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窮地5
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今日も航路は変わりなく動いている。
民を困らせるのは本意ではないということで、猶予として一ヶ月後に断絶すると言われており、その日は刻一刻と迫っている状況であった。
まだ使えなくなることは、公表されていない。
エルゲリータ王国にも船はあるが、リュメリー王国のような大きさではなく、リュメリー王国の船を使っている方が多い。しかも、航路を使わせてもらえないとなれば、船も意味がない。
使えなくなれば、国がこれまでの回らなくなることもだが、批判も相当なものになり、陸路だけでは限界がある。
マリージュもブルーベルに可能性があったのなら待つことも考えたが、十年以上あの状態であるならば、待つにしても数日程度しかない。
数日でどうにかなることではないと判断し、早くどうにもならないことを伝えなくてはならないと、慌てて戻って来たのである。
「分かっている、もう一度、使者を送って、どうにか話し合いの場だけでも設けてもらえないか頼むしかないだろう」
「そうね」
「お金でどうにかするしかないだろう」
「そうね」
マリージュは自分も王族で、国に関わることなのに、どこか他人事のような気持ちにもなっていた。
ジーラスが王子として責任を取るべきではあるが、まだ親の庇護下であるために、エーストとミジュリーの責任となるだろう。だが、この二人はジーラスは思っていても、どうして言ったのかと叱っていた。
おそらく、悪いとは思っているが、本質は分かっていない。
ジーラスがまだ幼い子どもだったら、怒らせることにはなったかもしれないが、ここまでにはならなかっただろう。
だが、ジーラスは既に15歳であるために、深刻に受け止められたと言える。
ハールア公女も13歳で、ショックで泣き叫んだりしたわけではない。だが、そのようなことをいくら王族だからと言って、言っていいことではない。
しかも、大公も褐色の肌であり、ハールアに言ったということは、大公のことも気持ち悪いと言ったことになる。大公は公女のことで怒っていたが、周りはそうではなかった。
それが問題であった。
ようやく頼れないと分かったエーストとミジュリーは、いよいよリュメリー王国に直接、押し掛けることにした。
そして、コレドールもフェイリアに手紙を書くと、返事が来た。
マリージュの言ったことに嘘はなく、ありのままを伝えてはいた。だが、ジーラスの態度までは聞いておらず、反省している様子はなかったことが書かれていた。
15歳にもなって不貞腐れており、ごめんなさいと謝ったそうだが、言わされているだけで、不本意だと書いてあった。
「相手にも反省していないことが伝わっていると、妹君は分かっていたのだろうな」
「事実でしたか?」
コレドールの側近である、ジルノワール・クアソンルはフェイリアからの手紙だと知っていたために、問い掛けた。
「ああ、嘘はなかったな。態度が悪かったらしい。そうなると、今も反省しているかは分からないがな」
「15歳ですからね」
「ああ、そこも問題にされているようだな。5歳でも王族なら許されないが、まあここまでにはならなかっただろう」
「そうですね……」
本当に断絶になるのかと問うと、今のところはそうだが、向こうにかなり不利な条件でなら可能かもしれないというところだという。
コレドールはまさかブルーベルを頼るとは思わなかった。マリージュは何も知らず、いやマリージュだけではなく、エルゲリータ王国は何も知ろうとしなかったのだろうとも書いていた。
兄妹仲のいい二人は、フェイリアもブルーベルを変わりはないのだろうと心配もしており、もし頼んだとしても、コレドールの言う通り、関わらなくて正解だという。
また何かあれば、知らせることも書かれていた。
民を困らせるのは本意ではないということで、猶予として一ヶ月後に断絶すると言われており、その日は刻一刻と迫っている状況であった。
まだ使えなくなることは、公表されていない。
エルゲリータ王国にも船はあるが、リュメリー王国のような大きさではなく、リュメリー王国の船を使っている方が多い。しかも、航路を使わせてもらえないとなれば、船も意味がない。
使えなくなれば、国がこれまでの回らなくなることもだが、批判も相当なものになり、陸路だけでは限界がある。
マリージュもブルーベルに可能性があったのなら待つことも考えたが、十年以上あの状態であるならば、待つにしても数日程度しかない。
数日でどうにかなることではないと判断し、早くどうにもならないことを伝えなくてはならないと、慌てて戻って来たのである。
「分かっている、もう一度、使者を送って、どうにか話し合いの場だけでも設けてもらえないか頼むしかないだろう」
「そうね」
「お金でどうにかするしかないだろう」
「そうね」
マリージュは自分も王族で、国に関わることなのに、どこか他人事のような気持ちにもなっていた。
ジーラスが王子として責任を取るべきではあるが、まだ親の庇護下であるために、エーストとミジュリーの責任となるだろう。だが、この二人はジーラスは思っていても、どうして言ったのかと叱っていた。
おそらく、悪いとは思っているが、本質は分かっていない。
ジーラスがまだ幼い子どもだったら、怒らせることにはなったかもしれないが、ここまでにはならなかっただろう。
だが、ジーラスは既に15歳であるために、深刻に受け止められたと言える。
ハールア公女も13歳で、ショックで泣き叫んだりしたわけではない。だが、そのようなことをいくら王族だからと言って、言っていいことではない。
しかも、大公も褐色の肌であり、ハールアに言ったということは、大公のことも気持ち悪いと言ったことになる。大公は公女のことで怒っていたが、周りはそうではなかった。
それが問題であった。
ようやく頼れないと分かったエーストとミジュリーは、いよいよリュメリー王国に直接、押し掛けることにした。
そして、コレドールもフェイリアに手紙を書くと、返事が来た。
マリージュの言ったことに嘘はなく、ありのままを伝えてはいた。だが、ジーラスの態度までは聞いておらず、反省している様子はなかったことが書かれていた。
15歳にもなって不貞腐れており、ごめんなさいと謝ったそうだが、言わされているだけで、不本意だと書いてあった。
「相手にも反省していないことが伝わっていると、妹君は分かっていたのだろうな」
「事実でしたか?」
コレドールの側近である、ジルノワール・クアソンルはフェイリアからの手紙だと知っていたために、問い掛けた。
「ああ、嘘はなかったな。態度が悪かったらしい。そうなると、今も反省しているかは分からないがな」
「15歳ですからね」
「ああ、そこも問題にされているようだな。5歳でも王族なら許されないが、まあここまでにはならなかっただろう」
「そうですね……」
本当に断絶になるのかと問うと、今のところはそうだが、向こうにかなり不利な条件でなら可能かもしれないというところだという。
コレドールはまさかブルーベルを頼るとは思わなかった。マリージュは何も知らず、いやマリージュだけではなく、エルゲリータ王国は何も知ろうとしなかったのだろうとも書いていた。
兄妹仲のいい二人は、フェイリアもブルーベルを変わりはないのだろうと心配もしており、もし頼んだとしても、コレドールの言う通り、関わらなくて正解だという。
また何かあれば、知らせることも書かれていた。
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