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窮地6
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エーストとミジュリーは、リュメリー王国に着くと、大公家を訪ねたが、二度と会いたくないと言ったはずだと会ってももらえなかった。
こちらは王家だとも思ったが、言い返すことはしなかった。
次は王宮を訪ねると、宮には入れてもらえたが、国王陛下はいつ時間が取れるか分からない、今日は取れないかもしれないとまで言われることになった。
それでも反省している姿を見せるために、いくらでもお待ちしますと伝えて、話ができるまで待つしかないと考えていた。
「いつまで待たせるんだ……」
「でも、待つしかないでしょう」
「そうだが、待たされるのは嫌いだ」
結局、夕方になってようやくシュエルダ国王陛下がやって来て、10分だけだと言われることになった。
「お時間を取っていただきありがとうございます」
本当は遅くなってすまないと一言あるべきだと思ったが、エーストとミジュリーはグッと堪えて頭を下げた。
「それで、何の用だろうか」
「大公閣下に謝罪に来たのですが、会っていただけませんでした。ですので、恥を忍んで、どうか国王陛下に航路のことをどうか、お願いしたいと思いまして」
「そうか」
シュエルダは低姿勢にはしているが、エーストは航路のことばかりで、反省などしていないのだろうと考えていた。
「こんな肌の色をした我が国とは関わりたくないのではないか?」
「いいえ、そのようなことはございません。息子は世間知らずで、恥ずかしいことだと思っております」
「だが、そなたの息子なのだろう?それとも、息子ではないのか?」
「っあ、いえ、そうなのですが……」
シュエルダは息子ではないと切り捨てれば、それもいいかと思ったが、エーストにはそんなことは頭にはなかった。
エーストは妻と血の繋がった家族には甘いが、それ以外は厳しいのである。
「子は親の鏡というだろう?だからこそ、我が国は縁を切ると言ったのだ。おかしなことを言っているか?」
「不愉快な気持ちにさせて、申し訳なく思っております。息子も反省しており、リュメリー王国のこともきちんと学ぶように、指導を行っております」
「15歳にもなってか?」
大公家と会うことになるのだから、15歳にもなって、事前に頭に入れておくべきことをしていなかった。もしくは知っていて、ただ悪意があったということである。
「はい……申し訳ありません。二度とこのようなことは起きません」
「王族だから問題だということは分かっているのか?」
「はい、分かっております」
シュエルダも、大公は会う気はないが、妥協案を聞いている。だからこそ、追い返しても良かったエーストとミジュリーを招き入れたのである。
「それで、謝罪か?」
「はい、反省を見せるためにも、使用料を値上げしていただいて構いません。ですが、どうか、これまで通りおこなってはいただけないでしょうか」
エーストは誠意を見せるのはお金しかないと、値上げを申し出て、ミジュリーとともに頭を下げた。
「条件がある」
「はい、ありがとうございます」
「ありがとうございます」
その言葉にエーストとミジュリーは、ようやく来て良かったと顔を見合わせて、ホッとした。
「のめればの話になるぞ?」
「はい、お聞かせください」
「先に聞いておきたいのだが、値上げはどの程度だ?」
「倍、と考えております」
エーストは恐る恐る告げたが、元より安い金額ではないために、倍でも多い気持ちだったが、シュエルダの表情は変わらなかった。
「3倍、ではいかがでしょうか」
「3倍か、それは税などではなく、王家が負担するのだよな?」
「当然でございます」
値上げでも交渉をするしかないと考えていたが、そのために税を上げるか、船を使うものに負担させようと思っていたが、ここでそのようなことは言えない。
こちらは王家だとも思ったが、言い返すことはしなかった。
次は王宮を訪ねると、宮には入れてもらえたが、国王陛下はいつ時間が取れるか分からない、今日は取れないかもしれないとまで言われることになった。
それでも反省している姿を見せるために、いくらでもお待ちしますと伝えて、話ができるまで待つしかないと考えていた。
「いつまで待たせるんだ……」
「でも、待つしかないでしょう」
「そうだが、待たされるのは嫌いだ」
結局、夕方になってようやくシュエルダ国王陛下がやって来て、10分だけだと言われることになった。
「お時間を取っていただきありがとうございます」
本当は遅くなってすまないと一言あるべきだと思ったが、エーストとミジュリーはグッと堪えて頭を下げた。
「それで、何の用だろうか」
「大公閣下に謝罪に来たのですが、会っていただけませんでした。ですので、恥を忍んで、どうか国王陛下に航路のことをどうか、お願いしたいと思いまして」
「そうか」
シュエルダは低姿勢にはしているが、エーストは航路のことばかりで、反省などしていないのだろうと考えていた。
「こんな肌の色をした我が国とは関わりたくないのではないか?」
「いいえ、そのようなことはございません。息子は世間知らずで、恥ずかしいことだと思っております」
「だが、そなたの息子なのだろう?それとも、息子ではないのか?」
「っあ、いえ、そうなのですが……」
シュエルダは息子ではないと切り捨てれば、それもいいかと思ったが、エーストにはそんなことは頭にはなかった。
エーストは妻と血の繋がった家族には甘いが、それ以外は厳しいのである。
「子は親の鏡というだろう?だからこそ、我が国は縁を切ると言ったのだ。おかしなことを言っているか?」
「不愉快な気持ちにさせて、申し訳なく思っております。息子も反省しており、リュメリー王国のこともきちんと学ぶように、指導を行っております」
「15歳にもなってか?」
大公家と会うことになるのだから、15歳にもなって、事前に頭に入れておくべきことをしていなかった。もしくは知っていて、ただ悪意があったということである。
「はい……申し訳ありません。二度とこのようなことは起きません」
「王族だから問題だということは分かっているのか?」
「はい、分かっております」
シュエルダも、大公は会う気はないが、妥協案を聞いている。だからこそ、追い返しても良かったエーストとミジュリーを招き入れたのである。
「それで、謝罪か?」
「はい、反省を見せるためにも、使用料を値上げしていただいて構いません。ですが、どうか、これまで通りおこなってはいただけないでしょうか」
エーストは誠意を見せるのはお金しかないと、値上げを申し出て、ミジュリーとともに頭を下げた。
「条件がある」
「はい、ありがとうございます」
「ありがとうございます」
その言葉にエーストとミジュリーは、ようやく来て良かったと顔を見合わせて、ホッとした。
「のめればの話になるぞ?」
「はい、お聞かせください」
「先に聞いておきたいのだが、値上げはどの程度だ?」
「倍、と考えております」
エーストは恐る恐る告げたが、元より安い金額ではないために、倍でも多い気持ちだったが、シュエルダの表情は変わらなかった。
「3倍、ではいかがでしょうか」
「3倍か、それは税などではなく、王家が負担するのだよな?」
「当然でございます」
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