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調査3
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「名前を利用されただけという可能性もあります。失礼ですけど、侍医の中で、イザル様が一番高齢でした」
「それで、利用されたと」
「はい……」
心苦しい話だが、イザムが侍医の中で、一番高齢であった。診断書を提出した頃はまだ侍医であったが、その後しばらくして医師は引退した。
その後、病気が悪化して亡くなっている。もしかしたら、そのことを聞いていて、利用したのかもしれない。
「病気もありましたし、実際に亡くなっていますからね」
「はい、言葉は悪いですが、死人に口なしと考えていたのかもしれません」
「酷いわ……」
「はい、利用されたのなら酷い話だと思います」
「今さらですが、父に確認は取っていないのでしょうか?」
「はい、そのように聞いております」
「そうですか……」
王家から医師の確認はしたが、本人に確認をするようなことはしなかった。
「正式に筆跡の鑑定を依頼してみますので、御父上のサインのある物をお借り出来ますか?」
「はい」
調査員の目にもメイークに言われたために違うように見えているが、一見すれば同じようにも見える。正式な鑑定にも出しておく必要がある。
「あの、何か罪に問われるのでしょうか」
「まだ調査中ですので、何とも言えない状況です。ですが、書いた証拠、書いていない証拠が出て来ない限りは、一方の証言だけで罪に問うことはないと思います。そして、お二人に罪を問うことはありません」
「そうですか」
「こちらも何かないか調べてみます」
「何か見付かりましたら、お知らせください」
「はい」
調査員はイザル・シズートのサインを預かって、王宮に戻り、正式な筆跡鑑定の依頼を提出した。
そして、サインは違う可能性が高いとして、診断部分を書いたのは誰なのかという話になっていた。
「これは見付けるのは不可能ではありませんか?」
「ああ、そうだな」
「パシム侯爵家の関係者に筆跡を提出してもらうかになりますよ?」
「あの……」
女性調査員が小さく手を上げた。
「何だ?」
「もう二人、診断書を提出しているのですよね?」
「ああ、そちらも調査員が確認をしている」
二人とも同じ医師が診断書を書いていたために、確認に向かっている。
「書式とかはどうなのですか?同じような感じなのですか?」
「書式?」
「ああ!そうか、特に決まった書式があるわけではないのではないかということか。それなのに、同じような物だったら、真似たということになるのか」
「はい、シズート医師とは違う病院なのですよね?」
「ああ、そうだ」
シズート医師は王立病院に勤めており、全く同じということはないだろう。
「二人の診断書を手に入れるなど不可能でしょう?」
「私は調べたことがないので、分からないのですけど、調べるような検査項目があるのでしょうか?」
「あるわね、確かブライダルチェックというのがあるはずよ。だから、そちらを参考にしたと言われる可能性があるわね」
「そうですか……」
手を上げた調査員は、別の女性調査員に言われて、がっくりと項垂れた。
シズート医師は女性の病気が専門というわけではなかった。ゆえに、どのような検査が必要か、参考にしたと言われれば、その通りだろう。
「いや、悪くない着眼点だ。もし、不正ならば、そのブライダルチェックの診断書を手に入れて、それを利用したのかもしれない」
「それは可能性が高いですね。そちらを写して、シズート医師のサインも写したのではありませんか」
「どうやって手に入れたのでしょうか?」
「そうだな、若い女性にブライダルチェックを受けさせて、それを見せて欲しいとでも頼めばいいのではないか?」
「娘が受けるから、どんなものか知りたいと?」
「訊ねることくらいはできるとは思うが……」
事情を知っている者ならいいが、ブライダルチェックを受けて来て欲しいと言えば、おかしいと感じるかもしれない。
「それで、利用されたと」
「はい……」
心苦しい話だが、イザムが侍医の中で、一番高齢であった。診断書を提出した頃はまだ侍医であったが、その後しばらくして医師は引退した。
その後、病気が悪化して亡くなっている。もしかしたら、そのことを聞いていて、利用したのかもしれない。
「病気もありましたし、実際に亡くなっていますからね」
「はい、言葉は悪いですが、死人に口なしと考えていたのかもしれません」
「酷いわ……」
「はい、利用されたのなら酷い話だと思います」
「今さらですが、父に確認は取っていないのでしょうか?」
「はい、そのように聞いております」
「そうですか……」
王家から医師の確認はしたが、本人に確認をするようなことはしなかった。
「正式に筆跡の鑑定を依頼してみますので、御父上のサインのある物をお借り出来ますか?」
「はい」
調査員の目にもメイークに言われたために違うように見えているが、一見すれば同じようにも見える。正式な鑑定にも出しておく必要がある。
「あの、何か罪に問われるのでしょうか」
「まだ調査中ですので、何とも言えない状況です。ですが、書いた証拠、書いていない証拠が出て来ない限りは、一方の証言だけで罪に問うことはないと思います。そして、お二人に罪を問うことはありません」
「そうですか」
「こちらも何かないか調べてみます」
「何か見付かりましたら、お知らせください」
「はい」
調査員はイザル・シズートのサインを預かって、王宮に戻り、正式な筆跡鑑定の依頼を提出した。
そして、サインは違う可能性が高いとして、診断部分を書いたのは誰なのかという話になっていた。
「これは見付けるのは不可能ではありませんか?」
「ああ、そうだな」
「パシム侯爵家の関係者に筆跡を提出してもらうかになりますよ?」
「あの……」
女性調査員が小さく手を上げた。
「何だ?」
「もう二人、診断書を提出しているのですよね?」
「ああ、そちらも調査員が確認をしている」
二人とも同じ医師が診断書を書いていたために、確認に向かっている。
「書式とかはどうなのですか?同じような感じなのですか?」
「書式?」
「ああ!そうか、特に決まった書式があるわけではないのではないかということか。それなのに、同じような物だったら、真似たということになるのか」
「はい、シズート医師とは違う病院なのですよね?」
「ああ、そうだ」
シズート医師は王立病院に勤めており、全く同じということはないだろう。
「二人の診断書を手に入れるなど不可能でしょう?」
「私は調べたことがないので、分からないのですけど、調べるような検査項目があるのでしょうか?」
「あるわね、確かブライダルチェックというのがあるはずよ。だから、そちらを参考にしたと言われる可能性があるわね」
「そうですか……」
手を上げた調査員は、別の女性調査員に言われて、がっくりと項垂れた。
シズート医師は女性の病気が専門というわけではなかった。ゆえに、どのような検査が必要か、参考にしたと言われれば、その通りだろう。
「いや、悪くない着眼点だ。もし、不正ならば、そのブライダルチェックの診断書を手に入れて、それを利用したのかもしれない」
「それは可能性が高いですね。そちらを写して、シズート医師のサインも写したのではありませんか」
「どうやって手に入れたのでしょうか?」
「そうだな、若い女性にブライダルチェックを受けさせて、それを見せて欲しいとでも頼めばいいのではないか?」
「娘が受けるから、どんなものか知りたいと?」
「訊ねることくらいはできるとは思うが……」
事情を知っている者ならいいが、ブライダルチェックを受けて来て欲しいと言えば、おかしいと感じるかもしれない。
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