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実態
翌日、ローサムとティファナ、ルトアスだけ先にルアンナのことで話があるとルイソードを訪ね、ルアンナは後ほど来ることになっている。
「改まってどうされたのですか」
ローサムはまずはこちらを読んで欲しいと、サリーの記した発言と診断書を渡した。ルイソードにはルアンナは何も話していないままである。
「これは、何ですか。診断書の名はサリー・ペルガメント…王太子妃殿下ではありませんか」
「ルアンナがサリー妃殿下に告げた言葉、診断書は暴行を受けた際のものでございます。一緒にいたと書かれている者に妻が確認も取って参りました、詳しくは憶えていないが、そう言ったことがあったことは認めました。大変、申し訳ございません」
「は?これをルアンナが?」
ローサムは深く頷き、ルイソードは息を吐く行為を忘れており、苦しさを感じて気付いたほどだ。
ティファナはクリジアン公爵邸を訪ねる前に、一緒にいたという令嬢の嫁ぎ先に連絡を取って、確認を行った。なかなか口を割らなかったが、王家に確認を取りましょうかというと、ようやく話し出した。
「はい、許されぬ罪です」
「妃殿下に…」
「はい、ルアンナは何度も執拗に殿下には自分が相応しいと言ったことで、妃殿下に代理を指名されました。それで妻が謝罪に伺いましたら、この有様でございます」
「代理…この間、エモンド公爵令嬢が担った…」
「はい。そして、ルアンナは結婚前、婚約中にリール殿下を誘って、不貞を行っておりました」
「は?不貞…」
ルイソードは冷静な性格だと自身も周りも思って生きて来たが、妻の過去の罪を知ることになるとは思わなかった。ルアンナのすべてを知っているとは思っていなかったが、悪い行いを詰め込んだような実態だ。
「はい、最後まではしていないが準ずる行為です。アズラー侯爵家はルイソード殿、クリジアン公爵家の意見に全て従います」
「リール殿下と…そうでしたか。私が聞いて良かったのでしょうか、王家も関係しているのでは」
婚約をする前にルアンナのことは調べた。王太子妃になりたかったが、既に妃殿下が選ばれており、候補にもなれなかったこと。語学力で側妃も難しいこと、だが他の成績は優秀であること、親しい男性はいないこと、母親への劣等感があること。
「話し合いを持つように言われましたので、公にはならないかもしれませんが、隠し立てすることはないと思います。妃殿下もルイソード殿を呼んで告げるべきだろうとおっしゃっておりました」
「妃殿下が…」
「大変申し訳ございません」
ティファナとルトアスは黙ったまま、三人は揃って頭を下げ、ルイソードもアズラー侯爵家を信用していた。夫妻も義弟も清廉な人たちだった。隠し通せないから説明に来たわけではない、筋を通すために来たこともよく分かる。
「ルアンナは殿下と結婚したかったのは知っておりました。私にも不満だったのですね。だが、諦められなかったと言って…不貞とは」
「いえ、ルイソード殿はルアンナには勿体ないほど素晴らしい方です。元々、王太子様の婚約者候補ですらないのに、諦める以前の話なのです。我々の両親、祖父母が子どもの頃に婚約者になれるかもなどと、褒めたのが原因だと思います。大きくなっても、理解していないことを把握できておりませんでした。情けなくてたまりません、申し訳ございません」
「アズラー侯爵家に嘘がないことは理解しております。ルアンナも結婚後は立派に務めてくれておりましたが、おそらく罪悪感があったのでしょうね。離縁となった場合、ルアンナはどうされるおつもりですか?」
「領地に姉と両親がおりますので、そちらから一生出さないつもりでおります」
ローサムの姉・スーミラはコドル伯爵家に嫁いだが、息子に家督を譲った時点で、度々不貞を犯すの夫とは離縁はしていないが、アズラー侯爵の領地に戻って別居している。夫である元伯爵は現在は不貞はしておらず、すまなかった、戻って来て欲しい、君がいないと生きていけないと言っているようだが、姉に戻る気はない。両親ももう好きに生きたらいいと言ってくれている。
伯爵となった息子夫妻もスーミラの味方で、戻って来なくてもいい、父のことは自業自得なのだから放って置けばいい、何かあったら相談に乗って欲しいと言われているくらいである。
スーミラは自身にも他人にも厳しい女性で、まだ事情は話していないが、ルアンナの所業を諫めてくれる存在になってくれることだろう。
「両親にも話して、結論を出させてもらいます。シュリアについてもです」
「はい、そのようにお願いします」
アズラー侯爵家はあれだけ可愛がっていたはずのシュリアについて一切主張しなかった。シュリアは乳母が面倒を看ている。
「改まってどうされたのですか」
ローサムはまずはこちらを読んで欲しいと、サリーの記した発言と診断書を渡した。ルイソードにはルアンナは何も話していないままである。
「これは、何ですか。診断書の名はサリー・ペルガメント…王太子妃殿下ではありませんか」
「ルアンナがサリー妃殿下に告げた言葉、診断書は暴行を受けた際のものでございます。一緒にいたと書かれている者に妻が確認も取って参りました、詳しくは憶えていないが、そう言ったことがあったことは認めました。大変、申し訳ございません」
「は?これをルアンナが?」
ローサムは深く頷き、ルイソードは息を吐く行為を忘れており、苦しさを感じて気付いたほどだ。
ティファナはクリジアン公爵邸を訪ねる前に、一緒にいたという令嬢の嫁ぎ先に連絡を取って、確認を行った。なかなか口を割らなかったが、王家に確認を取りましょうかというと、ようやく話し出した。
「はい、許されぬ罪です」
「妃殿下に…」
「はい、ルアンナは何度も執拗に殿下には自分が相応しいと言ったことで、妃殿下に代理を指名されました。それで妻が謝罪に伺いましたら、この有様でございます」
「代理…この間、エモンド公爵令嬢が担った…」
「はい。そして、ルアンナは結婚前、婚約中にリール殿下を誘って、不貞を行っておりました」
「は?不貞…」
ルイソードは冷静な性格だと自身も周りも思って生きて来たが、妻の過去の罪を知ることになるとは思わなかった。ルアンナのすべてを知っているとは思っていなかったが、悪い行いを詰め込んだような実態だ。
「はい、最後まではしていないが準ずる行為です。アズラー侯爵家はルイソード殿、クリジアン公爵家の意見に全て従います」
「リール殿下と…そうでしたか。私が聞いて良かったのでしょうか、王家も関係しているのでは」
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「話し合いを持つように言われましたので、公にはならないかもしれませんが、隠し立てすることはないと思います。妃殿下もルイソード殿を呼んで告げるべきだろうとおっしゃっておりました」
「妃殿下が…」
「大変申し訳ございません」
ティファナとルトアスは黙ったまま、三人は揃って頭を下げ、ルイソードもアズラー侯爵家を信用していた。夫妻も義弟も清廉な人たちだった。隠し通せないから説明に来たわけではない、筋を通すために来たこともよく分かる。
「ルアンナは殿下と結婚したかったのは知っておりました。私にも不満だったのですね。だが、諦められなかったと言って…不貞とは」
「いえ、ルイソード殿はルアンナには勿体ないほど素晴らしい方です。元々、王太子様の婚約者候補ですらないのに、諦める以前の話なのです。我々の両親、祖父母が子どもの頃に婚約者になれるかもなどと、褒めたのが原因だと思います。大きくなっても、理解していないことを把握できておりませんでした。情けなくてたまりません、申し訳ございません」
「アズラー侯爵家に嘘がないことは理解しております。ルアンナも結婚後は立派に務めてくれておりましたが、おそらく罪悪感があったのでしょうね。離縁となった場合、ルアンナはどうされるおつもりですか?」
「領地に姉と両親がおりますので、そちらから一生出さないつもりでおります」
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