51 / 252
尋問
しおりを挟む
「申し訳ございませんでした」
ブレフォスの顔が見えるなり、深く頭を下げて、謝罪をした。
「話は聞いたか?」
「はい、メイド長から伺いました」
ブレフォスは上着を脱ぎながら、オーリスを見つめた。オーリスの顔色は既に酷いもので、きちんと聞いたのだろうと思った。
「エルソンには会ったか?」
「いいえ、ブレフォス様が戻ってから会うのが道理でございます」
「そうだな。これから話をするが、オーリスは同席せず、話を聞いてくれ」
「承知いたしました」
エルソンはオーリスを尊敬もしているが、怖いとも思っているので、ブレフォスとオーリスがいれば、話をしない可能性を考えてのことであった。
騎士によってエルソンとレベンナは別々の部屋に軟禁しており、一緒に呼び出して、応接室で向き合った。
エルソンは入室するなり、膝をついて謝った。
「申し訳ございませんでした」
レベンナはその様子に驚き、茫然としていた。
「話にならないから、座れ」
エルソンとレベンナは並んで、ブレフォスの前に座った。
「反省しているのか?」
「もちろんでございます」
「君もか?」
「はい、申し訳なく思っております」
エルソンは真っ青だったが、落ち着いているブレフォスの様子に、レベンナは意外とあっさり許してもらえるのではないかと考えていた。
「エルソン、何に反省している?ちゃんと話せ」
「はい。勝手にお針子を用意して、モリー様を不愉快な気持ちにさせてしまいました。大変申し訳なく思っております」
「公爵家のためと言ったのも、間違っていたと認めるのだな?」
「……はい」
「そうか、君は何が間違っていたのか分かっているのか?」
ブレフォスはレベンナに視線を移したが、公爵家が雇ったわけでもなく、令嬢でもないために名前を呼ぶ気もなかった。
「っあ、はい」
「何が間違っていたんだ?」
「っはい、えっと、あの、でも手伝おうと思っていたの事実で」
何を言い出すのかとエルソンはレベンナを見たが、レベンナはブレフォスしか見ておらず、気付くことはなかった。
「私が手伝えば、もっと素敵な物が出来たのにと思ってしまい、失礼なことを言ってしまいました。まだ15歳なのに、言い過ぎました」
「そうか」
「はい!私、腕がいいって褒められているんです。デザインも得意で、こんなこっそりではなくて、公爵家でもいいので、機会をもらえませんか?」
理解をしてもらえたと誤解したレベンナは、意気揚々とまたチャンスが巡って来たと考えた。王家に気に入られれば良かったが、もう難しそうだから、とりあえずは公爵家でもいいと企んだ。
「どういう意味だ?」
「もちろん、お嬢様のお手伝いもします」
元々、モリーの手伝いをするように言われていたのだから、機嫌を取っておかなくてはならないと慌てて伝えた。
「どういう意味だと聞いているんだが」
「ですから、ドレスを作る機会をいただければ、ご期待に応えて見せます!」
「私が雇ったわけではないからな、私に言われても困る」
「っえ」
レベンナはブレフォスや公爵家に雇われたわけでもない。していると言っても、契約書にサインをしていないと言われれば、確かにそうだと思った。
「私は君に何も関与していない」
「っあ、だったらこれから雇ってもらえませんか?お嬢様も助かると思います」
「何が助かる?」
「見よう見真似でデザインをされているのでしょうけど、15歳には難しいかもしれませんが、年齢とか流行りとか、考えてした方がいいと思います。私なら教えてあげられます」
レベンナは礼儀がなっていない上に、ドレスに関しては変わらず上から目線で、ブレフォスはずっと不愉快ではあったが、契約していたわけではないために、レベンナことはオーリスに任せるつもりであった。
ブレフォスの顔が見えるなり、深く頭を下げて、謝罪をした。
「話は聞いたか?」
「はい、メイド長から伺いました」
ブレフォスは上着を脱ぎながら、オーリスを見つめた。オーリスの顔色は既に酷いもので、きちんと聞いたのだろうと思った。
「エルソンには会ったか?」
「いいえ、ブレフォス様が戻ってから会うのが道理でございます」
「そうだな。これから話をするが、オーリスは同席せず、話を聞いてくれ」
「承知いたしました」
エルソンはオーリスを尊敬もしているが、怖いとも思っているので、ブレフォスとオーリスがいれば、話をしない可能性を考えてのことであった。
騎士によってエルソンとレベンナは別々の部屋に軟禁しており、一緒に呼び出して、応接室で向き合った。
エルソンは入室するなり、膝をついて謝った。
「申し訳ございませんでした」
レベンナはその様子に驚き、茫然としていた。
「話にならないから、座れ」
エルソンとレベンナは並んで、ブレフォスの前に座った。
「反省しているのか?」
「もちろんでございます」
「君もか?」
「はい、申し訳なく思っております」
エルソンは真っ青だったが、落ち着いているブレフォスの様子に、レベンナは意外とあっさり許してもらえるのではないかと考えていた。
「エルソン、何に反省している?ちゃんと話せ」
「はい。勝手にお針子を用意して、モリー様を不愉快な気持ちにさせてしまいました。大変申し訳なく思っております」
「公爵家のためと言ったのも、間違っていたと認めるのだな?」
「……はい」
「そうか、君は何が間違っていたのか分かっているのか?」
ブレフォスはレベンナに視線を移したが、公爵家が雇ったわけでもなく、令嬢でもないために名前を呼ぶ気もなかった。
「っあ、はい」
「何が間違っていたんだ?」
「っはい、えっと、あの、でも手伝おうと思っていたの事実で」
何を言い出すのかとエルソンはレベンナを見たが、レベンナはブレフォスしか見ておらず、気付くことはなかった。
「私が手伝えば、もっと素敵な物が出来たのにと思ってしまい、失礼なことを言ってしまいました。まだ15歳なのに、言い過ぎました」
「そうか」
「はい!私、腕がいいって褒められているんです。デザインも得意で、こんなこっそりではなくて、公爵家でもいいので、機会をもらえませんか?」
理解をしてもらえたと誤解したレベンナは、意気揚々とまたチャンスが巡って来たと考えた。王家に気に入られれば良かったが、もう難しそうだから、とりあえずは公爵家でもいいと企んだ。
「どういう意味だ?」
「もちろん、お嬢様のお手伝いもします」
元々、モリーの手伝いをするように言われていたのだから、機嫌を取っておかなくてはならないと慌てて伝えた。
「どういう意味だと聞いているんだが」
「ですから、ドレスを作る機会をいただければ、ご期待に応えて見せます!」
「私が雇ったわけではないからな、私に言われても困る」
「っえ」
レベンナはブレフォスや公爵家に雇われたわけでもない。していると言っても、契約書にサインをしていないと言われれば、確かにそうだと思った。
「私は君に何も関与していない」
「っあ、だったらこれから雇ってもらえませんか?お嬢様も助かると思います」
「何が助かる?」
「見よう見真似でデザインをされているのでしょうけど、15歳には難しいかもしれませんが、年齢とか流行りとか、考えてした方がいいと思います。私なら教えてあげられます」
レベンナは礼儀がなっていない上に、ドレスに関しては変わらず上から目線で、ブレフォスはずっと不愉快ではあったが、契約していたわけではないために、レベンナことはオーリスに任せるつもりであった。
3,095
あなたにおすすめの小説
貴族の爵位って面倒ね。
しゃーりん
恋愛
ホリーは公爵令嬢だった母と男爵令息だった父との間に生まれた男爵令嬢。
両親はとても仲が良くて弟も可愛くて、とても幸せだった。
だけど、母の運命を変えた学園に入学する歳になって……
覚悟してたけど、男爵令嬢って私だけじゃないのにどうして?
理不尽な嫌がらせに助けてくれる人もいないの?
ホリーが嫌がらせされる原因は母の元婚約者の息子の指示で…
嫌がらせがきっかけで自国の貴族との縁が難しくなったホリーが隣国の貴族と幸せになるお話です。
行動あるのみです!
棗
恋愛
※一部タイトル修正しました。
シェリ・オーンジュ公爵令嬢は、長年の婚約者レーヴが想いを寄せる名高い【聖女】と結ばれる為に身を引く決意をする。
自身の我儘のせいで好きでもない相手と婚約させられていたレーヴの為と思った行動。
これが実は勘違いだと、シェリは知らない。
心の中にあなたはいない
ゆーぞー
恋愛
姉アリーのスペアとして誕生したアニー。姉に成り代われるようにと育てられるが、アリーは何もせずアニーに全て押し付けていた。アニーの功績は全てアリーの功績とされ、周囲の人間からアニーは役立たずと思われている。そんな中アリーは事故で亡くなり、アニーも命を落とす。しかしアニーは過去に戻ったため、家から逃げ出し別の人間として生きていくことを決意する。
一方アリーとアニーの死後に真実を知ったアリーの夫ブライアンも過去に戻りアニーに接触しようとするが・・・。
愛を語れない関係【完結】
迷い人
恋愛
婚約者の魔導師ウィル・グランビルは愛すべき義妹メアリーのために、私ソフィラの全てを奪おうとした。 家族が私のために作ってくれた魔道具まで……。
そして、時が戻った。
だから、もう、何も渡すものか……そう決意した。
そしてヒロインは売れ残った
しがついつか
恋愛
マーズ王国の住民は、貴賤に関係なく15歳になる歳から3年間、王立学園に通うこととなっている。
校舎は別れているものの、貴族と平民の若者が一か所に集う場所だ。
そのため時々、貴族に対してとんでもないことをやらかす平民が出てきてしまうのであった。
リーリエが入学した年がまさにそれだった。
入学早々、平民の女子生徒が男子生徒に次々とアプローチをかけていったのだ。
前世と今世の幸せ
夕香里
恋愛
【商業化予定のため、時期未定ですが引き下げ予定があります。詳しくは近況ボードをご確認ください】
幼い頃から皇帝アルバートの「皇后」になるために妃教育を受けてきたリーティア。
しかし聖女が発見されたことでリーティアは皇后ではなく、皇妃として皇帝に嫁ぐ。
皇帝は皇妃を冷遇し、皇后を愛した。
そのうちにリーティアは病でこの世を去ってしまう。
この世を去った後に訳あってもう一度同じ人生を繰り返すことになった彼女は思う。
「今世は幸せになりたい」と
※小説家になろう様にも投稿しています
契約結婚の終わりの花が咲きます、旦那様
日室千種・ちぐ
恋愛
エブリスタ新星ファンタジーコンテストで佳作をいただいた作品を、講評を参考に全体的に手直ししました。
春を告げるラクサの花が咲いたら、この契約結婚は終わり。
夫は他の女性を追いかけて家に帰らない。私はそれに傷つきながらも、夫の弱みにつけ込んで結婚した罪悪感から、なかば諦めていた。体を弱らせながらも、寄り添ってくれる老医師に夫への想いを語り聞かせて、前を向こうとしていたのに。繰り返す女の悪夢に少しずつ壊れた私は、ついにある時、ラクサの花を咲かせてしまう――。
真実とは。老医師の決断とは。
愛する人に別れを告げられることを恐れる妻と、妻を愛していたのに契約結婚を申し出てしまった夫。悪しき魔女に掻き回された夫婦が絆を見つめ直すお話。
全十二話。完結しています。
【完結】元サヤに戻りましたが、それが何か?
ノエル
恋愛
王太子の婚約者エレーヌは、完璧な令嬢として誰もが認める存在。
だが、王太子は子爵令嬢マリアンヌと親交を深め、エレーヌを蔑ろにし始める。
自分は不要になったのかもしれないと悩みつつも、エレーヌは誇りを捨てずに、婚約者としての矜持を守り続けた。
やがて起きた事件をきっかけに、王太子は失脚。二人の婚約は解消された。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる