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疑惑
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「ちゃんと調べることで、王太子妃になって子どもを産めずに辛い思いをしないようにという意味もあるの。最初から側妃を娶る前提ではありませんから」
「はい、子どもを産むことも重要だと理解しております」
「ええ、それでも治療をすればどうにかなるなら、候補者から外されることはないわ。診断書にも治療をしているとあれば」
「でも、それってもしもララス妃が天秤に掛けられた場合は、不利になるのではないかしら?」
いくら自分に自信のあるララスでも、自分が不利になると気付いたのではないか。しかも、それが努力でどうにかならないことだったら、隠せないかと考えた。
「それは、そうね……」
同じ立場の令嬢が二人いたら、治療中よりも問題のない令嬢が選ばれるだろう。
エディードとセラリアもララスの生理不順は、いつからだったとしても生理不順くらいだったら、外されることはなかっただろうという話にもなっていた。
だが、ララスが生理不順で、もう一人の令嬢がそうではなかったら、ララスは選ばれなかったかもしれない。
「そうだな……それは可能性があるな」
エディードとセラリアも、フェイリアの言葉に気味の悪さを感じ始めていた。
「自分一人だと目立つから、他の令嬢も唆したのかもしれないわ」
「それも可能性はある」
「他は伯爵家だったわよね」
「ああ、確か二人が乗っていた馬車が滑って、怪我をしたということだったはずだ」
「わざわざ事情をララス妃が話すとは思えないから、どのような話をされたかは聞けるかもしれないわ」
「そうね」
候補者の令嬢たちは当然だが、既に別の相手と結婚しているが、国内にいる。
「でも、もし本当なら自分が辛い目に遭うのに……理解ができないわ」
セラリアも同じように婚約者候補として集められたたために、子どもができないかもしれないのに、自分だったら嫁ぐ勇気はなかった。
「もしかしたらという思いはあったのかもしれませんが、オペリーク王国では側妃を娶ることになっておりますから、ララス王太子妃殿下は織り込み済みであったのではないかと考えました」
「側妃を娶ることになっても、王太子妃になりたかったということ?」
「自分こそが相応しいと、お思いでしたから……」
セラリアはララスに子どもができないことを、気を使ってきたつもりだった。ララスの責任ではなく、騙されていたとも言えないが、急に気持ちが冷えた。
ブルーベルの存在はララスには都合が良かったのではないか。
「モルゾフ王国は側妃制度はないものね」
「リュメリー王国もそうですよね?」
「ええ、そのための公爵家ですから」
モルゾフ王国でもリュメリー王国でも、次代が生まれなくとも、側妃を娶らず、王家の血筋の公爵家などから王太子を決めることになっている。
「ララス王太子妃殿下は、王太子妃になりたかった方が、強かったのではないでしょうか。自分こそが相応しい、それこそアスリーナ嬢がスチュワート王太子殿下に相応しいと言ったように、今日さらに私の中で燻っていたことがまた思い出された次第でございます」
セラリアは話を聞きながら、思い当たることがあるのか、渋い顔を浮かべていた。
「確かに言われてみれば、コレドールが説得したのだろうと思っていたけど、側妃は正妃を優遇してくれるならばと、申し訳なさそうに了承したわ」
ウィンラーはその表情が想像ができた。ララスは自分が一番という考えを持つために、もしかしたら治療から解放されると思ったのかもしれない。
「私も可哀想と思うところもありましたから、本当にいいのかと問いましたが、子どもが産めなくても正妃としてこれまで通りでいてくれるのならと、言われたの……」
子どもが産めないことへの気持ちは、産めない女性にしか分からない本心だろうが、その裏に隠し事があったのではないか。
「はい、子どもを産むことも重要だと理解しております」
「ええ、それでも治療をすればどうにかなるなら、候補者から外されることはないわ。診断書にも治療をしているとあれば」
「でも、それってもしもララス妃が天秤に掛けられた場合は、不利になるのではないかしら?」
いくら自分に自信のあるララスでも、自分が不利になると気付いたのではないか。しかも、それが努力でどうにかならないことだったら、隠せないかと考えた。
「それは、そうね……」
同じ立場の令嬢が二人いたら、治療中よりも問題のない令嬢が選ばれるだろう。
エディードとセラリアもララスの生理不順は、いつからだったとしても生理不順くらいだったら、外されることはなかっただろうという話にもなっていた。
だが、ララスが生理不順で、もう一人の令嬢がそうではなかったら、ララスは選ばれなかったかもしれない。
「そうだな……それは可能性があるな」
エディードとセラリアも、フェイリアの言葉に気味の悪さを感じ始めていた。
「自分一人だと目立つから、他の令嬢も唆したのかもしれないわ」
「それも可能性はある」
「他は伯爵家だったわよね」
「ああ、確か二人が乗っていた馬車が滑って、怪我をしたということだったはずだ」
「わざわざ事情をララス妃が話すとは思えないから、どのような話をされたかは聞けるかもしれないわ」
「そうね」
候補者の令嬢たちは当然だが、既に別の相手と結婚しているが、国内にいる。
「でも、もし本当なら自分が辛い目に遭うのに……理解ができないわ」
セラリアも同じように婚約者候補として集められたたために、子どもができないかもしれないのに、自分だったら嫁ぐ勇気はなかった。
「もしかしたらという思いはあったのかもしれませんが、オペリーク王国では側妃を娶ることになっておりますから、ララス王太子妃殿下は織り込み済みであったのではないかと考えました」
「側妃を娶ることになっても、王太子妃になりたかったということ?」
「自分こそが相応しいと、お思いでしたから……」
セラリアはララスに子どもができないことを、気を使ってきたつもりだった。ララスの責任ではなく、騙されていたとも言えないが、急に気持ちが冷えた。
ブルーベルの存在はララスには都合が良かったのではないか。
「モルゾフ王国は側妃制度はないものね」
「リュメリー王国もそうですよね?」
「ええ、そのための公爵家ですから」
モルゾフ王国でもリュメリー王国でも、次代が生まれなくとも、側妃を娶らず、王家の血筋の公爵家などから王太子を決めることになっている。
「ララス王太子妃殿下は、王太子妃になりたかった方が、強かったのではないでしょうか。自分こそが相応しい、それこそアスリーナ嬢がスチュワート王太子殿下に相応しいと言ったように、今日さらに私の中で燻っていたことがまた思い出された次第でございます」
セラリアは話を聞きながら、思い当たることがあるのか、渋い顔を浮かべていた。
「確かに言われてみれば、コレドールが説得したのだろうと思っていたけど、側妃は正妃を優遇してくれるならばと、申し訳なさそうに了承したわ」
ウィンラーはその表情が想像ができた。ララスは自分が一番という考えを持つために、もしかしたら治療から解放されると思ったのかもしれない。
「私も可哀想と思うところもありましたから、本当にいいのかと問いましたが、子どもが産めなくても正妃としてこれまで通りでいてくれるのならと、言われたの……」
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