの部活を選んだの
かが気になり、聞いてみるのであった。

「私もテニス部にしたんだ。女子と男子で活動は別々だけど、よろしくね。」

「う、うん。こちらこそよろしくね。うれしいよ。」

滋樹は紗英の答えを聞いて、満面の笑みを浮かべるのであった。実は、滋樹は紗英のことを
とても気にしており、淡い恋心を抱いていたが、近づくきっかけがなく、話すらでき
なかったが、テニス部に入部したことで、話したりする機会が増えることに大変喜んだ。

「よ、よし。やったぞ。これで紗英ちゃんとの距離を縮めていけば、告白ができるぞ。」

「何か、言ったかしら。滋樹君。」

「な、なんでもないよ。そろそろ、授業が始まるから、教室に入ろう。」

滋樹は紗英にそう言うと2人は教室に向かって、歩いていくのであった。そして、教室に
入ってしばらくすると教師が来て、朝の授業が始まるのであった。そして、時間が
経過して、午後の最後の授業になっていた。

「えー。では地理の授業を始めます。今日は世界各地の鉱物資源について、説明したいと
　思います。」

教師が教科書を説明しながら、黒板に大事な言葉を書いていくのであった。滋樹は説明を
聞きながら、ノートにメモを取っていくのであった。その近くでは、紗英も教師の説明を
聞いているのであった。

「うーん。覚えることがたくさんあるよ。大変だよ。」

「紗英ちゃんが大変そうだな。後で、教えてあげようかな。」

滋樹は少し紗英の様子を気にしつつ、授業を受けるのであった。そして、授業が終わりに
近づく頃、紗英があることを口にするのであった。

「はあ。大変ね。中学より覚えることが多いから、誰かみっちり教えてくれる先生でも
　いればな。」

紗英は何気ない言葉を口にするのであった。滋樹はその言葉を聞いて、最初は気にも
とめなかったが、滋樹は体に異変を感じるのであった。

「ドクン。」

「う、どうしたのかな。胸が少しドキッとしたけど。」

滋樹は胸の動悸を感じるのであった。そして、徐々に体が熱くなるのを感じ始めた。

「ドクン。」

「まただ。胸がドキッとしたぞ。それに体が熱いような。」

滋樹は胸の動悸と体の熱さを感じ取るのであった。

「体調がおかしいな。念のため、教室を出よう。先生。トイレに行ってきます。」

「わかりました。廊下を走らないでね。」

滋樹は嫌な予感がして、教室を出るのであった。滋樹は移動しながら、体の異変を
調べていくのであった。

「こ、股間は。大丈夫みたいだ。大きくなってないや。でも、すごく気になるな。」

滋樹は股間のイチモツが膨張していないことを確認すると安心するのであった。しかし、
滋樹の胸の動悸は収まらずに続き、体もさらに熱くなっていくのであった。

「ドクン。」

「念のために、収まるまで、どこか、近くで隠れておこう。」

滋樹はそう言うと更衣室へ入っていくのであった。