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出産
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妊娠し易い時期を狙っていたために、ブルーベルは五ヶ月後には妊娠した。
コレドールとララスは結婚して、六年が経っており、やはりララスに問題があったということを証明することでもあった。
「もう?」
侍女から一報を聞いたララスは一年くらい掛かるものだったために、もうコレドールと閨をしなくてもいいと思う一方で、自分はいつまで経ったもできなかったのに、こんなに早く子どもができたことに少なからずショックを受けた。
「はい……」
侍女たちは皆、ララスの懐妊を望んでいたために、心苦しくはあったが、妊娠を伏せられるのも、辛いだろうと考えて、伝えることにした。
「そう、それは良かったわ。跡継ぎは必要だもの」
「はい……」
コレドールからもブルーベルが妊娠したことを伝えられた。
「おめでとうございます」
「ああ、これで子どものことで言われることはなくなるだろう」
「ええ、無事に産んでいただかないといけませんね。様子はいかがなのかしら?」
「変わりないらしいが、ちゃんと過ごさせるようにするつもりだ」
「そうですか」
ララスは正妃として、これは必要なことだからと、喜ばしいことで気にしてはいないという顔をして過ごしていた。
そこへ侍女と共に、散歩をさせられているブルーベルが目に入り、声を掛けた。
「お散歩かしら?」
「…」
声を掛けられても、歩き続けるブルーベルに侍女が肩を叩くと、ハッとして、ララスに頭を下げた。
この侍女は言いたい放題だった母国から付いて来たメリアンヌではなく、オペリーク王国で付けられた侍女・モモリであった。
モモリはコレドールの乳母の娘で、大人しい女性であった。
心を閉ざした側妃の侍女になりたがる者が、ララスの手前もあって、なかなかおらず、コレドールがモモリに頼むことになった。
「殿下の立派な御子を産んでくださいね、私にとっても大事な子どもなのですから」
正妃として懐の広さを証明しながらも、親子としては関係ないが、自分の存在を示すために伝えたが、ブルーベルは頭を下げたままであった。
「頭を上げなさい」
「…」
「頭を上げなさい」
「…」
「もういいわ」
モモリが肩を叩いても、ブルーベルは体勢を戻すことはなく、ララスも溜息をついて去って行った。それでも、頭を上げることはなく、モモリが何とか散歩を続かせるために頭を上げさせた。
「ブルーベル様」
「…」
「しっかり歩きましょうね、ゆっくりでいいですから」
「…」
食事を出しても、放っておくと食べないので、管理されるようになった。
モモリは周りに大変ねと言われていたが、ブルーベルと一緒にいることは苦ではなかった。
学生の頃はクラスで静かに過ごしているような質だったために、騒がしかったり、足の引っ張り合いをするような場は苦手であるために、ブルーベルの世話と言っても、指示をすればほとんどが素直に従ってくれるので、困ることもあまりない。
妊娠は順調に進み、コレドールはブルーベルは体が変わっているのに、妊娠していると理解していないのではないかとすら考えてはいた。
「体はどうだ?」
モモリが肩を叩くと、頭を下げ、そのまま動かなくなってしまう。
「その体制は辛いだろう」
「…」
お腹が大きくなっても、ブルーベルは変わらず、コレドールの方が気を使うほどであった。
「モモリ、体を」
「はい」
「ブルーベル様、もうよろしいそうです」
モモリがブルーベルの体を起こすと、またぼんやりと何もない場所を見ている。お腹に手を触れることもない。
「調子が悪いところはないか?」
「…」
「モモリ、どうだ?」
「おっしゃらないので分かりませんが、食事も散歩も欠かさずされております」
「そうか」
それでもコレドールは何度か訊ねたが、答えが返って来ることはなかった。
コレドールとララスは結婚して、六年が経っており、やはりララスに問題があったということを証明することでもあった。
「もう?」
侍女から一報を聞いたララスは一年くらい掛かるものだったために、もうコレドールと閨をしなくてもいいと思う一方で、自分はいつまで経ったもできなかったのに、こんなに早く子どもができたことに少なからずショックを受けた。
「はい……」
侍女たちは皆、ララスの懐妊を望んでいたために、心苦しくはあったが、妊娠を伏せられるのも、辛いだろうと考えて、伝えることにした。
「そう、それは良かったわ。跡継ぎは必要だもの」
「はい……」
コレドールからもブルーベルが妊娠したことを伝えられた。
「おめでとうございます」
「ああ、これで子どものことで言われることはなくなるだろう」
「ええ、無事に産んでいただかないといけませんね。様子はいかがなのかしら?」
「変わりないらしいが、ちゃんと過ごさせるようにするつもりだ」
「そうですか」
ララスは正妃として、これは必要なことだからと、喜ばしいことで気にしてはいないという顔をして過ごしていた。
そこへ侍女と共に、散歩をさせられているブルーベルが目に入り、声を掛けた。
「お散歩かしら?」
「…」
声を掛けられても、歩き続けるブルーベルに侍女が肩を叩くと、ハッとして、ララスに頭を下げた。
この侍女は言いたい放題だった母国から付いて来たメリアンヌではなく、オペリーク王国で付けられた侍女・モモリであった。
モモリはコレドールの乳母の娘で、大人しい女性であった。
心を閉ざした側妃の侍女になりたがる者が、ララスの手前もあって、なかなかおらず、コレドールがモモリに頼むことになった。
「殿下の立派な御子を産んでくださいね、私にとっても大事な子どもなのですから」
正妃として懐の広さを証明しながらも、親子としては関係ないが、自分の存在を示すために伝えたが、ブルーベルは頭を下げたままであった。
「頭を上げなさい」
「…」
「頭を上げなさい」
「…」
「もういいわ」
モモリが肩を叩いても、ブルーベルは体勢を戻すことはなく、ララスも溜息をついて去って行った。それでも、頭を上げることはなく、モモリが何とか散歩を続かせるために頭を上げさせた。
「ブルーベル様」
「…」
「しっかり歩きましょうね、ゆっくりでいいですから」
「…」
食事を出しても、放っておくと食べないので、管理されるようになった。
モモリは周りに大変ねと言われていたが、ブルーベルと一緒にいることは苦ではなかった。
学生の頃はクラスで静かに過ごしているような質だったために、騒がしかったり、足の引っ張り合いをするような場は苦手であるために、ブルーベルの世話と言っても、指示をすればほとんどが素直に従ってくれるので、困ることもあまりない。
妊娠は順調に進み、コレドールはブルーベルは体が変わっているのに、妊娠していると理解していないのではないかとすら考えてはいた。
「体はどうだ?」
モモリが肩を叩くと、頭を下げ、そのまま動かなくなってしまう。
「その体制は辛いだろう」
「…」
お腹が大きくなっても、ブルーベルは変わらず、コレドールの方が気を使うほどであった。
「モモリ、体を」
「はい」
「ブルーベル様、もうよろしいそうです」
モモリがブルーベルの体を起こすと、またぼんやりと何もない場所を見ている。お腹に手を触れることもない。
「調子が悪いところはないか?」
「…」
「モモリ、どうだ?」
「おっしゃらないので分かりませんが、食事も散歩も欠かさずされております」
「そうか」
それでもコレドールは何度か訊ねたが、答えが返って来ることはなかった。
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