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番外編1
カリー・カイサック7
「慰謝料を払い、縁を切った、もう家族には責任を問おうと思わなかったんじゃないか。それよりも君に手を貸す人間の方が憎いということもある」
「一体誰が…」
「心当たりが本当にないのか?商家だって、悪質なところではない、だからこそ相当な力が動いているぞ」
「元夫…?」
「いや、子爵家には無理だろう。高位貴族以上としか考えられない」
「でもどうして私のせいになるのよ!」
本当に心当たりがないのか、折角話を聞いてやったのに、無駄だったか。
「前の商家もどうしてか分からなかったそうだ、だが問題は伯爵家に来た嫁だったんだ。ハッキリと言われたわけではない。貴族はそういうものだろう?だが、急に今まで呼ばれていた高位貴族の茶会やパーティーに呼ばれることはなくなり、我々とは合わないだろうからと言われる。だけど、嫁も夫も心当たりがあったんだろう、今では大人しくなったそうだ」
これはルアンナ・アズラーの友人、ミンアが嫁いだ伯爵家の話である。
「じりじりと周りが攻められているんだよ。商家は伯爵家の後ろ盾があっても、その伯爵家の立場も危うくなっている。カックスのところは、考えれば分かるだろう?」
いつかまた戻って来てくれるかもしれないが、別の商家だってある、代え難い物があるのならば別だが、公爵家にお得意様になって貰った商家は大喜びだろう。
「私を頼って来たのかもしれないが、何も出来ない。もう貴族とは関係のない地に行くか、他国に行った方がいい」
「他国って言葉が話せないわ」
「なら農家とか、そういうところなら、関わりはほとんどないんじゃないか」
「そこまで行かないといけないの?」
「じゃあ、どうするんだ?」
カリーはもう何かわからない包囲網を張られているのかもしれない。
「もし、高位貴族に不敬があって、こうなっているとしたらどうなるの?」
高位貴族ならペルガメント侯爵家かもしれない。ペルガメント侯爵に搾り取られて、潰されたという話も聞いたことがある。
「やっぱり何かしたのか」
「憶えていないから、分からないの」
「はあ、もし相当な恨みなら、君が行く先々で同じようなことが起こる可能性はあるな。他国まで行けば分からないが」
他国まで影響がある貴族なら、追って来るかもしれないが、自国の様にはいかないだろう。
「他国なら、大丈夫かしら」
「自国よりかはな。行くなら港から船が出ている、それに乗るといい」
カリーはカックスに迷惑を掛ける気はなかった。父親などと言って追い出したが、私を思ってくれてのことだったのかもしれないと、他国に行くことにした。
言葉は通じないかもしれないが、話す内に憶えていくと聞くし、どうにかなるかもしれない。そう思って、船に乗ることにした。
隣国のフアラ王国、犯罪者ではないので、入国は出来たが、ノワンナ語が言語となる。挨拶とありがとうくらいは分かるが、何を言っているのか分からない。
「トワイ語が出来る方いませんか」
案内されたのは、案内所のようなところであった。しかし、紹介状もなく、ノワンナ語が出来ないために、難しいと言われてしまい、皿洗いや洗濯の仕事くらいしかないそうだ。実家でも子爵家でも、カックスの屋敷にいる時ですら、やったことがない。結局、宿の案内だけ貰って立ち去るしかなかった。
だが、お金も大して持っていないため、働かなくては生きていけない。
同じ宿で、お風呂が一緒になった女性に話し掛けられ、少しならトワイ語が分かるようで、仕事を聞いてみると、私が紹介できるのはと指差されたのは娼館だった。
高級志向の娼館だから、寮もあり、話せないもの逆にいいかもしれないと言われた。そして、いつでも紹介するからと言われて別れた。
部屋で一人でいると、母国に帰りたい気持ちに駆られた。でも帰る場所はもうどこにもないのだ。明日、もう一度案内所に行ってみようと思った。
「一体誰が…」
「心当たりが本当にないのか?商家だって、悪質なところではない、だからこそ相当な力が動いているぞ」
「元夫…?」
「いや、子爵家には無理だろう。高位貴族以上としか考えられない」
「でもどうして私のせいになるのよ!」
本当に心当たりがないのか、折角話を聞いてやったのに、無駄だったか。
「前の商家もどうしてか分からなかったそうだ、だが問題は伯爵家に来た嫁だったんだ。ハッキリと言われたわけではない。貴族はそういうものだろう?だが、急に今まで呼ばれていた高位貴族の茶会やパーティーに呼ばれることはなくなり、我々とは合わないだろうからと言われる。だけど、嫁も夫も心当たりがあったんだろう、今では大人しくなったそうだ」
これはルアンナ・アズラーの友人、ミンアが嫁いだ伯爵家の話である。
「じりじりと周りが攻められているんだよ。商家は伯爵家の後ろ盾があっても、その伯爵家の立場も危うくなっている。カックスのところは、考えれば分かるだろう?」
いつかまた戻って来てくれるかもしれないが、別の商家だってある、代え難い物があるのならば別だが、公爵家にお得意様になって貰った商家は大喜びだろう。
「私を頼って来たのかもしれないが、何も出来ない。もう貴族とは関係のない地に行くか、他国に行った方がいい」
「他国って言葉が話せないわ」
「なら農家とか、そういうところなら、関わりはほとんどないんじゃないか」
「そこまで行かないといけないの?」
「じゃあ、どうするんだ?」
カリーはもう何かわからない包囲網を張られているのかもしれない。
「もし、高位貴族に不敬があって、こうなっているとしたらどうなるの?」
高位貴族ならペルガメント侯爵家かもしれない。ペルガメント侯爵に搾り取られて、潰されたという話も聞いたことがある。
「やっぱり何かしたのか」
「憶えていないから、分からないの」
「はあ、もし相当な恨みなら、君が行く先々で同じようなことが起こる可能性はあるな。他国まで行けば分からないが」
他国まで影響がある貴族なら、追って来るかもしれないが、自国の様にはいかないだろう。
「他国なら、大丈夫かしら」
「自国よりかはな。行くなら港から船が出ている、それに乗るといい」
カリーはカックスに迷惑を掛ける気はなかった。父親などと言って追い出したが、私を思ってくれてのことだったのかもしれないと、他国に行くことにした。
言葉は通じないかもしれないが、話す内に憶えていくと聞くし、どうにかなるかもしれない。そう思って、船に乗ることにした。
隣国のフアラ王国、犯罪者ではないので、入国は出来たが、ノワンナ語が言語となる。挨拶とありがとうくらいは分かるが、何を言っているのか分からない。
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