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番外編1
ミアローズ・エモンド2
そして、咎める者が同世代にいないこともあるが、他の令嬢には友人を利用して、蔑んだり、貶めたりすることが、上手だった。
「そのドレス、サイズが合っていないのではなくて?」
「えっ、あの」
「私がお貸しいたしましょうか」
「ミアローズ様、ミアローズ様のドレスが合うはずないではありませんか」
「あら、そうね、ごめんなさいね。失礼なことを言ってしまったわね」
「ミアローズ様が謝ることはありません。サイズの合っていないドレスを着て来るのが悪いのです」
その令嬢は急遽出席にすることになって、借りたドレスの胸部が足りず、詰め物をしていたのだ。それに気付いたミアローズは、辱めるためだけにそのような言葉を言い、そんなつもりではなかったのよと、そんなことを繰り返していた。
ただ、サリーには初めて会った時から、暴言を吐いた。ミアローズの中で攻撃していい相手だと勝手に認定していたのだ。
「何よ、こんなちんちくりんが婚約者だなんて」
「お姫様は私なの。私以外、あり得ないの。みーんな私を美しいと言うのよ?あなたは言われている?言われているはずがないわよね」
ミアローズとサリー、どちらも美しい。どちらかと言えば、好みの話になるだろう。だが、自他ともに美しいと呼ばれれているミアローズと、言われる機会のなかったサリーだっただけである。
サリーはただただ申し訳ございませんと謝り続け、別に心を込めて謝罪する必要はない。謝れば、ミアローズは満足するのだ。
縁談の方は公爵家の伝手でいくつかの王族に会うことは出来たが、第一印象は良くても、どんどん減点されて、最終的にはやはり言葉が分からないという理由で断られてしまう。母国の他の貴族から縁談はあったが、格下であるためミアローズは受け入れることはなく、高望みしたまま、一度も決まることはなかった。
そして、色狂いのきっかけとなったのは、この他国での縁談であった。
ミアローズはある端正な男性に声を掛けられて、色事を初めて知ってしまった。言葉も分からず、だが相手も言葉が分からないので、言葉ではなく、身体で感じてしまったというわけである。
さすがにミアローズも始めは抵抗したが、快楽に非常に弱かった。しかも、この男性は女性を悦ばせるのを得意としており、ミアローズは色事に堕ちていった。その男性とはその国で別れたきりとなったが、ミアローズの周りには沢山の男性がいる。
ミアローズは色気を一気に放ち始めれば、さらに男性は寄って来る。相手に困ることはなかった。公爵夫妻も薄々気付いてはいたが、ミアローズに相応しい縁談が決まらないこともあって、公にならぬように邸を与え、使用人に避妊薬を飲ませるように指示するだけで、黙認していた。
ミアローズは頭では憶えられないが、身体で憶えることは出来ることを体現した色事に、人生は傾いて行ってしまったのだ。
そして、友人に借りた恋愛小説を読むようになって、ある作品で王太子が媚薬を盛られたところに遭遇して、関係を持ってしまい、責任を取って正妃になることになり、溺愛されるという話であった。
真に受けたミアローズは仲良くしている男性から、今度試したいから媚薬を手に入れて欲しいと言い、リール殿下のところに押しかけ、相手が限られるから縁談が決まらないと愚痴をこぼし、隙を見て興奮剤を入れることに成功した。
発熱したような症状になると聞いていたので、一度立ち去ってから、熱が出たと聞いたと私室に入り込んで、情事に及んだ。
リールはまるで夢現で、意識を取り戻して戦慄し、ミアローズは子どもが出来ているかもしれないと、騒ぎ立てた。とりあえず、公爵家に帰るように言い、リールは陛下にミアローズを調べるように願い出て、興奮剤を手に入れた令息と関係を持っていること、ミアローズに別邸を与えていて、何を行っているかは分からないが、公爵夫妻も黙認していることを知った。
両親は報告に怒り狂い、ミアローズは修道院に入れることになることが決まった。
エモンド公爵とミアローズを呼び出すと、公爵は何も知らなかったようで、ミアローズはこれで正妃になれると思っていた。
「そのドレス、サイズが合っていないのではなくて?」
「えっ、あの」
「私がお貸しいたしましょうか」
「ミアローズ様、ミアローズ様のドレスが合うはずないではありませんか」
「あら、そうね、ごめんなさいね。失礼なことを言ってしまったわね」
「ミアローズ様が謝ることはありません。サイズの合っていないドレスを着て来るのが悪いのです」
その令嬢は急遽出席にすることになって、借りたドレスの胸部が足りず、詰め物をしていたのだ。それに気付いたミアローズは、辱めるためだけにそのような言葉を言い、そんなつもりではなかったのよと、そんなことを繰り返していた。
ただ、サリーには初めて会った時から、暴言を吐いた。ミアローズの中で攻撃していい相手だと勝手に認定していたのだ。
「何よ、こんなちんちくりんが婚約者だなんて」
「お姫様は私なの。私以外、あり得ないの。みーんな私を美しいと言うのよ?あなたは言われている?言われているはずがないわよね」
ミアローズとサリー、どちらも美しい。どちらかと言えば、好みの話になるだろう。だが、自他ともに美しいと呼ばれれているミアローズと、言われる機会のなかったサリーだっただけである。
サリーはただただ申し訳ございませんと謝り続け、別に心を込めて謝罪する必要はない。謝れば、ミアローズは満足するのだ。
縁談の方は公爵家の伝手でいくつかの王族に会うことは出来たが、第一印象は良くても、どんどん減点されて、最終的にはやはり言葉が分からないという理由で断られてしまう。母国の他の貴族から縁談はあったが、格下であるためミアローズは受け入れることはなく、高望みしたまま、一度も決まることはなかった。
そして、色狂いのきっかけとなったのは、この他国での縁談であった。
ミアローズはある端正な男性に声を掛けられて、色事を初めて知ってしまった。言葉も分からず、だが相手も言葉が分からないので、言葉ではなく、身体で感じてしまったというわけである。
さすがにミアローズも始めは抵抗したが、快楽に非常に弱かった。しかも、この男性は女性を悦ばせるのを得意としており、ミアローズは色事に堕ちていった。その男性とはその国で別れたきりとなったが、ミアローズの周りには沢山の男性がいる。
ミアローズは色気を一気に放ち始めれば、さらに男性は寄って来る。相手に困ることはなかった。公爵夫妻も薄々気付いてはいたが、ミアローズに相応しい縁談が決まらないこともあって、公にならぬように邸を与え、使用人に避妊薬を飲ませるように指示するだけで、黙認していた。
ミアローズは頭では憶えられないが、身体で憶えることは出来ることを体現した色事に、人生は傾いて行ってしまったのだ。
そして、友人に借りた恋愛小説を読むようになって、ある作品で王太子が媚薬を盛られたところに遭遇して、関係を持ってしまい、責任を取って正妃になることになり、溺愛されるという話であった。
真に受けたミアローズは仲良くしている男性から、今度試したいから媚薬を手に入れて欲しいと言い、リール殿下のところに押しかけ、相手が限られるから縁談が決まらないと愚痴をこぼし、隙を見て興奮剤を入れることに成功した。
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