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側妃1
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「私も丁度いいと思っていたが、いくら側妃でも使えない女は要らない」
「不器用なところはありますが、しばらくすれば落ち着くと思いますので」
「だが、あの様子では難しいのではないか」
「そんなことはありません」
「今日は帰らせてもらう」
セイジーが止めることはできず、コレドールは帰って行ってしまった。
「ブルーベル!断る権利などお前にあると思っているのか!」
「…」
「おい!聞いているのか」
「…」
部屋に戻っていたブルーベルは怒鳴るセイジーに視線を向けることもなく、虚ろな目のままだった。
だが、ブルーベルはいつも大人しかったために、表情の変化など、気にもしていなかった。だからこそ、断ると言い出すことなど考えていなかった。
「お前は縋ってでも側妃にならなければならないんだ!王家の方に入ってもらって、まとめて来るからな!マリージュが頑張ってくれているのに、お前は何をしているんだ!いい加減にしろ!」
ブルーベルが愛想良くしていれば良かったのに、帰ってしまったために、侯爵の力では無理だと考え、王家に間に入ってもらうために話をしに向かうことになった。
マリージュはブルーベルに代わって、王宮で王子妃教育を受けていた。
王家から不器用なブルーベルから、マリージュに代えるのはどうかと打診された時も、すぐさま了承した。
マリージュはブルーベルとは違って、何でも器用にこなし、愛想も良く、当然の結果だと思っていた。
だからと言って、多少末っ子であるマリージュを可愛がってはいたかもしれないが、二人を差別していたわけではない。
ブルーベルとマリージュの間には嫡男であるリュジールがおり、現在は留学中であった。そうなるとブルーベルと嫁ぎ先に困ると思ったが、側妃という良い話もあり、有難い話だとしか感じなかった。
王宮でエーストとスルトに話に行くと、断ったことに驚いた。
ブルーベルは言われたことに従う令嬢で、今回も不満があっても、何も言わないまま嫁ぐだろうと二人も考えていた。
「こちらから謝罪は入れておくから、しっかり言い聞かせてくれ」
「はい、承知いたしました。申し訳ありません」
「マリージュはしっかりやってくれているのに、何をしているのだ」
「大人しく嫁ぐと思ったのだがな……」
エーストはスルトの婚約者をマリージュに代えて、ブルーベルは側妃を探しているコレドールに嫁がせて、縁を繋ぐというよりも、利があると考えていた。
実はコレドールの側妃は、コレドールとララスの夫婦仲が良いために、国内ではなりたがらないという話を聞いていた。
マリージュであれば、ララスを不安にさせるかもしれないが、ブルーベルならば側妃と弁えている。丁度いい存在であった。
スルトもどちらかというとマリージュを気に入っていることも、気付いていた。
セイジーは王宮から帰って、再度、ブルーベルに話をしたが、聞こえていないことも気付かない。
「側妃は決定だ!王家が入ってくれたのだから、失礼な真似をするな」
母であるリスリーも、ブルーベルを説得するために話をした。
「良いお話なのよ、王子殿下とは相性が悪かっただけだから、きっと向こうでは側妃なのだから、これまでほど頑張らなくていいの。丁度いいのよ」
「…」
「拗ねるなんて……貴族令嬢として当然のことなのよ。分かるでしょう?」
「…」
リスリーはいくら話しても、ぼんやりしていることには気付いたが、どちらにしてもコレドールは他になり手がないために、嫁ぐことは決まっていた。
しっかりとさせるために、リスリーや侍女が声を掛けて、叱咤するようにしたが、その時ははいとは言うが、またぼんやりしてしまう。
マリージュもスルトのことは姉の婚約者として親しくはしていたが、婚約者になりたいとは考えていなかった。
「不器用なところはありますが、しばらくすれば落ち着くと思いますので」
「だが、あの様子では難しいのではないか」
「そんなことはありません」
「今日は帰らせてもらう」
セイジーが止めることはできず、コレドールは帰って行ってしまった。
「ブルーベル!断る権利などお前にあると思っているのか!」
「…」
「おい!聞いているのか」
「…」
部屋に戻っていたブルーベルは怒鳴るセイジーに視線を向けることもなく、虚ろな目のままだった。
だが、ブルーベルはいつも大人しかったために、表情の変化など、気にもしていなかった。だからこそ、断ると言い出すことなど考えていなかった。
「お前は縋ってでも側妃にならなければならないんだ!王家の方に入ってもらって、まとめて来るからな!マリージュが頑張ってくれているのに、お前は何をしているんだ!いい加減にしろ!」
ブルーベルが愛想良くしていれば良かったのに、帰ってしまったために、侯爵の力では無理だと考え、王家に間に入ってもらうために話をしに向かうことになった。
マリージュはブルーベルに代わって、王宮で王子妃教育を受けていた。
王家から不器用なブルーベルから、マリージュに代えるのはどうかと打診された時も、すぐさま了承した。
マリージュはブルーベルとは違って、何でも器用にこなし、愛想も良く、当然の結果だと思っていた。
だからと言って、多少末っ子であるマリージュを可愛がってはいたかもしれないが、二人を差別していたわけではない。
ブルーベルとマリージュの間には嫡男であるリュジールがおり、現在は留学中であった。そうなるとブルーベルと嫁ぎ先に困ると思ったが、側妃という良い話もあり、有難い話だとしか感じなかった。
王宮でエーストとスルトに話に行くと、断ったことに驚いた。
ブルーベルは言われたことに従う令嬢で、今回も不満があっても、何も言わないまま嫁ぐだろうと二人も考えていた。
「こちらから謝罪は入れておくから、しっかり言い聞かせてくれ」
「はい、承知いたしました。申し訳ありません」
「マリージュはしっかりやってくれているのに、何をしているのだ」
「大人しく嫁ぐと思ったのだがな……」
エーストはスルトの婚約者をマリージュに代えて、ブルーベルは側妃を探しているコレドールに嫁がせて、縁を繋ぐというよりも、利があると考えていた。
実はコレドールの側妃は、コレドールとララスの夫婦仲が良いために、国内ではなりたがらないという話を聞いていた。
マリージュであれば、ララスを不安にさせるかもしれないが、ブルーベルならば側妃と弁えている。丁度いい存在であった。
スルトもどちらかというとマリージュを気に入っていることも、気付いていた。
セイジーは王宮から帰って、再度、ブルーベルに話をしたが、聞こえていないことも気付かない。
「側妃は決定だ!王家が入ってくれたのだから、失礼な真似をするな」
母であるリスリーも、ブルーベルを説得するために話をした。
「良いお話なのよ、王子殿下とは相性が悪かっただけだから、きっと向こうでは側妃なのだから、これまでほど頑張らなくていいの。丁度いいのよ」
「…」
「拗ねるなんて……貴族令嬢として当然のことなのよ。分かるでしょう?」
「…」
リスリーはいくら話しても、ぼんやりしていることには気付いたが、どちらにしてもコレドールは他になり手がないために、嫁ぐことは決まっていた。
しっかりとさせるために、リスリーや侍女が声を掛けて、叱咤するようにしたが、その時ははいとは言うが、またぼんやりしてしまう。
マリージュもスルトのことは姉の婚約者として親しくはしていたが、婚約者になりたいとは考えていなかった。
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