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【テイラー】イオリク・オイワード3
『良かった……お前は自分の道をちゃんと見つけたのだな。こちらからも、よろしくお願いしますと、手紙を送らせていただくよ』
『色々、ごめんなさい……アリッサ様にも謝っておいて』
『ああ、分かった。何があったか分かったら教えてくれ』
皮肉にも、このような形ではあるが、ベイシクとハイスとキューラは落ち着いて話をすることができたのである。
アンデュースはベイシクが籍を抜いたことも知っており、だからこそイオリクに継がす提案をしたのである。
「ベイシクはテンス王国で暮らすから、オイワード公爵家の籍を抜いている」
「えっ」
イオリクが反省し、後悔しているようだったら、ベイシクの話をしたかもしれないが、話をする気もなくしていた。
爵位を返上が視野に入っていたこともあり、イオリクに継がせるという考えはなかった。そして、ディオエルが亡くなったことで、必要ないと判断していた。
ベイシクもハイスからの手紙よりも先にイオリクの事件のことを知ることになり、皇帝陛下の番を殺したなどとは思っておらず、言葉がなかった。
こんなことになり、既に婿養子にはなっていたが、ここにいていいのかと思った。だが、アリッサも家族も覚悟はしており、皇帝陛下にも認められて、籍は抜いたのだからと、問題にはされなかった。
周りもオイワードという名前から察されたが、生家とは距離を取っていたことを知っていたために、関係ない、こちらで暮らして結婚して働いているのだから、竜帝国の者ではないだろうと言ってくれる者たちしかいなかった。
ベイシクはただただ、感謝をした。
それからハイスからイオリクは悪いと思っていないこと、全く反省していないこと、番には否定的なのにも関わらず、都合よく解釈しており、もう何を言っても理解してもらえないという手紙も受け取っていた。
ベイシクは自分が正しいと思い込むイオリクは、いつか何かするのではないかと危惧していた。
だが、大人になってからほとんど会うこともなかったために、正直どんな大人になっているのか、詳しくは分からなかった。
それでも、皇帝陛下の側近ならば、おかしな真似をすることはないかと思っていたが、側近であったせいでこんなことが起こったのである。
そして、ディオエルが崩御されたと聞いた時は、目の前が真っ暗になり、崩れ落ちた。
前の番の方が亡くなった時は体調を崩したようなことも聞かず、これからはイオリクのせいで、苦しい思いを抱えて生きていくのだと胸を痛めていた。
同時に両親と同じように、イオリクが番を殺したせいだと理解して、同じ血が流れていることを心から嫌悪した。
国葬にはアリッサと目立たぬように出席し、心の中でイオリクの兄として、ディオエルへ謝罪をした。
イオリクの兄だと気付いている者もいたと思うが、竜帝国から離れていたことから、騒ぎになるようなことはなかった。
改めて、子どもがいなくて良かったと感じた。
「ベイシクは嫁の実家の婿養子になっている、だから考えなくていい」
イオリクもベイシクは、どうするのだろうかと思うことはあったが、いずれ戻って継ぐのだろうと、深く考えなかった。
「お前はもう側近ではないのだから、継いでもいいだろう」
爵位を返上しようとしたことも、アンデュースに言われたことも、わざわざ話すつもりはなかった。
ベイシクには爵位を返上しようとしたが、イオリクに継がせて責任を取らせることになったことも知らせてある。
「いえ、父上はそんなことを考えていたのですか?」
イオリクはハイスがそんな風に考えていたなどとは思っておらず、自分のことを考えてくれていたのだと感じていたが、ハイスは質問に答える気もなかった。
「そのつもりでしっかり罰に向き合いなさい」
「わ、分かりました」
『色々、ごめんなさい……アリッサ様にも謝っておいて』
『ああ、分かった。何があったか分かったら教えてくれ』
皮肉にも、このような形ではあるが、ベイシクとハイスとキューラは落ち着いて話をすることができたのである。
アンデュースはベイシクが籍を抜いたことも知っており、だからこそイオリクに継がす提案をしたのである。
「ベイシクはテンス王国で暮らすから、オイワード公爵家の籍を抜いている」
「えっ」
イオリクが反省し、後悔しているようだったら、ベイシクの話をしたかもしれないが、話をする気もなくしていた。
爵位を返上が視野に入っていたこともあり、イオリクに継がせるという考えはなかった。そして、ディオエルが亡くなったことで、必要ないと判断していた。
ベイシクもハイスからの手紙よりも先にイオリクの事件のことを知ることになり、皇帝陛下の番を殺したなどとは思っておらず、言葉がなかった。
こんなことになり、既に婿養子にはなっていたが、ここにいていいのかと思った。だが、アリッサも家族も覚悟はしており、皇帝陛下にも認められて、籍は抜いたのだからと、問題にはされなかった。
周りもオイワードという名前から察されたが、生家とは距離を取っていたことを知っていたために、関係ない、こちらで暮らして結婚して働いているのだから、竜帝国の者ではないだろうと言ってくれる者たちしかいなかった。
ベイシクはただただ、感謝をした。
それからハイスからイオリクは悪いと思っていないこと、全く反省していないこと、番には否定的なのにも関わらず、都合よく解釈しており、もう何を言っても理解してもらえないという手紙も受け取っていた。
ベイシクは自分が正しいと思い込むイオリクは、いつか何かするのではないかと危惧していた。
だが、大人になってからほとんど会うこともなかったために、正直どんな大人になっているのか、詳しくは分からなかった。
それでも、皇帝陛下の側近ならば、おかしな真似をすることはないかと思っていたが、側近であったせいでこんなことが起こったのである。
そして、ディオエルが崩御されたと聞いた時は、目の前が真っ暗になり、崩れ落ちた。
前の番の方が亡くなった時は体調を崩したようなことも聞かず、これからはイオリクのせいで、苦しい思いを抱えて生きていくのだと胸を痛めていた。
同時に両親と同じように、イオリクが番を殺したせいだと理解して、同じ血が流れていることを心から嫌悪した。
国葬にはアリッサと目立たぬように出席し、心の中でイオリクの兄として、ディオエルへ謝罪をした。
イオリクの兄だと気付いている者もいたと思うが、竜帝国から離れていたことから、騒ぎになるようなことはなかった。
改めて、子どもがいなくて良かったと感じた。
「ベイシクは嫁の実家の婿養子になっている、だから考えなくていい」
イオリクもベイシクは、どうするのだろうかと思うことはあったが、いずれ戻って継ぐのだろうと、深く考えなかった。
「お前はもう側近ではないのだから、継いでもいいだろう」
爵位を返上しようとしたことも、アンデュースに言われたことも、わざわざ話すつもりはなかった。
ベイシクには爵位を返上しようとしたが、イオリクに継がせて責任を取らせることになったことも知らせてある。
「いえ、父上はそんなことを考えていたのですか?」
イオリクはハイスがそんな風に考えていたなどとは思っておらず、自分のことを考えてくれていたのだと感じていたが、ハイスは質問に答える気もなかった。
「そのつもりでしっかり罰に向き合いなさい」
「わ、分かりました」
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