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側妃4
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「叶えていただけるのですか」
「人として扱わなくていいということか?」
ブルーベルに不快感を持っていたコレドールは、嫌味を込めて、問い掛けた。
「いえ、そうではありません」
「では、どういう意味だ?」
「人ではなくして欲しいのです」
「ん?それは、殺してくれということか?」
「それでもいいです」
しっかりとした口調で、これが本来のブルーベルなのだろうと思ったが、受け入れるような話ではない。
「お前は側妃として嫁ぎ、子どもを産むように言われただろう?」
「子ども?」
ブルーベルは何を言っているのだという顔をして、コレドールを見つめていた。
話が通っていないではないかと呆れて、侍女を見つめ、問い掛けた。
「理解していないのか?」
「申し訳ありません。国王陛下も、父親であるエズリラ侯爵も認めております。本人は理解ができなくなっておりますので、お好きなようにしていただければと思います。おそらくその方が都合がよろしいのではないでしょうか」
「大丈夫なのか?」
「はい、指示をすれば、従うと思いますので、王太子夫妻の邪魔にはならないと思います」
ブルーベルを正気に戻らせようとはしたが、何をしても駄目であった。
オペリーク王国も側妃を急いでいることもあり、指示があれば生活はできるのだからと、嫁がせることを決めたのである。
「元より、王子殿下の婚約者だった頃も、指示をして従うという方でしたので、指示に従う存在だと思っていただいても構いません」
コレドールもさすがに何てことを言うのかと思ったが、侍女として付いて来たメリアンヌも、ブルーベルを正気に戻そうとした一人であったが、どうにもならないことに苛立っていた。
「正気ではないのだろう?それなのに、子どもを産むなんて……」
できるのだろうかと思ったが、またぼんやりし始めたブルーベルには感情がないように見える。
「恐れながら、側妃というよりは子どもを産む道具が欲しいのではありませんか?」
「それは……」
弁えた女性を求めていたが、王太子妃として頑張っているララスが不安にならない相手を望んでいた。それでも、側妃としてそれなりに扱うつもりでいた。
だが、目の前のブルーベルはどう扱っていいか分からない。
「王太子妃殿下を不安にさせることもないでしょう」
「だが、先程の人ではなくして欲しいというのは」
「理由は分からないのですが、自暴自棄になる瞬間があるのだと思います」
メリアンヌも何度か、似たようなことを聞いており、理由を訊ねたが答えることはなかった。医師の見解によると、急に自暴自棄になるのだろうということであった。
「スルト殿下との婚約がなくなったことがショックだったのではないか?」
「いえ、お二人の関係性は始めから良くなかったと聞いております。ですので、いずれこのような日が来ることは理解していたと思います。それでも、覚悟が足りなかったと言いますか、ですので、本来なら側妃という立場も恐れ多いと思うことで、光栄なことだったはずなのです」
「そうか」
「正気に戻ったとしても、きちんと従うと思いますので、どうかよろしくお願いいたします」
結局、コレドールは子どもを産む道具として、ブルーベルを扱うようにした。行為を済ませると、さっさと自室に戻って行く。そんな生活が続いた。
行為はなるべく痛みがないように行われはしたが、何も感情がないのだろうかというほど、たまに生理的に声を上げるくらいで、感情はなかった。
まるで人形のようで、コレドールも作業のような感覚であった。
ララスとしてはとてもいい相手で、まるで側妃はいないままの気持ちであった。それでもコレドールがブルーベルと子作りをしていることは、気持ちをザワつかせたが、グッと我慢するしかなかった。
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本日もお読みいただきありがとうございます。
沢山の方にお読みいただき感謝しております。
本日は1日2回、投稿させていただきます。次は17時です。
どうぞよろしくお願いいたします。
「人として扱わなくていいということか?」
ブルーベルに不快感を持っていたコレドールは、嫌味を込めて、問い掛けた。
「いえ、そうではありません」
「では、どういう意味だ?」
「人ではなくして欲しいのです」
「ん?それは、殺してくれということか?」
「それでもいいです」
しっかりとした口調で、これが本来のブルーベルなのだろうと思ったが、受け入れるような話ではない。
「お前は側妃として嫁ぎ、子どもを産むように言われただろう?」
「子ども?」
ブルーベルは何を言っているのだという顔をして、コレドールを見つめていた。
話が通っていないではないかと呆れて、侍女を見つめ、問い掛けた。
「理解していないのか?」
「申し訳ありません。国王陛下も、父親であるエズリラ侯爵も認めております。本人は理解ができなくなっておりますので、お好きなようにしていただければと思います。おそらくその方が都合がよろしいのではないでしょうか」
「大丈夫なのか?」
「はい、指示をすれば、従うと思いますので、王太子夫妻の邪魔にはならないと思います」
ブルーベルを正気に戻らせようとはしたが、何をしても駄目であった。
オペリーク王国も側妃を急いでいることもあり、指示があれば生活はできるのだからと、嫁がせることを決めたのである。
「元より、王子殿下の婚約者だった頃も、指示をして従うという方でしたので、指示に従う存在だと思っていただいても構いません」
コレドールもさすがに何てことを言うのかと思ったが、侍女として付いて来たメリアンヌも、ブルーベルを正気に戻そうとした一人であったが、どうにもならないことに苛立っていた。
「正気ではないのだろう?それなのに、子どもを産むなんて……」
できるのだろうかと思ったが、またぼんやりし始めたブルーベルには感情がないように見える。
「恐れながら、側妃というよりは子どもを産む道具が欲しいのではありませんか?」
「それは……」
弁えた女性を求めていたが、王太子妃として頑張っているララスが不安にならない相手を望んでいた。それでも、側妃としてそれなりに扱うつもりでいた。
だが、目の前のブルーベルはどう扱っていいか分からない。
「王太子妃殿下を不安にさせることもないでしょう」
「だが、先程の人ではなくして欲しいというのは」
「理由は分からないのですが、自暴自棄になる瞬間があるのだと思います」
メリアンヌも何度か、似たようなことを聞いており、理由を訊ねたが答えることはなかった。医師の見解によると、急に自暴自棄になるのだろうということであった。
「スルト殿下との婚約がなくなったことがショックだったのではないか?」
「いえ、お二人の関係性は始めから良くなかったと聞いております。ですので、いずれこのような日が来ることは理解していたと思います。それでも、覚悟が足りなかったと言いますか、ですので、本来なら側妃という立場も恐れ多いと思うことで、光栄なことだったはずなのです」
「そうか」
「正気に戻ったとしても、きちんと従うと思いますので、どうかよろしくお願いいたします」
結局、コレドールは子どもを産む道具として、ブルーベルを扱うようにした。行為を済ませると、さっさと自室に戻って行く。そんな生活が続いた。
行為はなるべく痛みがないように行われはしたが、何も感情がないのだろうかというほど、たまに生理的に声を上げるくらいで、感情はなかった。
まるで人形のようで、コレドールも作業のような感覚であった。
ララスとしてはとてもいい相手で、まるで側妃はいないままの気持ちであった。それでもコレドールがブルーベルと子作りをしていることは、気持ちをザワつかせたが、グッと我慢するしかなかった。
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どうぞよろしくお願いいたします。
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