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相談1
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「私は構いません。それよりも私がオマリー嬢を気遣ったせいだとしたら、申し訳ありません」
「いや、ロックスのせいではない」
きっかけはサージの気付きではあったが、大袈裟に取ったのはエルドールとカイロスである。
「少しでも円滑にと思ってのことだったのですが…」
「ロックス様も腕を持たれたり、ボディタッチされていたでしょう?」
ローズマリーはサージにも、オマリーが腕を持ったり、肩を触ったりしていたことを見たことがあった。
「…はい、最近はなくなりましたが、嫌だなと思っておりました。一度、止めて欲しいと言ったのですが」
「言ったのか?」
エルドールもカイロスも言っていいものかと、言わずにいたが、一番言いそうにないサージが言っていたことに驚いた。
「はい、でも幼い頃からの癖で、ごめんなさいと言われて…振り払うと自意識過剰のようで、困っておりました」
「そうか…今は大丈夫か?」
「はい、最近はされていません」
「それなら良かった。先生に注意して貰うように頼んだんだ」
「そうだったのですか、助かりました」
「今回も先生方に相談して、手伝いをさせようと思っているのだ」
「はい」
サージには、同じ学年の子爵令嬢の婚約者がいる。婚約者にボディタッチをされて困っているのだと、オマリーのことを話していた。
気遣っていたのも、婚約者に爵位の高い方たちばかりだから、気にしてあげてと言われたからであった。ボディタッチも、やんわりと注意をしてみたらと言われて、注意をしたのである。
だが、ちっとも効果はなかった。おかげで、サージの中で円滑に進むように、体調面などの上辺だけは気にする程度になったのである。
「何かあれば、オマリー嬢を戻すか、誰か別の者と言っても、誰か丁度いい人材はいるか?」
「ジャスミンは良くないでしょうし」
ジャスミンはオマリーと明らかに揉めているので、丁度いいとは言えない。
「私も兄にというわけにはいきませんし」
「あっ、私には妹がおります」
「知っている」
皆が今更だと思ったが、カイロスはこういったところがある。
「手伝わせましょう、ちょっと、いや、気は強いですが、賢い子ですから」
気は強いという言葉にサージはビクリとしたことに、エルドールは気付いた。
「ロックス、大丈夫だ。リスカーダ嬢があたりがきついのはカイロスだけにだ。分別のある令嬢だから」
カイロスもだが、エルドールも気の強い妹を持っているので、リスカーダのことは分かっているつもりである。
「そうですか…」
「え?そうなのですか?」
「いつも怒られているではないか…」
カイロスは腑に落ちない顔をしており、自覚がなかったのかと初めて知った。付け加えるならば、リスカーダの下にももう一人妹がいる。
「だが、良い人選かもしれぬな、公爵令嬢ならば文句はないだろう」
「はい、兄の手伝いという形にすれば問題ないと思います」
話は纏まったところで、エルドールとカイロスが、生徒会の顧問であるエイダン・グイーズに話をした。
「分かりました。そういうことでしたら、手伝いを与えましょう」
「何かあるかな?」
「創立記念誌はいかがですか?」
オマリーのことということで、以前注意をしたケイズとジーディーも同席することになっていた。
「ああ、まだ先だが、始めて置いて問題はない」
創立記念誌は5年置きに、発行しており、ちょうど来年が5年に当たる。今からまとめて置いてもいい。
「では資料をまとめて貰いましょう」
「まとめるのは得意なようでしたから、良いと思います」
「後はどう伝えるかですね…殿下から伝えれば、殿下に頼んだことを自分が任されたと、取られ兼ねないのではありませんか?」
「そ、そうか…」
「そういった解釈もあるのですね…」
エルドールとカイロスは、そのような落とし穴があるとは思っていなかった。
「いや、ロックスのせいではない」
きっかけはサージの気付きではあったが、大袈裟に取ったのはエルドールとカイロスである。
「少しでも円滑にと思ってのことだったのですが…」
「ロックス様も腕を持たれたり、ボディタッチされていたでしょう?」
ローズマリーはサージにも、オマリーが腕を持ったり、肩を触ったりしていたことを見たことがあった。
「…はい、最近はなくなりましたが、嫌だなと思っておりました。一度、止めて欲しいと言ったのですが」
「言ったのか?」
エルドールもカイロスも言っていいものかと、言わずにいたが、一番言いそうにないサージが言っていたことに驚いた。
「はい、でも幼い頃からの癖で、ごめんなさいと言われて…振り払うと自意識過剰のようで、困っておりました」
「そうか…今は大丈夫か?」
「はい、最近はされていません」
「それなら良かった。先生に注意して貰うように頼んだんだ」
「そうだったのですか、助かりました」
「今回も先生方に相談して、手伝いをさせようと思っているのだ」
「はい」
サージには、同じ学年の子爵令嬢の婚約者がいる。婚約者にボディタッチをされて困っているのだと、オマリーのことを話していた。
気遣っていたのも、婚約者に爵位の高い方たちばかりだから、気にしてあげてと言われたからであった。ボディタッチも、やんわりと注意をしてみたらと言われて、注意をしたのである。
だが、ちっとも効果はなかった。おかげで、サージの中で円滑に進むように、体調面などの上辺だけは気にする程度になったのである。
「何かあれば、オマリー嬢を戻すか、誰か別の者と言っても、誰か丁度いい人材はいるか?」
「ジャスミンは良くないでしょうし」
ジャスミンはオマリーと明らかに揉めているので、丁度いいとは言えない。
「私も兄にというわけにはいきませんし」
「あっ、私には妹がおります」
「知っている」
皆が今更だと思ったが、カイロスはこういったところがある。
「手伝わせましょう、ちょっと、いや、気は強いですが、賢い子ですから」
気は強いという言葉にサージはビクリとしたことに、エルドールは気付いた。
「ロックス、大丈夫だ。リスカーダ嬢があたりがきついのはカイロスだけにだ。分別のある令嬢だから」
カイロスもだが、エルドールも気の強い妹を持っているので、リスカーダのことは分かっているつもりである。
「そうですか…」
「え?そうなのですか?」
「いつも怒られているではないか…」
カイロスは腑に落ちない顔をしており、自覚がなかったのかと初めて知った。付け加えるならば、リスカーダの下にももう一人妹がいる。
「だが、良い人選かもしれぬな、公爵令嬢ならば文句はないだろう」
「はい、兄の手伝いという形にすれば問題ないと思います」
話は纏まったところで、エルドールとカイロスが、生徒会の顧問であるエイダン・グイーズに話をした。
「分かりました。そういうことでしたら、手伝いを与えましょう」
「何かあるかな?」
「創立記念誌はいかがですか?」
オマリーのことということで、以前注意をしたケイズとジーディーも同席することになっていた。
「ああ、まだ先だが、始めて置いて問題はない」
創立記念誌は5年置きに、発行しており、ちょうど来年が5年に当たる。今からまとめて置いてもいい。
「では資料をまとめて貰いましょう」
「まとめるのは得意なようでしたから、良いと思います」
「後はどう伝えるかですね…殿下から伝えれば、殿下に頼んだことを自分が任されたと、取られ兼ねないのではありませんか?」
「そ、そうか…」
「そういった解釈もあるのですね…」
エルドールとカイロスは、そのような落とし穴があるとは思っていなかった。
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