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「御曹司とか?」
「役員の息子?グループ会社の社長の息子?まあ、親族ではあるみたい」
「やっぱりそういう感じか」
お酒が届き、乾杯をして飲み始めても、内容は花穂のことであった。
「恋人はいなかったのかって話にはなったんだけど、何か知っているか?」
「俺は知らないけど、姉ちゃんなら……ああ、でも連絡取ってないかな。メッセージ送ってみるよ」
京は詠に花穂の結婚が決まったこと、恋人がいたとか聞いているかとメッセージを送って、返事を待つことにした。
「別れさせられたりしたら可哀想だよね」
「さすがに言うだろう?涼希が妖様と結婚したことで、田生家は安泰なんだから」
「でも、叔母さんが文句言いそうじゃない。もっと高学歴、高収入とかさ」
「言いそうではあるけど」
美里は専門学校卒業という高学歴ではないが、プライドが高いために、そういった分かり易い高学歴や高収入が素晴らしいという考えを持っている。
「美里伯母さんが早くしろって言い出したみたい。妹が結婚しているんだから、恥ずかしいとかなんとか……」
「言いそう」
10歳でも離れているのならともかく、2歳しか離れていないのに、何を言っているんだという気持ちであった。
花穂と涼希も美里が母親で、苦労しているのだろうなと思っていたが、結婚式で浮かれる涼希を見て、そんな気持ちはなくなっていた。
「結婚式でも花穂ちゃんは、静かだったもんね」
「騒ぐところでもないだろう?」
「そうだけど、で!また慌てて結婚式をするみたいよ」
「また?」
まだ涼希の結婚式から半年も経っておらず、京はまた参加するのかと思い、げんなりした。
「でもね、いとこたちはいいんじゃないかって話になっているみたい」
「花穂ちゃんには悪いけど、そうしてもらいたいね」
「お父さんとお母さんはさすがに行くけど、この前みたいな大規模ではないそうだから、向こうも私たちなんかより妖様が来ることが重要なんだから」
「それは、そうだろうね。俺たちなんてどうでもいいよね」
結婚式が嫌ということはないが、この前のような式なら、参加したくなかった京はホッとした。父親が何か言うかもしれないが、いとこが皆が参加しないのなら大丈夫だろう。
「あっ、姉ちゃんから返事が来てた」
「何て?」
「ああ、昔はいるって聞いたけど、最近は分からないって」
「そっか、さすがに恋人いなかったの?何て聞けなくてさ」
「まあいなかったか、別れたんだろう」
その後は仕事や大学の話をして、その日はお開きになった。
結局、花穂の結婚式はいとこたちは式だけ出席して、披露宴は欠席となった。
そうなったのは、詠と京の父親・誠一はいとこなら出席するのが当然だと言い、全く受け入れなかった。だが披露宴は出席者の規模から欠席にした方がいいと言われ、だったら結婚式にだけは出席するという形になった。
誠一もそれならと渋々承諾した。
涼希も花穂も結婚して、美里は私の家族は完璧だと思い、嫌なことがあってもすぐに切り替えられるほどに、まだまだ浮かれていた。
だが、涼希は一年、二年経っても子どもができなかった。
二年経っても、27歳。まだまだ若いために焦るようなことではなく、英仁は子孫が沢山いるために、子どもはできなくてもいいくらいであった。
だが、美里としては完璧ではあるが、孫ができて、さらに完璧になると考えており、子どもはまだできないのかと涼希に言うようになっていた。
「まだ27よ?英仁さんにも話したけど、子どものことは焦らなくていい。嫌なことはしなくていいって言ってくれるのよ」
「涼希はまだ分かっていないんだろうけど、子どもを産むのは早い方がいいのよ?産むのも子育てだって」
美里が自慢ばかりであるために、お孫さんはまだなのかと相手も言うようになり、そのことが悔しかった。
「役員の息子?グループ会社の社長の息子?まあ、親族ではあるみたい」
「やっぱりそういう感じか」
お酒が届き、乾杯をして飲み始めても、内容は花穂のことであった。
「恋人はいなかったのかって話にはなったんだけど、何か知っているか?」
「俺は知らないけど、姉ちゃんなら……ああ、でも連絡取ってないかな。メッセージ送ってみるよ」
京は詠に花穂の結婚が決まったこと、恋人がいたとか聞いているかとメッセージを送って、返事を待つことにした。
「別れさせられたりしたら可哀想だよね」
「さすがに言うだろう?涼希が妖様と結婚したことで、田生家は安泰なんだから」
「でも、叔母さんが文句言いそうじゃない。もっと高学歴、高収入とかさ」
「言いそうではあるけど」
美里は専門学校卒業という高学歴ではないが、プライドが高いために、そういった分かり易い高学歴や高収入が素晴らしいという考えを持っている。
「美里伯母さんが早くしろって言い出したみたい。妹が結婚しているんだから、恥ずかしいとかなんとか……」
「言いそう」
10歳でも離れているのならともかく、2歳しか離れていないのに、何を言っているんだという気持ちであった。
花穂と涼希も美里が母親で、苦労しているのだろうなと思っていたが、結婚式で浮かれる涼希を見て、そんな気持ちはなくなっていた。
「結婚式でも花穂ちゃんは、静かだったもんね」
「騒ぐところでもないだろう?」
「そうだけど、で!また慌てて結婚式をするみたいよ」
「また?」
まだ涼希の結婚式から半年も経っておらず、京はまた参加するのかと思い、げんなりした。
「でもね、いとこたちはいいんじゃないかって話になっているみたい」
「花穂ちゃんには悪いけど、そうしてもらいたいね」
「お父さんとお母さんはさすがに行くけど、この前みたいな大規模ではないそうだから、向こうも私たちなんかより妖様が来ることが重要なんだから」
「それは、そうだろうね。俺たちなんてどうでもいいよね」
結婚式が嫌ということはないが、この前のような式なら、参加したくなかった京はホッとした。父親が何か言うかもしれないが、いとこが皆が参加しないのなら大丈夫だろう。
「あっ、姉ちゃんから返事が来てた」
「何て?」
「ああ、昔はいるって聞いたけど、最近は分からないって」
「そっか、さすがに恋人いなかったの?何て聞けなくてさ」
「まあいなかったか、別れたんだろう」
その後は仕事や大学の話をして、その日はお開きになった。
結局、花穂の結婚式はいとこたちは式だけ出席して、披露宴は欠席となった。
そうなったのは、詠と京の父親・誠一はいとこなら出席するのが当然だと言い、全く受け入れなかった。だが披露宴は出席者の規模から欠席にした方がいいと言われ、だったら結婚式にだけは出席するという形になった。
誠一もそれならと渋々承諾した。
涼希も花穂も結婚して、美里は私の家族は完璧だと思い、嫌なことがあってもすぐに切り替えられるほどに、まだまだ浮かれていた。
だが、涼希は一年、二年経っても子どもができなかった。
二年経っても、27歳。まだまだ若いために焦るようなことではなく、英仁は子孫が沢山いるために、子どもはできなくてもいいくらいであった。
だが、美里としては完璧ではあるが、孫ができて、さらに完璧になると考えており、子どもはまだできないのかと涼希に言うようになっていた。
「まだ27よ?英仁さんにも話したけど、子どものことは焦らなくていい。嫌なことはしなくていいって言ってくれるのよ」
「涼希はまだ分かっていないんだろうけど、子どもを産むのは早い方がいいのよ?産むのも子育てだって」
美里が自慢ばかりであるために、お孫さんはまだなのかと相手も言うようになり、そのことが悔しかった。
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