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番外編1
ルアンナ・アズラー3
どうして皆、サリーの言うことを信じるのか、デタラメがあったとしても、王太子妃だから信じられてしまうのだ、悔しい。
だが、スーミラ伯母様は怖い、不貞を恨んでいるから、私は何も言えない。毎日言ったような気がする言葉を復唱させられている。メイドも目を合わさないようにしている。手紙も許可がないと出せないから手紙も書けない。
一度、スーミラ伯母様に友人に手紙を出したいと言った。
「手紙?何て書くの?妃殿下への暴言暴力がバレたの、あと不貞もバレて、離縁させられたの。私、とっても可哀想なのとでも書くのかしら?」
「いっ、いえ、心配しているのではないかと思って」
「それならティファナが間違いを犯したルアンナは、再教育のために離縁して領地にいると言ってあるそうだから大丈夫よ」
「えっ」
「えっじゃないわよ!再教育されているのよ、あなたは、ここで!私に!」
スーミラはわざとルアンナを指差し、次に床を指差しながら、強く言った。
「確かに過ちは犯しましたが」
「時が経てばまた戻れると思っているのでしょう?離縁したけど、誰かと再婚が出来るとでも思ってる?両親がさせるはずないでしょう」
「ど、どうして…」
「間違いを犯すような心を持っているからよ。心が腐ってるでしょう?あなた」
スーミラは反省せず、また過ちを犯す人を間近でずっと見て来た。そして、相談されることも多かったので、見極める力は人一倍持っている。ルアンナは大人しくはしているが、反省していないことを見抜ている。
「っえ」
「アズラー家の存続も、ルトアスの結婚も危うかったのよ?理解出来ていないの?」
「でも昔のことで」
「たかが数年前のことよ?しかも王太子殿下の婚約者。王族扱いで罰することも可能だったでしょうね。しかも殿下との不貞。正直、あなたを葬ることだって可能だったはずよ」
「っひ」
「それほどのことをしたの、脳味噌があるのなら、よく考えなさい」
「…は、い」
スーミラ伯母様も怖いが、両親も厳しい人であった、不誠実な真似をしてはいけないとよく言われていた。
幼い頃、特に母方の祖父母にリリク伯爵家夫妻に『あなたは王太子妃になるの!お母様の果たせなかった夢を叶えるのよ』と言われていた、父方の祖父母も褒めてくれていたが、急にあまりに褒めることはなくなってしまい、褒めてくれるリリク伯爵夫妻と一緒にいることが心地良かった。
そして、王太子妃と言われながらも、リール殿下を遠くで見たことはあったが、話したことはなかった。ある時、話をする機会が訪れた。同じ年くらいの高位貴族の親子が呼ばれている場であった。
アズラー侯爵家も呼ばれて、おそらくペルガメント侯爵家もいただろうが、サリーのことは記憶にない。
そこで初めてリール殿下と話をした、見た目も今まで見た同じくらいの男の子よりも輝いて見え、緊張している私に緊張しますかと声を掛けてくださり、大丈夫ですよと言われただけで、祖父母の言う王太子妃になってもいいと思った瞬間であった。
王太子妃は祖父母から沢山の勉強が必要だと言われていたので、やる気になったのに、母は祖父母と私を遠ざけるようになった。
「王太子妃になれるなどと思ってはなりませんよ、婚約者は既にサリー・ペルガメント侯爵令嬢に決まってたのですからね」
「え?」
いつのまにかサリーに決まっていたという。しかも母が王太子妃教育をするという。なぜ、私ではないのか。
「でも私の方が相応しいって!お母様の夢を叶えてあげてって」
「それは嘘です。私は王太子妃になろうなどと思ってはいませんでしたし、なることも不可能でした。そして、お父様と結婚が出来て、本当に幸せなのです。でなければ、あなたは生まれていませんよ」
「それはそうですけど…」
ティファナとローサムは厳しいが、よく似ているので、仲のいい夫婦である。
「お祖父様もお祖母様も何も分かっておりません。何も分からぬ者の言ったことをあなたは信じるのですか」
「…いいえ」
だが、スーミラ伯母様は怖い、不貞を恨んでいるから、私は何も言えない。毎日言ったような気がする言葉を復唱させられている。メイドも目を合わさないようにしている。手紙も許可がないと出せないから手紙も書けない。
一度、スーミラ伯母様に友人に手紙を出したいと言った。
「手紙?何て書くの?妃殿下への暴言暴力がバレたの、あと不貞もバレて、離縁させられたの。私、とっても可哀想なのとでも書くのかしら?」
「いっ、いえ、心配しているのではないかと思って」
「それならティファナが間違いを犯したルアンナは、再教育のために離縁して領地にいると言ってあるそうだから大丈夫よ」
「えっ」
「えっじゃないわよ!再教育されているのよ、あなたは、ここで!私に!」
スーミラはわざとルアンナを指差し、次に床を指差しながら、強く言った。
「確かに過ちは犯しましたが」
「時が経てばまた戻れると思っているのでしょう?離縁したけど、誰かと再婚が出来るとでも思ってる?両親がさせるはずないでしょう」
「ど、どうして…」
「間違いを犯すような心を持っているからよ。心が腐ってるでしょう?あなた」
スーミラは反省せず、また過ちを犯す人を間近でずっと見て来た。そして、相談されることも多かったので、見極める力は人一倍持っている。ルアンナは大人しくはしているが、反省していないことを見抜ている。
「っえ」
「アズラー家の存続も、ルトアスの結婚も危うかったのよ?理解出来ていないの?」
「でも昔のことで」
「たかが数年前のことよ?しかも王太子殿下の婚約者。王族扱いで罰することも可能だったでしょうね。しかも殿下との不貞。正直、あなたを葬ることだって可能だったはずよ」
「っひ」
「それほどのことをしたの、脳味噌があるのなら、よく考えなさい」
「…は、い」
スーミラ伯母様も怖いが、両親も厳しい人であった、不誠実な真似をしてはいけないとよく言われていた。
幼い頃、特に母方の祖父母にリリク伯爵家夫妻に『あなたは王太子妃になるの!お母様の果たせなかった夢を叶えるのよ』と言われていた、父方の祖父母も褒めてくれていたが、急にあまりに褒めることはなくなってしまい、褒めてくれるリリク伯爵夫妻と一緒にいることが心地良かった。
そして、王太子妃と言われながらも、リール殿下を遠くで見たことはあったが、話したことはなかった。ある時、話をする機会が訪れた。同じ年くらいの高位貴族の親子が呼ばれている場であった。
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そこで初めてリール殿下と話をした、見た目も今まで見た同じくらいの男の子よりも輝いて見え、緊張している私に緊張しますかと声を掛けてくださり、大丈夫ですよと言われただけで、祖父母の言う王太子妃になってもいいと思った瞬間であった。
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「それはそうですけど…」
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「…いいえ」
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