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【テイラー】即位式2
「テイラー様は、ミリオン王国でディオエル前国王陛下に番だと言われた日に、あることを告げられた。私は聞いた話であるが、これから話すことは事実だとディオエル前国王陛下が認められたことであることを、前提に置いて聞いて欲しい」
アンデュースもこれから話すことで、混乱を招くことになることは理解しているために、さすがに緊張した。
「テイラー様は、アイルーン様の記憶を持っていらした」
絶句する者もいたが、ざわざわと声が上がった。番の記憶?生まれ変わり?などと驚きの声が、アンデュースの耳に届いた。
想定内であったために、アンデュースも落ち着くまで待つことにした。
「驚くのも無理はない。私も話を聞いた時は同じように思った。だが、アイルーン様が殺されたたことが分かったのは、記憶のおかげであった」
そうか、だから十八年も経ってから解明されたのかと、繋がった。
何がきっかけなのかと思っていたが、罰を受けた中の誰かが話したことで事件が分かったのではないかとくらいに思っていた。
それがまさか、殺された当人と言っても、過言ではない被害者の訴えなのならば、どれだけ悲しいものだっただろうかと胸を痛めた。
「皆も気付いたと思うが、悲しいことにテイラー様は、理不尽に殺されたアイルーン様の記憶があったということだ。誰にも想像のできないことだろう」
息をのみ、心がヒュっと苦しくなった。
「さらに殺されたのにも関わらず、18年もの間、病死とされて、犯人たちはのうのうと生きていた……」
憤りと怒りで体が震えたが、こぶしを握り、怒りを抑えた。
その姿に皆も、アンデュースの気持ちも、アイルーンとテイラーの気持ちを考えて、何も言葉がなかった。
「子どもと共に殺されたなど、どれだけ悔しかっただろう。アイルーン様はこれから生まれてくる子どもとの未来を描いてらした。最期まで子どもを守ろうとされていた……だが、どうにも、ならなかった。これは親である者はもちろん、子どもがいなくとも、大事な人を守れなかった気持ちは分かるだろう」
冷静に話をするつもりだったが、悲しさが込み上げてしまい、自分を奮い立たせた。
泣き出す者も出ており、番など関係なく、妊娠していた女性が子どもを守れずに、死ぬことになることを耐えれなかった。
「その記憶を持ったテイラー様も、大変お辛かったことだろう」
皆も事件のことを聞いた際に、あまりに理不尽さに犯人や関係者には怒りを持った。
アンデュースは事件のことも風化させたくない思いもあった。これは竜帝国がこれからも背負って行かなければならないことだと考えてのことである。
「テイラー様はディオエル前国王陛下に事実を告げ、調べるようにおっしゃられた。そして、ディオエル前国王陛下はお調べになり、事件の概要が分かった」
アンデュースも知る必要があるということで、アイルーンとテイラーのレッドブラウンの瞳については聞いているが、洩らすことはない。
これからもアイルーンの血を輸血したロウスやメロディ、メイミーや家族たち、目に塗られたイオリクが、なぜ体調が悪いのか、事実を知ることは一生ない。
「疑似番などとふざけたことで、アイルーン様は命を奪われた。私も守る立場でありながら、何もできなかったことに責任を感じている……私もせめてテイラー様に謝罪をさせていただきたかった。そして、皆はディオエル前国王陛下がテイラー様を妃に望み、殺されてしまったと思っているかもしれない」
番であることから望んで当然だと思っていたが、危うさは感じ始めていた。
いくらディオエル前国王陛下が素晴らしい方でも、もう一度、妃になって、殺された場所に戻りたいと思うだろうか。
「ディオエル前国王陛下は、テイラー様を妃に望まなかった」
アンデュースもこれから話すことで、混乱を招くことになることは理解しているために、さすがに緊張した。
「テイラー様は、アイルーン様の記憶を持っていらした」
絶句する者もいたが、ざわざわと声が上がった。番の記憶?生まれ変わり?などと驚きの声が、アンデュースの耳に届いた。
想定内であったために、アンデュースも落ち着くまで待つことにした。
「驚くのも無理はない。私も話を聞いた時は同じように思った。だが、アイルーン様が殺されたたことが分かったのは、記憶のおかげであった」
そうか、だから十八年も経ってから解明されたのかと、繋がった。
何がきっかけなのかと思っていたが、罰を受けた中の誰かが話したことで事件が分かったのではないかとくらいに思っていた。
それがまさか、殺された当人と言っても、過言ではない被害者の訴えなのならば、どれだけ悲しいものだっただろうかと胸を痛めた。
「皆も気付いたと思うが、悲しいことにテイラー様は、理不尽に殺されたアイルーン様の記憶があったということだ。誰にも想像のできないことだろう」
息をのみ、心がヒュっと苦しくなった。
「さらに殺されたのにも関わらず、18年もの間、病死とされて、犯人たちはのうのうと生きていた……」
憤りと怒りで体が震えたが、こぶしを握り、怒りを抑えた。
その姿に皆も、アンデュースの気持ちも、アイルーンとテイラーの気持ちを考えて、何も言葉がなかった。
「子どもと共に殺されたなど、どれだけ悔しかっただろう。アイルーン様はこれから生まれてくる子どもとの未来を描いてらした。最期まで子どもを守ろうとされていた……だが、どうにも、ならなかった。これは親である者はもちろん、子どもがいなくとも、大事な人を守れなかった気持ちは分かるだろう」
冷静に話をするつもりだったが、悲しさが込み上げてしまい、自分を奮い立たせた。
泣き出す者も出ており、番など関係なく、妊娠していた女性が子どもを守れずに、死ぬことになることを耐えれなかった。
「その記憶を持ったテイラー様も、大変お辛かったことだろう」
皆も事件のことを聞いた際に、あまりに理不尽さに犯人や関係者には怒りを持った。
アンデュースは事件のことも風化させたくない思いもあった。これは竜帝国がこれからも背負って行かなければならないことだと考えてのことである。
「テイラー様はディオエル前国王陛下に事実を告げ、調べるようにおっしゃられた。そして、ディオエル前国王陛下はお調べになり、事件の概要が分かった」
アンデュースも知る必要があるということで、アイルーンとテイラーのレッドブラウンの瞳については聞いているが、洩らすことはない。
これからもアイルーンの血を輸血したロウスやメロディ、メイミーや家族たち、目に塗られたイオリクが、なぜ体調が悪いのか、事実を知ることは一生ない。
「疑似番などとふざけたことで、アイルーン様は命を奪われた。私も守る立場でありながら、何もできなかったことに責任を感じている……私もせめてテイラー様に謝罪をさせていただきたかった。そして、皆はディオエル前国王陛下がテイラー様を妃に望み、殺されてしまったと思っているかもしれない」
番であることから望んで当然だと思っていたが、危うさは感じ始めていた。
いくらディオエル前国王陛下が素晴らしい方でも、もう一度、妃になって、殺された場所に戻りたいと思うだろうか。
「ディオエル前国王陛下は、テイラー様を妃に望まなかった」
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