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婚約者1
「いっそ、エリー王女殿下が王太子になっていただく方がいいかもしれないわね」
「ない話ではないかもしれないですよ」
オルトに決まったら諦めるしかないが、正直、関わりたくないのに、治癒術が使えると明かせば、関わることになりそうで、先が思いやられる。
モリーとペイリーがそんな話をしている頃、王家には予想通り、イルメザ王国から婚約を考えてはもらないかという申し出が届いていた。
だが、ケリーは王女三人の誰でもいいという文面に眉をひそめた。
「どういうこと?確か前も、婚約中のクリスティーン王女を売り込んだことがございましたよね」
「ああ」
正式に婚約を解消していない間に、話を持って来るなど、婚約を結んでいるルナソール王国にも失礼だとすぐさま断った。
その時点で、ケリーの中ではあり得ない存在となっていた。
「その後も結局、解消したとは聞かないままですわよね?」
「ああ」
「上手くいけば婚約を結んだまま、乗り換えると言っているようなものではありませんか。馬鹿にしているとしか思えませんわ」
「ジュリエッタ王女は婚約を解消したと確認が取れたが、上の二人の解消になっているのか、これからなるということなのだろう」
ファリスも外交官から、ジュリエッタ王女とメイカ王国の公子の婚約は解消されている確認を取っていた。
「お断りですわ」
「私もそう思い、既に断るようにしている」
「そうしてくださいませ」
前回のこともあったこそから、ファリスも信用に値しないと、時間が経つと下手に期待されては困るために、ご希望には添えないという返事を送っている。
ケリーには相談ではなく、報告であった。
「そもそも、イルメザ王国は感染症でまだ大変でしょう?」
「ああ、そうなんだが、もしも三姉妹ともが解消になったとしたら、焦っているのだろう」
「理由はともかく、確かに私が母親でも、全員は慌てるとは思うけど……」
特に女性の場合は、早くに結婚をさせなくてはと思う気持ちも強いだろう。だが、理由が何かがどうしても気になる。
「ただそれだけではないのではないかと、外交官に探りを入れさせている」
「それがよろしいわね、おかしいわよ」
ケリーは愚痴のつもりで夕食後に、レルスとオルトとケリーに話した。
レルスとオルトはギクシャクするかと思ったが、二人が競い合うのではなく、ケリーも加わったことで、全員に権利があること。皆同じなのだからと言ったレルスの言葉で、表向きの変化はなかった。
「イルメザ王国ならいいのではありませんか?」
「婚約を解消されているのですよ?理由があるということでしょう!」
「あちら側が悪いということもあるでしょう?美しい姉妹だと聞いておりますし、見た目も大事でしょう」
「見た目よりも、中身です」
「お母様は頭が固いのですよ」
ケリーはイラっとしたが、確かに頑固であることは自負している。
レルスはオルトも同じだろうと思いながらも、二人の会話を聞いていた。
「結局、折角選ばれた婚約者候補も、一人も決まらないまま解散になって、不満を言われているのではありませんか?」
「レルス、そうなの?」
「不満ではありませんが、媚び売りは変わりませんね」
王太子ではなくなり、婚約者候補でなくなり、静かになるかと思ったら、変わらずガッカリしていた。
「また候補者にとでも言って来るの?」
「そうです、不本意でしたと言うことだそうですよ」
マレアは私は婚約者候補のままでいたかったのですがと残念そうに言い、リークレアはどうして候補者までなくなったのか、不本意でしたと不満たっぷりであった。
他にも同様の考えの者もいたかもしれないが、二人のようには言って来ることはなかった。
マレアに至っては王太子殿下はレルスだとも言って来ていたが、この場で言うことではないだろうと、伝えることはしなかった。
「ない話ではないかもしれないですよ」
オルトに決まったら諦めるしかないが、正直、関わりたくないのに、治癒術が使えると明かせば、関わることになりそうで、先が思いやられる。
モリーとペイリーがそんな話をしている頃、王家には予想通り、イルメザ王国から婚約を考えてはもらないかという申し出が届いていた。
だが、ケリーは王女三人の誰でもいいという文面に眉をひそめた。
「どういうこと?確か前も、婚約中のクリスティーン王女を売り込んだことがございましたよね」
「ああ」
正式に婚約を解消していない間に、話を持って来るなど、婚約を結んでいるルナソール王国にも失礼だとすぐさま断った。
その時点で、ケリーの中ではあり得ない存在となっていた。
「その後も結局、解消したとは聞かないままですわよね?」
「ああ」
「上手くいけば婚約を結んだまま、乗り換えると言っているようなものではありませんか。馬鹿にしているとしか思えませんわ」
「ジュリエッタ王女は婚約を解消したと確認が取れたが、上の二人の解消になっているのか、これからなるということなのだろう」
ファリスも外交官から、ジュリエッタ王女とメイカ王国の公子の婚約は解消されている確認を取っていた。
「お断りですわ」
「私もそう思い、既に断るようにしている」
「そうしてくださいませ」
前回のこともあったこそから、ファリスも信用に値しないと、時間が経つと下手に期待されては困るために、ご希望には添えないという返事を送っている。
ケリーには相談ではなく、報告であった。
「そもそも、イルメザ王国は感染症でまだ大変でしょう?」
「ああ、そうなんだが、もしも三姉妹ともが解消になったとしたら、焦っているのだろう」
「理由はともかく、確かに私が母親でも、全員は慌てるとは思うけど……」
特に女性の場合は、早くに結婚をさせなくてはと思う気持ちも強いだろう。だが、理由が何かがどうしても気になる。
「ただそれだけではないのではないかと、外交官に探りを入れさせている」
「それがよろしいわね、おかしいわよ」
ケリーは愚痴のつもりで夕食後に、レルスとオルトとケリーに話した。
レルスとオルトはギクシャクするかと思ったが、二人が競い合うのではなく、ケリーも加わったことで、全員に権利があること。皆同じなのだからと言ったレルスの言葉で、表向きの変化はなかった。
「イルメザ王国ならいいのではありませんか?」
「婚約を解消されているのですよ?理由があるということでしょう!」
「あちら側が悪いということもあるでしょう?美しい姉妹だと聞いておりますし、見た目も大事でしょう」
「見た目よりも、中身です」
「お母様は頭が固いのですよ」
ケリーはイラっとしたが、確かに頑固であることは自負している。
レルスはオルトも同じだろうと思いながらも、二人の会話を聞いていた。
「結局、折角選ばれた婚約者候補も、一人も決まらないまま解散になって、不満を言われているのではありませんか?」
「レルス、そうなの?」
「不満ではありませんが、媚び売りは変わりませんね」
王太子ではなくなり、婚約者候補でなくなり、静かになるかと思ったら、変わらずガッカリしていた。
「また候補者にとでも言って来るの?」
「そうです、不本意でしたと言うことだそうですよ」
マレアは私は婚約者候補のままでいたかったのですがと残念そうに言い、リークレアはどうして候補者までなくなったのか、不本意でしたと不満たっぷりであった。
他にも同様の考えの者もいたかもしれないが、二人のようには言って来ることはなかった。
マレアに至っては王太子殿下はレルスだとも言って来ていたが、この場で言うことではないだろうと、伝えることはしなかった。
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