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結婚式3
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「遠いとは聞いていたけど、思った以上に他人だな」
「でしょう?」
「それでも、関わりがあったんだろう?」
「縁を切らないようにはしていたみたいよ」
妖と縁付いた家は、特別扱いされるために、今でも年賀状やお中元お歳暮など、薄くでも繋がりを持ち続ける。
「そこから伯母さんは招待状をもらったのか?」
「誰からもらったのかは知らないの。縁者には招待状が来るらしいから、田生までは来ないよ?」
「他人だもんな」
「そうそう!だから色々連絡をして、もらったんじゃない?お父さんたちは知っているのかもしれないけど、私は詳しくは知らないわ」
実は田生の人間も、美里はどこから手に入れたかも分からないままで、執念が恐ろしいなと思ったほどであった。
「花穂ちゃんの方にも結婚の申し込みがすごいそうよ」
「そうなのか?」
「そうらしいわよ、それも伯母様が困っているのよって、自慢していたって。だって、妖の妻の姉だもの。親族になれるじゃない」
「でも、それで選ばれるのって……」
まだ高校一年生である倫葉は、そんなことで選ばれても嬉しくないと顔を顰めた。
「割り切ってしまえば、いいんじゃない?絶対お金持ちだろうし」
「まあ、同じ苗字の咲良と倫葉にも恩恵があるんじゃないか?」
「わざわざ、言わなきゃわからないわよ」
咲良も倫葉は涼希のことを周りには言っておらず、姉妹が結婚したわけではないのだから、これからも話すつもりはなかった。
「田生って、珍しいから気付かれるんじゃないのか」
「げっ、そんなことで何か頼まれても困るし、涼ちゃんにお願いしないとならないんでしょう?」
「それは面倒そうだな」
「関係ない、知らないって言おうっと」
「私も!」
「その方がいいかもしれないな、親族ではあるが、恩恵を受けるのはあの家族だけだと思った方がいいだろう」
いとこたちは頷き合い、意見を一致させた。
拓実は田生家と、もしかしたら三島家も恩恵を受けるかもしれないが、拓実と郁の父・修司は詠と京の父・誠一と違って、家族とは密な関係を築いてはいないために、影響は少ないだろうと考えていた。
「そもそもさ、涼ちゃんに頼んだら、凄く馬鹿にされるんじゃないか」
「そんな子ではないでしょう」
「だって、あの伯母さんの子どもだよ?」
涼希も花穂も陽キャというほどではないが、明るい姉妹である。
今のところは美里のような様子もなく、
「身の丈に合わない物を持ったら、絶対おかしくなるよ。父さんだって浮かれちゃって大変なんだから」
「それはそうだけど」
誠一は詠は結婚をして家を出ていることもあるが、自分の子どもよりも美里の子どもである花穂と涼希を可愛がっている。
「花穂ちゃんはどう思っているんだろうね?」
「姉妹仲は良いでしょう?」
「でも、これで妖様目的の人の中から結婚したら、何だか、何だかと思うような……」
「叔母さんが一番いい相手と纏めるんじゃないか?」
その言葉に皆が沈黙をするほど、そうなるのではないかと想像ができた。
田生美里は口を開けば自慢ばかり、それなのにお金がないと言いながら、あれを買ったここに行ったと、本人はパートにも出ず、専業主婦である。
則人の給料だけで、生活ができているのだから、お金がないはずがない。
お喋りで、自分が正しいと強いこだわりを持っており、甥も姪も話に付き合いながらも、面倒だなと思っている。
それが、急に妖様に見初められた娘を産んだ母親となり、いずれは妖の孫を持つことになる。
これからお金に困ることも、人に馬鹿にされることも、自分が優位に立てる素晴らしい人生になると言われたものだと、気持ちが高ぶって仕方ない状態であった。
話をしていると、結婚式は進んでおり、二度目のお色の直しが終わっていた。
「でしょう?」
「それでも、関わりがあったんだろう?」
「縁を切らないようにはしていたみたいよ」
妖と縁付いた家は、特別扱いされるために、今でも年賀状やお中元お歳暮など、薄くでも繋がりを持ち続ける。
「そこから伯母さんは招待状をもらったのか?」
「誰からもらったのかは知らないの。縁者には招待状が来るらしいから、田生までは来ないよ?」
「他人だもんな」
「そうそう!だから色々連絡をして、もらったんじゃない?お父さんたちは知っているのかもしれないけど、私は詳しくは知らないわ」
実は田生の人間も、美里はどこから手に入れたかも分からないままで、執念が恐ろしいなと思ったほどであった。
「花穂ちゃんの方にも結婚の申し込みがすごいそうよ」
「そうなのか?」
「そうらしいわよ、それも伯母様が困っているのよって、自慢していたって。だって、妖の妻の姉だもの。親族になれるじゃない」
「でも、それで選ばれるのって……」
まだ高校一年生である倫葉は、そんなことで選ばれても嬉しくないと顔を顰めた。
「割り切ってしまえば、いいんじゃない?絶対お金持ちだろうし」
「まあ、同じ苗字の咲良と倫葉にも恩恵があるんじゃないか?」
「わざわざ、言わなきゃわからないわよ」
咲良も倫葉は涼希のことを周りには言っておらず、姉妹が結婚したわけではないのだから、これからも話すつもりはなかった。
「田生って、珍しいから気付かれるんじゃないのか」
「げっ、そんなことで何か頼まれても困るし、涼ちゃんにお願いしないとならないんでしょう?」
「それは面倒そうだな」
「関係ない、知らないって言おうっと」
「私も!」
「その方がいいかもしれないな、親族ではあるが、恩恵を受けるのはあの家族だけだと思った方がいいだろう」
いとこたちは頷き合い、意見を一致させた。
拓実は田生家と、もしかしたら三島家も恩恵を受けるかもしれないが、拓実と郁の父・修司は詠と京の父・誠一と違って、家族とは密な関係を築いてはいないために、影響は少ないだろうと考えていた。
「そもそもさ、涼ちゃんに頼んだら、凄く馬鹿にされるんじゃないか」
「そんな子ではないでしょう」
「だって、あの伯母さんの子どもだよ?」
涼希も花穂も陽キャというほどではないが、明るい姉妹である。
今のところは美里のような様子もなく、
「身の丈に合わない物を持ったら、絶対おかしくなるよ。父さんだって浮かれちゃって大変なんだから」
「それはそうだけど」
誠一は詠は結婚をして家を出ていることもあるが、自分の子どもよりも美里の子どもである花穂と涼希を可愛がっている。
「花穂ちゃんはどう思っているんだろうね?」
「姉妹仲は良いでしょう?」
「でも、これで妖様目的の人の中から結婚したら、何だか、何だかと思うような……」
「叔母さんが一番いい相手と纏めるんじゃないか?」
その言葉に皆が沈黙をするほど、そうなるのではないかと想像ができた。
田生美里は口を開けば自慢ばかり、それなのにお金がないと言いながら、あれを買ったここに行ったと、本人はパートにも出ず、専業主婦である。
則人の給料だけで、生活ができているのだから、お金がないはずがない。
お喋りで、自分が正しいと強いこだわりを持っており、甥も姪も話に付き合いながらも、面倒だなと思っている。
それが、急に妖様に見初められた娘を産んだ母親となり、いずれは妖の孫を持つことになる。
これからお金に困ることも、人に馬鹿にされることも、自分が優位に立てる素晴らしい人生になると言われたものだと、気持ちが高ぶって仕方ない状態であった。
話をしていると、結婚式は進んでおり、二度目のお色の直しが終わっていた。
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