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【テイラー】あの子の隣
護衛騎士にも手伝ってもらい、ラオナは口を布で覆われ、後ろ手に縛られて、引きずられながら、馬車に詰め込まれた。その際に、足も縛られることになった。
ラオナの皇帝陛下を相手に命知らずな行動に、参列者は自分も巻き込まれてはたまらないという気持ちしかなかった。
今回はさすがに、見張りのためにフアナが一緒に乗り込んだ。ガフガフと言っていたが、フアナは愚か者は黙りなさいと、睨み付けた。
ソラードは騒がせたお詫びを皆に謝罪をして、ようやく事情を聞いたルーベンスが駆け付けたが、終わった後であった。
お墓については、ソラードとフアナに埋葬前に話そうと思っていたが、ゆっくり話す時間もなくなってしまった。
「今日は帰らせていただきます、申し訳ございませんでした」
「さすがにこのまま参列するのは難しいか」
埋葬を見届けたいだろうとは思ったが、テイラーの親でもあるが、ラオナの親でもあるために、そんなことは言えない状況になった。
「申し訳ございません、どうかよろしくお願いいたします」
「ああ、こちらは任せて欲しい。落ち着いたら、夫妻でお墓参りに行くといい」
「ありがとう、ございます」
テイラーは自立し過ぎており、ラオナは正反対であったことで、甘やかしていたわけではないが、テイラーができることをラオナも出来ると思ってしまったのかもしれないと、ルーベンスは思った。
お墓については簡単にではあるが、テイラーが見晴らしの良い場所を望んだからと説明をした。ソラードはテイラーの死にパニックになっており、まだお墓のことまで頭が回っていなかった。
見晴らしが良い場所と望んだのはカイラーであるために、嘘ではない。
デリア侯爵家の区画というわけではないので、ソラードはあまりに良い場所で大丈夫なのだろうかと不安になったが、慰謝料があるということもあり、足りなければ払えばいいと思い、テイラーが望みならばとお礼を言い、慌てて帰って行った。
その様子をラオナの婚約者である、ジイシーも両親と共に参列していた。既に葬儀の時から、すべて見ており、婚約を解消しようと決めた日であった。
テイラーのお墓は遺言通り、カイラー、アイルーンの隣になった。
望み通り、あの子の隣になった。
ルーベンスもベルサートも、ナナリーもこんなことを望んではいなかった。こんなことしか叶えられなくて、ごめんなさいと心の中で謝るしかなかった。
皆がお墓に移動する前にディオエルは先に、アイルーンのお墓の前に立った。
これも、きちんとアイルーンにも挨拶しておいた方がよろしいのではありませんかという、ナナリーの配慮であった。
アイルーンのお墓は、ミリオン王国にあるためということもあるが、一度も墓参りに来ていないことは分かってはいたが、お墓を見ると罪悪感が押し寄せて来た。
「すまなかった……本当に、すまなかった……遅くなった、いや、君は私が来ても嬉しくはないだろうな、すまなかった……」
アイルーンはもちろんだが、アイルーンの記憶を持ったテイラーもこの世からいなくなってしまった。
ディオエルが謝罪をすると、流れるように膝をつき、項垂れていた。
事件が解決してから、すぐに来るべきだった。ディオエルはそういった気遣いができなかったなんて、簡単な言葉で、終わりにしてはならないと自分を戒めた。
ライシードはその小さくなり、今にも消えてしまいそうな背中を、静かに見つめることしかできなかった。
そして、テイラーは埋葬され、その際に柔らかい風が吹いた。
同時に、姿が見えなくなり、この世から本当にいなくなったと感じた瞬間、悲しみに包まれた。
その直後、ディオエルは急にふわりと倒れた。ギリギリでライシードと護衛が支えたが、意識を失っているようであった。
ラオナの皇帝陛下を相手に命知らずな行動に、参列者は自分も巻き込まれてはたまらないという気持ちしかなかった。
今回はさすがに、見張りのためにフアナが一緒に乗り込んだ。ガフガフと言っていたが、フアナは愚か者は黙りなさいと、睨み付けた。
ソラードは騒がせたお詫びを皆に謝罪をして、ようやく事情を聞いたルーベンスが駆け付けたが、終わった後であった。
お墓については、ソラードとフアナに埋葬前に話そうと思っていたが、ゆっくり話す時間もなくなってしまった。
「今日は帰らせていただきます、申し訳ございませんでした」
「さすがにこのまま参列するのは難しいか」
埋葬を見届けたいだろうとは思ったが、テイラーの親でもあるが、ラオナの親でもあるために、そんなことは言えない状況になった。
「申し訳ございません、どうかよろしくお願いいたします」
「ああ、こちらは任せて欲しい。落ち着いたら、夫妻でお墓参りに行くといい」
「ありがとう、ございます」
テイラーは自立し過ぎており、ラオナは正反対であったことで、甘やかしていたわけではないが、テイラーができることをラオナも出来ると思ってしまったのかもしれないと、ルーベンスは思った。
お墓については簡単にではあるが、テイラーが見晴らしの良い場所を望んだからと説明をした。ソラードはテイラーの死にパニックになっており、まだお墓のことまで頭が回っていなかった。
見晴らしが良い場所と望んだのはカイラーであるために、嘘ではない。
デリア侯爵家の区画というわけではないので、ソラードはあまりに良い場所で大丈夫なのだろうかと不安になったが、慰謝料があるということもあり、足りなければ払えばいいと思い、テイラーが望みならばとお礼を言い、慌てて帰って行った。
その様子をラオナの婚約者である、ジイシーも両親と共に参列していた。既に葬儀の時から、すべて見ており、婚約を解消しようと決めた日であった。
テイラーのお墓は遺言通り、カイラー、アイルーンの隣になった。
望み通り、あの子の隣になった。
ルーベンスもベルサートも、ナナリーもこんなことを望んではいなかった。こんなことしか叶えられなくて、ごめんなさいと心の中で謝るしかなかった。
皆がお墓に移動する前にディオエルは先に、アイルーンのお墓の前に立った。
これも、きちんとアイルーンにも挨拶しておいた方がよろしいのではありませんかという、ナナリーの配慮であった。
アイルーンのお墓は、ミリオン王国にあるためということもあるが、一度も墓参りに来ていないことは分かってはいたが、お墓を見ると罪悪感が押し寄せて来た。
「すまなかった……本当に、すまなかった……遅くなった、いや、君は私が来ても嬉しくはないだろうな、すまなかった……」
アイルーンはもちろんだが、アイルーンの記憶を持ったテイラーもこの世からいなくなってしまった。
ディオエルが謝罪をすると、流れるように膝をつき、項垂れていた。
事件が解決してから、すぐに来るべきだった。ディオエルはそういった気遣いができなかったなんて、簡単な言葉で、終わりにしてはならないと自分を戒めた。
ライシードはその小さくなり、今にも消えてしまいそうな背中を、静かに見つめることしかできなかった。
そして、テイラーは埋葬され、その際に柔らかい風が吹いた。
同時に、姿が見えなくなり、この世から本当にいなくなったと感じた瞬間、悲しみに包まれた。
その直後、ディオエルは急にふわりと倒れた。ギリギリでライシードと護衛が支えたが、意識を失っているようであった。
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