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婚約1
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モリーとしては、今は黙っていてくれるということなので、成り行きを見守って、タイミングを伺うつもりであったために、重く考えないようにしていた。
ゆえに気になっていたのは、ジュリエッタ第三王女殿下とシャルロット第一王女殿下の婚約のことの方であった。
ジュリエッタ王女とメイカ王国の公子との婚約は、既に解消になっていた。
EP71のことで、治癒師を婚約者だからと、派遣をお願いしたが、何人かは派遣されたのだが、足りなかった。だが、イルメザ王国よりも感染の被害が大きい国があったために、当然だがそちらが優先されることになった。
それをイルメザ王国も、ジュリエッタも責め立てることになり、大公家ではなく、王家から優先順位だと通達が行われた。
助けを求めることは理解できるが、大公家はイルメザ王国もジュリエッタ王女とも、これから歩んで行こうとは思えないと婚約は解消となった。
王家と大公家ということで命令や脅すような、やり取りがあったのかもしれないともあった。
「ジュリエッタ王女は婚約が解消になったそうよ、ペイリー知ってた?」
「いいえ、他国の情報はEP71ばかりですから聞いておりません」
「そうよね。今、そんなこと言っている場合ではないものね」
「はい……」
モリーもプレメルラ王国に戻ったことで、どこか終わったような気持ちになっていたが、そうではないことを思い直した。
そして、そう言えばと、紙に文字を書き、ペイリーに渡した。
「読んだら燃やして」
「は、はい」
不思議そうに受け取ったペイリーは、驚く声を抑えて、読み終えると、すぐさま掃除をしたばかりの暖炉で火を付けて燃やした。
「そういう、そういうことだったんですね」
紙にはパークスラ王国では治癒師として、動いており、両陛下と王太子殿下と王女殿下と、王女殿下の婚約者は治癒術を使えることをご存知であること。それはまだプレメルラ王国側には伝えていないと書いた。
「ペイリーにだけは伝えておくわ」
「はい、誰にも言いません」
「だから、残ったの。何も話していなくてごめんなさいね」
「いいえ!モリー様が謝ることなど一つもありません。ですが、納得が、最近積み重なっております」
ペイリーは魔術、それも治癒術が使えることにはただただ驚いたが、そんなことがなくとも、モリーが大好きであった。
そして、そのモリーのためにできることを何でもしようと思っていた。
その上、モリーが望んでパークスラ王国に残ったのだと知り、しかも人を助けていたのだと、やはり付いて行っていればと考えてしまった。
「繋がっていってる?」
「はい、とても」
モリーはレオーラの手紙を続きを読むことを再開すると、次はシャルロット王女のことが書かれていた。
まだなくなってはないが、なくなるだろうということで、動いている状態のようで、側妃などと言っている場合ではない上に、イルメザ王国と縁を結んでも、どちらかというと助けて欲しい立場で、助けになるような状態でもない。
そうなると、わざわざ側妃を娶ることはしないと決まったが、イルメザ王国側が拒否しているのかもしれない。
もしかしたら、以前も同じようなことが起きて、結婚しないままだったのかもしれないとも書かれており、モリーも同じように考えていた。
そして、次の一文に驚愕した。
「えっ」
ペイリーは反応はしたが、問うようなことせず、何か驚くことが書いてあるのだろうとしか思わなかった。
レオーラの手紙には、唯一、婚約が継続されている第二王女である、クリスティーンも婚約がもしかしたら、解消になっているのかもしれないということであった。
婚約をしている王子殿下のルナソール王国も、EP71の被害を受けた国の一つである。
ゆえに気になっていたのは、ジュリエッタ第三王女殿下とシャルロット第一王女殿下の婚約のことの方であった。
ジュリエッタ王女とメイカ王国の公子との婚約は、既に解消になっていた。
EP71のことで、治癒師を婚約者だからと、派遣をお願いしたが、何人かは派遣されたのだが、足りなかった。だが、イルメザ王国よりも感染の被害が大きい国があったために、当然だがそちらが優先されることになった。
それをイルメザ王国も、ジュリエッタも責め立てることになり、大公家ではなく、王家から優先順位だと通達が行われた。
助けを求めることは理解できるが、大公家はイルメザ王国もジュリエッタ王女とも、これから歩んで行こうとは思えないと婚約は解消となった。
王家と大公家ということで命令や脅すような、やり取りがあったのかもしれないともあった。
「ジュリエッタ王女は婚約が解消になったそうよ、ペイリー知ってた?」
「いいえ、他国の情報はEP71ばかりですから聞いておりません」
「そうよね。今、そんなこと言っている場合ではないものね」
「はい……」
モリーもプレメルラ王国に戻ったことで、どこか終わったような気持ちになっていたが、そうではないことを思い直した。
そして、そう言えばと、紙に文字を書き、ペイリーに渡した。
「読んだら燃やして」
「は、はい」
不思議そうに受け取ったペイリーは、驚く声を抑えて、読み終えると、すぐさま掃除をしたばかりの暖炉で火を付けて燃やした。
「そういう、そういうことだったんですね」
紙にはパークスラ王国では治癒師として、動いており、両陛下と王太子殿下と王女殿下と、王女殿下の婚約者は治癒術を使えることをご存知であること。それはまだプレメルラ王国側には伝えていないと書いた。
「ペイリーにだけは伝えておくわ」
「はい、誰にも言いません」
「だから、残ったの。何も話していなくてごめんなさいね」
「いいえ!モリー様が謝ることなど一つもありません。ですが、納得が、最近積み重なっております」
ペイリーは魔術、それも治癒術が使えることにはただただ驚いたが、そんなことがなくとも、モリーが大好きであった。
そして、そのモリーのためにできることを何でもしようと思っていた。
その上、モリーが望んでパークスラ王国に残ったのだと知り、しかも人を助けていたのだと、やはり付いて行っていればと考えてしまった。
「繋がっていってる?」
「はい、とても」
モリーはレオーラの手紙を続きを読むことを再開すると、次はシャルロット王女のことが書かれていた。
まだなくなってはないが、なくなるだろうということで、動いている状態のようで、側妃などと言っている場合ではない上に、イルメザ王国と縁を結んでも、どちらかというと助けて欲しい立場で、助けになるような状態でもない。
そうなると、わざわざ側妃を娶ることはしないと決まったが、イルメザ王国側が拒否しているのかもしれない。
もしかしたら、以前も同じようなことが起きて、結婚しないままだったのかもしれないとも書かれており、モリーも同じように考えていた。
そして、次の一文に驚愕した。
「えっ」
ペイリーは反応はしたが、問うようなことせず、何か驚くことが書いてあるのだろうとしか思わなかった。
レオーラの手紙には、唯一、婚約が継続されている第二王女である、クリスティーンも婚約がもしかしたら、解消になっているのかもしれないということであった。
婚約をしている王子殿下のルナソール王国も、EP71の被害を受けた国の一つである。
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