【完結】メイド・マイ・デイ

野村にれ

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結婚式4

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 参加者があまりに多いために、すべてのテーブルに挨拶をする時間はないようで、お色直しの後は戻るルートを変えて、皆と顔を合わせるようにしていた。

 いとこたちのテーブルの近くも通り、涼希は嬉しそうに手を振られたために、皆も笑顔で手を振り返した。

 しばらくすると、プロフィールムービーが流れ始めた。

 だが、相手は妖であるために、英仁の映像ではなく、涼希の映像のみである。最後に二人の写真が映し出されて、明るくなると涼希の両親への手紙が読まれて、感動的に結婚式は終わった。

 帰りの挨拶でようやくいとこたちは、涼希と話をすることができた。

「今日はありがとう。英仁さん、みんな私のいとこなの」
「そうか」

 英仁は見定めるようにそれぞれを見たが、興味がない様子だった。

 その場でも人が多いために、押し出されるように、おめでとうございますと伝えて、帰ることになった。

「二次会も豪華なんだろうな」
「行けばよかったじゃない」
「嫌だよ、そういう意味で言ったんじゃなくて、凄いんだろうなって意味だよ」

 京は最後まで嫌味たっぷりで、親族は帰るが、これから二次会が行われることになっている。

 涼希はいとこたちにも参加して欲しいと言っていたが、友人たちばかりだろうと思い、参加しないことにした。

 それでも、大きくなったいとこたちも頻繁に集まるわけではないために、久し振りにみんなで会えて楽しかったと話して、それぞれ帰って行った。

 予想通りというべきか、その後も涼希はアパレル店員だったために服装には気を使っていたが、どんどん派手になっていった。

 例えば、ファッションブランドの鞄が、最高級ブランドの鞄になり、そのようにどんどんグレードアップしていく。それでも唸るほどお金があるために、止められることはない。

 友人たちも食事に行っても、涼希と繋がりを持ち続けたい思いもだが、すべてご馳走してくれるために、浅い友人も増えていた。

 涼希も与えられることで、享受することを当たり前だと感じていた。

 美里も自慢が止まらずに、親族やご近所にと、プレゼントを貰った、高級レストランに行った、旅行に行ったと、喜んでいる風に言えばいいのだが、天邪鬼なところがあるために文句を挟むのである。

「ネックレスを貰ったのだけど、良い物だけど好みじゃないのよね」

「美味しかったのだけど、私には味が濃くて」

「旅行をプレゼントしてもらったけど、夫と行ってもね」

 などと、素直に喜べばいいのにと思われるが、元よりそのような性格であるために、そこへ自慢が付加されたような形である。

 拓実と郁、京は居酒屋で飲むことになった。夜だったので、詠は不参加である。

「聞いた?」
「何?」
「花穂ちゃんの結婚相手」
「決まったの?」

 ビールやハイボールを頼んでから、郁が話を始め、京が驚いた様子で問い掛けた。

「らしいわ、伯母さんから聞いてない?」
「母さんさ、元々、美里叔母さんがストレスだったのに、酷くなったから、あまり名前を出さないようにしているんだ」
「ああ、確かにね。うちもそうだよな」
「そうね」

 美里の話をしても、不快な気持ちになるために避けるようになる。

「それでも父さんは話したがるからさ、せめて俺くらいは話さないようにしているんだよ」
「伯父さんはそうだよね」
「それで、集まって来た男から選んだの?」
「そうみたい」
「やっぱりそうなんだ。納得して?それとも、また美里叔母さん?」
「それが納得してらしいわ、天宮さんの取引先の方らしいわ」

 郁も無理矢理、結ばされたのではないかと思ったが、花穂におめでとうとメッセージを送ると、ありがとうと返事をもらい、何人もあったのかと聞いてみたら、何人かには会ったと、その中から結婚相手を選んだと聞いた。
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