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エリーのお茶会5
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「どうして君がそんなことを、どうして知っている?」
「情報元は明かせませんが、私より立場のある信頼のある方です」
その言葉にケリーはもしかしてレオーラ王女かと、察した。
「もしかして、婚約の解消の理由も知っているの?」
「はい、簡単に言えば美人王女三姉妹ということで、方々に話を持って行って、婚約を結んだようですが、中身が伴わず、婚約はなくなったという話です」
本当に見た目だけであり、だからこそ王太子の婚約者には選ばれていなかった。
「それは相性が悪かっただけではないのか」
「三姉妹は美貌を武器に、婚約中にも関わらず、別のさらなるいい相手と婚約を結び直すことも画策しておりました」
「やはり、そういうことだったのね」
ケリーはそうではないかと思っていたが、他の国にもしていたのなら、間違ないだろう。
「ですが、結局はそのことで、次の相手が決まらないのです」
「不誠実だとは思っていたけど、まともな国は相手にしないわよね」
「はい、見た目が良ければいいという国があればというところではないでしょうか」
EP71で混乱している内に、新たな婚約を結んでしまおうと考えたのだろうが、失敗している。
「援助というのは?」
「上手く隠しているようですが、輸出の品質が悪く、打ち切られているそうです」
「そんなこと、聞いたこともないわ」
「プレメルラ王国は関わりがないのではありませんか?」
「確かに、そうね」
「私も実感しておりますが、プレメルラ王国にはイルメザ王国の情報がほとんど入って来ません。それこそ、美人の三姉妹の王女がいるということくらいです。だからこそ、三姉妹を着飾らせることで、豊かだと思わせているのかもしれません」
着飾った美しい三姉妹がいるのに、国が困窮しているとは思わないだろう。
国としては悪いことではないとは思うが、縁付く国としては慎重になるところだろう。そこへEP71の被害で、さらなる困窮しているのも想像に容易い。
ゆえに、縁を結べば、援助を申し出て来ることは必須である。
「それを知らない国が受け入れたということも考えられるわね」
「はい、その後で実態を知ったのかもしれません」
「困っているのなら、援助を考えるのも悪いことではないのではありませんか」
引けなくなったオルトは、持っている国が困っているのなら援助するのも、王位に立つ者としては良いことではないかと口を挟んだ。
だが、その言葉にモリーの澄んだ瞳がオルトをじっと見つめた。
「王子殿下は、美人だからと何でも許せますか?」
「それは、どういう意味だ?」
「そのままの意味です。見た目が良ければ、何でも許容ができるかということです」
「限度は、あるとは思う」
「これは、公にされてはいない事実です。情報源などは秘密にしていただけますか?」
「ええ、私が保証するわ」
ケリーが返答すると、モリーはしっかりと頷いた。
ここからはレオーラ王女から届いた、さらなる追加情報であった。もしも、イルメザ王国から縁談が届いているのなら、話してもらっても構わないと書かれていた。
「では。ジュリエッタ王女は違うそうですが、シャルロット王女とクリスティーン王女は不貞行為を犯していたそうです」
「っな」
「不貞……?」
「はい、二人の解消はまだ公表されておりませんが、おそらく別の理由が発表されると思います」
表向きはシャルロット王女はEP71の被害で側妃は娶れない、クリスティーン王女は性格の不一致ではないかと思われる。
「質が悪いわね」
「はい、イルメザ王国で有名とまでではないそうですが、お二人の奔放さは有名だったそうです。美しいですから、そういったことには困らなかったのでしょう」
パークスラ王国が内密に調査員に入ると、王家同士のやり取りまでは分からなかったが、理由は分かったそうだ。
「情報元は明かせませんが、私より立場のある信頼のある方です」
その言葉にケリーはもしかしてレオーラ王女かと、察した。
「もしかして、婚約の解消の理由も知っているの?」
「はい、簡単に言えば美人王女三姉妹ということで、方々に話を持って行って、婚約を結んだようですが、中身が伴わず、婚約はなくなったという話です」
本当に見た目だけであり、だからこそ王太子の婚約者には選ばれていなかった。
「それは相性が悪かっただけではないのか」
「三姉妹は美貌を武器に、婚約中にも関わらず、別のさらなるいい相手と婚約を結び直すことも画策しておりました」
「やはり、そういうことだったのね」
ケリーはそうではないかと思っていたが、他の国にもしていたのなら、間違ないだろう。
「ですが、結局はそのことで、次の相手が決まらないのです」
「不誠実だとは思っていたけど、まともな国は相手にしないわよね」
「はい、見た目が良ければいいという国があればというところではないでしょうか」
EP71で混乱している内に、新たな婚約を結んでしまおうと考えたのだろうが、失敗している。
「援助というのは?」
「上手く隠しているようですが、輸出の品質が悪く、打ち切られているそうです」
「そんなこと、聞いたこともないわ」
「プレメルラ王国は関わりがないのではありませんか?」
「確かに、そうね」
「私も実感しておりますが、プレメルラ王国にはイルメザ王国の情報がほとんど入って来ません。それこそ、美人の三姉妹の王女がいるということくらいです。だからこそ、三姉妹を着飾らせることで、豊かだと思わせているのかもしれません」
着飾った美しい三姉妹がいるのに、国が困窮しているとは思わないだろう。
国としては悪いことではないとは思うが、縁付く国としては慎重になるところだろう。そこへEP71の被害で、さらなる困窮しているのも想像に容易い。
ゆえに、縁を結べば、援助を申し出て来ることは必須である。
「それを知らない国が受け入れたということも考えられるわね」
「はい、その後で実態を知ったのかもしれません」
「困っているのなら、援助を考えるのも悪いことではないのではありませんか」
引けなくなったオルトは、持っている国が困っているのなら援助するのも、王位に立つ者としては良いことではないかと口を挟んだ。
だが、その言葉にモリーの澄んだ瞳がオルトをじっと見つめた。
「王子殿下は、美人だからと何でも許せますか?」
「それは、どういう意味だ?」
「そのままの意味です。見た目が良ければ、何でも許容ができるかということです」
「限度は、あるとは思う」
「これは、公にされてはいない事実です。情報源などは秘密にしていただけますか?」
「ええ、私が保証するわ」
ケリーが返答すると、モリーはしっかりと頷いた。
ここからはレオーラ王女から届いた、さらなる追加情報であった。もしも、イルメザ王国から縁談が届いているのなら、話してもらっても構わないと書かれていた。
「では。ジュリエッタ王女は違うそうですが、シャルロット王女とクリスティーン王女は不貞行為を犯していたそうです」
「っな」
「不貞……?」
「はい、二人の解消はまだ公表されておりませんが、おそらく別の理由が発表されると思います」
表向きはシャルロット王女はEP71の被害で側妃は娶れない、クリスティーン王女は性格の不一致ではないかと思われる。
「質が悪いわね」
「はい、イルメザ王国で有名とまでではないそうですが、お二人の奔放さは有名だったそうです。美しいですから、そういったことには困らなかったのでしょう」
パークスラ王国が内密に調査員に入ると、王家同士のやり取りまでは分からなかったが、理由は分かったそうだ。
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