112 / 283
対策1
しおりを挟む
モリーは夕食で国王夫妻に、王太子殿下も紹介されて、一緒に食事をすることになった。覚悟はしていたが、いつもオブレオサジュール公爵邸では一人で食事をしているモリーには、なかなか刺激的な一日になった。
ジーアがやって来て、周りから見ればモリーはなぜいるのだ状態ではあったが、三人で話をすることになった。
レオーラとジーアが隣同士に座り、モリーはその前に座り、三人は向かい合った。
「モリー様、改めて来ていただき、ありがとうございます」
「お力を貸していただき、ありがとうございます」
「いいえ。ですが、ジーア様はお疑いではありませんか?」
「それは……」
「ジーア様?」
モリーに初手で言われたことで、ジーアは思わず口籠った。
「そんな風に思っていましたの!」
レオーラは自分の話したことを信じてくれていなかったのかと、ショックのあまりジーアをじっと見つめた。
「レオーラ様、私でも、そう思うと思います。ジーア様は何も知らない、見たこともないのですから」
「でもっ」
「すみません、疑っているわけではありません。モリー様も嘘を付いても、利がないと思います」
疑っているほどではない上に、モリーの状況を考えると、できても、できなかったとしても、わざわざパークスラ王国にやって来てまで、利があるとは思えない。
これが野心溢れた女性なら違うだろうが、モリーは真逆だった。
治癒ができることを隠したい、レオーラを頼ることも、利用するような様子もなく、一切そのような熱意を感じることはなかった。
「ですが、二回目と三回目も治癒師が重症化を防ぐことができたとすれば、私でも可能だと判断しました」
「それは確かに、そうなりますね」
「初めに確認のために聞いておきたいのですが、レオーラ様は二回目も三回目も、流行り病を回避できたということですよね?」
流行り病後のレオーラをモリーも見ているはずではあるが、レオーラは二回目と三回目を同じように過ごしていることから、確認しておきたかった。
「話しておらず申し訳ございません」
「いいえ、おそらく私はその後のレオーラ様に会っている解釈で合っていると思うのですが、確認をしておきたかったのです」
「はい、その通りです。私は二回目は感染しませんでした。ですが、三回目は感染しましたが、プレメルラ王国の治癒師に助けていただき、重症化することはありませんでしたので、回避したと思っていただいて、相違ないと思います」
二回目は流行り病も、15歳になることも怖かった。
だからこそ、治癒師を派遣してもらえると婚約をしたが、二回目は外に出ないようにして、人に会わないようにして、皆が感染している中、閉じこもっていた。
それで何と感染しなかったが、亡くなった方もいたために、自分だけ無事だということに罪悪感もあった。
三回目は罪悪感と、少し大丈夫という思いがあったのか、気を付けてはいたが、二回目のように徹底はしていなかった。
おかげで感染してしまったが、辛い時もあったが、治癒師のおかげで重症化をすることなく、治癒した。
「感染したのにか?」
「でも、その後、治癒して、寝込んだりして戻ることはなかったわ。これは変わって、回避したということになるでしょう?」
「まあ、そうだな」
モリーは当たり前に戻って来たことを話していることを、不思議な気持ちもありながらも、同時に戻って来ていない方に話すとこうなるのか、もしも私も話すことになったらのために、参考させてもらおうと思っていた。
「それなら良かったです」
「私は健康そうに見えると思うのですけど、感染に弱いようなんです」
「では、これから気を付けなくてはなりませんね」
「そこは万全を期すつもりです」
ジーアはモリーを見つめて、しっかりと告げた。
ジーアがやって来て、周りから見ればモリーはなぜいるのだ状態ではあったが、三人で話をすることになった。
レオーラとジーアが隣同士に座り、モリーはその前に座り、三人は向かい合った。
「モリー様、改めて来ていただき、ありがとうございます」
「お力を貸していただき、ありがとうございます」
「いいえ。ですが、ジーア様はお疑いではありませんか?」
「それは……」
「ジーア様?」
モリーに初手で言われたことで、ジーアは思わず口籠った。
「そんな風に思っていましたの!」
レオーラは自分の話したことを信じてくれていなかったのかと、ショックのあまりジーアをじっと見つめた。
「レオーラ様、私でも、そう思うと思います。ジーア様は何も知らない、見たこともないのですから」
「でもっ」
「すみません、疑っているわけではありません。モリー様も嘘を付いても、利がないと思います」
疑っているほどではない上に、モリーの状況を考えると、できても、できなかったとしても、わざわざパークスラ王国にやって来てまで、利があるとは思えない。
これが野心溢れた女性なら違うだろうが、モリーは真逆だった。
治癒ができることを隠したい、レオーラを頼ることも、利用するような様子もなく、一切そのような熱意を感じることはなかった。
「ですが、二回目と三回目も治癒師が重症化を防ぐことができたとすれば、私でも可能だと判断しました」
「それは確かに、そうなりますね」
「初めに確認のために聞いておきたいのですが、レオーラ様は二回目も三回目も、流行り病を回避できたということですよね?」
流行り病後のレオーラをモリーも見ているはずではあるが、レオーラは二回目と三回目を同じように過ごしていることから、確認しておきたかった。
「話しておらず申し訳ございません」
「いいえ、おそらく私はその後のレオーラ様に会っている解釈で合っていると思うのですが、確認をしておきたかったのです」
「はい、その通りです。私は二回目は感染しませんでした。ですが、三回目は感染しましたが、プレメルラ王国の治癒師に助けていただき、重症化することはありませんでしたので、回避したと思っていただいて、相違ないと思います」
二回目は流行り病も、15歳になることも怖かった。
だからこそ、治癒師を派遣してもらえると婚約をしたが、二回目は外に出ないようにして、人に会わないようにして、皆が感染している中、閉じこもっていた。
それで何と感染しなかったが、亡くなった方もいたために、自分だけ無事だということに罪悪感もあった。
三回目は罪悪感と、少し大丈夫という思いがあったのか、気を付けてはいたが、二回目のように徹底はしていなかった。
おかげで感染してしまったが、辛い時もあったが、治癒師のおかげで重症化をすることなく、治癒した。
「感染したのにか?」
「でも、その後、治癒して、寝込んだりして戻ることはなかったわ。これは変わって、回避したということになるでしょう?」
「まあ、そうだな」
モリーは当たり前に戻って来たことを話していることを、不思議な気持ちもありながらも、同時に戻って来ていない方に話すとこうなるのか、もしも私も話すことになったらのために、参考させてもらおうと思っていた。
「それなら良かったです」
「私は健康そうに見えると思うのですけど、感染に弱いようなんです」
「では、これから気を付けなくてはなりませんね」
「そこは万全を期すつもりです」
ジーアはモリーを見つめて、しっかりと告げた。
2,177
あなたにおすすめの小説
愛を語れない関係【完結】
迷い人
恋愛
婚約者の魔導師ウィル・グランビルは愛すべき義妹メアリーのために、私ソフィラの全てを奪おうとした。 家族が私のために作ってくれた魔道具まで……。
そして、時が戻った。
だから、もう、何も渡すものか……そう決意した。
酒の席での戯言ですのよ。
ぽんぽこ狸
恋愛
成人前の令嬢であるリディアは、婚約者であるオーウェンの部屋から聞こえてくる自分の悪口にただ耳を澄ませていた。
何度もやめてほしいと言っていて、両親にも訴えているのに彼らは総じて酒の席での戯言だから流せばいいと口にする。
そんな彼らに、リディアは成人を迎えた日の晩餐会で、仕返しをするのだった。
ジェリー・ベケットは愛を信じられない
砂臥 環
恋愛
ベケット子爵家の娘ジェリーは、父が再婚してから離れに追いやられた。
母をとても愛し大切にしていた父の裏切りを知り、ジェリーは愛を信じられなくなっていた。
それを察し、まだ子供ながらに『君を守る』と誓い、『信じてほしい』と様々な努力してくれた婚約者モーガンも、学園に入ると段々とジェリーを避けらるようになっていく。
しかも、義妹マドリンが入学すると彼女と仲良くするようになってしまった。
だが、一番辛い時に支え、努力してくれる彼を信じようと決めたジェリーは、なにも言えず、なにも聞けずにいた。
学園でジェリーは優秀だったが『氷の姫君』というふたつ名を付けられる程、他人と一線を引いており、誰にも悩みは吐露できなかった。
そんな時、仕事上のパートナーを探す男子生徒、ウォーレンと親しくなる。
※世界観はゆるゆる
※ざまぁはちょっぴり
※他サイトにも掲載
【完結】お父様の再婚相手は美人様
すみ 小桜(sumitan)
恋愛
シャルルの父親が子連れと再婚した!
二人は美人親子で、当主であるシャルルをあざ笑う。
でもこの国では、美人だけではどうにもなりませんよ。
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧井 汐桜香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
すれ違う思い、私と貴方の恋の行方…
アズやっこ
恋愛
私には婚約者がいる。
婚約者には役目がある。
例え、私との時間が取れなくても、
例え、一人で夜会に行く事になっても、
例え、貴方が彼女を愛していても、
私は貴方を愛してる。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 女性視点、男性視点があります。
❈ ふんわりとした設定なので温かい目でお願いします。
【完結】身代わり皇妃は処刑を逃れたい
マロン株式
恋愛
「おまえは前提条件が悪すぎる。皇妃になる前に、離縁してくれ。」
新婚初夜に皇太子に告げられた言葉。
1度目の人生で聖女を害した罪により皇妃となった妹が処刑された。
2度目の人生は妹の代わりに私が皇妃候補として王宮へ行く事になった。
そんな中での離縁の申し出に喜ぶテリアだったがー…
別サイトにて、コミックアラカルト漫画原作大賞最終候補28作品ノミネート
私が消えたその後で(完結)
毛蟹
恋愛
シビルは、代々聖女を輩出しているヘンウッド家の娘だ。
シビルは生まれながらに不吉な外見をしていたために、幼少期は辺境で生活することになる。
皇太子との婚約のために家族から呼び戻されることになる。
シビルの王都での生活は地獄そのものだった。
なぜなら、ヘンウッド家の血縁そのものの外見をした異母妹のルシンダが、家族としてそこに溶け込んでいたから。
家族はルシンダ可愛さに、シビルを身代わりにしたのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる