58 / 66
第6章 暗き闇との邂逅
第58話 村の防衛
しおりを挟む
戦士と腕輪 第58話 村の防衛
ある夕暮れ時、商業都市の近くの村に住む農夫が農作業を終えて、村に戻ろうとしていた。農夫は仕事を終えて疲れた体で農具を持ってゆっくりと歩いていた。
「ふー。今日も一仕事終えたな。明日も早いから帰ったら、さっさと食事して寝ようかね。」
「ガサ、ガサ。ガサ、ガサ。」
農夫が歩いていると近くの木々の方から雑草をかき分けるような音がし始めた。農夫は農具を持って構えると不審に思って声をかけてみた。
「誰かいるのか。脅かそうとしてるのか。それともただの動物か。」
「ガサ、ガサ。ウゴ、ウゴゴ。」
「で、でっかい。ゴブリンだー。ひえー。お助けー。」
木々の合間から現れたのは人や動物ではなく、巨大ゴブリンであった。農夫は農具をほっぽり出すと一目散にその場を逃げ出すのであった。
翌日、少年たちは商業都市の斡旋所に向かっていた。黒鉄剣が折れてしまい、修復と強化に時間がかかり、その間、クエストを受注できなかったが、剛鉄剣を手に入れて、少年の戦闘準備が整ったので、再びクエストをこなそうとしていた。
「やっと、クエストを再開できるな。古代洞窟で試練をやったり、この剣を鍛冶屋で作ってもらったり、時間がかかったからな。早く、クエストで稼ぎたいな。」
「そうですね。クエストでお金を稼いで、洞窟の主さんの食費で減ったお金を補充しないといけませんね。」
「キシャー。食べてばかりではないニョロ。そのクエストとやらで、食べた分の仕事はきっちりやってみせるニョロ。」
少年は久しぶりのクエストにやる気を見せながら歩いていた。シスターも洞窟の主に消費された食費を稼ごうと意気込んでいた。洞窟の主もただ食べるだけと思われるのは心外なのでクエストで貢献しようと考えていた。少年たちはそんなことを話しながら斡旋所の前まで来るのであった。
「おはようございます。ごぶさたしてます。折れた剣を新しくしてきたので、またクエストをこなしたいと思います。」
「これは、これは。ちょうどよかった。今、ちょうど緊急のクエストが入ってきていたので、有力な戦士たちを募っていたのですよ。」
斡旋所の中に入った少年たちはすぐに職員のいるカウンターに行って、あいさつをすると、職員から緊急のクエスト依頼の話を持ちかけられるのであった。事態が切迫していそうなこととすぐにクエストを引き受けられるとあって、少年はすぐにその話に飛びつくのであった。
「それは大変そうですね。ぜひ、我々に引き受けさせてください。ちなみにどんな仕事ですか。」
「おー。それは助かります。主要な戦士たちが商業都市から出払ってしまっていて、依頼に応じてくれそうな強い方がほとんど居られなかったので、どうしたものかたと右往左往してました。では、早速、クエストの内容を説明します。」
クエストの内容は、商業都市の近くの村の防衛であった。昨日の夕暮れ時に村の農夫が巨大ゴブリンと遭遇して、逃げ帰ったとのことであった。他にも目撃されたモンスターが多数おり、近くの村の村長が危険な事態であると判断して、商業都市の斡旋所に緊急でクエストの依頼を出してきた。
「なるほど、それでは今からすぐに出発して、村の防衛にあたります。」
「あっ。少々お待ちください。いっしょに同行させたい戦士がいるので呼んできます。」
少年はクエストの依頼を受けて、すぐに出発しようとしたが、職員が引き留めて、同行させたい他の戦士を呼んでくると言い出した。少年は少し驚いてしまうのであった。
「えっ。俺たちだけで十分ですけど、やはり、人数が必要ですか。」
「はい。強力なモンスターが他にも出てくる恐れがあるので、人数は多い方がいいですよ。今すぐに呼んできますので少々お待ちください。」
少年たちは斡旋所の隅に行くと、少年がシスターと洞窟の主にどうするか相談し始めた。
「俺たちだけなら、問題ないですが、他の戦士が来ると洞窟の主の存在がバレてしまって、まずいことにならないか心配です。どうしましょう。職員の方に言って、同行者は必要ないと断りましょうか。」
「キシャー。待つニョロ。敵の数が多ければ、仲間は多い方がいいニョロ。我のことは心配する必要はないニョロよ。お前たちとは離れて戦えばいいニョロ。バレたら、あとで考えればいいニョロ。」
「そうですね。強力なモンスターが出てくるなら、私も同行者が来られた方がいいです。」
少年の心配を他所に、洞窟の主やシスターが同行者の参加を認めるのであった。敵のモンスターが強力と聞いては、洞窟の主やシスターも仲間は1人でも多い方がいいと考えるのであった。少年はそんな1匹と1人の意見も聞くと自分の心配事を振り払うかのように口を開き始めた。
「わかりました。今回のクエストでは同行者を受け入れましょう。」
少年は洞窟の主とシスターに同行者を受け入れることに賛成すると伝えるのであった。その直後、斡旋所の職員が戻ってきた。
「お待たせしました。こちらの方が今回のクエストに同行されます。」
「うおーす。待たせたな。オレは1人の方が気楽でいいと言ったんだが、斡旋所の奴がどうしてもパーティーを組んでくれとうるさくてな。まあ、よろしく頼むな。」
斡旋所の職員が連れてきたのは、大柄の男性であった。背は少年よりかなり高く、少年が小さめの子供に見えてしまうくらいであった。容姿はおっさんのように見えたが、実はまだ20代後半くらいであった。しかし、その特徴は所持している武器にあった。その大柄の男性が装備していたのは大きな斧であった。その大柄の男性ことウォーリヤーは斧使いの戦士であった。
「よ、よろしくお願いします。俺の仲間はこのシスターとペットの蛇です。」
「ほおー。おもしろいな。蛇を連れて回るとは珍しいな。そうだ。オレの自己紹介がまだだったな。オレはこのでかい斧で戦う戦士だ。普段は1人でクエストをこなしているが、今回は強力なモンスターが複数出るかもとのことで、お前たちに同行するぜ。年はこう見えても20代後半だ。」
少年はウォーリヤーの豪快な性格に押されつつもなんとか自己紹介をするのであった。少年たちとウォーリヤーの自己紹介が終わると、早速、斡旋所の職員がクエストに行く村の状況を話し始めた。
「状況を説明します。昨日の夕方に、商業都市の近くの村で巨大ゴブリンが確認され、他にも強力なモンスターが確認されました。まだ、村への被害は報告されていませんが、時間の問題かと思われます。至急、近くの村へ向かってください。」
「ところで、この都市の近くの村で、巨大ゴブリンなんかいたか。オレの記憶ではゴブリンが数匹出る程度だと思っていたが。」
ウォーリヤーは斡旋所の職員に普段いない強力なモンスターがいることを疑問として投げかけるのであった。
「おっしゃる通りです。巨大ゴブリンはあまり商業都市の近くの村付近ではいなかったのですが、今回はなぜかいるようで、他にも強力なモンスターがいるようです。原因は今のところ不明です。どこかからやって来たのかもしれません。」
斡旋所の職員も今回の強力なモンスターが現れた理由がわからない様子であった。しかし、事態は急を要するとのことで、少年たちとウォーリヤーは斡旋所の職員の説明を聴き終えるとすぐに斡旋所を出発するのであった。商業都市を出発した少年たちとウォーリヤーは近くの村に早足で向かっていた。
「早く、行かないと、まだ村が襲われていなければいいですが。」
「まあ。そう焦るな。村の連中がとりあえず守りを堅めているだろうし、
村の方向から火の手も上がっていないようだから、まだ大丈夫だろう。」
少年は近くの村が襲われている可能性を考えて、急いでいたが、ウォーリヤーはそんな少年を落ち着かせるのであった。ウォーリヤーは20代後半とあって、経験も豊富なので、切迫していた状況でも落ち着いているのであった。
「そういや。あんた、職業がシスターだから、回復魔法は使えるんだろう。」
「はい。回復魔法は使えますし、この投石紐で投石攻撃もできます。なので、攻撃にも参加できます。」
「へぇー。珍しいな。シスターで戦闘もこなせるなんて、これは頼りになりそうだな。このパーティーに参加して正解だったな。」
ウォーリヤーはシスターにこなせそうな技能を確認した。近くの村でのモンスターとの戦闘前にパーティーのメンバーの能力をウォーリヤーは確認しておきたかったのだ。シスターが投石紐まで使えることはウォーリヤーにとっては予想外であり、嬉しい誤算であった。
「あっ。だいぶ先ですが、目的の村が見えて来ました。まだ、モンスターには襲われていないようですね。」
少年が近くの村を視界に捉えると、さらに早足で進んでいった。少年たちとウォーリヤーは今回のクエストの目的である商業都市の近くの村へと到着するのであった。
ある夕暮れ時、商業都市の近くの村に住む農夫が農作業を終えて、村に戻ろうとしていた。農夫は仕事を終えて疲れた体で農具を持ってゆっくりと歩いていた。
「ふー。今日も一仕事終えたな。明日も早いから帰ったら、さっさと食事して寝ようかね。」
「ガサ、ガサ。ガサ、ガサ。」
農夫が歩いていると近くの木々の方から雑草をかき分けるような音がし始めた。農夫は農具を持って構えると不審に思って声をかけてみた。
「誰かいるのか。脅かそうとしてるのか。それともただの動物か。」
「ガサ、ガサ。ウゴ、ウゴゴ。」
「で、でっかい。ゴブリンだー。ひえー。お助けー。」
木々の合間から現れたのは人や動物ではなく、巨大ゴブリンであった。農夫は農具をほっぽり出すと一目散にその場を逃げ出すのであった。
翌日、少年たちは商業都市の斡旋所に向かっていた。黒鉄剣が折れてしまい、修復と強化に時間がかかり、その間、クエストを受注できなかったが、剛鉄剣を手に入れて、少年の戦闘準備が整ったので、再びクエストをこなそうとしていた。
「やっと、クエストを再開できるな。古代洞窟で試練をやったり、この剣を鍛冶屋で作ってもらったり、時間がかかったからな。早く、クエストで稼ぎたいな。」
「そうですね。クエストでお金を稼いで、洞窟の主さんの食費で減ったお金を補充しないといけませんね。」
「キシャー。食べてばかりではないニョロ。そのクエストとやらで、食べた分の仕事はきっちりやってみせるニョロ。」
少年は久しぶりのクエストにやる気を見せながら歩いていた。シスターも洞窟の主に消費された食費を稼ごうと意気込んでいた。洞窟の主もただ食べるだけと思われるのは心外なのでクエストで貢献しようと考えていた。少年たちはそんなことを話しながら斡旋所の前まで来るのであった。
「おはようございます。ごぶさたしてます。折れた剣を新しくしてきたので、またクエストをこなしたいと思います。」
「これは、これは。ちょうどよかった。今、ちょうど緊急のクエストが入ってきていたので、有力な戦士たちを募っていたのですよ。」
斡旋所の中に入った少年たちはすぐに職員のいるカウンターに行って、あいさつをすると、職員から緊急のクエスト依頼の話を持ちかけられるのであった。事態が切迫していそうなこととすぐにクエストを引き受けられるとあって、少年はすぐにその話に飛びつくのであった。
「それは大変そうですね。ぜひ、我々に引き受けさせてください。ちなみにどんな仕事ですか。」
「おー。それは助かります。主要な戦士たちが商業都市から出払ってしまっていて、依頼に応じてくれそうな強い方がほとんど居られなかったので、どうしたものかたと右往左往してました。では、早速、クエストの内容を説明します。」
クエストの内容は、商業都市の近くの村の防衛であった。昨日の夕暮れ時に村の農夫が巨大ゴブリンと遭遇して、逃げ帰ったとのことであった。他にも目撃されたモンスターが多数おり、近くの村の村長が危険な事態であると判断して、商業都市の斡旋所に緊急でクエストの依頼を出してきた。
「なるほど、それでは今からすぐに出発して、村の防衛にあたります。」
「あっ。少々お待ちください。いっしょに同行させたい戦士がいるので呼んできます。」
少年はクエストの依頼を受けて、すぐに出発しようとしたが、職員が引き留めて、同行させたい他の戦士を呼んでくると言い出した。少年は少し驚いてしまうのであった。
「えっ。俺たちだけで十分ですけど、やはり、人数が必要ですか。」
「はい。強力なモンスターが他にも出てくる恐れがあるので、人数は多い方がいいですよ。今すぐに呼んできますので少々お待ちください。」
少年たちは斡旋所の隅に行くと、少年がシスターと洞窟の主にどうするか相談し始めた。
「俺たちだけなら、問題ないですが、他の戦士が来ると洞窟の主の存在がバレてしまって、まずいことにならないか心配です。どうしましょう。職員の方に言って、同行者は必要ないと断りましょうか。」
「キシャー。待つニョロ。敵の数が多ければ、仲間は多い方がいいニョロ。我のことは心配する必要はないニョロよ。お前たちとは離れて戦えばいいニョロ。バレたら、あとで考えればいいニョロ。」
「そうですね。強力なモンスターが出てくるなら、私も同行者が来られた方がいいです。」
少年の心配を他所に、洞窟の主やシスターが同行者の参加を認めるのであった。敵のモンスターが強力と聞いては、洞窟の主やシスターも仲間は1人でも多い方がいいと考えるのであった。少年はそんな1匹と1人の意見も聞くと自分の心配事を振り払うかのように口を開き始めた。
「わかりました。今回のクエストでは同行者を受け入れましょう。」
少年は洞窟の主とシスターに同行者を受け入れることに賛成すると伝えるのであった。その直後、斡旋所の職員が戻ってきた。
「お待たせしました。こちらの方が今回のクエストに同行されます。」
「うおーす。待たせたな。オレは1人の方が気楽でいいと言ったんだが、斡旋所の奴がどうしてもパーティーを組んでくれとうるさくてな。まあ、よろしく頼むな。」
斡旋所の職員が連れてきたのは、大柄の男性であった。背は少年よりかなり高く、少年が小さめの子供に見えてしまうくらいであった。容姿はおっさんのように見えたが、実はまだ20代後半くらいであった。しかし、その特徴は所持している武器にあった。その大柄の男性が装備していたのは大きな斧であった。その大柄の男性ことウォーリヤーは斧使いの戦士であった。
「よ、よろしくお願いします。俺の仲間はこのシスターとペットの蛇です。」
「ほおー。おもしろいな。蛇を連れて回るとは珍しいな。そうだ。オレの自己紹介がまだだったな。オレはこのでかい斧で戦う戦士だ。普段は1人でクエストをこなしているが、今回は強力なモンスターが複数出るかもとのことで、お前たちに同行するぜ。年はこう見えても20代後半だ。」
少年はウォーリヤーの豪快な性格に押されつつもなんとか自己紹介をするのであった。少年たちとウォーリヤーの自己紹介が終わると、早速、斡旋所の職員がクエストに行く村の状況を話し始めた。
「状況を説明します。昨日の夕方に、商業都市の近くの村で巨大ゴブリンが確認され、他にも強力なモンスターが確認されました。まだ、村への被害は報告されていませんが、時間の問題かと思われます。至急、近くの村へ向かってください。」
「ところで、この都市の近くの村で、巨大ゴブリンなんかいたか。オレの記憶ではゴブリンが数匹出る程度だと思っていたが。」
ウォーリヤーは斡旋所の職員に普段いない強力なモンスターがいることを疑問として投げかけるのであった。
「おっしゃる通りです。巨大ゴブリンはあまり商業都市の近くの村付近ではいなかったのですが、今回はなぜかいるようで、他にも強力なモンスターがいるようです。原因は今のところ不明です。どこかからやって来たのかもしれません。」
斡旋所の職員も今回の強力なモンスターが現れた理由がわからない様子であった。しかし、事態は急を要するとのことで、少年たちとウォーリヤーは斡旋所の職員の説明を聴き終えるとすぐに斡旋所を出発するのであった。商業都市を出発した少年たちとウォーリヤーは近くの村に早足で向かっていた。
「早く、行かないと、まだ村が襲われていなければいいですが。」
「まあ。そう焦るな。村の連中がとりあえず守りを堅めているだろうし、
村の方向から火の手も上がっていないようだから、まだ大丈夫だろう。」
少年は近くの村が襲われている可能性を考えて、急いでいたが、ウォーリヤーはそんな少年を落ち着かせるのであった。ウォーリヤーは20代後半とあって、経験も豊富なので、切迫していた状況でも落ち着いているのであった。
「そういや。あんた、職業がシスターだから、回復魔法は使えるんだろう。」
「はい。回復魔法は使えますし、この投石紐で投石攻撃もできます。なので、攻撃にも参加できます。」
「へぇー。珍しいな。シスターで戦闘もこなせるなんて、これは頼りになりそうだな。このパーティーに参加して正解だったな。」
ウォーリヤーはシスターにこなせそうな技能を確認した。近くの村でのモンスターとの戦闘前にパーティーのメンバーの能力をウォーリヤーは確認しておきたかったのだ。シスターが投石紐まで使えることはウォーリヤーにとっては予想外であり、嬉しい誤算であった。
「あっ。だいぶ先ですが、目的の村が見えて来ました。まだ、モンスターには襲われていないようですね。」
少年が近くの村を視界に捉えると、さらに早足で進んでいった。少年たちとウォーリヤーは今回のクエストの目的である商業都市の近くの村へと到着するのであった。
1
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる