戦士と腕輪

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第5章 新たなる旅路

第48話 クエスト準備

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戦士と腕輪 第48話 クエスト準備

 商業都市の斡旋所で森のモンスター退治のクエストを引き受けた少年とシスターは装備や食料を補充するため、再び、市場の方角へ向かうのであった。

「まずは武器屋でこの黒鉄剣を研いでもらおうかな。だいぶ使い込んでいるからな。あまり、自分で研いだりしないから、切れ味が鈍ってきているような気がするな。」

少年は黒鉄剣を見ながら、そう言うと、武器屋を探し始めるのであった。市場の通りから、1本となりの通りには建物の中に店舗を構える店がたくさんあり、少年とシスターはその通りに入ると目的の武器屋を探すのであった。しばらくすると、シスターがある店を見つけるのであった。

「あれが探している武器屋さんではないですか。看板にも剣のシンボルがありますし。」

「本当だ。ここが目的の武器屋ですね。早速、入ってみましょう。」

目的の武器屋であることを確認すると、少年とシスターは武器屋の中に入っていくのであった。武器屋の中には、多くの種類の武器や防具が置かれており、大型の武器まで置いてあり、品揃えは豊富であり、そこらの街よりかなりの種類を取り揃えていた。少年とシスターは品数の多さに驚きながら、店の中を見て回るのであった。

「す、すごい種類の武器と防具ですね。あんな大きな槍や斧まで置いてますよ。とても俺には持てそうにないですね。」

「そうですね。それに防具もたくさん置いてあって、デザインのいいものも置いてますね。」

少年とシスターは武器屋に陳列されていた様々な武器や防具に目を奪われるのであった。しばらくは、当初の目的を忘れて、武器屋の商品を見ていた少年たちに武器屋の店主が声をかけてくるのであった。

「いらっしゃいませ。本日はどのような商品を探しておられますか?」

「あっ。すっかり忘れていた。実はこの黒鉄剣を研いでほしいのですが、可能でしょうか?」

少年は武器屋に来た目的を思い出すと、早速、黒鉄剣を取り出して、研いで欲しいと武器屋の店主に頼むのであった。武器屋の店主は少年の黒鉄剣を剣先から柄の付近まで丹念に見ていくのであった。

「これは中々いい黒鉄剣ですね。久々に見る強力な剣ですが、かなり使い込まれていて、切れ味がだいぶ落ちてきてますね。研ぐだけなら、今日中にできますよ。もう少し時間をもらえれば、強化もできますがどうされますか?」

「あっ。明日、クエストに出発するので、研ぐだけで十分です。今日の夕方までには引き取れそうですか?」

武器屋の店主は少年の黒鉄剣の良さにすぐに気がつくと強化まで提案してきたが、少年も切れ味さえ戻れば、十分であると考えたので研いでもらうだけで良いと返答した。

「ええ。今日の夕方前に来ていただければ、研いで切れ味の戻った黒鉄剣をお渡しできますよ。費用は銅貨50枚になります。」

「それではよろしくお願いします。夕方前にまた伺います。」

少年は武器屋の店主に黒鉄剣を渡すと、少年とシスターは武器屋を出ていくのであった。次に少年たちの向かったのは市場であった。明日のクエストに備えて、食料の買い出しを行うのであった。明日の森のモンスター退治のクエストでは森の中に1日中いる可能性があり、近くの村に戻ったりしているとクエストにかけられる時間が減ってしまうので、森の中でとどまれるように食料と水を持ち込むように計画していた。少年たちは市場のある通りに戻ってきて、食料を物色し始めるのであった。

「よーし。明日のクエストのために食料を買い込みましょう。何が食べたいですか?」

「そうですね。パンなどがいいですね。手早く食べられますし。あそこにパン屋があるので見てみましょう。」

シスターは少年の質問に対してパンがいいと答えて、2人は近くにあった露天のパン屋にいくのであった。

「いらっしゃいませ。焼きたてのパンも置いてますよ。」

「あの。日持ちのするパンをたくさん欲しいのですが、なるべくかさばらないものがいいです。」

シスターの要望に対して、即座に、パン屋の主人は陳列されていたとあるパンを指差すのであった。

「じゃあ。この四角いパンはどうですか。あまりふんわりしてないですが、小さくても量はあるので腹持ちはしますよ。」

「良さそうですね。これにしましょう。こちらを6つください。」

「お買い上げ、ありがとうございます。銅貨12枚になります。」

シスターはパン屋の主人が紹介してくれた四角いパンを購入するのであった。少年とシスターは次の店を探しながら歩いていった。日も徐々に落ち始め、市場は晩御飯の材料を買いに来た客で賑わい始めていた。

「次は何を買いますか。肉や魚ですか?肉なら俺は干し肉がいいですけど。」

「そうですね。果物はどうでしょうか?水分も補給できますし、手軽に食べられますから。」

少年はやはりがっつりと干し肉を所望したが、シスターは水分も取れる果物を希望しており、果物店を探すのであった。先ほどのパン屋から数店舗先に大きめの果物店があり、買い物客で賑わっていた。2人は店の前にいた果物店の店主に話しかけるのであった。

「へい。いらっしゃい。今日はいい果物がたくさん入荷しているよ。ぜひ買っていってちょうだいね。」

「あの。私たち、明日、森の中に1日中入るので水分も取れる果物を欲しいのですが。何か手頃なものはありますか?」

「おー。それなら、このりんごと梨はどうですか。食べ頃ですよ。水分もたっぷり入っているので水分補給もバッチリですぜ。」

果物店の店主の説明を聞いて、シスターはりんごと梨を見つめると気に入ったようで、店主にすぐに答えるのであった。

「美味しそうですね。では、このりんごを2つと梨を2つください。」

「ありがとうね。お姉さん、綺麗だから、りんごを1つおまけしちゃうよ。全部で銅貨8枚ね。」

果物店の店主におまけをしてもらい、シスターはりんごと梨を購入するのであった。食料を買った少年とシスターは明日のクエストには十分と考えて、次の用事をこなそうとしていた。

「食料は、とりあえず、これで十分でしょう。あとは武器屋に研ぎを依頼していた黒鉄剣を引き取りに行きましょう。」

「はい。夕方前には来てくださいとおっしゃっていたから、もう研ぎが終わってますね。」

2人はそう言うと市場をあとにして再び武器屋に移動するのであった。数分後、再び、2人は武器屋に入ると店主に声をかけるのであった。

「こんにちわ。黒鉄剣の研ぎをお願いしていたものですが、研ぎ終わってますか?」

「いらっしゃいませ。先ほどの方ですね。もう黒鉄剣の研ぎは終わってますよ。どうぞ。」

武器屋の店主は研ぎ終わった黒鉄剣を少年に渡すのであった。少年は黒鉄剣の状態を確認するため、黒鉄剣を握って眺めるのであった。

「どうでしょう。かなり強力な剣だったので研ぎ終わったあとは、切れ味が戻っているはずです。私の目から見ても、かなりの切れ味になってると思いますよ。」

「確かに切れ味は最初の頃に戻っていそうですね。ありがとうございます。これで明日のクエストではこの剣が活躍しそうだな。」

「本当にすごいですね。私の目から見ても、すごく切れ味がいいように見えます。剣を研いでおいて正解でしたね。」

研いだ武器屋の店主もその切れ味の良さに興奮気味になっており、少年も黒鉄剣の切れ味が元に戻り、大変満足しているようであった。シスターも剣のことには詳しくないが、素人目から見てもすごい剣に戻っていると理解するのであった。少年は研いだ黒鉄剣を受け取ったので武器屋から立ち去ろうとした。しかし、シスターがまだ何か用事があるようで、武器屋の店主に質問するのであった。

「あの。こちらの武器屋には頑丈そうな水筒は置いてませんか?」

「水筒ですか?確か、あちらの奥の棚に大きめの皮の水筒があったと思いますよ。こちらです。来てください。」

シスターは明日のクエストに備えて、水筒が欲しかったようで、武器屋の店主に質問した。運よく、武器屋にシスターの探している水筒があったようで、店主が店の奥へ案内するのであった。

「こちらになります。少し大きめの皮の水筒です。結構たくさんの水を入れられますよ。」

「確かに、これはたくさんの水を入れておけそうですね。これなら、明日のクエストでも使えそうですね。これをいただきます。」

「ありがとうございます。銅貨40枚になります。」

武器屋の店主の紹介した皮の水筒は丈夫そうで水もたくさん入れておけそうだったので、シスターは皮の水筒を購入するのであった。武器屋での用事も全て終えたので、少年とシスターは武器屋をあとにするのであった。

「切れ味が戻った黒鉄剣や食料もあるし、明日のクエストの準備は万全だな。これからどうしましょうか? 宿屋に行ってゆっくりしますか?」

「そうですね。でも、せっかく、商業都市に来たので、どこかで食事をしませんか。料理もきっと美味しそうでしょうから。」

武器屋で用事を済ませた2人はそのまま宿屋に行くと思いきや、シスターからの提案で商業都市内のレストランに行くことになった。少年とシスターは飲食店の多い通りを目指すのであった。

「さっき市場を歩いていたときに、この通りにレストランがけっこうあったような。あっ。ここだ。たくさんレストランがあるぞ。」

「すごいですね。美味しそうなお店がたくさんありそうですね。」

少年とシスターは飲食店の多い通りを見つけると、早速、通りの中に入って
今晩食事するレストランを探すのであった。店ごとで料理の種類も違っており、少年とシスターは店探しに苦労するのであった。そんな2人の前にあるレストランが目に入ってきた。

「あ。このレストランとかはどうでしょう?店の雰囲気がなんとなく大都市で食べたことのある店と似ている気がするな。」

「確かに、大都市で散策していた頃に見かけたことのあるレストランとなんとなく似ていますね。」

「店探しにあまり時間を割いても仕方ないので、ここに入ってみましょう。」

2人は大都市にあったレストランと雰囲気の似たレストランを見つけると店の中に入ってみるのであった。店の中に多くの客がおり、繁盛しているようであった。

「いらっしゃいませ。何名様でしょうか?」

「2名です。席は空いてますか?」

「空いております。奥のテーブルへ進んでください。」

店員に案内されて、少年とシスターはレストランの奥へと進み、テーブルの席に腰掛けるのであった。メニュー表を見始めた2人は何を食べるか相談するのであった。

「美味しそうな料理がたくさん書かれているな。どれにしようかな。やっぱり肉料理かな。」

「私はやはり立派な港があるので魚料理が食べたいです。きっと、いい魚が入ってきているはずです。」

少年はやはり肉料理を渇望するが、シスターは港があることもあって、魚料理を希望するのであった。2人はさらに相談するのであった。

「確かにこの商業都市には立派な港がありますから、やはり、魚料理ですかね。
それで行きましょう。俺も魚料理にします。店員さん。」

「はい、いらっしゃいませ。ご注文はどうされますか?」

「店のおすすめの魚料理を2人前お願いします。」

「わかりました。少々お待ちください。」

少年はメニューを見てもどの魚料理が美味しいかはわからず、店のおすすめ魚料理を注文するのであった。しばらくすると、店員が厨房から魚料理を運んでくるのであった。

「お待たせしました。ご注文の当店おすすめの魚料理です。お熱いので、お気を付けて食べてください。」

「来たぞ。美味しそうだな。魚や貝が入った料理だな。」

「そうですね。魚や貝が入っている煮込み料理ですね。とっても美味しそうです。」

「いただきます。あ、熱いな。でも美味しいぞ。魚や貝も美味しいし、このスープも美味しいぞ。魚料理にして正解だったな。」

2人は店のおすすめの魚料理をたっぷりと堪能するのであった。しばらくの間、少年とシスターは魚料理を楽しみながら、談笑し、束の間の心地いい時間を過ごすのであった。

「はあ。食べた。食べた。これで明日のクエストの準備は万端だな。」

「本当に美味しかったですね。明日は、私もがんばります。」

少年とシスターは食事を終えると明日のクエストに向けて、意気込みを述べるとレストランを出て、宿屋に向かい、各々、部屋で鋭気を養うのであった。
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