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調査8
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「診断書の不正を言い出したのは、ウィンラー夫人なの」
「え?どうして……」
コレドールもウィンラーとはララスほどではなかったが、婚約者候補だったことから、何度も話をしたことがあった。
物事をハッキリ言う質ではあったが、そのようなことを感じたことはなかった。
「当時も診断書を提出したと知って、これはレジールノ侯爵から聞いたのでしょうね。不正ができるのではないかと訴えたそうなのだけど、検査は行われなかったの。恥ずかしいし、辛いものだから、二度を行いたくない気持ちは分かるのだけど、行うべきだったと思っているわ」
今さら言ってもどうにもならないことだが、後悔していることだけは伝えておかなければならない。アイラーとサエリにも保留にしてでも王宮で受けさせていれば、こんな疑惑は生まれなかった。
「ウィンラー夫人はずっと疑っていたということですか?」
「ずっとではないわ、ブルーベルのことよ。側妃をララスがあっさり認めたということが、違和感だったそうよ」
「ですが、それは止む負えないことで」
「ララスは止めたの?嫌だと認めなかった?」
「そ、それは……」
ララスは嫌だとは言っていたが、認めないとは言わなかったように思う。
「どうだったの?自分が絶対に産むからと言った?」
「いいえ、自分のせいだとは言っていましたが、仕方ないことだからと……」
「覚悟していたとも取れるけど、危惧していたとも取れるわよね。ララスは気位が高いでしょう?特に王太子妃になってからはさらにね、それなのに早々に受け入れたこと、これもレジールノ侯爵から聞いたのでしょう」
レジールノ侯爵、正確には今は前侯爵ではあるが、ウィンラーの父親は国の中枢にいるために、情報を得ることは容易だっただろう。
「それは」
「ウィンラー夫人の知るララスは、簡単には認めないと考えたのよ。それが診断書に繋がったのでしょうね。あなたはそうは思わなかった?私はあなたが説得したのだと思っていたの」
コレドールは当時のことを思い返した。
エルゲリータ王国のエースト王太子殿下から、丁度いい相手がいるから、側妃にどうかと聞かされたこともあり、両親も王子の婚約者だったのならばいいではないかと賛同したために、側妃を娶ることになったと申し訳ない気持ちで、ララスに話した。
ララスは驚いてはいたが、私のせいで申し訳ありません、覚悟はしておりましたと言い、嫌な気持ちはありますが、王太子妃として正妃として、これまでと変わらないのなら、受け入れると話したように思う。
それからは自分が選ぶことはできないか、自分が産んだことにできないかなどと言っていたが、さすがにそのようなことはできないと断った。
ララスは真剣な表情ではなかったために、冗談だったのだろうと考えていた。そのことについて、その後に言われたこともない。
ブルーベルについては、ララスにはあまり話さないようにしていたこともあったが、心を壊しているから、何か言ったとすれば、刺激するようなことは控えて欲しいと言ったくらいである。
訪ねるようなこともあるかと思い、モモリに訪ねて来ても、具合が悪いと追い返すように言っていた。会う必要もないために、ララスのためにもブルーベルのためにも、その方がいいと思ったからである。
何度か訪ねて来たことはあったそうだが、ある時からそれもなくなったと報告受けている。
確かに思い返すと、あっさり了承したように思う。ブルーベルについても心を壊していることを、都合がいいと思っていた節もあった。
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本日もお読みいただきありがとうございます。
本日は1日2回、投稿させていただきます。
次はいつもの17時です。
どうぞよろしくお願いいたします。
「え?どうして……」
コレドールもウィンラーとはララスほどではなかったが、婚約者候補だったことから、何度も話をしたことがあった。
物事をハッキリ言う質ではあったが、そのようなことを感じたことはなかった。
「当時も診断書を提出したと知って、これはレジールノ侯爵から聞いたのでしょうね。不正ができるのではないかと訴えたそうなのだけど、検査は行われなかったの。恥ずかしいし、辛いものだから、二度を行いたくない気持ちは分かるのだけど、行うべきだったと思っているわ」
今さら言ってもどうにもならないことだが、後悔していることだけは伝えておかなければならない。アイラーとサエリにも保留にしてでも王宮で受けさせていれば、こんな疑惑は生まれなかった。
「ウィンラー夫人はずっと疑っていたということですか?」
「ずっとではないわ、ブルーベルのことよ。側妃をララスがあっさり認めたということが、違和感だったそうよ」
「ですが、それは止む負えないことで」
「ララスは止めたの?嫌だと認めなかった?」
「そ、それは……」
ララスは嫌だとは言っていたが、認めないとは言わなかったように思う。
「どうだったの?自分が絶対に産むからと言った?」
「いいえ、自分のせいだとは言っていましたが、仕方ないことだからと……」
「覚悟していたとも取れるけど、危惧していたとも取れるわよね。ララスは気位が高いでしょう?特に王太子妃になってからはさらにね、それなのに早々に受け入れたこと、これもレジールノ侯爵から聞いたのでしょう」
レジールノ侯爵、正確には今は前侯爵ではあるが、ウィンラーの父親は国の中枢にいるために、情報を得ることは容易だっただろう。
「それは」
「ウィンラー夫人の知るララスは、簡単には認めないと考えたのよ。それが診断書に繋がったのでしょうね。あなたはそうは思わなかった?私はあなたが説得したのだと思っていたの」
コレドールは当時のことを思い返した。
エルゲリータ王国のエースト王太子殿下から、丁度いい相手がいるから、側妃にどうかと聞かされたこともあり、両親も王子の婚約者だったのならばいいではないかと賛同したために、側妃を娶ることになったと申し訳ない気持ちで、ララスに話した。
ララスは驚いてはいたが、私のせいで申し訳ありません、覚悟はしておりましたと言い、嫌な気持ちはありますが、王太子妃として正妃として、これまでと変わらないのなら、受け入れると話したように思う。
それからは自分が選ぶことはできないか、自分が産んだことにできないかなどと言っていたが、さすがにそのようなことはできないと断った。
ララスは真剣な表情ではなかったために、冗談だったのだろうと考えていた。そのことについて、その後に言われたこともない。
ブルーベルについては、ララスにはあまり話さないようにしていたこともあったが、心を壊しているから、何か言ったとすれば、刺激するようなことは控えて欲しいと言ったくらいである。
訪ねるようなこともあるかと思い、モモリに訪ねて来ても、具合が悪いと追い返すように言っていた。会う必要もないために、ララスのためにもブルーベルのためにも、その方がいいと思ったからである。
何度か訪ねて来たことはあったそうだが、ある時からそれもなくなったと報告受けている。
確かに思い返すと、あっさり了承したように思う。ブルーベルについても心を壊していることを、都合がいいと思っていた節もあった。
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