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「そのようなことはありません」
「何だ、本当のことを言っていいのよ。じゃあ、あなたに言っても駄目ね」
「そう思われるなら、それで構いません」
「それなら早く言ってよ、もういいわ」
ララスが立ち上がると、メイドがすぐに声を掛けた。
「王太子妃殿下、お部屋までお付き合いいたします。パークト夫人、お見送りさせていただきますので、こちらで少しお待ちください」
「承知いたしました」
メイドがドアを開くと、お礼すら言わずに去って行った。それでも、粘られるよりも良かったと思ったが、ウィンラーはどっと疲れを感じた。
メイドを待ちながら、文句を言いたいところだが、まだ王宮であるために、大きな溜息だけでどうにか、怒りを外に出すことにした。
しばらくすると、メイドが慌てたように戻って来た。
「大変、お待たせして申し訳ございません。国王陛下、王妃陛下、フェイリア殿下がお待ちでございます」
「まあ」
「ご案内いたします」
もう両陛下に話がいったのかと思ったが、フェイリアもいるのなら行ってみようと、メイドに付いて行くことにした。
部屋に到着すると、声を掛けるだけで、すぐに部屋に通された。
「国王陛下、王妃陛下、フェイリア殿下にご挨拶申し上げます」
「久し振りだな、座ってくれ」
ウィンラーが指示された場所に座ると、エディードがすぐに口を開いた。
「ララスが申し訳なかった、まだ詳しく聞いたわけではないが、少し聞いただけでも、こちらにしか非がないことは理解している」
「国王陛下に謝罪していただくことはありません。ただ、正直に思いを話させていただいても構いませんか」
「ああ、思ったままを話してくれて構わない」
言質を取るまではいかなくとも、母国を困らせたいわけではないために、こんな機会はなかなかないために両陛下に話をさせてもらおうと、覚悟を決めた。
フェイリアは見守っていたが、セラリアも強く頷いた。
「ありがとうございます。ララス王太子妃殿下には、私も母国の話ですから、見過ごせないと思い、悩みましたが、差しさわりのない会話ではなく、踏み込んだ話をさせていただきました」
「当然だ」
「このままララス王太子妃殿下が、このような言動を繰り返すようであれば、今以上の問題を起こすのではないかと考えました」
「その通りだと思うわ」
「正直、あまりに変わっていない姿に驚きました」
変わったのは厚化粧になったことくらいだと、相手がシュリリーだったら言っていただろう。
「私たちはどうしてあんな愚かになったのかと思っているのだけど、フェイリアにも言われたのだけど、元からなのよね?」
「失礼ながら、成長していないと感じました」
「そうか」
エディードは項垂れ、セラリアも落胆する表情を浮かべていた。
「確かに学業は優秀で、知識も豊富ではありました。そのことで助けられたり、評価されることはあったでしょう。ですが、同時に相手を不愉快にさせることも多かったと、私は思っておりました」
「ええ、言い方に問題があったり、馬鹿にするような言い方は注意をしていたの」
セラリアにはそのような言い方はしなくとも、実際に耳にすることもあり、何度か注意を行っていたが、言い訳はするが謝罪をしていたので、気を付けるようになっていると思っていた。
「今日もそのような態度でした」
「それは聞いているわ、申し訳ないことよ」
「王太子殿下の婚約者に選ばれてから、顕著になっていたと思います」
「そう……周りにも聞き取りをした方がいいわね」
「はい、晩餐会でのことは私も伺っております」
その言葉にエディードとセラリアは一瞬、言葉が出なかったが、公爵家で、オペリーク王国出身となれば、耳に入ることもあるだろうと思った。
「そうか……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本日もお読みいただきありがとうございます。
本日も1日2回、投稿させていただきます。
次はいつもの17時です。
どうぞよろしくお願いいたします。
「何だ、本当のことを言っていいのよ。じゃあ、あなたに言っても駄目ね」
「そう思われるなら、それで構いません」
「それなら早く言ってよ、もういいわ」
ララスが立ち上がると、メイドがすぐに声を掛けた。
「王太子妃殿下、お部屋までお付き合いいたします。パークト夫人、お見送りさせていただきますので、こちらで少しお待ちください」
「承知いたしました」
メイドがドアを開くと、お礼すら言わずに去って行った。それでも、粘られるよりも良かったと思ったが、ウィンラーはどっと疲れを感じた。
メイドを待ちながら、文句を言いたいところだが、まだ王宮であるために、大きな溜息だけでどうにか、怒りを外に出すことにした。
しばらくすると、メイドが慌てたように戻って来た。
「大変、お待たせして申し訳ございません。国王陛下、王妃陛下、フェイリア殿下がお待ちでございます」
「まあ」
「ご案内いたします」
もう両陛下に話がいったのかと思ったが、フェイリアもいるのなら行ってみようと、メイドに付いて行くことにした。
部屋に到着すると、声を掛けるだけで、すぐに部屋に通された。
「国王陛下、王妃陛下、フェイリア殿下にご挨拶申し上げます」
「久し振りだな、座ってくれ」
ウィンラーが指示された場所に座ると、エディードがすぐに口を開いた。
「ララスが申し訳なかった、まだ詳しく聞いたわけではないが、少し聞いただけでも、こちらにしか非がないことは理解している」
「国王陛下に謝罪していただくことはありません。ただ、正直に思いを話させていただいても構いませんか」
「ああ、思ったままを話してくれて構わない」
言質を取るまではいかなくとも、母国を困らせたいわけではないために、こんな機会はなかなかないために両陛下に話をさせてもらおうと、覚悟を決めた。
フェイリアは見守っていたが、セラリアも強く頷いた。
「ありがとうございます。ララス王太子妃殿下には、私も母国の話ですから、見過ごせないと思い、悩みましたが、差しさわりのない会話ではなく、踏み込んだ話をさせていただきました」
「当然だ」
「このままララス王太子妃殿下が、このような言動を繰り返すようであれば、今以上の問題を起こすのではないかと考えました」
「その通りだと思うわ」
「正直、あまりに変わっていない姿に驚きました」
変わったのは厚化粧になったことくらいだと、相手がシュリリーだったら言っていただろう。
「私たちはどうしてあんな愚かになったのかと思っているのだけど、フェイリアにも言われたのだけど、元からなのよね?」
「失礼ながら、成長していないと感じました」
「そうか」
エディードは項垂れ、セラリアも落胆する表情を浮かべていた。
「確かに学業は優秀で、知識も豊富ではありました。そのことで助けられたり、評価されることはあったでしょう。ですが、同時に相手を不愉快にさせることも多かったと、私は思っておりました」
「ええ、言い方に問題があったり、馬鹿にするような言い方は注意をしていたの」
セラリアにはそのような言い方はしなくとも、実際に耳にすることもあり、何度か注意を行っていたが、言い訳はするが謝罪をしていたので、気を付けるようになっていると思っていた。
「今日もそのような態度でした」
「それは聞いているわ、申し訳ないことよ」
「王太子殿下の婚約者に選ばれてから、顕著になっていたと思います」
「そう……周りにも聞き取りをした方がいいわね」
「はい、晩餐会でのことは私も伺っております」
その言葉にエディードとセラリアは一瞬、言葉が出なかったが、公爵家で、オペリーク王国出身となれば、耳に入ることもあるだろうと思った。
「そうか……」
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本日もお読みいただきありがとうございます。
本日も1日2回、投稿させていただきます。
次はいつもの17時です。
どうぞよろしくお願いいたします。
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