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名誉挽回
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その後もリアンスとメリーアンは、二人きりということはなかったが、一緒にいることも多く、なぜなのだろうというのはますます深まった。だが、なぜなのか聞く関係性ではないため、分からないままだった。
マーガレットとセイカは、お似合いなのにどうしてなのかと、当分の間、二人の動向ばかり気にしていたくらいである。
そこへ縁談が来ただけではあるが、口にすることは出来なかった。
マーガレットには婚約者がおり、セイカにはまだ婚約者はいない。同じ爵位だからということで、仲良くなった三人。同じ爵位ならセイカにも縁談が来たか聞きたいところだったが、どういった基準なのか分からないため、話すことは控えた。
その後も変わらず、日々を過ごしていた。その日は図書委員の業務をしていると、リアンスがやって来て、気付くと目の前に立っていた。
「日曜日はよろしく頼む」
「恐れながら、何のお話でしょうか」
「聞いていないのか?」
「何も聞いておりません」
「縁談を」
「まさかお受けするという話になっているのですか?」
スノーは公爵家の方に不躾にも驚愕の表情をしてしまった。きちんと断ったのだと思っており、断り文句としても、角の立たないものだろう。
なのに、まさか断っていないと言うのか?
「そう聞いているが…」
「大変、申し訳ありません。齟齬が生じているようですので、父にすぐに確認いたします。御前失礼いたします」
「あっ、ああ…」
割り振られた仕事は終えていたので、慌てて家に帰った。
「お父様、縁談は断っていただけたのですよね?」
オールは分かり易く狼狽えて、スノーは呆れることになった。
「まだ断っていなかったのですか?」
あれからどのくらい経ったのだろうか。
「公爵家にも失礼ですから、きちんとなさってください」
知らぬままだったら、当日無理やり連れて行こうと思っていたのだろうか。
「会ってみればいいのではないか。気に入られるかもしれないだろう?」
「その話は終わったはずです」
「会ってみて嫌なら、断ればいい。そうしようじゃないか、公爵家からの縁談などあることではないんだ」
「そんなことをして万が一にも婚約となった場合、公爵家相手に断れるのですか?」
「当たり前だ」
「公爵家に恥を掻かせることになるんですよ?出来ますか?」
「…」
「今ならまだ縁談ですから断れます」
父は早く婚約を決めて、家から出す算段を付けたいと思っているのであろう。
それが公爵家ならば、誇らしさも加わり、私たちは娘を公爵家に、嫁がせるほどの親だと思われたいことが見え見えである。
とにかく名誉挽回したいのだ。
「なぜ、そんなに頑ななんだ?」
「私はそんなに難しいことを言っていますか?至極真っ当なことだと思います。私などが公爵家に気に入られても、やっていけるわけがないではありませんか」
伯爵家と公爵家では、大きな差があることくらい分かるだろう。茶会や夜会、管理する領地、身に付ける物、繋がりのある相手、全く違う。
「だが」
「まさか公爵家と伯爵家が同じだとおっしゃるのですか?」
「そのようなことは」
さすがにそのようなことは言えないことは、理解しているようだ。
「私は学園に行く間、静かに過ごせればいいんです。叶えていただける約束だったではありませんか」
この邸に戻る際に祖父母と決めた約束であった。
「私は父親として、お前にいい縁談を」
「爵位の高い相手が良い縁談ではありません。それとも私を身の丈に合わない場所に置いて、苦しめたいのですか?」
「そうじゃない…そんなことは思っていない。何もしてやれなかったから、せめてもと思って」
良かれと思ってしているならば、なぜ断ることをしないのかが理解が出来ない。
マーガレットとセイカは、お似合いなのにどうしてなのかと、当分の間、二人の動向ばかり気にしていたくらいである。
そこへ縁談が来ただけではあるが、口にすることは出来なかった。
マーガレットには婚約者がおり、セイカにはまだ婚約者はいない。同じ爵位だからということで、仲良くなった三人。同じ爵位ならセイカにも縁談が来たか聞きたいところだったが、どういった基準なのか分からないため、話すことは控えた。
その後も変わらず、日々を過ごしていた。その日は図書委員の業務をしていると、リアンスがやって来て、気付くと目の前に立っていた。
「日曜日はよろしく頼む」
「恐れながら、何のお話でしょうか」
「聞いていないのか?」
「何も聞いておりません」
「縁談を」
「まさかお受けするという話になっているのですか?」
スノーは公爵家の方に不躾にも驚愕の表情をしてしまった。きちんと断ったのだと思っており、断り文句としても、角の立たないものだろう。
なのに、まさか断っていないと言うのか?
「そう聞いているが…」
「大変、申し訳ありません。齟齬が生じているようですので、父にすぐに確認いたします。御前失礼いたします」
「あっ、ああ…」
割り振られた仕事は終えていたので、慌てて家に帰った。
「お父様、縁談は断っていただけたのですよね?」
オールは分かり易く狼狽えて、スノーは呆れることになった。
「まだ断っていなかったのですか?」
あれからどのくらい経ったのだろうか。
「公爵家にも失礼ですから、きちんとなさってください」
知らぬままだったら、当日無理やり連れて行こうと思っていたのだろうか。
「会ってみればいいのではないか。気に入られるかもしれないだろう?」
「その話は終わったはずです」
「会ってみて嫌なら、断ればいい。そうしようじゃないか、公爵家からの縁談などあることではないんだ」
「そんなことをして万が一にも婚約となった場合、公爵家相手に断れるのですか?」
「当たり前だ」
「公爵家に恥を掻かせることになるんですよ?出来ますか?」
「…」
「今ならまだ縁談ですから断れます」
父は早く婚約を決めて、家から出す算段を付けたいと思っているのであろう。
それが公爵家ならば、誇らしさも加わり、私たちは娘を公爵家に、嫁がせるほどの親だと思われたいことが見え見えである。
とにかく名誉挽回したいのだ。
「なぜ、そんなに頑ななんだ?」
「私はそんなに難しいことを言っていますか?至極真っ当なことだと思います。私などが公爵家に気に入られても、やっていけるわけがないではありませんか」
伯爵家と公爵家では、大きな差があることくらい分かるだろう。茶会や夜会、管理する領地、身に付ける物、繋がりのある相手、全く違う。
「だが」
「まさか公爵家と伯爵家が同じだとおっしゃるのですか?」
「そのようなことは」
さすがにそのようなことは言えないことは、理解しているようだ。
「私は学園に行く間、静かに過ごせればいいんです。叶えていただける約束だったではありませんか」
この邸に戻る際に祖父母と決めた約束であった。
「私は父親として、お前にいい縁談を」
「爵位の高い相手が良い縁談ではありません。それとも私を身の丈に合わない場所に置いて、苦しめたいのですか?」
「そうじゃない…そんなことは思っていない。何もしてやれなかったから、せめてもと思って」
良かれと思ってしているならば、なぜ断ることをしないのかが理解が出来ない。
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