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来訪者
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ララスもレイピアに会うことになり、笑顔どころか、ほとんど顔を見せないブルーベルだが、子どもたちを見れば美人であることは気付いていた。
「可愛いわね」
「はい、大変可愛らしいです」
リファスは3歳になっており、レイピアに会いに行き、妹だと嬉しそうにしており、よく似ている二人はそっくりですねと言われることも多かった。
子どもがどうやって生まれるかも分かっていない年齢であるために、ララスが母親だと疑ってもいなかった。
それから、リファスとレイピアはすくすく無事に成長し、16歳と13歳になっていた―――ますます見た目はブルーベルにそっくりで、二人とも美しかった。
「王子殿下も王女殿下も美しいわね」
「ええ、本当に美しいご兄妹よね」
成長するとますます、そのように言われることも多く、兄妹の関係もとても良かった。
ブルーベルは傍から見れば、以前より良くなっているように見えていたが、意見を言うこともなく、行動は変わらなかった。
リファスとレイピアにはさすがにブルーベルが母親であることは伝えられ、ララスが母親ではないことは理解していた。
だが、ブルーベルは自分が産んだ子にも関わらず、二人に遭遇すると、立ち止まって通り過ぎるまで頭を下げ続ける。
親子のような会話は、おそらく一度もない。
リファスとレイピアも、心を壊していることは聞いており、ブルーベルから話し掛けて来ることもなく、関係をどうすればいいのかと分からないまま、時間だけが過ぎていた。
ブルーベルが側妃として嫁いでから、訪ねて来るような者はいなかったが、エルゲリータ王国から王子妃となったマリージュがやって来ることになった。
コレドールが連絡をもらったが、ブルーベルと話はできないだろうと考えていた。だが、正直、実妹であるマリージュに話を聞いてみたいと思った。
許可を得て、オペリーク王国にやって来たマリージュは、すぐにブルーベルに会うことになった。
ブルーベルはモモリに言われて、その場にいただけだったが、マリージュが現れても、いつもと変わらない様子であった。
だが、マリージュは十年以上振りに会う姉に、すぐさまソファに座っているブルーベルの元へ駆け寄った。
「お姉様、助けて欲しいの」
「…」
「母国のことなんだから、お姉様にも関係あるでしょう?」
「…」
「お姉様、聞いているの?」
「…」
「もしかして、まだ良くなっていないの?でも、子どもだって生まれて、あれから何年経って……」
マリージュはエースト、ミジュリー、スルト、両親からもブルーベルは王子と王女を産み、側妃としてちゃんとやっていると聞かされていた。
見た目も止まってしまったのかと言うほど、嫁いだ時のままのような姿であったことも、元に戻ったのだと思わせていた。
「でも、お姉様が頼りなの。ねえ、話を聞いて」
マリージュは昔のように、肩を持って、ブルーベルを振ると、ぼんやりとだが視線が合った。
「聞いて欲しいの」
「…」
「王子殿下が大変なことをしてしまったのよ……」
マリージュの言う王子殿下は、国王陛下になったエーストとミジュリーの息子であるミレック王太子殿下の弟である、ジーラス王子殿下ことである。
ジーラスは現在15歳で、見た目が良かったこともあるが、夫妻が甘やかしたおかげで、我儘な性格になっていた。
「エルゲリータ王国とリュメリー王国の間に入って欲しいの」
リュメリー王国は、コレドールの妹、フェイリア王女殿下が嫁いだ国である。
「ジーラス殿下が、大公家のハールア公女様に失礼な態度を取ってしまって……それで、怒らせてしまったの。リュメリー王国なら、お姉様の義妹の嫁いだ国でしょう?だから、どうにか許してもらうようにお願いしてもらいたいの」
「…」
「可愛いわね」
「はい、大変可愛らしいです」
リファスは3歳になっており、レイピアに会いに行き、妹だと嬉しそうにしており、よく似ている二人はそっくりですねと言われることも多かった。
子どもがどうやって生まれるかも分かっていない年齢であるために、ララスが母親だと疑ってもいなかった。
それから、リファスとレイピアはすくすく無事に成長し、16歳と13歳になっていた―――ますます見た目はブルーベルにそっくりで、二人とも美しかった。
「王子殿下も王女殿下も美しいわね」
「ええ、本当に美しいご兄妹よね」
成長するとますます、そのように言われることも多く、兄妹の関係もとても良かった。
ブルーベルは傍から見れば、以前より良くなっているように見えていたが、意見を言うこともなく、行動は変わらなかった。
リファスとレイピアにはさすがにブルーベルが母親であることは伝えられ、ララスが母親ではないことは理解していた。
だが、ブルーベルは自分が産んだ子にも関わらず、二人に遭遇すると、立ち止まって通り過ぎるまで頭を下げ続ける。
親子のような会話は、おそらく一度もない。
リファスとレイピアも、心を壊していることは聞いており、ブルーベルから話し掛けて来ることもなく、関係をどうすればいいのかと分からないまま、時間だけが過ぎていた。
ブルーベルが側妃として嫁いでから、訪ねて来るような者はいなかったが、エルゲリータ王国から王子妃となったマリージュがやって来ることになった。
コレドールが連絡をもらったが、ブルーベルと話はできないだろうと考えていた。だが、正直、実妹であるマリージュに話を聞いてみたいと思った。
許可を得て、オペリーク王国にやって来たマリージュは、すぐにブルーベルに会うことになった。
ブルーベルはモモリに言われて、その場にいただけだったが、マリージュが現れても、いつもと変わらない様子であった。
だが、マリージュは十年以上振りに会う姉に、すぐさまソファに座っているブルーベルの元へ駆け寄った。
「お姉様、助けて欲しいの」
「…」
「母国のことなんだから、お姉様にも関係あるでしょう?」
「…」
「お姉様、聞いているの?」
「…」
「もしかして、まだ良くなっていないの?でも、子どもだって生まれて、あれから何年経って……」
マリージュはエースト、ミジュリー、スルト、両親からもブルーベルは王子と王女を産み、側妃としてちゃんとやっていると聞かされていた。
見た目も止まってしまったのかと言うほど、嫁いだ時のままのような姿であったことも、元に戻ったのだと思わせていた。
「でも、お姉様が頼りなの。ねえ、話を聞いて」
マリージュは昔のように、肩を持って、ブルーベルを振ると、ぼんやりとだが視線が合った。
「聞いて欲しいの」
「…」
「王子殿下が大変なことをしてしまったのよ……」
マリージュの言う王子殿下は、国王陛下になったエーストとミジュリーの息子であるミレック王太子殿下の弟である、ジーラス王子殿下ことである。
ジーラスは現在15歳で、見た目が良かったこともあるが、夫妻が甘やかしたおかげで、我儘な性格になっていた。
「エルゲリータ王国とリュメリー王国の間に入って欲しいの」
リュメリー王国は、コレドールの妹、フェイリア王女殿下が嫁いだ国である。
「ジーラス殿下が、大公家のハールア公女様に失礼な態度を取ってしまって……それで、怒らせてしまったの。リュメリー王国なら、お姉様の義妹の嫁いだ国でしょう?だから、どうにか許してもらうようにお願いしてもらいたいの」
「…」
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