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番外編1
ミサモエス・ラーダ3
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「どういうことなの!」
やって来たのは伯爵家に嫁いだ長女・マリスアルであった。次女の嫁ぎ先は遠いため、文も時間が掛かる。
「お父様とお母様が管理していたんじゃないの!躾もしなかったのだから、管理くらいできたでしょう!」
「それは…」「だって…」
「甘やかすだけなら誰でも出来るわ、何てことをしてくれたのよ」
「姉さん、来てくれたのか、すまない。関係を持っていたのは事実のようだが、侍女によるともう半年以上前のことらしい」
「はあ…あの子はどこにいるの?私が話すわ、なれるわけないんだから」
マリスアルが部屋に行くと、ミサモエスはベットで眠っていた。こんな時に寝れるなど、大した根性だと思いながら、起こすことにした。
「ミサ、起きなさい!」
「んんん、っえ、マリ姉様?どうしたの?」
「どうしたのじゃないわよ!陛下に会わせて欲しいと言ったんでしょう」
「そうよ、なのにお父様ったら話を聞いてくれないの」
「当たり前でしょう!王太子殿下はあなたと遊んだだけ、それで捨てられたのよ!」
「そんなことはないわ、婚約者がいたからでしょう」
捨てられたなどあり得ない、きっともう会うなと言われて妨害されているだけだ。エマ・ネイリーのことだって、私とのカムフラージュだったのだ。
「あなたが王太子妃になれると思っているの?」
「もちろんよ、私の方が相応しいと思わない?マリ姉様も王太子妃の姉になれるのよ?愛されている私にピッタリじゃない」
侯爵家でも立派だったけど、王太子妃ともなれば、厳しい姉と兄だって喜んでくれるに違いない。だって、血の繋がった甥が王になるのよ?誇らしく思って、応援してくれるはず。
「トワイ語以外に話せる言葉は?」
「っえ、そんなの話せるわけないじゃない。お勉強が苦手だって知っているでしょう?私は愛されているだけでいいの」
マリスアルはいい歳になっても、まだ愛されているだけでいいなどと、ふざけるなと怒鳴り付けたかったが我慢した。
ミサモエスはずっと殿下に恋焦がれていたわけではなかったので、王太子妃の条件を知ることもなかった。
「王太子妃も側妃も、ノワンナ語、アペラ語、カベリ語が話せないといけないの」
「っえ、でも通訳を雇って貰えばいいんじゃない?」
「あなた三人も通訳を連れて歩くって言うの?」
「じゃあ、三ヶ国語話せる人を一人雇えばいいじゃない」
とってもいい考え、それなら側付きとして置けばいい。難しいことは押し付けることも出来るはずだ。無駄な頭は回るミサモエスであった。
「その中で要らないのはあなただと浮き彫りになるけどいいの?」
「え?どういうこと?」
「皆、三ヶ国語が話せる中、あなただけが話せない。あなただけ、三ヶ国語話せる人にわざわざ通訳をしてもらう。邪魔なのはあなたでしょう?余計な時間も掛かるし、周りから見たら何をやっているんだと思うわ」
「でも私は大切な存在だから」
「もし通訳が若くて綺麗な女性だったら、あなたは比べられて、馬鹿にされるでしょうね。通訳は優秀なのに、あなたは馬鹿だと」
「そんなことはないわ」
「じゃあ、三ヶ国語学びなさい」
「どうして…」
何で私が勉強なんてしないといけないのよ、マリ姉様はいつも意地悪だ、私が可愛いから僻んでいるのかもしれないけど、素直に可愛いと褒めて甘やかせばいいのに。
「なりたいんでしょう?王太子妃に。それなら陛下に会う前に条件を満たさないと。満たしてもいないのに行ってどうするの?三ヶ国語は馬鹿だから出来ないから、他国の人にも馬鹿にされると思うけど、愛される存在だからいいですよねなどと言うつもり?そんなこと陛下が認めるわけないでしょう!陛下を馬鹿にしているの?」
「そんな、馬鹿になどしていないわ」
「なら出来るわよね?」
「じゃあ、今の王太子妃は出来るって言うの!」
あんな特別感のない女にそんなことが出来るとは思えない。それなのに、どうして王太子妃になれたのだろう。絶対おかしい。
やって来たのは伯爵家に嫁いだ長女・マリスアルであった。次女の嫁ぎ先は遠いため、文も時間が掛かる。
「お父様とお母様が管理していたんじゃないの!躾もしなかったのだから、管理くらいできたでしょう!」
「それは…」「だって…」
「甘やかすだけなら誰でも出来るわ、何てことをしてくれたのよ」
「姉さん、来てくれたのか、すまない。関係を持っていたのは事実のようだが、侍女によるともう半年以上前のことらしい」
「はあ…あの子はどこにいるの?私が話すわ、なれるわけないんだから」
マリスアルが部屋に行くと、ミサモエスはベットで眠っていた。こんな時に寝れるなど、大した根性だと思いながら、起こすことにした。
「ミサ、起きなさい!」
「んんん、っえ、マリ姉様?どうしたの?」
「どうしたのじゃないわよ!陛下に会わせて欲しいと言ったんでしょう」
「そうよ、なのにお父様ったら話を聞いてくれないの」
「当たり前でしょう!王太子殿下はあなたと遊んだだけ、それで捨てられたのよ!」
「そんなことはないわ、婚約者がいたからでしょう」
捨てられたなどあり得ない、きっともう会うなと言われて妨害されているだけだ。エマ・ネイリーのことだって、私とのカムフラージュだったのだ。
「あなたが王太子妃になれると思っているの?」
「もちろんよ、私の方が相応しいと思わない?マリ姉様も王太子妃の姉になれるのよ?愛されている私にピッタリじゃない」
侯爵家でも立派だったけど、王太子妃ともなれば、厳しい姉と兄だって喜んでくれるに違いない。だって、血の繋がった甥が王になるのよ?誇らしく思って、応援してくれるはず。
「トワイ語以外に話せる言葉は?」
「っえ、そんなの話せるわけないじゃない。お勉強が苦手だって知っているでしょう?私は愛されているだけでいいの」
マリスアルはいい歳になっても、まだ愛されているだけでいいなどと、ふざけるなと怒鳴り付けたかったが我慢した。
ミサモエスはずっと殿下に恋焦がれていたわけではなかったので、王太子妃の条件を知ることもなかった。
「王太子妃も側妃も、ノワンナ語、アペラ語、カベリ語が話せないといけないの」
「っえ、でも通訳を雇って貰えばいいんじゃない?」
「あなた三人も通訳を連れて歩くって言うの?」
「じゃあ、三ヶ国語話せる人を一人雇えばいいじゃない」
とってもいい考え、それなら側付きとして置けばいい。難しいことは押し付けることも出来るはずだ。無駄な頭は回るミサモエスであった。
「その中で要らないのはあなただと浮き彫りになるけどいいの?」
「え?どういうこと?」
「皆、三ヶ国語が話せる中、あなただけが話せない。あなただけ、三ヶ国語話せる人にわざわざ通訳をしてもらう。邪魔なのはあなたでしょう?余計な時間も掛かるし、周りから見たら何をやっているんだと思うわ」
「でも私は大切な存在だから」
「もし通訳が若くて綺麗な女性だったら、あなたは比べられて、馬鹿にされるでしょうね。通訳は優秀なのに、あなたは馬鹿だと」
「そんなことはないわ」
「じゃあ、三ヶ国語学びなさい」
「どうして…」
何で私が勉強なんてしないといけないのよ、マリ姉様はいつも意地悪だ、私が可愛いから僻んでいるのかもしれないけど、素直に可愛いと褒めて甘やかせばいいのに。
「なりたいんでしょう?王太子妃に。それなら陛下に会う前に条件を満たさないと。満たしてもいないのに行ってどうするの?三ヶ国語は馬鹿だから出来ないから、他国の人にも馬鹿にされると思うけど、愛される存在だからいいですよねなどと言うつもり?そんなこと陛下が認めるわけないでしょう!陛下を馬鹿にしているの?」
「そんな、馬鹿になどしていないわ」
「なら出来るわよね?」
「じゃあ、今の王太子妃は出来るって言うの!」
あんな特別感のない女にそんなことが出来るとは思えない。それなのに、どうして王太子妃になれたのだろう。絶対おかしい。
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