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【テイラー】兄弟3
「テンス王国ではそう呼ばれている。お前もいずれ、皇帝殺しの公爵と呼ばれるのではないか?」
「ですが、私はきちんと罪を償いました」
皇帝陛下の側近の私がこんなことをしなければならないのだと思ったが、これからのことを考えることで、どうにかやり切ったのだ。
「軽い罪だったのも、その程度だったからでしょう?」
「お前はそう思い込みたいのか?側近だったのだろう?そのくらい分からないのか?それとも、自分だけは特別だとでも思っているのか?」
「えっ」
側近だったのならば、罪がどういったことくらい把握しているだろう。
もし分かっていないのなら、何をしていたというのか。
まさか勉強はできるが、仕事ができないかったのか。いや、そんな者をずっと側近と扱うことはさすがにないだろう。
「軽罪だったのは、被害者の希望だったからだろう?お前が重い罪を受けていれば、両親は生きていたかもしれないな」
「っな、そんなこと、間違いです!父上も母上もどうしてこんなことをしたのか」
「だから、お前のせいだと言っているだろう!いい加減にしろ!」
話を聞き入れる様子もなければ、反省した様子もない。
両親も諦めて、せめて自分たちは真っ当な罪を、下されないのならば、自分たちで下すしかないと思ったのではないか。
まずはイオリクに話をしなくてはならないと思い、まだ両親からの手紙は読んでいなかったが、そんなことが書いてあるような気がしていた。
「兄様は悲しくないんですか」
「悲しいさ、だが……こんなことになるのではないかと思っていたよ」
「えっ」
「お前は考えもしなかったのだな?普通、考えるのではないか?」
「考えるわけないではありませんか」
ベイシクはイオリクはこんな人間だったのかと、離れて正解だったと思っていた。
アリッサは口をは挟むこともせず、表情も変えていないが、いつもよりも僅かに目を細めており、怒っていることだけは分かる。
番のことはともかく、イオリクがディオエルを尊敬しているのは知っており、死を悲しんでいないはずがない。それなのに、どうして考えられないのか。
正直、イオリクはディオエルの死に耐え切れず、何も手に付かずに、塞ぎ込んでいるのではないかとくらい思っていたのである。
それがどうだ?ディオエルが亡くなっても、両親が亡くなっても、引きずって落ち込んでいるようには見えない。
イオリクはベイシクを冷静だと思ったが、ベイシクもイオリクに気味の悪い違和感を感じていた。
「お前はディオエル前国王陛下を尊敬していたのではないのか?」
「そうです!当然ではありませんか。ディオエル様こそが、竜帝国の皇帝に相応しいお方なのですから」
「ならば、自分がディオエル前国王陛下を死に至らしめたことはどう思っているのだ?」
「それは、番が亡くなったからなのでしょう?私ではありません」
その瞬間、ベイシクもさすがに怒りで、一気に頭に血が上った。
「だから、はあ……お前がその番を事故だと思っているのか知らないが、殺したんだろうが!私も国内の話はよく分からないが、お前は皇帝殺しと言われているだろう」
「っな」
「当然だろう?」
「違います!番があの程度の怪我で亡くなる弱い者だったからです」
エッセに言われたように、テイラーが弱かった、運が悪かったと納得していたのである。
「それを人前で言えるか?」
「言えますよ、もっと番が強ければ良かったのです。皆は何も分かっていないだけですから」
テイラーも、アイルーンも、弱かったのが悪い。ちゃんとそう訴えれば良かったと、後悔しているほどであった。
「おそらく、その言葉を言った瞬間にお前は殺されるだろうな。それほどまでに恨まれている」
「はっ?そのようなことは、今までもありません」
「ですが、私はきちんと罪を償いました」
皇帝陛下の側近の私がこんなことをしなければならないのだと思ったが、これからのことを考えることで、どうにかやり切ったのだ。
「軽い罪だったのも、その程度だったからでしょう?」
「お前はそう思い込みたいのか?側近だったのだろう?そのくらい分からないのか?それとも、自分だけは特別だとでも思っているのか?」
「えっ」
側近だったのならば、罪がどういったことくらい把握しているだろう。
もし分かっていないのなら、何をしていたというのか。
まさか勉強はできるが、仕事ができないかったのか。いや、そんな者をずっと側近と扱うことはさすがにないだろう。
「軽罪だったのは、被害者の希望だったからだろう?お前が重い罪を受けていれば、両親は生きていたかもしれないな」
「っな、そんなこと、間違いです!父上も母上もどうしてこんなことをしたのか」
「だから、お前のせいだと言っているだろう!いい加減にしろ!」
話を聞き入れる様子もなければ、反省した様子もない。
両親も諦めて、せめて自分たちは真っ当な罪を、下されないのならば、自分たちで下すしかないと思ったのではないか。
まずはイオリクに話をしなくてはならないと思い、まだ両親からの手紙は読んでいなかったが、そんなことが書いてあるような気がしていた。
「兄様は悲しくないんですか」
「悲しいさ、だが……こんなことになるのではないかと思っていたよ」
「えっ」
「お前は考えもしなかったのだな?普通、考えるのではないか?」
「考えるわけないではありませんか」
ベイシクはイオリクはこんな人間だったのかと、離れて正解だったと思っていた。
アリッサは口をは挟むこともせず、表情も変えていないが、いつもよりも僅かに目を細めており、怒っていることだけは分かる。
番のことはともかく、イオリクがディオエルを尊敬しているのは知っており、死を悲しんでいないはずがない。それなのに、どうして考えられないのか。
正直、イオリクはディオエルの死に耐え切れず、何も手に付かずに、塞ぎ込んでいるのではないかとくらい思っていたのである。
それがどうだ?ディオエルが亡くなっても、両親が亡くなっても、引きずって落ち込んでいるようには見えない。
イオリクはベイシクを冷静だと思ったが、ベイシクもイオリクに気味の悪い違和感を感じていた。
「お前はディオエル前国王陛下を尊敬していたのではないのか?」
「そうです!当然ではありませんか。ディオエル様こそが、竜帝国の皇帝に相応しいお方なのですから」
「ならば、自分がディオエル前国王陛下を死に至らしめたことはどう思っているのだ?」
「それは、番が亡くなったからなのでしょう?私ではありません」
その瞬間、ベイシクもさすがに怒りで、一気に頭に血が上った。
「だから、はあ……お前がその番を事故だと思っているのか知らないが、殺したんだろうが!私も国内の話はよく分からないが、お前は皇帝殺しと言われているだろう」
「っな」
「当然だろう?」
「違います!番があの程度の怪我で亡くなる弱い者だったからです」
エッセに言われたように、テイラーが弱かった、運が悪かったと納得していたのである。
「それを人前で言えるか?」
「言えますよ、もっと番が強ければ良かったのです。皆は何も分かっていないだけですから」
テイラーも、アイルーンも、弱かったのが悪い。ちゃんとそう訴えれば良かったと、後悔しているほどであった。
「おそらく、その言葉を言った瞬間にお前は殺されるだろうな。それほどまでに恨まれている」
「はっ?そのようなことは、今までもありません」
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