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到着
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モリーたちは一度、宿泊を挟みながら、二日掛かって、パークスラ王国に着いた。
ジーアは道中では約束通り、何か聞いて来ることもなく、レオーラ王女の婚約者という立場も弁えて、モリーに最低限しか近付くことはなかった。
その姿にモリーは線引きをして、きちんとした人なのだなと安心をした。
滞在先は分かってはいたが、圧巻であった。
木々が王城を囲み、城が見えなくなるほどではなく、計算されているのか、木々から光が入り、美しい景観であった。
モリーは思わず、ボーっとしてしまったが、この国が流行り病に侵されるのかと思うと、身を引き締めなくてはと強く思った。
「美しい城ですね」
「はい、行きましょうか」
ジーアに着いて王城に入って行くと、城内も派手ではなく上品な美しさであった。
三回目でも初めて見る光景に、少しキョロキョロしてしまっていた。
だが、ジーア越しにレオーラ王女が威厳ある男性と美しい女性と待っている姿見えた。モリーも誰か分かったので、そばまで歩き、頭を下げた。
「頭を上げてください。遠いところまでよく来てくださいました。娘がまだかまだかと待っておりました。どうぞゆっくりお過ごしくださいね」
「レオーラから美しいご令嬢だと聞いておりましたが、期待以上に美しい方ね」
「恐れ入ります。お言葉に甘えさせていただき、お世話になります」
レオーラ王女と待っていたのは、両親であるアッセン国王陛下とルミラ王妃陛下であった。
プレメルラ王国のリクルト国王陛下とケリー王妃陛下よりも、客人ということもあるのだろうが、とても寛容に受け入れてもらい、気を抜くことはできそうにはないが、ホッとした。
「モリー様、無理を言って申し訳ありません」
「いいえ、このような機会をいただき、嬉しく思っております」
「こちらこそ、ありがとうございます」
レオーラは私がご案内しますと、モリーの手を引き、ジーアとミルシーにもお礼を言ったが、ミルシーは可愛いレオーラ王女と可愛いモリーが手を繋いでいることに、口元を押さえて悶絶しながら、その様子を見つめていた。
モリーが滞在する部屋に案内されると、清潔で上品な淡い色でまとめられた素敵な空間であった。
「素敵なお部屋をありがとうございます」
「いえいえ!本当は私が迎えに行くべきだったのに、行けなかったのですから」
「ジーア様とお姉様に良くしていただきました」
以前、会った際にジーアとモリーはオブレオサジュールと長い名前のために、同じ公爵の子どもということから、名前で呼び合うことを決めた。
「知らない人に迎えに行かせては私も困ると思ったので、ジーア様に頼みましたの。ミルシーお姉様も良い方でしょう?」
「はい、格好良かったです」
二人は荷解きを待つ間、お茶を飲みながら、当たり障りのない何を食べたかや、綺麗だった景色などを話した。
そして、荷解きを確認をして、今度は城を案内しながら、私の部屋にご招待すると言われて、レオーラの部屋に移動することになった。
そして、ようやくモリーとレオーラは二人きりになった。
「本当に来ていただき感謝しております」
「いいえ、気にはなっていたのですが、何か対策をされているのに、こちらからお話しするのも失礼な話かとも思っておりました」
「私もなかなか言い出せずにおりました」
「私から言い出すべきでした」
「そんなそんな」
二人はお互いに私が私がと平謝り状態であったが、もうこの話は終わりにしましょうと笑い合った。
「起こらなければ、それに越したことはありません」
「ええ、その通りですね」
用心をしていたが、何も起こらなかったが一番良い未来だろう。
「ですが、記憶からやはり起こるのではないかと思ってしまいます」
「当然です」
「詳しい話は明日、ジーア様も交えて詳しい説明をしながら、お話ができればと思っております」
「はい、そういたしましょう」
ジーアは道中では約束通り、何か聞いて来ることもなく、レオーラ王女の婚約者という立場も弁えて、モリーに最低限しか近付くことはなかった。
その姿にモリーは線引きをして、きちんとした人なのだなと安心をした。
滞在先は分かってはいたが、圧巻であった。
木々が王城を囲み、城が見えなくなるほどではなく、計算されているのか、木々から光が入り、美しい景観であった。
モリーは思わず、ボーっとしてしまったが、この国が流行り病に侵されるのかと思うと、身を引き締めなくてはと強く思った。
「美しい城ですね」
「はい、行きましょうか」
ジーアに着いて王城に入って行くと、城内も派手ではなく上品な美しさであった。
三回目でも初めて見る光景に、少しキョロキョロしてしまっていた。
だが、ジーア越しにレオーラ王女が威厳ある男性と美しい女性と待っている姿見えた。モリーも誰か分かったので、そばまで歩き、頭を下げた。
「頭を上げてください。遠いところまでよく来てくださいました。娘がまだかまだかと待っておりました。どうぞゆっくりお過ごしくださいね」
「レオーラから美しいご令嬢だと聞いておりましたが、期待以上に美しい方ね」
「恐れ入ります。お言葉に甘えさせていただき、お世話になります」
レオーラ王女と待っていたのは、両親であるアッセン国王陛下とルミラ王妃陛下であった。
プレメルラ王国のリクルト国王陛下とケリー王妃陛下よりも、客人ということもあるのだろうが、とても寛容に受け入れてもらい、気を抜くことはできそうにはないが、ホッとした。
「モリー様、無理を言って申し訳ありません」
「いいえ、このような機会をいただき、嬉しく思っております」
「こちらこそ、ありがとうございます」
レオーラは私がご案内しますと、モリーの手を引き、ジーアとミルシーにもお礼を言ったが、ミルシーは可愛いレオーラ王女と可愛いモリーが手を繋いでいることに、口元を押さえて悶絶しながら、その様子を見つめていた。
モリーが滞在する部屋に案内されると、清潔で上品な淡い色でまとめられた素敵な空間であった。
「素敵なお部屋をありがとうございます」
「いえいえ!本当は私が迎えに行くべきだったのに、行けなかったのですから」
「ジーア様とお姉様に良くしていただきました」
以前、会った際にジーアとモリーはオブレオサジュールと長い名前のために、同じ公爵の子どもということから、名前で呼び合うことを決めた。
「知らない人に迎えに行かせては私も困ると思ったので、ジーア様に頼みましたの。ミルシーお姉様も良い方でしょう?」
「はい、格好良かったです」
二人は荷解きを待つ間、お茶を飲みながら、当たり障りのない何を食べたかや、綺麗だった景色などを話した。
そして、荷解きを確認をして、今度は城を案内しながら、私の部屋にご招待すると言われて、レオーラの部屋に移動することになった。
そして、ようやくモリーとレオーラは二人きりになった。
「本当に来ていただき感謝しております」
「いいえ、気にはなっていたのですが、何か対策をされているのに、こちらからお話しするのも失礼な話かとも思っておりました」
「私もなかなか言い出せずにおりました」
「私から言い出すべきでした」
「そんなそんな」
二人はお互いに私が私がと平謝り状態であったが、もうこの話は終わりにしましょうと笑い合った。
「起こらなければ、それに越したことはありません」
「ええ、その通りですね」
用心をしていたが、何も起こらなかったが一番良い未来だろう。
「ですが、記憶からやはり起こるのではないかと思ってしまいます」
「当然です」
「詳しい話は明日、ジーア様も交えて詳しい説明をしながら、お話ができればと思っております」
「はい、そういたしましょう」
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