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【テイラー】公表2
「ディオエルの側近としては、反対か?」
「い、いえ。ですが、イオリクを追い込むためですか?」
テイラーもディオエルもいないのに、証明ができないことから、今さら明かす必要性も感じなかった。
「そうじゃない、もっと追い込まれることになると思うが、そんなことは知らん」
「証人はおりますが、証明することはできませんよ?」
「そんなことは必要ないと考えている」
ライシードは証明しないとならないと考えており、不思議な顔を浮かべた。
「悲しいことだが、今だからと言える。テイラー嬢が好奇の目で見られることはないだろう。記憶について、調べたいと言い出す者もいたかもしれない」
「確かに、ディオエル様も気にしてらっしゃいました」
「だが、今ならな……」
アンデュースは殺された今、亡くなった今、言いたくなくて、言葉を噤んだ。
「証明だって、アイルーン様の殺害が事実だと物語っているではないか。被害者しか知り得ぬ事実から、事件は動いたのだから、何か言う者が今いるだろうか。いたとしても、信じないものの方が少数派ではないか?」
「はい……証明しようのないことを逆手に取るのですね」
「ああ、証明して欲しいと言われて、手を煩わされることはない。術はなくなってしまったのだからな……」
ライシードはその言葉に、テイラーが生きていたら、ディオエルは生きていたら、公表することはなかったという気持ちが読み取れた。
なるべく二人が、悪く言われることのないように考えているのだろう。
「テイラー嬢が妃になりたがらなかった理由、ディオエルが妃に望まなかった理由は知るべきだ」
「理由……」
「今のままでは悲恋のカップル?のようではないか。それはテイラー嬢の意に沿わないと思わないか?」
「それは……そんな風に考えていませんでした」
確かに今のままでは、ディオエルの望んだ番が亡くなったように思われている。いや、知らなければ、自分もそう考えたかもしれない。
このままでもいいのかもしれないが、テイラーは望んでいない。彼女は妾のことも含めて、事実を公表して欲しいと願っていた。
それでも、今後とも妃として扱いたい思いから、妾のことはのみ込んでくれた。
「何も知らない者はそう思うそうだ。私も妻や子どもに言われて、知った」
モニールも子どもたちも、テイラーのアイルーンの記憶のことは知らない。
邸で妻と子どもたちから、こんなの辛過ぎる、悲し過ぎる、報われない、憎いと言われて、そのことに気付いた。
「ディオエルはテイラー嬢の意を汲んだ。私も番に言われれば、そうするさ」
モニールに願われれば、アンデュースは必ず叶えるだろう。
だが、自分ではない者にも叶えろというわけではない。ディオエルもだからこそ、好きにしたらいいと言い、私もディオエルの立場だったら、そう言うと思う。
「だが、私はディオエルではない。私はね、皆も知るべきだと思うだよ。番というものを考えるきっかけにもなると思っている」
「きっかけですか?」
「番だから大切にすべきだ、優先すべきだとは、私が言っても説得力がないかもしれないが、そうではない。互いに歩み寄らなければ成り立たないと考えている」
アンデュースはモニールを大切にし、何よりもとはいかないが、できるだけ優先してしまっており、どの口がと言われるのは理解している。
それでも、モニールは皇帝になる自分を支え、時期皇帝のことを優先するように言い、公爵家のことは任せてと言ってくれるのは、お互いが歩み寄り、お互いが相手を考えることができた結果である。
「ですが、ディオエル様がして来なかったことが……」
「知られたくないか?ディオエルはそうは言わないと思うが」
「分かっております。ディオエル様は、構わないとおっしゃると思います」
「い、いえ。ですが、イオリクを追い込むためですか?」
テイラーもディオエルもいないのに、証明ができないことから、今さら明かす必要性も感じなかった。
「そうじゃない、もっと追い込まれることになると思うが、そんなことは知らん」
「証人はおりますが、証明することはできませんよ?」
「そんなことは必要ないと考えている」
ライシードは証明しないとならないと考えており、不思議な顔を浮かべた。
「悲しいことだが、今だからと言える。テイラー嬢が好奇の目で見られることはないだろう。記憶について、調べたいと言い出す者もいたかもしれない」
「確かに、ディオエル様も気にしてらっしゃいました」
「だが、今ならな……」
アンデュースは殺された今、亡くなった今、言いたくなくて、言葉を噤んだ。
「証明だって、アイルーン様の殺害が事実だと物語っているではないか。被害者しか知り得ぬ事実から、事件は動いたのだから、何か言う者が今いるだろうか。いたとしても、信じないものの方が少数派ではないか?」
「はい……証明しようのないことを逆手に取るのですね」
「ああ、証明して欲しいと言われて、手を煩わされることはない。術はなくなってしまったのだからな……」
ライシードはその言葉に、テイラーが生きていたら、ディオエルは生きていたら、公表することはなかったという気持ちが読み取れた。
なるべく二人が、悪く言われることのないように考えているのだろう。
「テイラー嬢が妃になりたがらなかった理由、ディオエルが妃に望まなかった理由は知るべきだ」
「理由……」
「今のままでは悲恋のカップル?のようではないか。それはテイラー嬢の意に沿わないと思わないか?」
「それは……そんな風に考えていませんでした」
確かに今のままでは、ディオエルの望んだ番が亡くなったように思われている。いや、知らなければ、自分もそう考えたかもしれない。
このままでもいいのかもしれないが、テイラーは望んでいない。彼女は妾のことも含めて、事実を公表して欲しいと願っていた。
それでも、今後とも妃として扱いたい思いから、妾のことはのみ込んでくれた。
「何も知らない者はそう思うそうだ。私も妻や子どもに言われて、知った」
モニールも子どもたちも、テイラーのアイルーンの記憶のことは知らない。
邸で妻と子どもたちから、こんなの辛過ぎる、悲し過ぎる、報われない、憎いと言われて、そのことに気付いた。
「ディオエルはテイラー嬢の意を汲んだ。私も番に言われれば、そうするさ」
モニールに願われれば、アンデュースは必ず叶えるだろう。
だが、自分ではない者にも叶えろというわけではない。ディオエルもだからこそ、好きにしたらいいと言い、私もディオエルの立場だったら、そう言うと思う。
「だが、私はディオエルではない。私はね、皆も知るべきだと思うだよ。番というものを考えるきっかけにもなると思っている」
「きっかけですか?」
「番だから大切にすべきだ、優先すべきだとは、私が言っても説得力がないかもしれないが、そうではない。互いに歩み寄らなければ成り立たないと考えている」
アンデュースはモニールを大切にし、何よりもとはいかないが、できるだけ優先してしまっており、どの口がと言われるのは理解している。
それでも、モニールは皇帝になる自分を支え、時期皇帝のことを優先するように言い、公爵家のことは任せてと言ってくれるのは、お互いが歩み寄り、お互いが相手を考えることができた結果である。
「ですが、ディオエル様がして来なかったことが……」
「知られたくないか?ディオエルはそうは言わないと思うが」
「分かっております。ディオエル様は、構わないとおっしゃると思います」
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