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【テイラー】兄弟2
「敵意ではありませんが、番は子どもを産むだけの存在でしょう?敬意を払うような相手ではないのです。兄様も分かるでしょう?」
「分からないよ、父上と母上もそう言ったのか?」
「そ、そうです!」
イオリクはハイスに否定されて、キューラには泣かれたが、もうバレることはないと嘘をつくことにした。
「嘘だな、お前は勉強はできるが、嘘を付く時、僅かに顔が引きつる」
答えていたイオリクの口元はピクピクしながら、左側がヒクついていた。
「番は子どもを産むだけの存在ではない……お前の考えを押し付けるな。両親はお前に絶望しただろうな」
いくら自分たちの子どもで、番に否定的なことを耳に入れていたが、それでも絶望をしただろう。特に母親は同じ女性として、辛かったのではないだろうか。
「そんなことはありません!番は後継のためなんです」
「それならば、大事な体だろう?それなのに、どうして痛い目に遭わせようとするんだ?おかしいだろう」
「ちょっと転がるくらいだったはずなんです」
「は?そのせいで、子どもが産めなくなったら、いや実際に亡くなって、そのようになっているのだが、お前の責任ではないか!」
「違います」
ベイシクにはオイワード公爵家は、番について否定的であることは分かっている。
だが、それは番を必死に探すことや、番だからという理由だけで愛することへ非難であって、子どもを産むだけの道具だと馬鹿にするものではなかったはずである。
「お前はどうして、テイラー様に敵意を持つ?」
「そんなのディオエル様に相応しくないからですよ」
「どこがだ?」
「全部ですよ、見た目も貧相ですし、しかも平民ですよ?まあ、元貴族だったようですから、貴族として妃にするつもりでしたけどね。それでも、ディオエル様の足元には及ばないほど相応しくなく、アイルーンの記憶があるなんて、最悪じゃないですか。せめて、大人しい娘だったら……」
ベイシクは聞きながら、さすがに表情を作れなくなり、歪んでしまっていた。
「お前っ、自分の娘が番だったとして、同じことを思われてもいいと言うのか?」
「セラーは関係ありません、あの子は自分の愛する者と結婚するように言っておりますから。番には関係ありません」
「誰だったら、相応しいというのだ?そんなものいないということか?」
「ローズミーがあのようなことをしなければ」
「ローズミーだと……?」
ベイシクの乳母はペジリーではなく、ローズミーとは関わりもなかった。
ゆえに、ただの竜帝国史上最悪の殺人犯の親子だと認識しており、なぜそのような名前が出るのか、理解ができなかった。
「後継者を殺した者ではないか」
「それは、ディオエル様を想うあまりの行動で、確かに子どもさえ生まれていたらと、何度も思いました。そうです、子どもが生まれていたら、ディオエル様も亡くなることなどなかったというのに。アイルーンのせいでもあったのか……クソッ」
「お前が罪を犯したことは、正しく理解したよ」
疑っていたわけではないが、どこか現実感がなかったが、イオリクは間違いなく犯行を行っていることを、ベイシクはこのやり取りだけで分かってしまった。
「ローズミーはディオエル様を心から愛していたのです。それゆえに、間違ってしまったのです。愛ゆえなのです」
番に否定的ということは、愛することを神聖化しており、さらにローズミーは、初恋のペジリーの娘であることが大きく関係していた。
「処刑された皇族殺しに、いいわけになどなるか」
「兄様はローズミーを知らないからで」
「竜帝国史上最悪の殺人犯の親子に興味もない」
「っな、どうしてそのような」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本日もお読みいただきありがとうございます。
本日は1日2話、投稿させていただきます。
いつもの17時に、もう1話投稿します。
そして、初めての日本を舞台にした
新作「クリスマス・ナンバー・ナイト」を本日より投稿しております。
よろしければ、よろしくお願いいたします。
「分からないよ、父上と母上もそう言ったのか?」
「そ、そうです!」
イオリクはハイスに否定されて、キューラには泣かれたが、もうバレることはないと嘘をつくことにした。
「嘘だな、お前は勉強はできるが、嘘を付く時、僅かに顔が引きつる」
答えていたイオリクの口元はピクピクしながら、左側がヒクついていた。
「番は子どもを産むだけの存在ではない……お前の考えを押し付けるな。両親はお前に絶望しただろうな」
いくら自分たちの子どもで、番に否定的なことを耳に入れていたが、それでも絶望をしただろう。特に母親は同じ女性として、辛かったのではないだろうか。
「そんなことはありません!番は後継のためなんです」
「それならば、大事な体だろう?それなのに、どうして痛い目に遭わせようとするんだ?おかしいだろう」
「ちょっと転がるくらいだったはずなんです」
「は?そのせいで、子どもが産めなくなったら、いや実際に亡くなって、そのようになっているのだが、お前の責任ではないか!」
「違います」
ベイシクにはオイワード公爵家は、番について否定的であることは分かっている。
だが、それは番を必死に探すことや、番だからという理由だけで愛することへ非難であって、子どもを産むだけの道具だと馬鹿にするものではなかったはずである。
「お前はどうして、テイラー様に敵意を持つ?」
「そんなのディオエル様に相応しくないからですよ」
「どこがだ?」
「全部ですよ、見た目も貧相ですし、しかも平民ですよ?まあ、元貴族だったようですから、貴族として妃にするつもりでしたけどね。それでも、ディオエル様の足元には及ばないほど相応しくなく、アイルーンの記憶があるなんて、最悪じゃないですか。せめて、大人しい娘だったら……」
ベイシクは聞きながら、さすがに表情を作れなくなり、歪んでしまっていた。
「お前っ、自分の娘が番だったとして、同じことを思われてもいいと言うのか?」
「セラーは関係ありません、あの子は自分の愛する者と結婚するように言っておりますから。番には関係ありません」
「誰だったら、相応しいというのだ?そんなものいないということか?」
「ローズミーがあのようなことをしなければ」
「ローズミーだと……?」
ベイシクの乳母はペジリーではなく、ローズミーとは関わりもなかった。
ゆえに、ただの竜帝国史上最悪の殺人犯の親子だと認識しており、なぜそのような名前が出るのか、理解ができなかった。
「後継者を殺した者ではないか」
「それは、ディオエル様を想うあまりの行動で、確かに子どもさえ生まれていたらと、何度も思いました。そうです、子どもが生まれていたら、ディオエル様も亡くなることなどなかったというのに。アイルーンのせいでもあったのか……クソッ」
「お前が罪を犯したことは、正しく理解したよ」
疑っていたわけではないが、どこか現実感がなかったが、イオリクは間違いなく犯行を行っていることを、ベイシクはこのやり取りだけで分かってしまった。
「ローズミーはディオエル様を心から愛していたのです。それゆえに、間違ってしまったのです。愛ゆえなのです」
番に否定的ということは、愛することを神聖化しており、さらにローズミーは、初恋のペジリーの娘であることが大きく関係していた。
「処刑された皇族殺しに、いいわけになどなるか」
「兄様はローズミーを知らないからで」
「竜帝国史上最悪の殺人犯の親子に興味もない」
「っな、どうしてそのような」
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本日もお読みいただきありがとうございます。
本日は1日2話、投稿させていただきます。
いつもの17時に、もう1話投稿します。
そして、初めての日本を舞台にした
新作「クリスマス・ナンバー・ナイト」を本日より投稿しております。
よろしければ、よろしくお願いいたします。
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