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【テイラー】爵位返上1
アンデュースにクーナ妃からの慰謝料を渡すと、二度こくこくと頷いた。
「カッジル伯爵家はまともなんだよな、ぬかりない」
「はい……親を見れば、娘もまともだと思うのですけどね」
「ああ、カッジル伯爵夫妻には当てはまらなかったのだろうな。子どもは親を映す鏡ではなかったということだ」
「妻や子どもにも、会うことはないと思うが、彼女の話はしてあるから、慰謝料で許してもらおう」
アンデュースは番であるモニールに隠し事をすることはないために、クーナのことも話していた。
モニールもアンデュースが揺らぐことはないと信じているが、心配はしていた。これで、クーナは皇妃になるモニールからも嫌われたことになる。
「怒ってらっしゃいますか?」
「心配はしていたから、本当に慰謝料だよ。有難く、受け取っておこう」
「はい」
クーナを許す気はないが、カッジル伯爵家まで及ぶことはない。
伯爵は皇帝宮の財務部に勤めており、夫人は家庭教師として有名な夫妻だった。
そんなやり取りをしていると、そこへオイワード公爵夫妻から爵位返上のためにお会いしたいという手紙が届いた。
「この者たちもそうだな」
「どなたですか?」
「オイワード公爵家だよ」
手紙をひらひらとさせて、アンデュースは何やら考えているようであった。
「……爵位の返上ですか?」
「その通りだよ、当然だろうな。国葬には参列していなかったか?」
「はい、参列する資格もないと思ったのでしょう。イオリクはおりましたが……」
「ある意味、図太い神経をしているのだろがな」
イオリクは当然のように現れて、皆にどうして人殺しが来ているんだと言われ、白い目で見られていることにも気付かず、参加していた。
殴り掛かりたい、摘まみ出してやりたい、頭を擦り付けて謝罪しろという負の気持ちを持つ者も多くいたが、そんなことをすれば国葬が滅茶苦茶になってしまうと思い、何とか耐えることになった。
イオリクは、さすがに棺に縋りつくようなことはしなかったが、悲しそうではあるが、不満な顔を隠す気もない様子で参列していた。
「ええ、自分は間違っていないと思っているのでしょう」
「分かっていないのか?」
「分かっていても、自分はディオエルさまのためにやったことで、自分の考えが正しいと、今もまだ思っているかもしれません」
「はあ……」
アンデュースにとってイオリクは、勉強ができると聞くことのある程度であった。
だが、オイワード公爵家のことは同じ公爵家として、純血種を守っていない家ということで知っている。役には立っていないが、害はないからいいかとくらいにし考えていなかった。
「オイワード公爵夫妻には会わなくてはならないな。時間を調整してもらえるか?」
「承知いたしました」
爵位を返上したいということだから、無視するわけにはいかず、ライシードと共にハイスとキューラに会うことになった。
二人は最後に見た時よりも、目を見張るほど痩せていた。
オイワード公爵家が使用人が辞め、商会からも手を引かれたと聞いてはいた。だが、親族にでも購入してもらえばいいだろうと思っていたが、食事ができていないのかという状態だった。
「この度はお時間を取っていただき、ありがとうございます」
「いや、随分痩せたな?食事ができていないのか?」
アンデュースは探るでもなく、見たままを率直に聞くことにした。
「いえ、我々の体調の問題ですので、お気になさらないでください。ですが、私どもへまでお気遣いいただき、ありがとうございます」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本日もお読みいただきありがとうございます。
本日は1日2話、投稿させていただきます。
いつもの17時に、もう1話投稿します。
どうぞよろしくお願いいたします。
「カッジル伯爵家はまともなんだよな、ぬかりない」
「はい……親を見れば、娘もまともだと思うのですけどね」
「ああ、カッジル伯爵夫妻には当てはまらなかったのだろうな。子どもは親を映す鏡ではなかったということだ」
「妻や子どもにも、会うことはないと思うが、彼女の話はしてあるから、慰謝料で許してもらおう」
アンデュースは番であるモニールに隠し事をすることはないために、クーナのことも話していた。
モニールもアンデュースが揺らぐことはないと信じているが、心配はしていた。これで、クーナは皇妃になるモニールからも嫌われたことになる。
「怒ってらっしゃいますか?」
「心配はしていたから、本当に慰謝料だよ。有難く、受け取っておこう」
「はい」
クーナを許す気はないが、カッジル伯爵家まで及ぶことはない。
伯爵は皇帝宮の財務部に勤めており、夫人は家庭教師として有名な夫妻だった。
そんなやり取りをしていると、そこへオイワード公爵夫妻から爵位返上のためにお会いしたいという手紙が届いた。
「この者たちもそうだな」
「どなたですか?」
「オイワード公爵家だよ」
手紙をひらひらとさせて、アンデュースは何やら考えているようであった。
「……爵位の返上ですか?」
「その通りだよ、当然だろうな。国葬には参列していなかったか?」
「はい、参列する資格もないと思ったのでしょう。イオリクはおりましたが……」
「ある意味、図太い神経をしているのだろがな」
イオリクは当然のように現れて、皆にどうして人殺しが来ているんだと言われ、白い目で見られていることにも気付かず、参加していた。
殴り掛かりたい、摘まみ出してやりたい、頭を擦り付けて謝罪しろという負の気持ちを持つ者も多くいたが、そんなことをすれば国葬が滅茶苦茶になってしまうと思い、何とか耐えることになった。
イオリクは、さすがに棺に縋りつくようなことはしなかったが、悲しそうではあるが、不満な顔を隠す気もない様子で参列していた。
「ええ、自分は間違っていないと思っているのでしょう」
「分かっていないのか?」
「分かっていても、自分はディオエルさまのためにやったことで、自分の考えが正しいと、今もまだ思っているかもしれません」
「はあ……」
アンデュースにとってイオリクは、勉強ができると聞くことのある程度であった。
だが、オイワード公爵家のことは同じ公爵家として、純血種を守っていない家ということで知っている。役には立っていないが、害はないからいいかとくらいにし考えていなかった。
「オイワード公爵夫妻には会わなくてはならないな。時間を調整してもらえるか?」
「承知いたしました」
爵位を返上したいということだから、無視するわけにはいかず、ライシードと共にハイスとキューラに会うことになった。
二人は最後に見た時よりも、目を見張るほど痩せていた。
オイワード公爵家が使用人が辞め、商会からも手を引かれたと聞いてはいた。だが、親族にでも購入してもらえばいいだろうと思っていたが、食事ができていないのかという状態だった。
「この度はお時間を取っていただき、ありがとうございます」
「いや、随分痩せたな?食事ができていないのか?」
アンデュースは探るでもなく、見たままを率直に聞くことにした。
「いえ、我々の体調の問題ですので、お気になさらないでください。ですが、私どもへまでお気遣いいただき、ありがとうございます」
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本日もお読みいただきありがとうございます。
本日は1日2話、投稿させていただきます。
いつもの17時に、もう1話投稿します。
どうぞよろしくお願いいたします。
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